【GAME9-1】孤高のゲーム戦士レーサー!!
さあさあプレイヤーの読者の皆様お立ち会い!!
前回のシャッフルガールズ仲良しUFOキャッチャーの次は、ゲームで本気で挑むプレイヤーをピックアップして行きましょ〜!
今回のメインプレイヤーはズバリ、天野槍一郎!!
槍のように駆け抜ける迅速のスピードテクニックに語る心の内とは如何に……?!
それではご唱和下さい、『オープン・ザ・ゲート』!!!
▶▶▶ NOW LORDING...CONNECT!▽
――今回のゲームワールドオンラインを巡るゲームの舞台は、未来を駆け抜けるプレイヤー達に導かれる栄光の地平線へ続く未来都市、【サイバーターボシティ―CYBER TURBO CITY―】!!
どんなエリアかと単刀直入に申しますと、レースゲームが主流のエリア。
読者の皆様はどんなレースゲームをやった事があるでしょうか? ちょっと話の核に入る前にこのエリアの情景を見ながら少し話でもしていきましょうか!
何しろ今回の主役が何処に居るか、私分からないんですよね……(冷や汗)
――頼りねぇナビゲーター!! by読者の皆さん
▶▶▶ TRIVIA TIME《豆知識タイム》▽
――今やプレイヤーの皆様が、ゲームセンターに寄ると誰もが目に付くレースゲームの座席とハンドルが一体になった筐体。
果たして過去のレースゲームの歴史を辿って行くと昔からそうかと答えるならば、実はそうではない。
そもそもレースゲームで最古に作られたと言われているのは1950年代後半頃。日本で特に有名な古代レースゲームは【ミニドライブ】が1959年に作られていた。
とはいえその頃はゲームセンターなんてものは存在しておらず、主に駄菓子屋や都会のデパートに置かれていたこのゲームは、LSI《大規模集積回路》を使ったコンピューターゲームより前の世代。
その為この時の筐体は機械式のメカを使ったもの、即ち『エレメカ』という機械で動かしたゲームなのだ。
でも肝心のゲーム内容はと言うと、電動リールで描かれた道を車を動かしてドライブするだけ。手前にあるのはハンドルのみ! その走った距離を競うくらいしか張り合いは無かったが、これでも子供達は良く遊んでいたんだとか。
そんな機械でハンドルを付けたような筐体から、現在に至るハンドル・アクセル・ブレーキ・座席のコクピット的なものになるまでは80〜90年代辺りのアーケードで採用されてから。ずーーっと後の話になってしまうのだ。
時代は大幅に飛んで、1970年代後半にはゲーム史には欠かせない『アタリ社』が『ナイトドライバー(1976年)』というコンピューター式、ドライバー主観のレースゲームを出した途端に大ヒット。
更にアーケードから家庭用ビデオゲームへと移植を遂げたのだから、アタリが成し遂げた礎は語り続けると切りがないし話が逸れやすい。
それから80年代に入るとレースゲームはゲーム性への追求、進展を試みるようになった。
早い話がレースゲームにおけるドライバーからの視点やグラフィック・BGMの臨場感が、主な進展のポイントとして捉えて下さいね。
ゲームによっては空から見上げたような『俯瞰視点』。
操作するマシンの後ろを描写する『三人称視点』。
ドライバー本人の視覚をリアルに再現した『一人称視点』、これらは年代順に辿った順番である。
また初期のアーケードにありがちな電子音なエンジンからリアルなステレオタイプになったりしたのは80年代後半辺りから。
更に更に進んで90年代はドットからCGになってクオリティを上げてリアリティを求めていくという訳だ。
……とまぁこんな感じで大雑把だが、レースゲームの進歩を歴史で辿って説明しました。
このように本編と混じえながら、読者の皆様と一緒にゲームの歴史を知る。楽しんで学んで一石二鳥、我ながらなんて素晴らしいナビゲートなんでしょ〜♪
「……何自画自賛に長々と語ってんだよMr.G!!」
ムムッ、何やら生意気そうに文句を放つ声は……あ! 貴方はオールスターズの池谷倭刀さんじゃないですか!! 今回のゲームの主役のサブキャラ!
「俺は一体どーゆー立場なんだよ!! また読者の皆を連れてガイドマンやっちゃって、今日はここで観光か!?」
いや観光て言うか、ストーリーテラーって言うか……
そんな事よりも倭刀、今日はこのエリアで何してたかと思えば休憩所でコーラ飲んじゃって。ゲームはしてこないのですか?
「俺はレースゲームって苦手なんだよ。スピード出すにもカーブとかじゃいつもガードレール当たって減速しちゃうし、俺みたいな直球勝負なタイプにゃ向かないゲームだぜ」
ははぁ、そう言われると確かに。パワー極振りで全力勝負が売りな倭刀には繊細なレースゲームは向かないのは頷けますな。
「どーゆー意味やそれ」
いえいえお気になさらずに。それではどうしてこのエリアに……?
「俺は先輩の付き添い! ホントは一人でも良いと思うけど、先輩がどうしても俺も来てほしいって言うから」
先輩……もしや天野槍一郎の事では?
「そうや。丁度先輩はあっちでタイムアタックしてる!」
倭刀が指差す方向は、天にうねり飛ぶドラゴンの如き道が続く天空のホライゾンロード。
『ライジングドラゴン』と呼ばれるサイバーターボシティのメインスポットコースの遠方から、閃光のように突っ走るマシンの姿が見えた!!
――ブォォォオオオオオオ!!!!!
我々のいる休憩所を通り過ぎるかと思いきや時既に反対側の彼方へ消えていく恐るべき超音速スピード、推定時速は400キロオーバーと見たり。
微かだがマシンフォームはF1でお馴染みのフォーミュラマシン、軽型のシャープなレースマシンと見た。
あのマシンと一体化し操作していたのが今回のメインプレイヤー、シャッフルオールスターズのメンバーの一人、天野槍一郎だ!!
「そんな事よりもMr.G、先輩の事でもっと凄いのがあるぜ!」
倭刀に促されて更に驚くべきは、ライジングドラゴンのピット地点に掲示されたタイムアタックランキングの欄。そこには全て『ゲイル』と書かれたプレイヤーの名前が……いやそれだけではない。
このエリアのレースコースの殆どが『ゲイル』の名前で完全網羅されていた!!
『ゲイル』、即ち槍一郎のアバターネームの事。即ち彼はサイバーターボシティの全てのタイムアタックを制した事になる!!!
……しかし何故、彼は未だに速さを求めようとするのか……?
そこにはスコアでは語られない槍一郎自身の心の奥底に眠る願望が全てを知っていたのだった――!!
それは果たして何か!?……と言ったところで時間となっちゃいました。本日のゲーム、これまで!!
▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽




