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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
4th STAGE―ゲーム戦士魂大爆発・本当の正義は何処だ……!?―
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【GAME53-9】コンバインユニット・撃破への計略!!

 

 ――ご覧の小説はSFジャンルにはなっているのですが、ロボット小説では御座いません。あくまでもゲーム小説です。


 というのも、サザンクロス幹部・イプシロンのジーナとガンマのガクルックスが召喚したヘヴィメタルの鋼鉄機械ユニットによる合体シークエンスが描写。

[コンバイン]能力によって合体強化された新たなカードジャンル【コンバイン・ユニットカード】が、レミと史也の前に立ちはだかっています。



 ◎――――――――――――――――――◎

 〈コンバイン・ユニットカード〉

【ガトリングロイド・VS】

 ・コンバイン素材:『キャノンロイド・V』

 +『ガードナーロイド・S』

 ・属性:黄 AP:500 DP:500

 ・能力:[フライヤー]

 EG③:プレイヤーかユニット一体を選択する。

 対象に300ダメージを与える。

 ◎――――――――――――――――――◎


 キャノンロイドの身体とキャノン砲と、ガードナーロイドの超金属両翼、ドラゴンの形をした頭部を強化装甲としてパワーアップしたユニット。

 翼を授けられた事によって、飛行能力[フライヤー]も付与。陸空と圧倒的な攻撃を与えることが可能となった機竜ロボットを、どう攻略するのか……?



「……どうしますか、史也さん。あたしの戦力を信じれるのなら、あのコンバインユニットを攻略する手立ては立てられます。“乗る”か“反る”か、どっちにしますか……?」


 ここを最初の山場と踏んだか、レミは敢えてブレインの史也の実力を認めている前提で、彼女の策案に乗っかるのか交渉に出た。して、史也の反応は……?


「…………良いだろう。だが私も遅れを取るつもりは無い。だが咄嗟の機転ならば畠田レミに分があると見ている。故に私は“乗る”事を選択しよう」

「ありがとうございます―――!」


 好敵手の中にも礼儀あり。日頃豪樹さんの教えに従った甲斐あってレミの敬語が尚輝く。そこから勢い余って先陣を切る彼女のカードがスキャンされる!


『フィールドカード、【ガードポジション】!!』



 ◎――――――――――――――――――◎

 <フィールドカード>

【ガードポジション】EG:③

 属性:無


 効果:フィールドにランダムな位置で

 《ディフェンスポール》(DP:1500)を

 30個出す。

 ◎――――――――――――――――――◎


 何とレミが発動したのは、久方ぶりのフィールドカード!!

 天井を突き刺すほどにそびえ立つ菱形鉄柱ディフェンスポールが交互に設置され、ジーナ達のガトリングロイドの機動力を著しく低下させる考えか。


『ユニットカード、【鏡のダークマジシャン】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈ユニットカード〉

【鏡のダークマジシャン】EG:③

 AP:100 DP:200 AS:5

 属性:黒/青 ユニット/マジシャン

 ・能力:[スケルトン]

 このカードが戦闘ダメージを

 与えたとき、自分はカードを1枚

 ドロー出来る。

 ◎――――――――――――――――――◎


 鏡反射で見えたり消えたり、魅惑の黒魔術を得意とする史也のマジシャンユニット。戦闘ダメージを加えられれば、史也がデッキからカードを1枚引けるという素晴らしい能力。

 しかもこのユニット、[スケルトン]という特殊能力も付いている。


 シュン……ッ!


 ん? 今の音は一体……?


「[スケルトン]は、属性が無いユニットか武器で無いと攻撃もブロックもされない透明らしい能力を持つ。幸いコンバインユニットの属性は黄色だから、ブロックされずにプレイヤーに傷を与えられて、私はカードを引けるという訳だ」


 おっと、こっちに集中しなければ。史也さん、具体的な能力の説明ありがとうございます。


「カードパワーは一番低いけれど、今の盤面から見ればあのマジシャンが一番強力だわ。やっぱりあの軍人兄さんは一筋縄ではいかなそうね」

 ジーナは、序盤から完璧なカード捌きをする史也に舌を巻く。


「そしてあの女子高生、わずかなやり取りで参謀との戦術を確認していた。見かけによらず彼女らの連携も良さそうだ」

「……そうかしら? アタイには軍人兄さんが小娘に合わせただけにしか見えないけど?」


 プレイヤーによる対戦相手に対する視点は十人十色。レミに対して称賛を与えるガクルックスに対し、ジーナはそれを認めてはいない。正反対な性格の幹部達には当然の評価なのか。


