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  作者: 暮伊豆


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暖かい場所

「あ"ーくっそぉ……(さみ)ぃのぉー!」


岸壁に上がった(かしら)と次郎。もうすぐ春とはいえ、まだ海水は冷たかった。


「しっかしオメーほんっとツイてんなぁ。俺が来んにゃあ死んじょったでぇ?」


これまでの次郎の人生は明らかに不運なことばかりだが、土壇場で助けが来るのはある種幸運と言えるのだろう。


「帰るでぇ。風呂でも入らんにゃあやれんけぇの」


二人は服をしぼり、上半身は裸のまま車に乗る。




「ったくよぉ。朝っぱらから無茶させやがってよぉ。えげつねぇ引っ張られ方したって聞いてのぉ。現場行く前に差し入れでもしちゃろうと思ったらおめぇ。警察署から出てくるし覆面(パーカー)にゃあ乗るしよぉ」


どうやら頭に助けられたのは半分は運、半分はあの刑事達が無茶な連行をしたゆえだったらしい。

例えば昨日の朝、羽美が食事を届けた際に次郎が不在だったこと。妙に荒れた室内を見たことが理由だったのかもしれない。


「とりあえず今日からしばらくはうちに泊まれぇ。そん代わりぶち働かせるからのぉ」


次郎が何か温かいものを感じたのは、きっと車の暖房のせいだけではないのだろう。

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普段はこんなのを書いてます。
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― 新着の感想 ―
確かに土壇場で幸運なのかも。
よかった!(´;ω;`)ブワッ 今日は安心して寝れます!
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