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寝取られ追放から始まる、最強の成り上がりハーレム~追放後、自由気ままに第二の人生を楽しむことにした~  作者: 剣竜
第七章 平和な日々…?

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第七十七話 アリスの家にいこう

 



 森の中の道を進むリオン、アリス、シルヴィ、エリシア。

 目的地は、以前にリオンとアリスが出会った場所。

 グリーンリレイアの村の近くにある、アリスの家だ。

 今度の旅のために、一度準備をしておきたいらしい。


「すみません、わざわざ私のために…」


「別にいいさ、アリスのお父さんにも頼まれてるしな」


 以前、アリスの育ての親であるヴォルクから頼まれたこと。

 まだ未熟な彼女は途中で倒れてしまうこともあるかもしれない。

 そのときは、リオンたちを頼ってほしいとのことだった。

 とはいえ、リオンたちにとってはそれは当然のこと。

 むしろ彼らがアリスに助けられている面もある。


「ところで…アリスの家はどこにあるんだい?」


 シルヴィが尋ねてくる。

 それもそのはず。

 村は見えてきているが、アリスの家らしき建物は見えてこない。


「えっと…もう少し奥なんです」


 少し照れながら答えるアリス。

 彼女の家は、村から離れた森の中にある。

 そのため、今まではアリスも一人で暮らしていた。

 家に人を誘うのは初めてのことだった。


「ふぅん…」


 興味なさげに返事をするシルヴィだったが、心なしか少し嬉しそうな顔をしている。

 おそらくアリスの家に興味があるのだろう。

 そんなシルヴィを見て、心の中で微笑むエリシアだった。

 それからさらにしばらく歩くと、ようやくアリスの家が見えてきた。


「ここです!」


 そう言って指をさすアリス。

 そこには、森の中にひっそりと佇む小さな家があった。


「へぇ…」


 シルヴィが興味深そうに家の中を見ている。

 確かに、こじんまりとはしているが、可愛らしい雰囲気の家だ。


「どうぞ入ってください!」


 三人の反応を待たずに家の中に入るアリス。

 そんな様子を見て、思わず顔を見合わせて笑うリオンとエリシア。


「ふふっ…お邪魔します」


「失礼するよ」


 二人も続いて家の中へと入る。

 そこは小さな玄関ホールだった。

 部屋がたくさんあるが、あまり家具は置いていない。

 その代わり、薬品やその原料、各種資料などがあちこちに置かれている。


「すごいな…これ全部アリスが集めたのか?」


「はい!」


 シルヴィの言葉に対し誇らしげに答えるアリス。

 自慢の品を見てもらえて、とても嬉しいようだ。

 感心するシルヴィ。

 そして、エリシアは棚の中の薬品を眺めて感嘆している。

 やはり冒険者としては、薬や治療の道具には興味があるのだろう。

 とりあえず、皆を空いている部屋へと案内する。

 以前、リオンが滞在していた際に使っていた部屋だ。

 ベッドやテーブルなどが置かれており、自由にくつろげるようになっている。


「あれ?」


 部屋を見て、なぜか疑問符を浮かべるアリス。

 リオンが話しかける。


「どうしたのアリス?」


「いえ、なんでもないです。ここでお休みになってください!」


 そう言って、三人を部屋に案内する。


「ありがとう」


「すまないね」


 三人が部屋に入ったのを確認してからドアを閉めるアリス。

 ふぅ…、と一息つくアリス。

 その様子を見て、シルヴィがクスッと笑う。


「アリスはみんなのことが大好きなんだね」


「ふぇっ!?そ、そんなことないですよぉ…!」


 突然そんなことを言われ、顔を真っ赤にするアリス。

 そう言って照れるアリスの様子を見てさらに笑うシルヴィ。

 そんな様子を見ていたリオンとエリシアも、思わず笑みがこぼれてしまう。


「もう…笑わないでください!」


 アリスはそう言うと、自分の部屋へ移動していった。

 それから少しして、シルヴィが再び口を開いた。


「でもさ…」


「どうした?」


 シルヴィの言葉にみんなが反応する。

 リオンが尋ねると、少し寂しそうにシルヴィが答える。


