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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
4th STAGE―ゲーム戦士魂大爆発・本当の正義は何処だ……!?―
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【GAME58-8】ゲーム狂戦士・三つ巴!!

「面白い事をほざくではないか貴様ら。下等戦士共がこの立海銃司を雑兵扱いするか」

「は? 何イキってんの、バカなの? クソガキが揃って◯◯◯◯にでもなったか??」

「コロセヨ〜♪ コロセヨ〜♫ アハアハ★」


 ――語り部が話す間もなく、血の気と狂気が混ざって闘いに飢えたヤクザ性質の銃司・デクルックス・雲雀。

 ゼロ距離でガン飛ばし、仮にドスかハジキを持とうものなら、直ぐにでも血飛沫が飛び散りそうな程バチバチに殺気が迸っております!


「……このまま睨み合っても埒が明かん。しかし三つ巴となるなら……アメイジングの特殊ルールを使うしかあるまい。そうだろう、凪原?」


 意外にも三人の中で、先に冷静になったのは銃司。威嚇合戦を終えて、アメイジングバトルでケリを付けようと第三者の凪原にルールの確認を行う。


「えっ? 三つ巴なら……【バトルロワイヤルモード】の事? でもそんな事しなくても、デクルックスが私達の共通の敵だし、雲雀さんと決着を付けるなら後からでも――」

「却下だ。鳳凰堂の連中に一言申さんと気が済まん。俺にも仲間を選ぶ権利がある」

「やくにんのねーちゃん、面白い事言うねー♫」


(何が面白いんだよ、こちとら吐き気催す程ストレス溜まってんねん……!!)


 あ、茜さん、どうか冷静に……。こめかみに血管浮き出てますよ。


「へぇ〜、アメイジングで敵同士でも戦えるモードがあるんだ。1VS多人数の『レイドバトルモード』とは違うの?」

 等と興味津々、純粋に新モードの詳細を知りたがるデクルックス。


「『レイドバトル』よりは複雑なルールじゃないよ。参加人数は3人以上、かつ他プレイヤーが全員対戦相手となるサバイバル形式のルールが、【バトルロワイヤルモード】の形式なの」


 ここで茜が、フェアに新モード【バトルロワイヤルモード】の細かなルール説明へ取り掛かった。私もお手伝いしていきますよ〜!


「ありがとうございます、Mr.Gさん。

 ――まず、HPや手札の数、ゲーム進行が『リアルタイムアクティブ制度』である事は普通のアメイジングと同じ。


 でもこのルールの特徴としては、ユニットやカードでの攻撃・対象が一人に対して、()()()()()()に行われる事がある事かな」


 これを簡単に例えるなら、攻撃対象を銃司さんとします。普段は1VS1の攻防なんですが、敵はデクルックスと雲雀さんになってるので、タイミングによっては2VS1、つまり()()()()される可能性があるのです。


 因みに、カード効果の中で『相手プレイヤー全員』のように広範囲の対象カードが発動された場合には、敵であるデクルックスと雲雀さんの2人が同時対象になるので注意が必要だ。


「一斉攻撃された場合は、通常通りユニットでのブロックか、カードの応酬で防衛していくよ。

 で、誰か一人がノックアウトして脱落したら、1VS1でアメイジングを続けて、生き残ったプレイヤーが勝ちになるって訳」


 まさにバトルロワイヤルの名に相応しき、無差別かつサバイバル要素を意識した新モード。三つ巴となると、場合によっては敵を利用して共闘を仕掛けるか、或いは寝返るか。それらは全てゲームの神のみぞ知る、なのである。


「……良かろう。そのルールなら貴様らを公平に叩き潰せる。バトルロワイヤルモード、受けて立とう」

「きゃはははは! やくにんねーちゃん面白ーい★」

 傲慢、或いは無垢にも新ルールの提案に乗った銃司と雲雀。私もルール説明の手伝いの甲斐があったものです。


「じゃあ決闘のルールに則ってアンティを決めようかぁ。まぁ言うまでもなく、僕は負けた奴の息の根を止めるって事で」

 あくまでも血を流す事に拘るか、デクルックスのアンティがすんなりと決まる。


「んーと、待って待って。わたしのあんてぃはねー……たつみのお兄さんとこのおやしきちょーだい! ねーちゃんにプレゼントするの☆」

 無邪気な顔してとんでもない要求をしてきた孔雀! 東京に位置する立海家の館を寄越せとは、なんと不届きなアンティか!?


