【GAME53-10】コンバインユニット・完全形態!!
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◐AMAZING MIDWAY RESULT◑
☆ゲーム戦士チーム HP4000
〔畠田レミ 手札:4枚 EG:①〕
・カスタム・ツールカード【先読みの松明】
〔大門史也 手札:3枚 EG:⑤〕
・ユニット【鏡のダークマジシャン】
※フィールドカード【ガードポジション】
★サザンクロス幹部チーム HP4100
〔イプシロンのジーナ 手札:4枚 EG:④〕
・ツールカード:【電磁妨害装置】
〔ガンマのガクルックス 手札:4枚 EG:⑤〕
※コンバイン・ユニット【ガトリングロイド・VS】
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コンバインユニットに苦戦するレミと史也、突破口は掴めるか……!?
――二体のヘヴィメタルユニットが合体しては強力ユニットになり、倒そうとしてはパーツを分離されて難を逃れてまた合体するコンバインユニット。
あと一歩、レミの機転で合体ロボを倒す機会は得たものの、厄介な[コンバイン]能力を前に対象不適正で撃破ならず。唇噛み締めて悔しがるレミの表情が印象的でした。
まだまだゲームは序盤戦、果たして劇的変化は何時起きるのか!?
▶▶▶ NEXT▽
閑話休題、ゲーム再開。レミが繰り出したフィールドカード《ガードポジション》による鉄柱でユニットの機動力を下げて、自分達も防御率を上げる展開になってますが……やはり気は抜けない。
サザンクロス幹部のコンバインユニットが、レミ達の栄光を遮る大きな壁になるのでしょうか……?
「中々良い機転だったが、[コンバイン]能力を侮り過ぎたな畠田レミ。お陰で相手も警戒心が強まっている」
「……すみません」
史也はカウンターに失敗したレミに結果論で指摘する。
だが彼女の方はムッとするどころか、仕留め損ねたコンバインユニットの弱点を先程の[コンバイン]能力の特徴を踏まえて、自己流に分析している。
(今の感じで一体を対象にするカードじゃ分離されて無効になるのがオチ。……だったら次に仕留める時は、全体を対象にするカード、或いは分離した状態で片方のユニットの動きを封じて、一体ずつ潰すくらいかしら……?)
コンバインユニットも決して万能では無い。数ある突破口の中で、レミのデッキに相応しい撃破法は思いついたか。それはさておき先に繰り出すのは史也から。
「私から攻めるといこう。《鏡のダークマジシャン》で攻撃だ」
鏡反射を繰り返しながらトリッキーに敵陣に突っ込むダークマジシャン。属性の無いカード以外はブロック不可能な[スケルトン]能力を持つユニット、これでダメージが与えられれば史也にカードが1枚補給されるが……?
「冗談じゃないわ! 誰がカードを引かせるもんですか!」
ここで、ジーナのカウンター・レスポンス発動!
『アクションカード、【不意の気緩み】!』
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〈アクションカード〉
【不意の気緩み】
・属性:青 EG:①
・効果:相手ユニット1体のAPを100ダウン。
その後自分はカードを1枚ドローする。
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微小なパワーダウンを図るカードだが、発動すればジーナがカードを1枚ドロー出来るキャントリップ効果付き。しかも対象はAPが100のダークマジシャンとなれば、これほどピッタリな妨害カードは無い。
《不意の気緩み》によって、APはゼロになったダークマジシャン。当然ノーダメージの為、史也からのカードドローはならず。代わりにジーナがキャントリップ効果で1枚引く結果となった。
「だったら今度はあたし! 《先読みの松明》で攻撃するわ!」
レミは鉄柱の間を掻い潜って、死角を付いてガクルックスに攻撃。
〔サザンクロス幹部チーム HP4100→4000〕
そして《先読みの松明》の効果によって、デッキトップを公開。そのカードはユニットカード《マグネット・カスタムメカ》。
(ガクルックスも機械系のユニットが主流なの……?)