「ボクたちは、アリスのこと何も知らないなって思ってさ…」


 その言葉に、リオンとエリシアはハッとする。

 言われてみればその通りだ。

 三人は仲間ではあるが、お互いに知らないことの方が多いだろう。


「確かにそうかも」


 リオンが同意する。


「うん…これからの旅で、アリスのことを知っていけたらいいね」


 エリシアも頷く。


「そうだね…せっかく仲間になったんだし、もっとみんなのことを知りたいな」


 リオンがそう言うと、二人も同意する。


「よし…じゃあ、明日みんなで買い物にでも行こうか」


 そう提案するリオン。

 そして次の日、四人は村で必要なものを買い揃えることにした。

 一週間分の食糧や着替えなどを買い込んだ。

 アリスの家に滞在してから三日ほど経ち、リオンたちは旅の準備を始めていた。

 一週間分の食料や水を用意し、野営に必要な道具や予備の武器なども揃えた。

 特に、アリスの薬品類や非常用の食料などは多めに買い込んである。


「これで大丈夫かな?」


 リオンがアリスに尋ねると、笑顔で頷く。

 すると、その様子を微笑ましそうに見ていたエリシアが言う。


「ふふっ…まるで新婚さんみたいだねぇ」


 すると、それを聞いたアリスが顔を真っ赤にする。


「えぇぇっ!?」

 慌ててリオンの顔を見ると、彼も少し顔を赤くしている。

 そんな二人の様子を見て、さらにニヤニヤと笑うエリシアだった。

 旅の準備を整えた四人。

 出発は明日だ。


「今日はゆっくり休もう」


 リオンが言った。

 明日に備え、今日は早めに休むことにする。

 しかし、その前に四人で食事をすることにする。

 いつもより少し豪華な夕食を囲みながら談笑をする。

 そして、夜も更けてきた頃。


「おやすみ」


 と挨拶をしてそれぞれの部屋へと入っていく四人。

 しかし、一人だけ眠ろうとしない者がいた。アリスだ。

 深夜、アリスはベッドから起き上がり、部屋を出た。

 そして、リオンの部屋の前へ行き、ノックをする。

 しばらくすると、中から返事が聞こえた。


「はい」


 ガチャリと扉が開くと、そこには眠そうな顔のリオンがいた。


「あれ?どうしたの?」


「あの…えっと…」


 言い淀むアリスを見て、何かを察したかのように微笑むと、部屋の中に招き入れてくれた。

 部屋の中は薄暗く、ベッドの横にあるランプの光だけがぼんやりと部屋を照らしていた。


「それで、何かあったのかい?」


 そう優しく尋ねるリオン。


「えっと…」


 アリスはモジモジしながら言い淀むが、やがて意を決したように口を開いた。


「あの、実は…」


 アリスはあることを話したいという。

 彼女はリオンを物置に案内した。

 シルヴィとエリシアのいる部屋から少し離れた場所にある。


「こんなところで何を?」


 アリスはあるものを見せた。

 木の箱に納められた剣だ。

 それは、以前に彼女が入手したという呪われた剣だった。

 リオンも以前、この家に居候していた際に一度だけ見せてもらったことある。

 だが…


「…え?」


「気づきましたか?」


「これって…」


 リオンはその剣に『違和感』を覚えた。

 例の剣を木の箱から取り出すリオン。

 鞘に入った見た目は何の変哲もない普通の剣。

 鞘から引き抜いても、それは変わらなかった。

 単なる剣だった。

 呪いが消えている…?


「この家に帰ってきた時から、何か違和感があって…」


「なるほど」


「呪いが解けたのでしょうか…?」


「いや、あの『呪われた剣』とこの『剣』は別物だ」


「つまり…?」


「誰かが『入れ替えた』んだ、呪われた剣をこの『精巧な偽物』に…」


 最初は泥棒が侵入したのか、とも考えた。

 しかし単なる泥棒ならば精巧な偽物と入れ替える必要が無い。

 一体、誰がこんなことをしたのか。

 その目的は…?

面白かったと思っていただけたら、感想、誤字指摘、ブクマなどよろしくお願いします! 作者のモチベーションが上がります! コメントなんかもいただけるととても嬉しいです! 皆様のお言葉、いつも力になっております! ありがとうございます!

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