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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
2ndSTAGE―リアル&VR・2つの世界に揺らぐ魂!!―
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【GAME14-1】攻めか、守りか!?GWクエストの大依頼!!

――いや〜格好良かったですね、立海遊戯戦団!

読者の貴方はシャッフルと立海どっちを応援しますでしょうか、それはご自由にお任せします!


さて次のゲームは、再びシャッフルオールスターズを軸にしてゲームワールドのアスレチックエリアでお宝求めてGWクエストが始動!!

今回の主役はオールスターズの一人……では無いかも!?


それではご唱和下さい、『オープン・ザ・ゲート』!!


▶▶▶ NOW LORDING...CONNECT!▽

 

 ――大都会・東京での遊戯貴族の勇姿をとくと刮目した所で、舞台変わって再び浪速のメインストリート・大阪。


 ゲームワールドオンラインを巡ってゲームやカードを求めて戦う日々を送るゲーム戦士達。その一日・24時間全てが尊く、ゲームに情熱を燃やす日々は何よりも輝かしいものでございます。

 そして今日もまた、さらなる強さを求めて戦うゲーム戦士が!



「なぁ(そー)ちゃん、俺が今何を考えてるか分かるか?」

「何だい剣、藪から棒に……」


 シャッフルオールスターズ、桐山剣と天野槍一郎。チームのエース二人が今日もゲームワールドに飛び込んで未知なるゲームに意気揚々挑まんと突き進む。


「いやな、槍ちゃんと仲良うなって結構長ぇだろ? ここまで来たら離れていようとも通じ合う“以心伝心”ってゆーか……【ツーと言えばカー】の関係でありたいんよ俺は」


 槍一郎が来年に控えているWGC印のオフィシャルプレイヤー選出の試練に出陣するにあたって、前々回本音をぶつけ合い、仲間の一時離脱を快く受け止めた剣。それまでにちょっとでも槍一郎と話をしたり、距離を確かめ合ったりする所を見ると、剣は案外寂しがり屋なんでしょうな。


「だからさ、俺のこと何処まで分かってるかなーなんて。ちょいと練習するぜ。『ツーと言えば』?」

「…………『カー』?」


「そうそう、そういう事! じゃ改めて俺が何を考えてるか分かるよな?」

「いいや、分かんない」


 それを聞いて剣もガクッと大袈裟にズッコケた。その直後に拗ねに近いほどショボくれた彼を見兼ねて槍一郎は再び答えた。


「……大方、自分のPASを試したくてウズウズしてるんだろう?」


「そう!!! さっすが槍ちゃん分かってらっしゃる!! 俺はな、槍ちゃんや穂香から教わったPASの技を早くゲームで使ってみたいんよ。楽しみやなぁ〜☆♪」


 ゲームで成長を試したくなる所が子供っぽいというか無邪気と言いますか……そこもまた剣の良さ、無限大の強さの証なんでしょうね。


「その前にまずは豪樹さんのジムでトレーニングしてからだぞ。準備運動無しでPASを使ったら負担が掛かるからな」

「分かってるよ。その為に俺ら『ギャラクシー』に行くんだろ?」



 ――そうなんです。彼等が歩いているのは梅田駅の喧騒なフリーダムストリート、その迷宮じみた駅内を潜り抜けると、やってきましたアミューズメントパーク『ギャラクシー』。

 今日も今日とて店内のゲームジムで腕鳴らししてからのゲームワールドにダイブ。これはシャッフルでは当たり前のルーティーンなのです。


 ▶▶▶ NEXT▽


 ――エスカレーターで登って3階に辿り着いた頃、剣は半開きになっていたスタッフルームに目を付けて、何かに気づいた模様だ。


「あれ槍ちゃん? 彼処にいるの服部のあんちゃんじゃね?」

「……本当だ。それも松坂オーナーと二人きりだね」


 このギャラクシーを経営している最高責任者にしてオーナーの松坂茂之(まつざか しげゆき)さん。この前の『サザンクロス』襲撃を見事に阻止し、さらなる警備強化に専念して休む暇無しだが甲斐性は有り。


 そしてそんなオーナーと話しているのは、松坂さんの恩恵によって()()()()でギャラクシーの警備員として雇われることとなった服部のあんちゃん。スタッフルームで二人水入らずで相談話をしているようだ。


「いや〜、服部君は警備から視察までやる事をちゃんと覚えて専念しとるから、ますますこの店の評判が良くなっとるよ! ホント君には感謝しか無いよ!!」

「いやいや、こうして一日三食の飯と寝床を与えてくれる松坂さんの為なら俺様何でもするつもりだぜ。他の部下3人もようやってくれますし」


 一年前まで町で忌み嫌われた不良がこうして店で社会的に貢献するまでに至るとは、人間誰しも変われるものですな!

