【GAME54-8】揺れ動く盤面上のゲーム戦士達!!
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◐AMAZING MIDWAY RESULT◑
☆ゲーム戦士チーム HP2400
〔畠田レミ 手札:1枚 EG:①〕
・ユニットカード【ジョロキア・スパイダー】
・カスタム・ツールカード【先読みの松明】【メテオロッド】
〔大門史也 手札:0枚 EG:⑧〕
・パーマネント・ツールカード【サモナークリスタル】【刺毒の極意】
※フィールドカード【ガードポジション】【超電磁力空間】
★サザンクロス幹部チーム HP4000
〔イプシロンのジーナ 手札:3枚 EG:⑥〕
・パーマネント・ツールカード【蓄電システム装置】
〔ガンマのガクルックス 手札:2枚 EG:⑥〕
・ユニットカード【異次元サポーターマシン・UT】
・パーマネント・ツールカード【ブロックドーム】
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※コンバインユニット・完全撃破!! さぁ、ゲーム戦士チームの反撃開始だ!!!
――三位一体の合体ロボ……もとい、コンバインユニット《トライフォートレスロイド・VSX》をレミと史也の知性ある戦術によって遂に撃破!!
これでサザンクロス幹部の前に脅威は去った。後はボコボコ殴ってHPを減らすだけ! さぁ、思う存分やっておしまいゲーム戦士よ!!
「随分簡単に言ってくれるものだ、それが語り部の特権というものか。レミ、ここからが正念場だ。巻き返すぞ」
「は、はい……!」
また私が要らんことを言ってしまった様ですが……優勢はゲーム戦士にある事は間違いない。
何しろこの激戦交えるフィールド、主力となるユニットはレミの《ジョロキア・スパイダー》が頂点にあり、更に彼女には片手に《メテオロッド》と《先読みの松明》の二刀流。杖と松明棒じゃアンバランスこの上ないが、攻撃力が上回ればそれでよし!
《CARD DRAW》
そしてこの反撃フェイズを、待ってました!と言わんばかりにやって来た好機のドローカード。果たしてこの戦況をひっくり返すのはどっちか!?
「さぁさぁ、そこのロボヲタギャル! 散々馬鹿にしたり痛ぶってくれた分を倍にして返すわよ!! ジョロキア、行くよッッ!!」
レミちゃん、御冠に有頂天。からの気合も充填で果敢にもジョロキア・スパイダーを引き連れて、イプシロンのジーナに特攻を仕掛ける!
「メテオ流星群!!」
レミの右手に《メテオロッド》、天に翳せばツッコミ満載、地底なのに空からの隕石群投下。これによってジーナの動きを封じ込めたところで、左手の松明をこれでもかと彼女に目掛けてタコ殴り。怒りを溜め込んだ分だけ猛攻のボルテージは伊達じゃない!
〔サザンクロス幹部 HP4000→3600〕
レミの《先読みの松明》はPPが空になったので消滅。しかし遂にダメージが通ったジーナとガクルックス、レミの松明フルボッコでは様にはならないが、大事な攻撃点は貴重なものだ。
「ジョロキア、思う存分やっちゃってー!」
ユニットカードによる攻撃コマンドがレミの手に下るが……!?
「調子こいてんじゃないよ、小娘!!!」
松明で顔を引っ叩かれたジーナもブチギレてのカードスキャン!!
『アクションカード、【エネルギー送還指令】!!』
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〈アクションカード〉
【エネルギー送還指令】
・属性:黄 EG:④
・効果:フィールド上のユニットを1体対象に、
その持ち主のデッキの一番上に戻す。
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ジーナ追撃のバウンスカード、しかもそれは手札ではなく、更に奥深いデッキの一番上にユニットを戻されるという厄介物!
『カウンター・レスポンス、発動』
そうは問屋は卸さない。史也の無言のカウンター・レスポンスで応戦!
