【GAME56-5】かかってこいや、拳華成闘ッッ!!
――TIPS――
【VR格闘ゲーム・拳華成闘】
超次元ゲーム西暦・0005年よりリリース。40年以上の歴史を持つ最大級のリアル・ヴァーチャル両用型格闘ゲーム。
正統・異種・総合といった格闘技の枠を超え、ファイター達の願望を叶えるべくして生まれた格闘ゲームの真骨頂。
本来は実現不可能なルールをも設けたり、拳だけでなく武器の使用も許可されるなどのノンリミットな戦いも、このゲームでのみ実現できる。
ゲームパッドやアケコン等は使わず、両腕・両足に装着される『拳華印輪』と、GWギアを付けて五体を可動させて戦うリアルファイトも楽しめる。
――さぁ、ゲームウォーリアーにまた、新しいゲームの存在が明らかになります!
作者・慶さん直伝の【ゲームウォーリアーシリーズ】における本家本元の作品であるこの小説。
メインゲームがカードゲームの『アメイジング』である故に、カードバトル型小説かと思うが決してそうでもない。
当初のゲームウォーリアーは、古今東西・知る人ぞ知るゲームの津々浦を題材にしてきた訳ですが、ゲームジャンルの膨大さに一作では収まりきらない。
そこで作者は、『ゲームウォーリアー』をカードゲーム主流に、連載中の『A.I.M.S』をFPSゲームメインにと分担しつつ、同時進行で進めようとしている訳。
それが、一般ピープルな作者が考え出した一大プロジェクト【ゲームウォーリアーシリーズ】なのです。
そして今回行われるのは『格闘ゲーム』!
更に玲王・舞・龍青の3人のゲーム戦士が先立って登場したという事は……そうなんです。
―――このゲームは謂わば、ゲームウォーリアーシリーズ第3弾となる新作の告知だッッッ!!!
「だからって本編で告知する事無いでしょうに」
「作者も歳増えるうちにバカになりましたの?」
シェイパー兄妹、二人揃って苦言を呈しないであげて。
クリエイティブ精神だけはいっちょ前な作者を止めるものはなし。とにかくは、トラブルは避けつつ仕事もちゃんとやって書いてれば良いんです! 分かったか青二才!!
「「Mr.Gも苦言言っとるがな(ですの)」」
……失礼しました。
ひとまず茶番はこれまで。ここから魅せて差し上げましょうニューゲーム!!
▶▶▶ NEXT▽
――B5層の地底グルメ街道、緊急事態宜しく食堂・食事処の入り口が全てシャッターによって閉鎖された十字路。
このクロスロードの中央に立つは、豪樹・シェイパー兄妹。そしてBHFの玲王・舞・龍青のゲーム戦士連合軍。彼らと街道の建物群を囲んで、右も左も天井も屋根の上にも地下にも……ってここが地下なんですけども。
漆黒の武道着を纏い、病み期超越して目が逝っちゃってるならず者。彼らこそ即ち……
「出たな、奈落道の雑兵どもめ……!」
龍青らBHFをも敵視する“奈落道”の下級拳士達。しかし華奢なボディの中にも締まりのある筋肉からして、並大抵のファイターではない。
「僕にも分かります。下級とはいえ、それなりの拳術は習ってる身体付きです」
「それにプラスして殺気が纏ってる感じですの」
シェイパー兄妹も身体能力は上級クラス。敵のレベルも目を向けるだけで分かる。
「さっき龍青も言ってただろ? アイツら人を傷付ける事なら何でもやる、嫌な嫌な嫌な奴なんだ!」
玲王は彼奴らと一戦交えた経験からして、割増の嫌悪感を示す。
「拳華成闘は何でもありの格闘ゲームだけど、彼らは反則技も平気でやるし、命も平気で粗末にしてしまう。そんなの拳士として認めないわ!」
舞も同様。善の道を行く“天翔道”にて鍛錬を積んだ3人にとって、悪道を極める奈落道の拳士達とは、命掛けてでも戦う宿命にあるようだ。
「オメェら、天翔道の格下拳士かぁ!?」
「ここは奈落道の補給食専門の縄張りなんだよ、血ぃ見たくなけりゃとっとと帰れ!」
「お前に食わす担々麺はねェ!!」
この感じ、何処となく香港映画の悪党の香りがプンプンしますねぇ。そんな奈落道のテリトリーと化したグルメ街道の中央に、虚仮威しなど効かんと仁王立ちして阻むはBHFの3人。
「皆の飯を横取りするオマエらなんか嫌いだっ!」
「纏めてやっつけてやるわ!!」
「この性根から腐った、庸劣な者には制裁を与える必要がありますね」
ビーストハーツファイターズ、気合十分。――そしてその時、3人に装着されたGWギアと、手足の拳華印輪がそれぞれのパーソナルカラーを見出し、輝き出した!!
「「「武遊出陣!! 拳・華・成・闘ッッ!!!」」」
『――――GET READY BURNING BATTLE!!』
GWギアと印輪のCPUが、音声認識で起動音を響かせたその刹那、グルメ街道全体に広がるVRフィールドの電脳空間!!
荒んだ地底が一挙としてネオン輝くオレンジカラーの照明が宿り、古びたレンガで帯びた街並み建物も一掃された赤レンガへ。
VR空間が創り出した仮想の中華街、ヴァーチャルチャイナ・タウンが拳士達の修羅場と化す!
「それだけじゃないでぇ。久々に観たがな、玲王達の勝負服!!」
VR空間はプレイヤー達の装備をも容易く変える。スポーツインナー姿であった玲王・舞・龍青の3人も、己が信念に持つファイティングスタイルに合わせたアバター衣装にチェンジ。これはゲームワールド転送の時もそうでしたね。
――龍青は、中国武術・カンフーよろしくな拳法着。ブルーカラーに背中にはドラゴンの刺繍、
――舞は、黄色の九尾狐風にコーティングされた柔道着。腰には強者の証である黒帯がより際立たせる。
――そして玲王は何と、赤い獅子をイメージしたハーフパンツのみ! その上半身は脂肪など皆無、人間の持つ最大限の筋肉に、皮膚には無数の傷。中でも背中には深く抉られた野獣の爪痕のようなものが残っていた。
「中国拳法に、柔道……か。だけど玲王は今ひとつ分からない」
「見た目からしてボクサーじゃないですの、お兄様? それにしても凄い筋肉ねぇ……」
等とBHFのアバター姿に見惚れるシェイパー兄妹。そしてギャラリーには豪樹さんも有り。
「うんにゃ、玲王の場合はどの格闘技にも属してはいない。一つ言えんのは、彼は打撃系の総合格闘家という事プラス―――――純真な野生児である事!」
「「…………はい??」」
打撃系、組技系、両立系の総合格闘技や、アイデンティティに沿った武術を極めたビーストハーツファイターズ。彼らの実力はいかなるものか。
時間無制限、3人VS無数人の雑兵を相手にする乱闘戦。試合制限の概念を取り除いた格闘ゲームにて、繰り広げられる格闘戦火!
「さぁさぁ〜〜、拳華しようぜッッ!!」
カードゲーム転じて格闘ゲーム、活字の中で展開されるイマジネーションから、開始のゴングを鳴らせ!!
――――本日のゲーム、これまでッッ!!
▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽
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次回もゲームウォーリアーをお楽しみに!!




