【GAME55-1】究極の選択・畠田レミに覚悟を問う!!
さぁ久方ぶりのゲームウォーリアーですよ〜!!
最近作者が、同シリーズのA.I.M.Sばかり更新してますが壮行している内に2022年もあと僅か、締めの良い所で今年を締めくくらねばなりません。
実は、来年の新春にはシリーズの新しい作品も……え、まだ早い!? あぁちょっと待った待った今のは無し!!
そんな事よりレミ&史也戦、今年中に決着着けちゃいましょー!!
―――『オープン・ザ・ゲート』!!
▶▶▶ NOW LORDING...CONNECT!▽
――地底空間・B6層『黄泉の湖』。湖上の水面にクリアな面を敷いて、風情ありきも激しい決闘を繰り広げるはレミ・史也のゲーム戦士。対するはジーナ・ガクルックスのサザンクロス幹部。
合体ロボやらツールカードを出し合って、互いに引くことの無い接戦に持ち込まれた長期決戦。そんな彼らの盤上はこの通り。
◎――――――――――――――――――◎
◐AMAZING MIDWAY RESULT◑
☆ゲーム戦士チーム HP2900
〔畠田レミ 手札:2枚 EG:②〕
・カスタム・ツールカード【メテオロッド】
〔大門史也 手札:2枚 EG:④〕
・ユニットカード【リフレクション・エスパー】
・パーマネント・ツールカード【サモナークリスタル】
※フィールドカード【ガードポジション】【超電磁力空間】
★サザンクロス幹部チーム HP3500
〔イプシロンのジーナ 手札:4枚 EG:①〕
・パーマネント・ツールカード【蓄電システム装置】
〔ガンマのガクルックス 手札:1枚 EG:⑤〕
・パーマネント・ツールカード【ブロックドーム】
◎――――――――――――――――――◎
ユニットや武器においては、圧倒的にゲーム戦士が有利。しかしHPではリードしているのはサザンクロス幹部側。
ゲームの流れから見て、緩やかではあるが追い詰めつつあるのはレミ・史也のゲーム戦士チーム。しかし史也の方が、ジーナの手札補充から何かを危惧しているようで、手札破壊のツールカードを仕掛けるが一発目は打ち消されて失敗。
ところが彼には、もう一つの手札破壊カード《策略式トラウマ切除》が墓地からの起動条件において隠し持っていた。だがそのカードはかなりリスキーなもの。
発動する史也自らが、ジーナの隠し持っている切り札のカード名を当てねば削除出来ないのだ。
「何故そこまで本気になるんですか。ユニットも、武器もあたし達の方が有利な筈なのに……」
レミは、冷静沈着な参謀長の史也がここまで強気に手札破壊に徹するのかに迷いを生じていた。
「確かに、盤上では我々が押してるのは一目瞭然。しかし私も君も手札は枯渇寸前。そんな中でも奴らは我々を煽り立てて勝気になっている。つまりは、ここまで相手が自信満々に出せるほどの何かが、ジーナの手札から投入されているという事だ」
長い文からでも、なる程……と思った貴方は立派なゲーム好きの一人。そうでなくても、知性的な思考には我々を納得させる理屈が通る。
「もっとも……今の君は、意地になってまで勝ちを拾いに行きたくないという心理が強く見られる」
「ッ! そ、そんな事は……」
「無理もないだろう。サザンクロスの経緯や彼女らの身の上話をされては、鳳凰堂孔雀の行為が余計に懐疑的になった……というよりは、サザンクロスの方を救いたい気持ちに赴いてる説がある」
「うぅ……、それを史也さんは甘いと仰るんでしょう? 分かってますけど……!」
「その通りだ、正直君は甘い。敵の私情に振り回されるよりも、君の親友を救う事とサザンクロス幹部を確保する事を最優先に取るべきだ。……だが私はあくまで、君のサポートに過ぎん」
史也は、レミや穂香達が、敵への同情に目的を移す事を仮に強く望むのなら、それを手助けるのも吝かではないと主張するが……
「君が迷いに迷って、今選ぼうとしている道は、単に上司に従うことよりも非常に辛いものになるだろう。本来イレギュラーに任務へ投入された者が、みすみす主犯の一人である裏プレイヤーを見逃したとしたら……他者の批判も覚悟の上かね?」
「………………」
それは、学生の時に受けた虐めとはまた異なる非難を受けるという事。学校や近所とは比べ物にならない社会の枠は、一人の学生が善意で決めた行動を裏目に返し、これでもかと批判攻撃を倒れるまで繰り返す事だろう。
「だが私はその甘さを否定はしない。初めて幹部と邂逅し、真実を知り、鳳凰堂孔雀の行為に疑念を持つ数少ないゲーム戦士として、存在を示したいのなら……やはり勝つしかない。その為に私は、幹部のテリトリーを引き込む決断に出た」
立海遊戯戦団の中でも、軍抜いた知能指数を持つ大門史也が垣間見せた“覚悟”。そしてレミを理解しつつ、リスクの高い戦術に出た筋。
時間と共に押し寄せていたレミの不安は、参謀の話術によって解けつつあった。
「……で? 随分と長い説教してるけど、墓地のトラウマなんちゃらっての使うの? 使わないの?」
読者の皆様よりせっかちなジーナ。そりゃ長いこと更新日が空いたんですからねぇ。
「更新日は余計だ。……畠田レミ。ここで判断するのはシャッフルである君しかいない。この戦いの局面からして――――――【無鉄砲】に行くか、【意気地なし】で行くか」
まるで電撃イライラ棒のコースを選んでいるかのような二者選択。早い話が危険性の高い手段にするか、安全策を取るのか。レミの判断に全てを委ねた史也。
レミは深呼吸をし、ゲームのみならず、今置かれた状況をもう一度思い直して正しい糸を掴みに出る。
(………これは、史也さんが《策略式トラウマ切除》を使うか否かの話じゃない。今ある敵を倒すか、救うか。つまり究極の選択。本当に穂香ちゃんや倭刀くんの事を思ってるのなら、親友でいたいのなら……どっちを選ぶ!?)
レミの脳内に思い浮かぶ、倭刀と穂香の面影。
そして……赤い剣の魂を宿す親友・桐山剣も……!!
「――――ホント、バッカみたい。あたしの魂はとっくに覚悟が決まってたじゃない!!」
彼女もまた、勇者の如し強い志を持ったゲーム戦士であった!!!
「【無鉄砲】上等!! 強気に行きたいけど、あたしだけじゃ心細いの。史也さん、力を貸してください!!!」
「………素直で宜しい。見事な答えだ! 私の智力を、君に貸してやろう!!」
ヒラメキの一般女子高生と、強豪ゲーム戦士チームのブレーン。互いの拳が湖上にてぶつかりあう。好敵手の垣根を超えた絆を呼んだ。
さぁ、迫る脅威に抗えゲーム戦士よ!! ――本日のゲーム、これまでッッ!!!
▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽
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次回もゲームウォーリアーをお楽しみに!!