 対するレミ、フィールドカードを展開するのみで、こちらから攻撃を仕掛ける様子は無い。


「……さて、この状況をどう突き進むべきか。コンバインユニットで一気に攻めるという選択も悪くないが」

 冷静沈着なガクルックス、ここは活気盛んなジーナの判断に任せる様子だ。


「決まってるじゃない。まとめて叩き潰すまでよ」

 穏やかじゃない分、一片の迷いのないジーナ。


「っと、攻撃の前に。何を仕出かすか分からないから、《電磁妨害装置》で小娘の行動を封じてやるわ!」


 ヴーーーーンッッ


「ぅあっ! 身体が……!!」


 血気盛んな割に警戒心が人一倍強いジーナ。ツールカード《電磁妨害装置》による電磁波で身動きを封じ込まれたレミ。アクションカード等のカウンター封じに徹したか、5秒間の行動不能。これで指令は決まった。


「「ガトリングロイド・VSで攻撃!!」」


 そしてその必殺技の名は!?


「鋼鉄のメタルバーストッッ!!!(byジーナ)」

「鉄鋼破弾・メタリックエクストリームッッ!!!(byガクルックス)」



 …………あのー、ホントに一回リハーサルした方が良かったんじゃないですか?


「センス悪いわねアンタ! 何よ鉄鋼破弾って? 厨二病!?」

「うるさい、何処からかパクったような技名などセンスでは無いわ!」


 等と下らなくもしょーもない技名揉めをしてる幹部達に、一言申す者あり!


「せっかくだけど、あたしはそんな技にやられる気なんか更々無いわよ!!」

 そしてその刹那、レミのカードスキャンブレスから発する発動アナウンス!


『トラップ・アクションカード、【ディメンション・エフェクター】!!』


 これは、レミがいつの間にか発動していた罠型アクションカードの発動エフェクトだ!!


 ◎――――――――――――――――――◎

<アクションカード>

【ディメンション・エフェクター】EG:④

 属性:無

 ・効果:【トラップ】相手プレイヤー攻撃時

 相手プレイヤー、または相手ユニットの攻撃を

 無効にし、そのダメージ数値を攻撃プレイヤー

 ・ユニットに与える。

 ◎――――――――――――――――――◎


 《ガトリングロイド・VS》が発射した白銀の光線の先に、小型の異次元ホールが発生。

 そのホールが光線を飲み込んで消滅したかと思えば、ガトリングの背後に再びホールが出現し、自ら発射した光線がコチラに向かっている!


「トラップカード……!」

「小娘! いつ仕掛けたのよ!!」


「史也さんがユニットカードを召喚した直後。カードの発動を悟られない為にも《ガードポジション》を発動させたの。自分の光線でスクラップにされなさい!!」


 さっきのシュン……ッ!とした音はレミが仕掛けたカードの音でしたか! 逃げようにも行き場を遮られたディフェンスポールによって身動きが取れないガトリングロイド、光線直撃ッッ!!


「やったぁ!!」


 鉄柱の間に散開する砂煙が、ユニット撃破の行方を遮る。APとDP共に500のコンバインユニットならばジャストキルが可能だが……!?


「…………まだだな」


 史也が口にした現実。砂煙が晴れた先には、コンバインユニットの代わりに()()()()されたヘヴィメタルユニット2体が立っていた!


「随分舐めた真似してくれるじゃないの、小娘」

「コンバインユニットはそう簡単には破壊されない。再び【コンバイン】だ」


 合体解除された《キャノンロイド・V》《ガードナーロイド・S》は、ガクルックスによって再び[コンバイン]指令が下され、《ガトリングロイド・VS》として舞い戻った。

 これが合体ロボの利点でもあり、それを撃破する者にとっては、この上ない壁である……!!



「――――惜ッッッしいなぁぁぁぁ〜〜〜!!!」



 苦虫を噛み潰して悔しがるレミ。それとは対照的に無表情な史也。

 しぶといコンバインユニットに手こずる二人に、これでもかと新たな脅威が襲い掛かろうとしている!! その詳細はまた次回の更新で! ――本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽


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次回もゲームウォーリアーをお楽しみに!!

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