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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
4th STAGE―ゲーム戦士魂大爆発・本当の正義は何処だ……!?―
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【GAME58-7】新たなる狂気の刃・鳳凰堂雲雀!!

2025年・巳年でニョロニョロ長い縁!

ゲームウォーリアーシリーズも7年目を迎えて、往生際悪く……いやいや長い縁の下に続行中!!


今年は、本作ではビッグゲームの登場を筆頭に、

別件では『A.I.M.S』『拳・華・成・闘』に続くゲームストーリーを”3本“も用意する予定ですので、そちらもお見逃しなく!

どうか作者の体力配分を怠りませんように……!


てな訳で、新キャラ登場で急展開のゲームウォーリアー。張り切って参りましょう!!


――『オープン・ザ・ゲート』!!



▶▶▶ NOW LORDING...CONNECT!▽

 ――紅蓮の悪魔の眼を欺き、正体不明の影を鋭利な鳥の羽根で掻っ捌く。


 狂気と狂気が混じり合う地底空間の暗がりな層に、翡翠(ひすい)色の髪の少女が、最凶の殺意を掲げてその渦中に乱入した。しかして、その少女の名は……!?



「らー、らららら〜〜♪ わったしは〜、鳳凰堂雲雀(ほうおうどうひばり)〜〜♪ 孔雀おねーちゃんのおつかいでー、其処のタキシード男をズタズタに()()()きて♫って、 言われて来たの〜〜〜♬」




 ……あの、はい。彼女は鳳凰堂孔雀の妹さんなのです。雲雀って名前らしく、ミュージカル好きな純粋無垢の女の子ってのは分かりました。ですが、


 指名手配・デルタのデクルックスの身体を刃で引き裂き、真っ赤に染めた方が掲げて良いキャラ設定じゃないんですけどぉ!!??


「ぅぐ……っ、何なんだよお前ぇ……! アメイジ――」


 ――――ブシュッッッ


「んガァァァッッ?!!!」


 うわぁぁ、これはえげつないぞ!?

 ゲーム以外のダメージを無効にしようと、アメイジングを開始させる為にカードスキャンブレスの起動ボタンを押そうとした刹那。

 阻止せんと再び飛び交う雲雀のPASから発現した羽根刃が、ボタンを押そうとした右腕の神経に突き刺さり、腕から鮮血が飛び散った!!


「おねーちゃんが言ってたんだ―。アメイジングを開始させるブレスを起動させる前に、腕を使えなくすれば殺せるって!」


 ちょっと鳳凰堂孔雀さん!!? なんて事を妹さんに教えてるんですか!?

 え、デクルックスはどうなってる? 言えません!! 下手すればR−指定確定にもれなく『G』が付きます!


 とにかく、ゲームウォーリアー史上最も残酷に、身体中を引き裂かれてズタズタにされたデクルックス。尾羽打ちからし、ゲームを行う前に虫の息だ。


「い、幾ら何でも思い切りすぎじゃないのかしら……? 孔雀さんが妹を地底空間に放つなんて」


 これにはWGCの治安防衛管理長にして、孔雀の同僚でもある凪原茜(なぎはらあかね)も唖然とする。


「孔雀さんの妹……!? そんな話聞いた事ないよ!」


 同じくして、茜と銃司に助けられた綾小路優も唖然。更に孔雀に妹がいるという情報が、マスメディアや公の場を通しても一切公表されていなかった為に、彼のショックは当社比2倍だ。


「確かに。彼女は何考えてるのか分からないし、色々ハンディキャップがある感じだし。人物的にマスメディアには通しづらいんだよね。正直私もスゴく関わりたくない人だけど……この調子ならいける。――これならデクルックスを封殺出来そうね!」


 この近未来の時代、ゲームの下では健常もハンデがある人も皆平等の立場に置かれる権利を有する。


 鳳凰堂雲雀は、何らかの理由で精神にハンディキャップを持ったゲーム戦士であるが、姉の孔雀がWGCの役人である為に、立場の関係から妹の存在を明かさなかったのだろう。

 だがしかし。デルタのデクルックスの狂気的な暴虐を前にしては、孔雀としても黙ってはいられないと思った事でしょう。


 ――つまりこれが、孔雀の妹・鳳凰堂雲雀の初陣!

 純粋無垢な狂気を持つ雲雀を切り札として、茜も、優も、そして地底空間に居る人々の皆が、デクルックスの討伐に希望を抱いていた。


「よーし、これでフィナーレだよー!」


 天真爛漫な笑みを浮かべる雲雀の片手には、投げナイフのように5本の羽根刃を構えて、今にもトドメを刺す勢い。

 デクルックスよ、早く死んでくれ! 地獄に落としてくれ!と、心に願う第三者の想いは一つになって、彼女はデクルックスに飛び掛かる。これで彼の処刑は遂行されるだろう。


「――あれ?」


 ――――ただ一人、()()()()()()()()()が行手を阻むまでは。



「他人の闘い(ゲーム)に横槍を入れて楽しいか? 撃ち殺すぞ、アホウドリ」


 グジャアアアア………!!


 これまた悲惨な報復か、紅蓮の貴公子・立海銃司が雲雀の翡翠色の髪をむんずと掴み、堅い地面に顔面ごと叩きつけられた! お前に慈悲の心は無いのか!?