 こうして大阪産不良グループ『伊火様(イカサマ)』がギャラクシー名物のガードマンとなりつつなるなか、松坂オーナーがある資料を服部に見せた。


「これは……ゲームワールドのGWクエスト?」


 □――――――――――――――――――□

 GWクエスト レベル35

『雷鳴ツヨシ城のボディーガード募集中!!』


 依頼人:アドベンチャー・フォレスト北西樹海地帯『ツヨシ城』城主 ツイスト・ツヨシ様


 報酬:・給与金30万円 ・アメイジング最新カードセット10パック

 条件:・プレイヤー4名同時申請(プレイヤーレベル等の制限なし)


 内容:我が城のお宝、超レアカードが毎回夜になると盗もうとする奴が居るズラ! 警備において腕の立つプレイヤーさんや、どうか助けてけろ!!

 □――――――――――――――――――□


 松坂オーナーが提供したのはGWクエストの案内状。大人の目線でみると何処か求人情報だとかアルバイト募集ってのが頭に浮かびそうなんですが、まさか服部のあんちゃん、引き抜かれるんすかね?


「そうじゃないよ! せっかく警備の知識も身につけたんだから、これを機にゲームワールドでも活かしてみようかと思ってね。どうだね服部君。一つの稼ぎの種にでもなれば……」


 互いに恩人の関係でもあり、松坂オーナーの頼みには逆らいたくないのが服部の本心だが、この件に至っては物言いしたくなったようだ。


「松坂さん! せっかくの紹介で申し訳ないんすけど、俺様たち伊火様の目的はただ一つ、桐山剣を倒す以外には興味は無いんです! 幾らお金やカードが報酬にあろうとも、アイツの討伐が俺様の目標なんですよ!!」


「それは重々承知の上だよ。しかしね服部君、その剣君を倒したいって言うんなら実力を付けねばいかんのは、君が一番理解してるだろう?」

「は、はい……その通りで」


 形振り構わず誰相手でもふんぞり返っていた服部が、松坂オーナー相手では頭が上がらず。すっかり上下関係が出来上がっていた。


「しかし……剣が居ないとどーもやる気が起きないというか……」


「そう言うだろうと思ったよ。実はこのGWクエストは特殊でね、依頼の城を守る側と攻める側、()()()()()()()()()()()()する仕組みなんだ。服部君がやろうとしてるのは守る側」


 この件をケードロで例えると、要は【警察】か【泥棒】かどちらかを請け負うマルチケース型のクエストなのです。そして服部が受けようとしているクエストは警察側の方。


「つまり剣君が逆の攻める側を申請すれば……結果的に剣君を倒せるチャンスにもなるって訳だ」

 これを聞いた服部のあんちゃん、寄せた眉間のシワがピーンと突っ張って事を理解したようですよ!


「やりましょう松坂さん!! 俺様が松坂さんに教わったガードマン戦法で、剣を倒すチャンスを必ずものにしまっせ!!!」 

「うんうん。店は大丈夫だから、存分にやってきなさい!」


 恩で繋がれた親心、何かに真剣になって輝く服部の眼を嬉しそうに見守る松坂オーナーでありました。

 ……しかし、そう物事が上手く行くんでしょうかね? 剣たちがこのクエストに興味がなければ成立しない話。



 ――そんな服部たちの話を立ち聞きしていた剣らに実際に聞いてみよう。


 ▶▶▶ NEXT▽


「……服部のあんちゃん、観てる限り随分とハッスルしてたけど、何を企んでるんだろうね剣?」

「俺の地獄耳が伝わった限りでは、『俺を倒すために城のボディガード始めました』ってさ!」


「もしかしてこのクエストの事かな?」


 □――――――――――――――――――□

 GWクエスト レベル35

『雷鳴ツヨシ城の財宝を奪い取れ!!』


 依頼人:嵐を呼ぶ大泥棒『怪盗ハリアー』


 報酬:アメイジング・ハイパーレアカード10枚

 条件:・プレイヤー4名同時申請(プレイヤーレベル等の制限なし)


 内容:アメイジングのレアカードを独り占めするツヨシの馬鹿をギャフンと言わせてやりたい! お宝はお前らにやるから、プレイヤーの力を俺っちに見せて欲しい!!

 □――――――――――――――――――□


 槍一郎が剣に見せたGWクエストの情報は()()()、つまりケードロの泥棒の方でした。


「面白ぇ!! だったら服部のあんちゃんよりもこの俺の方が強いってのを見せてやらァ、このクエスト受けて立つぜ!!!」

「僕もやるよ、面白くなってきた――!!」


『雷鳴ツヨシ城』なる城のエリアにて繰り広げるプレイヤー同士の大攻防戦!! ――え? もう決着は目に見えてる? 本当にそう決めちゃっていいんですかね? もしかしたらまさかの大どんでん返しがあるかもよ!?


 その詳細は一先ず次回のお楽しみに! 本日のゲームはこれまでッッ!!


 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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