【GAME55-9】逆転、逆転、また逆転!!
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◐AMAZING MIDWAY RESULT◑
☆ゲーム戦士チーム HP2900
〔畠田レミ 手札:3枚 EG:② PAS発動済〕
・ユニットカード【ジョロキア・スパイダー】
・パーマネント・ツールカード【エナジー・ストリーマー】
・カスタム・ツールカード【ホーミング・ランチャー】
【チャージレーザー】【オメガキャノン】
〔大門史也 手札:1枚 EG:⑦〕
・ユニットカード【マルティプル・ジーニアスドラゴン】
・パーマネント・ツールカード【サモナークリスタル】
※フィールドカード【ガードポジション】【超電磁力空間】
★サザンクロス幹部チーム HP3500
〔イプシロンのジーナ 手札:4枚 EG:12 PAS発動済〕
・パーマネント・ツールカード【蓄電システム装置】
〔ガンマのガクルックス 手札:2枚 EG:16 PAS発動済〕
・パーマネント・ツールカード
【フォートレス・フォーメーション】
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※畠田レミ、無限ドローと調合術で形勢逆転!!
更に史也の切り札【マルティプル・ジーニアスドラゴン】の召喚で完全にゲーム戦士のペースへ!
――ゲーム戦士チームの戦力は、蜘蛛女ユニット《ジョロキア・スパイダー》を筆頭に、生意気娘から奪い取った兵器カード×3、とっておきと称される『天賦の才龍』ユニット。
対してサザンクロス幹部は、PASから生まれた人口城壁のみ。
人の心次第でゲームは二転三転と形勢を変える。いよいよアメイジング・クロスデュエルモード、クライマックスに入ろうとしております!!
「さぁ、城壁一つでどれだけ強情を張り続けられるかな。切り札を出し切った状態で耐久出来るか……手並み拝見だ!」
そして史也の攻撃が始まった! 召喚された《マルティプル・ジーニアスドラゴン》が、ガクルックスのPAS城壁の厚いガイドラインを悠々に超えて、身を護っていたジーナに痛烈ダメージを与えてくる!!
「行けっ、ジーニアス! 『氷炎の速攻弾』ッッ!!」
双翼を羽ばたかせて発現させる炎と氷の元素、そこから方向と共に発するは、二つのエレメントエネルギーを凝縮させた氷炎玉。弾丸スピードでジーナ目掛けて着弾した!!
「きゃああああああ!!!!」
〔サザンクロス幹部チーム HP3500→3000〕
「そして私は、ジーニアスドラゴンがダメージを与えた事により、デッキからカードを1枚引く」
長らく硬直状態であった相手のHPを、大型ユニットによって減らすことに成功した。ここからゲームは一気に加速する!
「今度はあたしよ。泣いたってこの攻撃は緩めたりしないから、覚悟しなさい!!」
レミもPASを覚醒させて、性格が一時クールになった分、相手への威圧は格段に増している。そうでなくても彼女の手元にはジーナから強奪した三大武器カードが、散々自分を煽ってきた持ち主に向けてロックオン中!
「全弾発射! ッッてぇーーー!!」
問答無用と解き放たれるレミの三大武器の一斉掃射。仇討ちとばかりにジーナが狙われていくが……?
『パーマネント・ツールカード、【リモート・プロテクター】!』
突如、ジーナの前方に出現した水色半透明の鉄壁シールド! そこに阻まれた掃射攻撃はシールドによって完膚なきまでに跳ね返された。発動したのはガンマのガクルックス!
「人の奪った武器で倍返しとは……穏やかじゃないですね」
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〈パーマネント・ツールカード〉
【リモート・プロテクター】
属性:黄 EG:③
・効果:相手の攻撃を全て無効にする
プロテクターシールド。
15秒間のみ発動でき、リモコン操作で
移動も可能。
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(これじゃあたしの武器も役立たないわ。どうしますか、史也さん?)
(どう足搔いても今の状態では追撃は不可能だ。おそらく彼らがそれを発動させたのは、ドロータイムまでの尺稼ぎだろう)
等と耳打ちで意思疎通を図るレミと史也。ガクルックスの操作によって四方八方シールドを構えられる《リモート・プロテクター》を前にしては、攻撃のしようがない。
《CARD DRAW》
そしてシールドが消滅し、丁度に迎えるは通常のドロータイム。あれから結構時間経ってね?とかいうツッコミはご遠慮頂いて、両者逆転の札を手にする。
「………来たっ!!」
ここでドローカードに反応したのは、またしてもジーナ。圧倒的劣勢の中で見出した好機の瞬間。
『ツールカード、【機械再改造プログラム】!!』
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〈ツールカード〉
【機械再改造プログラム】
属性:黄 EG:⑥
・効果:自分の墓地・除外フィールドに
置かれた種族のユニット
カード全てを手札に戻す。
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「え、ここに来て……!?」
勝敗を決める勝利の女神は、作者以上に気まぐれなもの。長期戦によって今まで撃破されたジーナのマシン系ユニット達が、まるで大破された機械パーツを回収していくかのように全て彼女の手元に戻ってくる。
その中には、序盤でレミ達を苦しめたVSXといったコンバインユニットと、もう一つ……!
