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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
4th STAGE―ゲーム戦士魂大爆発・本当の正義は何処だ……!?―
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【GAME53-5】過激派と平和主義派の統率理論!!

 ――――『デルタのデクルックス』、『イプシロンのジーナ』、そして今回のゲームで初登場となる過激派集団・サザンクロスの幹部『ガンマのガクルックス』。


 三人の名は全て、南十字星の恒星から取ったものであり、サザンクロスの忠誠心から得たアバターネームである。勿論全員本名は不明。


 そんな中で、裏プレイヤー率いるサザンクロスに相対するゲーム戦士にとっては絶好の機会来たり。

 サザンクロスの幹部、三人のうちの二人。ジーナとガクルックスがB6層に姿を現した。


 ……しかし今は、他者の介入を許さない裏ゲームの施行中。それに水深70mの底に沈められたシャッフルの倭刀と穂香を放っておく訳にもいかない。


 大事な友を救うために、立ち向かうゲーム戦士はたったの二人。―――シャッフル・畠田レミ、立海・大門史也がサザンクロス幹部に挑む! そうと決まれば閑話休題!!


 ▶▶▶ NEXT▽


「――――あらぁ〜? 誰かと思えば、大森穂香の隣にいた()()()の娘じゃないの! また会っちゃったわねぇ〜! ……てか全然シビレ消えないんですけど!!」


 地底湖『黄泉の湖』の畔、そこでゲーム戦士ら獲物を舌舐めずりに構えていたのは『イプシロンのジーナ』。


 しかし史也の万能ドローンによる電磁パルス攻撃によって、身体の節々を痺れさせては思うように煽り口も叩けない。だが【GAME15】にて対峙したレミや穂香の事は覚えていたようだ。


「だ、誰がオマケよ!! アンタこそあたしのカードで一回ふっ飛ばされたんじゃないのよ!」

 それは即ち、穂香を7人に分身させたレミ特製の調合カードの事ですよね。あの時は凄まじいインパクトでした!


「……フン! 表のゲーム戦士達が大挙して押し寄せてる話は本当らしいわね。力付けるのに表の世界じゃ足りないって訳? サザンクロスの撲滅目的とか」

「そんな事はどーでもいいのよ! アンタ達、倭刀くんと穂香ちゃんに何してくれてるの!!」


 親友を湖の奥底に沈められては、流石のレミも怒り心頭、堪忍袋の緒が切れました!

 さて散々な目に遭っている倭刀と穂香は無事か、その答えは新たに出現したサザンクロスの幹部・ガンマのガクルックスがお応えする。


「安心したまえ、殺しはしてない。勝手なことをさせない為に湖の底で身動き出来なくさせただけだ」 


 その言葉聞いて私Mr.G、尺台を防水仕様の潜水モードに変形させて、水深70m先の二人の様子を覗いてみるならば……………うわお。


「え、何? どんな感じになってるのMr.G?」


 えーと……レミさん、実はですね。なんて表現していいものか。


 二人とも鎖で縛られていて、カプセルみたいなのに閉じ込められていて、それを底の地面に()()で突き刺して身体が半分埋まって犬神家みたいな格好になってました。(穂香さんはスカートだったんですけど鉄壁フィルターでパンツは見えてません。)


「……要は滅茶苦茶雑に扱われてるって訳ね。何てことさせんのよーーーー!!!」


 そうですよ! ちょっと前までゲームでメイン主役やってた二人なのに!!


「何とでも言いなさい。ガクルックスの作り出した防水カプセルの酸素は30分まで持つわ。アイツらが生きて水面から出れるかどうかはアンタ達の対応次第って訳よ!」


 それって貴方達、倭刀達を人質に取ったって事ですか!? なんと卑劣なサザンクロス幹部!


「っ、何てことなの……! あたしが、あたしが対応が遅かったばかりに……!!」

「確かにその通りだ。私のドローンの死角に気付いたのは良かったが、コンマ一秒で警告を促さなかった君の判断が招いた事だ」


「分かってるわよ! そんな事……!!」


 最悪の状況に対し、追い打ちでも掛けてるのか史也の指摘がレミに鋭く突き刺さる。苦虫を噛み潰しても友人は戻らない、そんなやるせなさが余計にキツイ。


「だがサザンクロス幹部ともあろう方々が、有無も言わさず殺しに掛からなかった。裏ゲーム実行してるとはあえ、多少の良心は弁えてるようだ」


 あ、そう言えば確かにその通りだ。では一体何故に人質を……?


「手の込んだ人質を取るのなら、先に君達の要求を聞かせて貰おうか?」

 史也が問う、サザンクロス幹部二人がゲーム戦士達に要求するものとは。


「私達に無益な殺生はするつもりは無い。我々の要求は唯一つ――――――」



「今すぐこのB6層から立ち退いて頂こう」byガクルックス

「ここで決闘を受けて貰うわ!!」byジーナ



 ………………え? 平和主義者のガクルックスさん? 血の気の多いジーナさん??


「あの、どっち? 目的が纏まってないわよ?」


「……済まない、ちょっとジーナと話を」


 自分から仕掛けて来たのにわざわざタンマを掛けるガクルックス。律儀なのか、統率ゼロと言いますか……レミちゃんも呆気に取られて怒りも冷めるばかり。



(ジーナ、何を彼らと決闘する必要があるのだ。飢えてるのか? 血を欲しがってるのか?)