『アクションカード、【エナジードレイン】!』
「げっ!? 2枚目!!?」
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〈アクションカード〉
【エナジードレイン】
・属性:青 EG:②
・効果:フィールド上のツールカードの
効果を無効・破壊し、自分は500のHPを得る。
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先程ガクルックスによって打ち消された打ち消しカード、ドローカード一発で2枚目を引き当てた史也も相当な強運。《エネルギー送還指令》を打ち消し、ゲーム戦士チームには美味しいHPの回復だ。
〔ゲーム戦士チーム HP2400→2900〕
後はジョロキア・スパイダーが、憎きジーナにダメージを与えれば完璧……なのだが!?
「ガクルックスッッ!!」
「分かっている。カード効果が解決した所でカード発動だ!」
またしても後出しに後出しをかけるは、ガクルックスのカウンターカード!
『アクションカード、【仇討ちの一撃】!!』
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〈アクションカード〉
【仇討ちの一撃】
・属性:白 EG:②
・効果:フィールド上のAP400以上の
ユニットを1体破壊する。
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「仕留めるのは勿論、《ジョロキア・スパイダー》だ!!」
何とも不運か!? ジョロキア鮮烈デビューからのファーストアタックは達成ならず、ガクルックスのカウンターガードによって敢え無く破壊されてしまった。
「ジョロキアっ!!」
「狼狽えるな。そろそろ奴が帰ってくる頃だ」
「え、奴……??」
史也が申す“奴”とは何者か。除外空間からフィールドへと戻ってきたユニットがその答えだ。
〔史也の《リフレクション・エスパー》が除外空間から帰還しました〕
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<ユニットカード>
【リフレクション・エスパー】EG:②
AP:100 DP:100 AS:5
属性:青 ユニット/エスパー
効果:[アンノウン]解除/EG②
このカードの[アンノウン]状態が解除された時
他のカードの効果対象を変更させる。
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ガクルックスが召喚した《異次元サポーターマシン・UT》の除外効果から丁度一分経った所での魔法使いユニットが帰還。ジョロキアの仇討ちには都合が良いタイミングだ。
「そんなもの、私のサポーターマシンで返り討ちに―――」
「もう遅い」
〔《異次元サポーターマシン・UT》破壊!!〕
何と、攻撃コマンドもブロックも無しに突然としてガクルックスのユニットが墓地に送られた。改めて彼は戦闘ログでその詳細を確認するならば。
「…………な、【毒】状態……!? いつの間に!!」
「専売特許の《刺毒の極意》の効果だ。お前がジョロキアの除去に専念しているうちに、私がサポーターマシンに毒を塗ってやったのだ」
パーマネントカードの《刺毒の極意》は、史也と味方プレイヤーにユニットを毒状態にさせる効果を付加する能力を持つ。
ガクルックスがユニット除去に専念していた所を、史也が陰で毒を与え、毒が回って時間経過で破壊されたという訳だ。
「では改めて、《リフレクション・エスパー》でダイレクトだ」
「くっ……!」
〔サザンクロス幹部 HP3600→3500〕
まだ満足にHPを削っているとは言い切れないが、戦況としては確実に史也、レミのゲーム戦士チームの巻き返しが掛かっていた。
だがこのアメイジングバトル、一枚のカードの発動が大きく戦いの行方を翻すこともザラではない。ましてやドローカードを得たのはゲーム戦士側ではなく、サザンクロス幹部にも言える事。
ジーナが発動するツールカードが、そのゲームの暗雲を立ち込めさせる事となる……!!
『ツールカード、【精神統一】!!』
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<ツールカード>
【精神統一】EG:④
属性:青
効果:自分はデッキからカードを3枚
ドローする。
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何とここに来てドロー加速、からの手札は合計5枚!!
更に彼女の手札内を見つめた表情からは、最大級の手応えを感じさせるものを感じた!
(…………そろそろ来たか。奴らの真の切り札が)
そして、それを見逃さなかった史也のポーカーフェイスの奥から指令された作戦施行への回路が、史也の右脳・左脳のスーパーコンピュータから作動した……!
一手一手が全てを左右するアンバランスな決闘に、凡人には理解出来ない大攻防が展開されようとしていた!! ――本日のゲーム、これまでッッ!!
▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽
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