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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
2ndSTAGE―リアル&VR・2つの世界に揺らぐ魂!!―
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【GAME8-5】インカム湖のヌシ・襲来!!

――TIPS――

ゲームワールド攻略の要、アメイジングカードを手に入れる為には現実世界ではカードパックを手に入れること。

そしてゲームワールドは拾うか報酬で手に入れるか……それだけではない。


エリアを進めばカード1枚を『進化』に『融合』、トレードをしてくれる者がいるんだとか。


いや……? まだまだ方法はありそうだぞ……!?

 ――苦手なゲームもプレイヤースキルで攻略の手口見つけたり!


 畠田(はたけだ)レミ、親友が百合の渦に飲まれたなかでただ一人インカム湖に蔓延る巨大景品を山積みさせての総崩し、学者スキルの《逆算思考》を武器に見事景品を全てワープホールの投入口にストーンと入れれば転送完了。

 スッキリ片付いた玩具の群れが取れて、元のプレイヤーの心洗われるインカム湖に戻った。


 その時、クリスタルブルーの水面に微かに波打ち、水中から水上へと浮かび上がったのは一つの壺。


「あれが『調合の壺』……!!」


 その遠目からその壺の姿を覗いてみれば、それは肩の部分だけやたらに派手だが四方に色とりどりな四つの宝珠が良く目立つ。更に器に当たる銅の部分はかなりの大型、デブっちょもいい所。

 UFOキャッチャーの景品の底からとんでもないお宝を見つけてしまった!!


「これでイチャコラしてるお嬢さんの友達の惚れ状態も治せるでよ!! 早くクレーンで釣り上げて持ってきんしゃい!!」

「よーし、ラストスパートッ!」


 最後の大仕事、レミは再びクレーン車を操作しUFOを真下の調合の壺にターゲットを絞る。

 これで素材を壺にブチ込んで、みのりと穂香の百合状態を治して一件落着……になるのが理想の展開だったが、そうはいかなかった!


 クレーンを降ろして壺を取ろうとしたが、何やら壺の下にうねる波の勢いが増したかと思えば、バシャバシャと白い泡がブクブクと立ちこもる。


「……え、何……!??」

 レミもキムさんも何事かと覗いてみればその刹那――!!


 ――ザヴァァァァァァーーーン!!!


「きゃあっ!!!!」


 急にクレーンアーム目掛けて突き出た何かがぶつかり、その衝撃で重たい筈のクレーン車はバランスを崩し横転、乗っていたレミにも被害は及んだが幸いケガは無し。


「あわわわ……ヤバいことになったぞこりゃ!!」


 キムさんが湖の先に現れた何かに恐れおののく姿見て、レミもその正体を見たいとつられて視線を見た途端に、驚嘆の極み。



「きょ、きょ……巨大イカだァァァァァッッッ!!!!!」



 何故に湖に大王イカたる生物が生きてるのか、生物学者から文句が飛び交いそうなこの始末。

 インカム湖の深い水の底に眠っていた大王イカを超えた怪物、【エンペラーイカ】が姿を現した!!


 ☆――――――――――――――――――☆

 ・ネーム:エンペラーイカ

 ・HP:900

 ・ジョブ:『イカ』


[プレイヤースキル]

 ・なし

 ☆――――――――――――――――――☆


 何とこのイカ、ゲームワールドの中ボス。白く尖ったイカ頭と威圧的な目で威嚇をするならば、ニュッと飛び出すはムチのようなゲソ。

 つまりイカの足を挙手ならぬ()()したならば、しなりながらクレーン目掛けて振り落とす!!


「危ないッ!!」


 ガシャーーーン!!


 何たる威力かゲソムチ! キムさん最終兵器のUFOクレーンアームが一振りで木っ端微塵に破壊された!! これにはレミもビビりにビビる。


「こんなの()()()にしたらもっと痛いだろうなぁ……」


 スルメって……食う気!? レミさんこの化け物イカを食べようって考えてるの!!?


「冗談よ。……でもどうしよう、これじゃ壺まで辿り着けない」

 軽い冗談は促して一難去ってまた一難。イカの頭のてっぺんに突き刺さった調合の壺を取らないことにはGWクエストのクリアにもならない。


「……仕方ないわ、こうなったら意地でも取らなくっちゃ!!」


 レミは再び右腕のカードスキャンブレスを掲げて、デッキのカードを5枚ドローする。その手札の中身でまたもやレミは閃く。


「ふっふ〜♪ どんなカードも使いよう、学者のレーミィちゃんのタクティクス見せてあげるわ!!」


 さてその威力は如何に、手札のカードをスキャン!!


『ツールカード、【ステューパーハンド】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 <ツール・カード>

【ステューパーハンド】EG:③

 属性:無


 ・効果:フィールド上の相手のEG③以下の

 ユニットまたはツールカードを選んで

 コントロールを得る。

 ◎――――――――――――――――――◎


 カードより出したるは何処にでもあるようなマジックハンド。しかし何を掴んでコントロールを得ようと考えてるのか?


「コントロールはどーでも良いの! あたしが掴むのは、クレーンを壊したイカのゲソちゃんよ!!」


 ゲソ!? ちょっと待ってくださいよ、こんな玩具サイズのマジックハンドで巨大ゲソを掴めるとでも? そこまでツールカードは万能じゃありませんよ!!


「大丈夫よ、ちゃんと次のカードがあるんだから!!」


 と、追撃のカードスキャン!!


『ツールカード、【カード巨大化装置】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 <ツール・カード>

【カード巨大化装置】EG:④

 属性:無


 ・効果:フィールド上のカードを1枚選択する。

 そのカードを巨大化させることで

 効果を2倍の数値に変える。

 ◎――――――――――――――――――◎


「対象はあたしの《ステューパーハンド》! おっきくなーれ!!」


 何と《ステューパーハンド》がクレーン車顔負けのドデカハンドに巨大化した!!

 これでビヨーンと伸ばしたマジックハンドをうねるイカゲソ目掛けてガッチリとグリップ、ハンドを木の根っこに固定させて引っ張られたゲソは湖と壺を結ぶ橋(吸盤付き)となった!


「なるほど、こんなカードの使い方があるんやね〜」

 キムさんもレミの機転に感心、頷き、溜め息溢れる。


「〜〜♪」


 良い気になったレミは吸盤に気をつけながらゲソを足場にして頭の壺に向かって渡っていく。だが……


「――ブシャアアアアアアア!!!」

 怒りが有頂天に達したエンペラーイカの大砲のような口から真っ黒い大玉を発射させ、レミに着弾した!!


「わぁッッ……!!!」


 イカスミの砲弾に諸に当たったレミは、その衝撃でゲソ橋から足を踏み外す、そのまま激しい水しぶきをあげて着水!


(まだまだぁ……ッッ!!!!)


 湖に放り出されても鎮火しない執念の炎、何故にレミをそこまで熱くさせるのか、彼女の真相は如何にした所で本日のゲーム、これまでッッ!! 


 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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