「ほぅ……いいだろう」

 いいだろうって……ちゃんと後先考えて言ってます? 銃司さん。


「当たり前だ、ガキの強請りなど実力で潰せば他愛の無い事。その代わり、俺が貴様に課すアンティは……まぁ、()()()()してもらえれば良い。貴様よりも姉の方に云いたいことが五万とあるからな」


 このようにアンバランスなアンティが決まった訳ですが、これもまたゲームウォーリアークオリティという事でご理解の程を。


「観てる側からすりゃ気が気じゃないわよ……。ほんと帰りたくなってきた」

 愛想笑いでも隠せないほど、青褪めた顔で見守る凪原茜。


「それよりも孔雀さんの妹って、ゲーム出来るの? 相手はデクルックスと立海のエースだよ!?」

 等と狼狽えるは黄金虫の優くん。


「その心配は杞憂だよ。雲雀さんは兎にも角にも……”ヤバい“としか言えない。鳳凰堂がこの地底空間の覇権を握った理由の半分は彼女にあるんだし」


 そ、そんなに……!?と、優くんだけでなく語り部も驚く。まぁ立海と鳳凰堂の確執はともかく、先ずはデクルックスを討伐する事が先決かと――――


「いやいやいやいやいやいや! 全然解釈が違うよ、Mr.Gさん。雲雀さんが言ってるのは、要は銃司さんを()()()、鳳凰堂を立海の支配下に置こうとしてるって事だよ!」


 え……?? そんな事になっちゃったら、ゲーム戦士のパワーバランスが完全にぶっ壊れちゃって……?


「そう。完全に鳳凰堂孔雀の一強時代を迎えちゃうって事。V9時代の巨◯みたいになっちゃうの」

 どーでも良いんですが、例えが古すぎます。


「いや、でも……孔雀さんってWGCの副管理長で、あんたの上司みたいなモンだろう?」

「良い悪いの問題じゃなくて、本宮社長の後ろ盾もあって、更に戦力を蓄えられたら誰も逆らえなくなっちゃう。そしたら彼女の暴走も止められなくなって……最悪独裁の可能性も考えられるわ」


「独裁……!?」


 確かに鳳凰堂孔雀は野心を秘めた権力者ではあるが、本当に地底空間の戦力を蓄えて、独裁を考えてるかどうかは決して定かではない。それに立海と事を構えてまで、本気で立海遊戯戦団を手に入れようとは考えていない筈だろう。


 従って雲雀のアンティは、純粋無垢な暴走と捉えてもおかしくはない。ならば直ぐにでもWGCに通報して、無謀なゲームを止めて貰うべき。なのだが……


 ――――ブゥゥゥゥンンンンッッ


「ひぇえ!!?」


 茜と優くんの周囲に飛び交うは、デクルックスのPASで生み出された音をもつんざく影の刃。下手な動きをすれば、観客だろうと刺し殺す。という仕掛けだ。

 茜はそれを知ってて、手出しが出来ずストレスが溜まる一方であった。私としては直ちに彼女に頭痛薬と胃薬を渡したい!!


 とここで痺れを切らしたか、バトルロワイヤルモードの開始を仕掛けるはデクルックス。


「それじゃ、戯れはそこまでにして始めよっかぁ。ルールを守って、楽しくデスゲーム☆」


 もれなく警察と葬儀屋が来るので止めてください。


「俺は貴様ら三下の命など興味は無い……が、俺に立ちはだかる刃は完膚なきまでに粉々にするまで。その覚悟があるならいつでも来い。相手になってやる」

 内心ノリノリで厨二魂全開の銃司。


 そして何を考えてるか全く未知数。銃司ら二人に相対する鳳凰堂雲雀も、何故か六甲おろしの鼻歌を乗せてゲームの開始を待つ。


 形は違えど燃えるはゲームの闘争心。それぞれの狂気を乗せて闘うアメイジング・バトルロワイヤルモード。

 3人のカードスキャンブレスには、それぞれのパーソナルカラーのカードデッキが装填。更にブレス中央のコアから発現するVR(ヴァーチャルリアル)の電脳パルスが地底空間全体を包み、暗がりの決闘場へと形成される。


 ――大変長らくお待たせしました! アメイジング・新モード三つ巴、いよいよ開幕です!!




「――――さて、戦闘狂諸君。御対戦願おうか……!!」



 ――本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽


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次回もゲームウォーリアーをお楽しみに!!

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