第9話 最強兵器!超遠心ハンマー!
「見ろ! 怪人が大きくなっていく」
巨大化した怪人シュードポジテブの足元で、『超遠心!スクロース!』の5人が叫ぶ。
「よし、俺らも、巨大ロボで対抗だ。ホワイト、申請書の準備を急げ!」
「任せて!」
ホワイトスクローは大急ぎで申請書の作成に取り掛かる。
「教授! 申請書の受け取りをお願いします!」
ホワイトスクローは教授に、メール添付で申請書を送りつけた。
「よォぉし! しかと受け取ったぞぉぉぉ。いくぞぉぉ! スーパーセントリフージ発進申請書! さいたぁぁぁぁぁぁぁくぅっ!」
バンッ!
教授は、送られてきた申請書に、採択のハンコを押した。
神岡町にある山奥から5台の大きな『専用マシン』が射出される。
レッドスクロー用の『レッドセントリフージ』。
ブルースクロー用の『ブルーインキュベーター』。
ホワイトスクロー用の『ホワイトボルテックス』。
グリーンスクロー用の『グリーンサーマルサイクラー』。
ブラックスクロー用の『ブラックセルソーター』。
この5台だ!
「よしっ! 遠心チューブ。セーーーーット、オン!」
掛け声とともに、5人は、ベルトにはめてあるチビタン(卓上小型遠心機)から遠心チューブを取り出し、天高く、それを掲げた。
すると、5人は透明で巨大な遠心チューブに包まれた。
5本の巨大な遠心チューブは空高く飛び上がる。
「遠心! 合体!」
それぞれが乗った遠心チューブは、『専用マシン』に搭載された。
「よし、いくぞ!」
5人が、息を合わせて、叫ぶ。
「はっはっは、私の必殺技をさらに見せてやる」
巨大化した怪人シュードポジテブは、必殺技『分身(偽陽性)』を発動した。
巨大化した怪人シュードポジテブは、質量のある分身を4体作り出す。
「はっはっは、これで数は互角だろ。正々堂々と戦おうじゃないか」
巨大化した怪人シュードポジテブは、『専用マシン』よりもはるかに大きい。大きさ的に、『超遠心!スクロース!』が圧倒的不利である。
「大きさ的に、不利だ。ここは合体して、大きさだけでも揃えよう。みんな! 合体だ!」と、レッドスクロー。
「おう!」
「超! 遠心! 合体!」
5人は、それぞれのコックピットにある、赤いボタンを押した。
ポチッとな。
シュイィィィン! シュイィィィン! シュイィィィン! シュイィィィン! シュイィィィン!
ジャキン!
ピカーーーン!
5台の『専用マシン』は姿を変え、巨大なロボへと合体した。5人の乗った遠心チューブは、ロボの頭部にまとめられた。
「完全体! 超遠心! スーパーセントリフージ!」
5人は叫んだ。
ドゴゴゴゴーーーン! (効果音)
「はっはっは、どうした? 来ないのか? さすがに5対1では手も足も出ないだろう? 自分たちで数を減らしたのだからなぁ、私は正々堂々と戦うつもりだったのになぁ。私は悪くない」
巨大化した怪人シュードポジテブは、大声で笑っている。
「とりあえず、サイズは一緒だ。これからどうする」と、レッドスクロー。
「分身の中から、本体だけを狙うか?」と、ブルースクロー。
「でも、どうやって?」と、ホワイトスクロー。
「もういっそのこと、5体まとめてやっちまうってのはどうだ?」と、ブラックスクロー。
「あら、それはいい考えね。それで、行きましょう」と、グリーンスクロー。
「よし! 超遠心ハンマーだ! 教授、お願いします」と、レッドスクロー。
「よォぉぉぉぉし!わかったぁ! 超遠心ハンマー! はぁぁぁっしん!」
教授は、教授室にあるボタンを押す。
神岡町にある山奥から、大きな『超遠心ハンマー』が射出される。
説明しよう!
『超遠心ハンマー』とは、直径100メートルの超巨大遠心機ローターが、ヘッドの部分についたハンマーである。そのローターは、150000rpm(rotations per minute;1分あたりの回転数)で回転し、計算上2億5千Gの力が加わる。
「来たぜ! 超遠心ハンマー!」
スーパーセントリフージは、自身の5倍くらいはある大きなハンマーを掲げる。超遠心ハンマーは、キュィィーン、と静かな音をたて、瞬時に最高速度に達した。
「原子にぃ、還れぇぇぇ!」
スーパーセントリフージは、超遠心ハンマーを振り下ろす。
ジュシューーー。
ジュシューーー。
ジュシューーー。
ジュシューーー。
ジュシューーー。
スーパーセントリフージは、次々に怪人シュードポジテブに振り下ろす。超遠心ハンマーに触れた怪人シュードポジテブは、本体、分身を問わず、瞬時に砕け散る。
「やったぞ!」
レッドスクローが叫ぶ。
「清々! 精製! 粛清!」
3人で決めポーズをした。
(ナレーション)
怪人シュードポジテブが倒れたとしても、ポスドクのシュードポジティブに対する怖さが尽きることはない。ポスドク戦士は、この怖さと戦い続けなければならないのだ。ポスドク戦士、いや、『超遠心!スクロース!』の戦いはまだまだ終わらない。次回へ続く!
遠心チューブ、セーーーット、オン!