  ……あ、いや、無いか。本人公認の魔王だもんね。


「……………やっぱ、そうなるよねー」


 役人の仕事で、心底苦労に慣れた悲しき性か。茜は虚無の笑顔を浮かべながら、デクルックスの処刑妨害に頭を抱えた。

 そして地面にめり込まれた顔を引っこ抜いて、邪魔された雲雀は御冠だ。……てか、めり込まれても顔が無傷な辺りタフですな彼女。


「ちょっとー! たつみのお兄さん味方でしょー? ジャマしたら孔雀おねーちゃんに怒られちゃうよ!」

 等と小学校低学年の文句で抗議する雲雀。


「くだらん。俺は何時から貴様らの味方やら配下にさせられたのだ? そんな覚えは微塵も無いわ」


 一応立場的には、立海遊戯戦団は第三勢力なんですけどね。


「いや、立場はそうかも知れないけど。利害は一致してるし、ここは雲雀さんの言う通り協力した方が……」

「貴様は黙っていろ、役人女が。俺に指図する権利は無い」

「あ、すみません」


 茜さん、貴方がこの場で一番大人ですよ……。


「ん〜、待って待って? 赤い悪魔さんと、青色のしきかんさんって味方じゃなかったっけ?」


 ここで雲雀何を思ったか。立海銃司と別層で行動する大門史也が、果たして彼女にとって敵か味方なのか、頭を傾げながら考え中。

 そして、雲雀の頭の中の100ワット電球が閃いた!


「そーいえば、立海の奴らがジャマだって前にねーちゃんが言ってた! 私勘違いしちゃったみたい♫」


 さり気なく孔雀お姉さんの本心を暴露したのはさて置き、無垢な笑顔の下で標的が増やした雲雀。


「悪魔さんも敵、って事だからー。二人とも殺さなきゃ♪」


(な ん で そ ー な る の っ ! ?)


 欽ちゃん的なツッコミの裏で胃がキリキリ状態の茜、苦労人誠に苦労されております。

 そんなシリアルキラー思考な雲雀の言動に、当然銃司は黙ってはいない。


「面白い。デクルックスを始末する前に、先ずは貴様から片付ける必要がある様だな」

「負けないよー!」

 片やハジキに、片や刃。性格は違えど思考回路は二人ともヤクザの鉄砲玉か、PASで発現した武器を片手に決闘の火蓋が切られ――


「あの、ゲームは? アメイジングバトルすんじゃないの?」


 いや茜さん、いっそこの際異能力決闘で済ませるってのは


「語り部がそんな事言ったら終いでしょーが!!」


 茜さんと私とで要らぬボケとツッコミを交わした最中。血塗れに果てていた筈のデクルックスが、なんとPASの力で()()()()して立ち上がってきた。


「やってくれるねぇ〜っ、まさか鳳凰堂の手先から2度も不意打ち食らわれるなんて。こりゃマジで殺してやらないと気が済まないなぁ……!」


「なんて事……! PASで回復するなんて、不死身なのアイツ!?」

 正体不明のデクルックスのPASの能力に、恐れ慄く茜と優。逆にその生命力が、余計に銃司と雲雀の闘争心を擽っていく。


「……はっ、死に損ないが。無様に血に濡れていれば良いものを……!」

「鬱陶しいなぁ、こいつら。さて、どうしたもんかなぁ……?」

「んぬ〜〜……どうしよう。どっちから倒せばいいのかな」


 ――銃司、デクルックス、そして雲雀。


 意思はあれどなかれど、本心の核を探れば全員ゲームに飢えた戦闘狂。平和思考など三途の川に放り投げてそうな輩たちが、こうして相交え、今にも爪と刃と引鉄を引こうとする危険思考の三人。

 ―――そんな彼らがぶつかろうものなら、果たしてどうなるのか?



「こう善悪の境で迷う事はあるまい。俺からしてみれば貴様らは皆俺の敵だ。二人纏めて血祭りに上げるまでだ!!!」

「上等だよ、二人纏めて遊んであげるよ!!!」

「二人纏めて倒して、私がゆーしょーだー♪」




「「「――――はぁ゛あ゛!!??」」」



 ――それ即ち、全面戦争。三つ巴だーー!!!!


(これは…………恐ろしく不味いことになったよぉ……!!)


 お陰で茜さんの胃痛もレベルアップ、下手すりゃストレス圧迫で胃潰瘍に発展するんじゃないかと心配せざるを得ませんが。

 ともかく三人束ねて三つ巴戦線に持ち込まれて、これからアメイジングバトルを展開するわけなんですが。


 三つ巴アメイジングは今までやった事は無し! だがそれでも臨機応変にルールがあるのが自作ゲームの強み。次回はそんな新ルールの説明を交えて、ゲームを進めて行きましょう!!


 ――本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽


小説を読んで『面白かったぁ!』と思った皆様、是非とも下の「ブックマーク追加」や感想・レビュー等を何卒お願い致します!


更には後書きと広告より下の評価ボタンでちょちょいと『★★★★★』の5つ星を付けて、作者やこの物語を盛り上げて下さいませ!


次回もゲームウォーリアーをお楽しみに!!

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