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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
2ndSTAGE―リアル&VR・2つの世界に揺らぐ魂!!―
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【GAME10-1】ゲームジムの最強トレーナー!!

――プレイヤーの読者の皆様、大変お待たせしました!

若干長かった槍一郎の孤軍奮闘レースバトルの次は、再び現実世界に舞台を変えてエキサイティングなゲームへと誘いましょう!!


今回のゲームのキーワードは、【心・技・体】!!

ささ、またゲートを開いて一緒に白熱ゲームバトルへ御案内しまーす!


それではご唱和下さい、『オープン・ザ・ゲート』!!!



▶▶▶ NOW LORDING...CONNECT!▽

 

 ――今回のゲームの舞台は現実世界、関西は大阪市北区・梅田。この地域で特に特徴的と謳われるのが『梅田駅』。

 と言うのもその駅の広大さ、或いは複雑な道のりと来たらもう! 『浪速のラビリンス』やら『リアルドルアー◯の塔』やら、色々な例えにされるほど迷いやすい駅。


 そんな迷宮駅を潜り抜けながら、御堂筋の南方面にデパートのような横幅な広い建物が聳え立つのが見えるでしょう。そうです、今回のゲームの舞台はこの建物! 超次元ゲーム時代に作られたアミューズメントパーク『GALAXY(ギャラクシー)』なのだ!!


 ▶▶▶ NEXT▽


 ――このギャラクシーがオープンしたのは一年前。つまり出来たて新鮮な所が未だ目立つ程で、なお且つ関西一を誇る巨大アミューズメントとして確立しつつあった。


 ちょっと中を覗いてみると、ご覧くださいな! 1階ロビーに入って直ぐにゲームワールドオンラインに入るのに必要なヘッドギア『GWギア』と転送にうってつけなスポット『ヴァーチャルスペース』がレンタルで使えるんですって!! スゴイね〜☆


 地下にはゲームグッズのお買い物コーナー。上へ上がって2階〜5階に行けばジャンル別に仕分けられたゲーム、何処もかしこもゲームの大嵐。ちょっと一息入れたい時は6・7階のリラクゼーションでマッサージチェアに定食屋に漫画コーナーと気分転換しちゃってください。


 まさにギャラクシーはゲームがゲームを呼ぶ理想郷。これらは時間指定制度で料金は3時間で3000円、半日利用でも9000円とリーズナブル!! ※ただし各ゲームのプレイ料金は別途となります。


 ギャラクシー良いとこ一度はおいで!! プレイヤーの理想郷【GALAXY】ィィィ!!!



 ……あら、何か読者の皆様が文句を言ってますね。

 なになに、『小説の場を借りて宣伝してんじゃねぇ!!』『お前ゲームワールドオンラインのナビゲーターだろ!?』ですって。


 ――やば、私の本来の立場すっかり忘れてた。


(ここの小説の語り部、絶対バカだろ。 by読者の心の声)



 ▶▶▶ NEXT▽


 半ば読者の皆様に呆れられた所で閑話休題。


 これまで同じ時系列で、我らのシャッフルオールスターズ7人のうち5人がゲームワールドで激闘奮闘を繰り広げていたのですが……


 剣は天堂学苑でアメイジングをやっていたとして、()()()()、誰か忘れていないですか?

 その人は今、3階のアスレチックゲームコーナーの入り口に設置された施設で働いているのです!


 ――その施設の名は、【ゲームジム・ビッグウェーブ】!!


「287、288、289……」


 青色のマットを敷いて腕立て伏せ……の割には、腕を下げる際に顎で押すためのボタンと両端にセンサー、それにカウントの為のデジタルカウンターが後ろに設置している。これは俗に言う『クイックマッスル』という腕立て伏せの競技法ですな。


「……299、300!! 3分腕立て300回、間に合うたで〜!!!」


 筋骨隆々のボディに185センチ級の巨体、更にスキンヘッドのキングコングなこの男こそ、シャッフルオールスターズの最年長にしてドラマチックタフガイ! 高橋豪樹(たかはし ごうき)(26)だ!!


 しかし3分以内で腕立て300回とは恐れ入った。これを見物していたお客さん並びにスタッフ一同もヤンヤヤンヤと拍手喝采。

 何を隠そう彼こそ、このゲームジムのオーナーにしてトレーナー、しかも現役のゲーム戦士というカリスマ経営者なのだ。


「えー皆さん! このようにゲームプレイヤーは手先の実力だけでは強さの先を超えることは出来ません!! 心を磨き、技を携え、体を鍛えることにより【心・技・体】の三つの要素が鍛え上げられ、成長に繋げられます!!

 是非このジムに通って頂きまして、お客様の理想の魂を一緒に磨き上げましょう!!」


 おや、どうやらさっきのクイックマッスルはお客様に利用を促すための体験ガイダンスを実施してたようですね。ゲームジムとはその名の通り、ジムの要領で体を鍛え上げながら身体だけでなく、ゲームの実力強化を促すための施設なのだ。


 でも手先の器用さとか閃きが一番に目の付くゲームで、身体を鍛える事が実力の強化を促すって、本当でしょうかねぇ?


「――うぃっす!!」

 と言ってる間に自動ドアと陽気な挨拶、誰かがまた来店してきたよ!


「いらっしゃ……何や剣やないか! ゲームワールドへ行ったんとちゃうか?」

「いや、高校でちとトラブルに巻き込まれちゃって……行きそびれちゃった! せっかくやしトレーニングだけでもって」


 トラブルに巻き込まれたというか、剣が喧嘩売ってインテリ族とアメイジングやってたんじゃないですか!※GAME7参照。


「ははーん、さてはまたみのりちゃん達にほっとかれたんやな? 短気は損気だって前から言うとるやんか」

「その短気をトレーニングで発散するために来たんです!」


 半ばいらない喧嘩を売ったことに後悔しながら、剣は更衣室で学校の制服からスポーツウェアに着替えて軽く柔軟体操で解す。すぐさまエアロバイクに乗ってマイペースに漕ぎ始めた。



「……なぁ豪樹さん。今度いつ俺らとゲームワールド行けます?」

「あぁ、シフト上木曜が休みだから明々後日にゃ剣達と一緒に行けるな」

「長ぇな〜俺久々に豪樹さんのプレイとか観たくてウズウズしてんすよ! 格ゲーの参考にしたいし!!」

「しゃーないやろワイは社会人なんやから。ゲームよりも仕事を専念せなアカン、この悲しい宿命には逆らえへんのや」


 この場面で『うっ……』と来た社会人のプレイヤーの皆さんごめんなさいね。

 しかし豪樹のようにゲームと仕事を両立出来てる人は、大人のゲーム戦士の理想でもあったりするのだ。


「ふーん、社会人って忙しいんやな」

「いずれお前らにもそれが分かる時が嫌でも来るで。学生でいられる時が華やし、ワイも結構羨ましいんやぞお前らの事が〜」


 大人が子供のように剣に羨ましそうに見つめる豪樹に、彼はフッと笑みを零した。そして17歳の剣自身もそう遠くない成人の自分を想像しながら、無心にエアロバイクを漕ぎ続ける。――このまま平穏に漕げればの話だが。


「見つけたぞ剣ィィィィイ!!!!!」

「ッ!!??」


 己を高めるジムの場をぶち壊す喧騒な叫び。またしても剣の前を阻もうとするその叫びの正体は!?


 これも主人公の性なのかしら……と思っていたが、丁度時間となってしまいました。本日のゲーム、これまでッッ!!


 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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