レミは数少ないデッキの情報を元に、彼等の本核を探ろうとする。決定的な答えには程遠いが、少ないヒントが攻略の鍵を握ることも確かだ。
だからと言って対するサザンクロス幹部チームも、おめおめとダメージを喰らってばかりはいられない。コンバインユニットの追撃が下る。
「「《ガトリングロイド・VS》で攻撃!! 必殺技名は未定!!!」」
「決まんないなら技名なんか考えるな!!」
等とレミの強烈なツッコミが飛ぶ中、猛烈なガトリングロイドの白銀光線が鉄柱の間を縫うようにレミ達に迫るが……この攻撃判定はミス! 《ガードポジション》で狭まったフィールドが攻撃のヒットを遮った。
「……ふぅ、危なかった。史也さん、今のうちに何か仕掛けますか?」
レミが史也に問う、反撃のサポートは如何に。
「心配するな、その辺のフォローなら何時でも行ける」
『アクションカード、【ダブル・クラッシュ】!!』
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〈アクションカード〉
【ダブル・クラッシュ】
・属性:赤/黄 EG:③
・効果:相手フィールド上の相手の
ツールカードを2枚まで破壊する。
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なんとこれは、ツール破壊カードの《ツール・ブレイク》の上位互換カード。1枚で相手のツールカードを2枚まで破壊できるカードだが、今回の場はジーナの《電磁妨害装置》のみ。それでも躊躇わず単体破壊に徹した史也。
「ツールカード破壊……発動を見計らってたんですか?」
「そんな所だ。特にガクルックスが打ち消し型カードを持ってるだろうと警戒したが、持ってないか温存してるかはさておき、多くない事は確かなようだ。攻め込むなら今だ」
「分かってますって! 一気に攻める!!」
レミが発動する、懐かしのカスタム・ツールカード!
『カスタム・ツールカード、【フレイムチェリーアロー】!!』
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<カスタムツール・カード>
【フレイムチェリーアロー】EG:④
AP(防御力):300 PP(使用回数):5
属性:赤 装備:プレイヤー
≪必殺技≫
EG:④『紅蓮狙撃』
AP:400・赤属性の貫通ダメージを与える。
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これまた懐かしや、【GAME26】のミステリールインズの謎解きダンジョンで獲得した炎の弓矢。かつてジョロキア・スパイダーの決定打にもなったこの武器の強みと言えば……!
「『紅蓮狙撃』ッッ!!!」
鉄柱をも貫く紅蓮の矢、これが最終点まで辿り着いた頃には、コンバインユニットの胴体をも貫通する恐るべき一撃! ガトリングロイドのDPも100と、残り僅か!
「残りは松明で……!!」
勢い任せに特攻するレミ、だがその間にサザンクロスチームがひっそりとアクションを起こしていたのを、史也だけが悟った。
「…………早まり過ぎだ」
「え――――!?」
レミが松明の炎でユニットを燻そうとした刹那、突如として召喚されたキャタピラタンク型の新たな機械ユニットに、打倒コンバインユニットの行く手が阻まれた!
「……アンタ、何を急かしてるのかしら? そんなに急いだってお友達は助からないわよ!」
そのユニット、即ちジーナが召喚した第三のヘヴィメタルユニット。【キャタピラーロイド・X】だ!!
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〈ユニットカード〉
【キャタピラーロイド・X】EG:③
AP:300 DP:300 AS:10
属性:黄 ユニット/フォートレス
・能力:[コンバイン]
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「もう一体の[コンバイン]ユニット……!!」
これ以上の深追いは破滅を生むと頭では分かっていたか、第三のヘヴィメタルユニットの出現に後退るレミ。
ともあれこれで、V・S・Xの三体メカがフィールドに参上仕る訳だが……この登場が何を意味するのかは言わずもがな。
「さぁ、刮目してなさい! アタイの切り札、ヘヴィメタルユニット三体が織り成す完全合体を!! ――――V・S・X、コンバイン!!!」
三体合体となると、そのシークエンスも本格的なものとなる。キャタピラーロイドのタンクがみるみるうちに脚となり、そこから既に合体しているガトリングロイドは胴体はそのままに、下半身は折り畳んで強固な両腕へと変わる。
そして上下合体、電磁石による重量感ある音が、レミ達対戦相手を知らぬ間に威圧していく……!!
「合体完了!!――――【トライフォートレスロイド・VSX】!!!」
三体のユニットがコンバインした事により、更に強力なステータス、特殊能力を携えている事だろう戦隊ロボ……じゃなかった《トライフォートレスロイド・VSX》。赤青黄の三原色からなるコントラストカラーから如何なる力を携え――――――
「………!?」
「え、ぇえ!? 何で……!!?」
ユニットがコンバインしたその直後、史也もレミも驚愕の極地に辿っていた。何故なら………
レミの装備していたフレイムチェリーアローも、史也のユニット《鏡のダークマジシャン》も…………消滅していた。
これがコンバインユニットの完全形態の為せる技なのか!? ガランドウな湖フィールドに、丸腰のゲーム戦士二人。危機迫るアメイジング・クロスデュエルモード!!
次回は湖上決闘・後半戦。刻一刻と戦いが進むとき、彼等は衝撃的な真実を知ることになるのです……!!
―――【GAME53】は本日でこれまで、後半戦へ進みますッッ!!!
▶▶▶ SEE YOU NEXT GAME...!!▽
▶▶▶▶ NEXT GAME WARRIORS ▽
シャッフル・レミと立海・史也の共同戦線の前に完全体コンバインユニットが迫る!!
彼女らは知った、サザンクロスの真意を。そして学んだ、知識の先に待つ勝利への道を!!!
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次回もゲームウォーリアーをお楽しみに!!




