覚醒
「精霊契約?宿主?」
『そう。どうかな?受けてくれる?』
「いや、そもそもそれがどんなものかわからないのだが。」
『そうなの?それじゃあ説明してあげるね。』
そう言って、深淵の精霊は説明してくれた。
それによると、まず精霊契約というのは、魂に特殊なつながりを、形成してお互いの力を高め合い、共有することができるらしい。
そして宿主になってほしいというのは、深淵の精霊はここに封印されているらしく、ここから出ることができないらしい。しかし、何かに入れば一緒に出られる。そのため、体にお邪魔させてほしいらしい。体を乗っ取られるのかと思ったが、どうやら違うらしい。多重人格のようになり、そして主人格は俺になるらしい。それに、精霊契約以上の力を得られるらしい。
『どうかな?受けてくれる?』
はっきり言って、不安は大きい。まず、こいつが嘘をついてる可能性があるし、その可能性の方が高いだろう。
しかし、こいつの提案を受ければ、絶大な力を得られるはずだ。俺の勘がそう言っている。
俺は強くなりたい。そしてあいつに復讐したい。
なら、もう決まりだ。
「ああ。受けよう。俺は力がほしい。」
『そう。いいよ。ここから出してくれたお礼に、君に協力しよう。』
そして、儀式が執り行われる。
どうするのかと思っていると、いきなり深淵の精霊がキスをしてきた。しかも、舌を入れる濃厚なやつを。いきなり過ぎて、されるがままになってしまった。それに、こんな経験は前世を含めて初めての経験で、頭が混乱してぼうっとしてしまった。
そんな俺をよそに、深淵の精霊は儀式を進行する。
『これで精霊契約は成ったよ。次は憑依するよ。』
「あ、ああ。」
そして深淵の精霊は、俺の中に入ってきた。次の瞬間、俺と深淵の精霊が一つになったことがわかった。そして、俺は力と、深淵の知識を得た。
そしてそれは、俺によく馴染んだ。まるで、元から俺のものだったかのように。
(『嘘。深淵と相性がいいとは感じてたけれど、ここまでだなんて。』)
深淵の精霊が驚いているが、それより俺は自分がどのくらい強くなったのか知りたかった。
そこで俺は、さっそく深淵魔法を使ってみた。
やるのは、鑑定の強化補助。鑑定だけでは、今の俺の力は測れないだろうから。
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タクト=カブラギ
(???)
種族:人間(深淵の精霊)
性別:男(両性)
年齢:7(9815940061736541725918462752137895146591321754281)
筋力:18655
耐久力:18624
体力:18638
生命力:18672
魔力:5.256148832791652E+63
敏捷:18779
スキル
【深淵適性】【アイテムボックス】【鑑定】【学習】【頑強】【魔力感知LV.121】【魔力操作LV.121】【魔力耐性LV.78】【魔力身体強化LV.96】【剣術LV.74】【体術LV.99】【気配感知LV.105】【隠密LV.53】【刀術LV.72】【物質現象無効LV.89】【深淵魔法LV.276】
精霊契約:深淵
運命共同体
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そこにあったのは、俺がすさまじい力を得た証明。ステータスの値が全て5桁以上になり、魔力にいたってはほぼ無尽蔵と言っていいだろう。
スキルも、とてつもなくレベルが上り、念願の深淵魔法もてに入れた。これで、あいつに復讐できるだけの力は手に入れたはずだ。
「ははは。ハハハハハハハ。」
本当に人生は何があるかわからない。
捨てられたかと思えば、最高の力を手に入れた。
ここからだ。ここから、俺の本当の物語を始めよう。
ちなみに…
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ラインハルト=ヴァン=ブラッドベリー
性別:なんでもあり
種族:謎の異常存在
年齢:456895521443754689521457698527798872832451975243681425779563214587596823541987658954123652321452745996878524475698598625456621478541236598512547
筋力:1.896245789680715741E+19456
耐久力:1.896245789632421078E+19456
体力:1.896245789657842691E+19456
生命力:1.896245789655479123E+19456
魔力:1.896245789605132498E+19456
敏捷:1.896245789619624575E+19456
スキル
【ほぼ全智全能LV.999999999】
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