「不味いぞ、墓地に送られたマシン系ユニットの中にはヤツがいる」
「………まさか!?」
「アハハハ! そのまさかよ、そこのインテリにご都合展開で潰された切り札を出すよ!!」
ご都合展開言うんじゃないの!!
「お黙り! アタイらサザンクロスをコケにしてくれた分、百倍にして返す!!」
そして繰り出すカードスキャン、消費EGは10!!
『ユニットカード、【超電導最終兵器・マグネスターG1000】!!』
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〈ユニットカード〉
【超電導最終兵器・マグネスターG1000】EG:⑩
・属性:黄 ユニット/マシン
AP:1000 DP:1000
・能力:①このカードがフィールドに出た時、
フィールド上・全てのプレイヤーの手札を
持ち主のデッキに戻し、シャッフルする。
②このカードはユニットやプレイヤーによって
ブロックされない。
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その姿、まさに超電導の巨人!!
超合金印の筋骨隆々鋼ボディに、滾るパワーは電磁エネルギー。スーパーロボットに相応しきビッグサイズ凡そ15メートル、このデカさはB6層の天井スレスレ。ジャンプしようものなら上のB5層の床が打ち抜かれて苦情は必須!
「そんな呑気な事言ってる場合じゃないわ!」
「注視すべきは、マグネスターが召喚した時に発動される起動効果……!」
「もう分かってるわよねぇ? マグネスター1000の起動効果、フィールドに出ている全てのカードを持ち主のデッキに帰するのよ!!」
マグネスター1000の電導パワーはフィールド全土を揺るがす! その威力たるや、堂々と参上した史也のジーニアスドラゴンをも弾き飛ばし、レミが強奪した武器カードもジーナの元に。
更には《ジョロキア・スパイダー》にEG促進カードの《エナジー・ストリーマー》、同じくEG加速の《サモナー・クリスタル》とゲーム戦士側のサポートカードが全てデッキに回収された。
しかし、マグネスター1000の効果は全対象。当然召喚したサザンクロス幹部チームにも干渉されるが、戻されたのはパーマネントの《蓄電システム装置》のみ。
鉄柱や攻撃妨害のツールも消えて、がらんどうになった湖上フィールド。それと一番重要なのは……
「城壁が、《フォートレス・フォーメーション》が戻されていない!!?」
「ガクルックスのPASで作られたカードは、PASの力でしか干渉されない。彼女はそれも見越していたのだ」
レミも史也も、計算されたコンボに顔が歪む。そしてジーナの気分も有頂天に。
「さ~て小娘ぇ? 生意気が調子こいて楽しかった? その気に食わない頭脳もろともかち割ってやる!!!」
嫌味ったらしい口調が、捻くれた根性に逆撫でされた恨みも添えてレミに標的を絞る!
「くたばれ小娘ッッ、『超電導・ドリルスピィィィィィィン』!!!!」
手刀を頭上に突き立てて、高速回転する巨大ボディ諸共水平進行。その矛先をレミに向けられ、彼女が回避する間もなく直撃する電導大ダメージ!!
ギュイイイイイイイイイイイッッッ!!!
「ぐっ………んぁぁぁああああああああ!!!!!」
〔ゲーム戦士チーム HP2900→1900〕
堪える所を見せるも、抉れるような痛撃に耐えきれず膝を落とすレミ。集中力を一瞬にして乱れさせる激痛に歯を食いしばって、必死に痛みを忘れようとしている。
「畠田レミ……!」
史也も彼女の痛恨の一撃を目の当たりにして一瞬不安な様子も見せたが、それも杞憂に終わる。
何故なら、大ダメージを受けたレミの眼は死んでいない。寧ろ怒りにも似た闘志に燃えているからだ!
「まだ………まだよ! あたしにはまだ調合術も、永久機関も残ってる!!」
PASとスキルで作り上げた人造物、もといレミの成長の結晶は超電導の力を持ってしても戻されていない! 不屈の閃き精神は、阻む逆境をも覆す。
逆転の逆転に次ぐ逆転劇、中々終わらないよ〜助けてへールプ!と作者が叫ぶ前にどうか終わらせてくれ!!
「あと倭刀と穂香の事もあるしな」
…………あ、史也さん。それを言っちゃ……
「絶ッッッッッッ対、次回で終わらせる!!!」
さぁ〜大変だ、作者にプレッシャーを掛けちゃったよ!! 次回で終わらせられるか、執筆歴四年目の慶よ!! ――本日のゲーム、これまでッッ!!!
〘◇To be continued...◇〙
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