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モブ女子、もしかしてイージーモードとかですか?

読んで頂き、本当にありがとうございます!


女の子との絡みがこれまで少ないので、増やしていきたいです!



突然目の前に現れたエリザベートことエリザベス様は、それはそれは非の打ち所がない美少女だたった。


顔の造形だけではなく、紫の華やかなドレスに包まれた体もまだ少女ながら豊かな胸からの、コルセットでより引き締められた蜂のように細いくびれ、そしてそこからヒップへの丸みをおびたキレイなS字の美しいラインは女性から見ても見惚れてしまう。



う、羨ましいっ!!



その朝露を浴びた赤い薔薇のような、ツヤをおびた赤い唇からは、強い意志を持ったそれでいて高くも女性らしい声が発せられている。




「ちょっと、あなた!いつまで黙っているつもりですのッ?!」


「・・・・はっ!?す、すみません!!」




イヴァーナ様もそれはそれは美しかったが、元々人外の為にその美しさも神ならと納得できたいたものが、まさか人間の中でもこんなに美しい人がいるとは!!


って、1人男性で人外のおかしいぐらいに美しい人はいるけど、女性の中で言わせて頂きます!


いや、ローズ!君よくこのすごい人と争って勝てたよね。




「わ、私は街のレストラン、ステル・ララで働いているクローディア=シャーロットと申します」




目下の者から名乗るのが、現代よりさらに強くこの世界の常識だったことを思い出し、慌てて噴水の脇から腰をあげると、スカートをつまんで頭を下げ礼の形を取る。



「初めまして、クローディア=シャーロット。わたくしはエリザベート・サラ・デ・グラッツィア。エリザベスで構わないわ」



バサッ!



おぉ!!



エリザベスが肩の辺りから髪を後ろにかきあげる。キラキラキラ〜とか効果音でもつきそうなほど、そのしぐさは優雅で美しい。


すごい!!


キレイな人は本当に何をしても絵になるものなんだな。




「・・・・・え、エリザベス様、よろしくお願いします!」


「あなたはなんて呼ばれているのかしら?」


「わ、私はクロエと親しい者からは呼ばれています」


「では、わたくしもクロエと呼ぶわ」


「は、はい!ありがとうございます!!」




えっと、なんなんだろう?この状況は。


突然の美少女の来訪に頭が少し混乱中だ。





「ところで、あなた」


「は、はい!!」




エリザベスがずずいっ!と私の方に近づき、美しい顔のどアップが視界に映る。




うわぁ〜〜まつげが本当に長いなぁ!


ベルバラの世界みたい!




もう少し頭のいい感想が出てくればいいんだろうけど、残念ながら私の知識の大半は漫画とゲームからできている。




「今すぐ、城内に入りたいのでしょう?」


「えっ?!」


「わたくしの望みを聞いてくれるなら、あなたを城内に入れるお手伝いをわたくしがしてあげてもよくってよ?」


「え、えぇ〜〜!?!?」




美しい顔の人が悪い顔をすると、なんでこんなに妖しげな色気すら感じる雰囲気を醸し出すのか。


人外の、とてもキレイな顔で妖しく笑う人はたった1人で十分です!




「・・・・そ、そんな条件で本当にいいんですか?」


「あなたにはささいなことでも、わたくしにはとても大事なことですわ!!それで、引き受けてくださるの?くださらないの?」


「も、もちろん引き受けます!!」


「では、交換条件成立ね。わたくしについていらっしゃい!」


「や、やった!!ありがとうございます!!」




頬をわずかに赤く染めた、それでも歩く姿は華麗で優雅なエリザベス様の後をルンルン気分で歩いていく私。



うん!!




私頭はよくないけど、運はすごくいいみたい!!







ちなみに、交換条件とはーーーーーー。




『わたくしを、あなたが時々開くお茶会に参加させなさい』


『へっ??』


『あ、あなたが騎士院で参加してるお茶会ですわ!!』


『えっと、グレイ様とのお茶会のことですか?』


『そ、そうですわ!!』


『騎士院の人でも一部しか知らないのに、よくご存知でしたね?』


『わ、わたくしに知らないことはなくってよ!』




あんなにも美白を誇っていた、陶器のように真っ白だったエリザベス様の顔が今はりんごのように真っ赤っか。



これは、もしかしてーーーーーー。




『エリザベス様、もしや』


『な、なんですの!?』


『お茶が大好きなんですか?』


『ちょっ、な、なんでそうなりますの!!確かにわたくしは紅茶がとても好きですが、そうじゃなくて!!』


『じゃ、もしかして・・・・グレイ様が好きなんですか?』


『ち、ち、ち、違いますわ!!!わたくしは紅茶が大好きなんです!!!』




おいおい、どっちだよ。




あの堂々としたざ・お嬢様の雰囲気だったエリザベス様が、今は顔を真っ赤にしながらそっぽを向いてツンツンしている。


ツンツンというか、もはやこれは最初からデレにしか見えない。


聖女として、次期王妃としての完璧な女性としての姿をしていたゲームでは一切見られなかった、年齢相応の少女らしい姿だ。


元々嫌いではなかったエリザベス様だけど、なんだかすごく可愛い!


にしても、彼女こんな性格だったっけ?






しかし、まさかアルベルト王子の婚約者であるエリザベス様が騎士院副団長のグレイさんに恋をしているとは。


これからは色々、ゲームでは見られなかった新しい流れになりそうだ。



いやぁ〜〜グレイさんも隅におけないなぁ!


でもグレイさんはイケメンだし、普段は無口だけでも優しく人に思いやりの気遣いが出来る中身もイケメンだから、当然かもしれない。


本当に、なんでゲームであの人が攻略対象にならなかったんだろう??




「ちょっと、何また一人で考えこんでますの!おいていきますわよ!」


「・・・・あっ、はい!今行きます!!」







ーーーーというわけで、私は交換条件も難なくクリア!



あれ?こんなに簡単でいいんでしょうかね?




そういえば、ゲームでライバルキャラが主役のゲームがあったなと思い出しました。プレイはしなかったんですが、今の方が実は売れるんじゃないかと思ったり。


悪役令嬢の反撃物語は読んでいて、とても気持ちがいいです!

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