(あたしは吸血鬼か! アンタが湖沈めた癖に全員返すとかバカじゃないの! この優男バカ)

(良く考えてみよ、彼女らは上方に指示された第三者に過ぎない。余計な危害は我々地底空間出身に恨みを買われるだけ)

(だったら裏ゲームする必要ないでしょう? 始動したら決闘するまで終われないの分かってやってる?)

(そんなもの、我々が破棄すればゲームも無効になる)

(甘ーい! こーゆーのは一片に叩き潰して、決闘のアンティ利用してでも強制させないと止まんないよ! 追加のゲーム戦士来るだけだって)

(それで決闘を挑んで誰が止めるのだ。歯止めのない争いは彼方の戦力を増やすだけ。我々が徴兵を促す味方になるだろうが)

(はー?! アイツらの命なんか粗末にしても気にはしてないじゃ――――)



「あのさ、二人とも字数考えてる? 朝まで生なんちゃらしても読者読まないよそれ」


 我々の知らない間に、レミのツッコミがかなりキレが良くなったようで。


「仕方があるまい。裏プレイヤーの大半は個人主義者が多いのだ。幹部を束ねる程の統率力が無ければ得てして話が纏まらなくなり、字数も長くなる」

「いや字数は関係無いでしょ」


 それにつけてもジーナとガクルックスの討論はエスカレートするばかり。これでは本当に埒があかない為、レミが先陣切って話を割る。


「ちょっとアンタらいい加減しなさい! 人質なんて汚い手取りして、喋ってる暇あるなら開放しなさいよ!!」


「………アンタ、バカぁ? あたし達指名手配されてる者が、マジで捕らえるか殺されるか知らない瀬戸際で、身を守るのに汚いとかクソ環境とか無いでしょうに。こっちだって必死なんだよ!!」


「え……そ、それは……でも……」


 命の駆け引きを持ちかけては、レミとて反論するのは容易じゃない。そこで更に話を割るのは、インテリジェンスの史也。


「互いに認識が食い違ってるようだ。我々はサザンクロスという組織が、地上の治安を裏ゲームやテロで掻き乱す反乱分子。こっちから見れば真っ赤な悪党だから捕らえるようにWGCに指令を受けてるに過ぎん。そうだろう?」


「―――――“サザンクロス”、か……」


 それに対してガンマのガクルックス、その意見に異議ありと見た。


「確かに我々は『力こそ正義』を地で行く生き方をしている。だが私達は、この地層の秩序を乱すことを悪としている。我々と何処ぞの過激派と一緒にしては困る」


「嘘言わないでよ。じゃ同じ地底空間の、B1層で手下を引き連れたデルタのデクルックスとか、そこのジーナみたいにゲームワールドのエリアを制圧した事も秩序を守る為にやったっていうの? それともデクルックスとは関係ないって言えるの!?」

 強気なレミも返して異議ありを主張するならば。


「そ、それは………」


 おっと? ジーナが狼狽えていますよ? これは自身に悪気があった事を意識させるチャンスだ。さぁ答えは……?


「関係なく、は無いわ……」byジーナ

「あぁ、関係はない」byガクルックス



 ………………あるぇえええ??? 主張を多少とも肯定するジーナさん? 完全否定してるガクルックスさん??


「アンタ達、あたしらが来る前にリハーサルしときなさいよ……」


 またしても揉め合いになってる二人は割愛しつつ、私が簡単にご説明を。


 ガクルックスは何を思っているのか、デクルックスが仕出かした事は知らずとも、何らかの原因で縁は切っている様子。

 対してジーナは、何やらデクルックスに気に掛かってるようで。ガクルックスの否定には最後まで反論したが、彼には響かなかった。


 つまりは、デルタのデクルックスの凶行等で一緒くたにされてサザンクロスの名を汚す事を嫌い、ガクルックスは彼との関係を否定したのだった。



「……幹部の事情なんか、あたし達地上のゲーム戦士には分かる訳無いのは分かってる。でもね、あたしの友達が酷い目に遭ってるのに、おいそれに許すつもりは無いわ! 片方がそっちの気じゃなくても、あたしは決闘に受けて立つ。―――勝ったら早く倭刀と穂香を返しなさーーい!!」

「畠田レミがその気ならば、私も付き添う事にしよう。私も倭刀達に縁のある身だ。背負うなら一人より二人の方が楽だろう?」


「…………お願いします。史也さん」


 相対性も相性も全く未知のレミと史也が、利害の一致に手を組んだ! 対してサザンクロス幹部、ジーナはパズルファクトリー戦の雪辱を果たせると、意気揚々に決闘成立に喜ぶ。


「ふふふふ……そうこなくっちゃねぇ。これであの屈辱も倍にして返せるわ!」

「やれやれ、何のために人質を取ったんだか……」

「戦力削減よ。お陰で憎ったらしい大森穂香を沈められたんですもの。大いに叩き潰せる……!!」


 やはり表と裏のプレイヤーに、共存の余地は無いのか……!?


 いよいよ次回より展開される決闘・アメイジング、なんと約二年半ぶりに展開される2VS2の『クロスデュエルモード』が再び繰り広げられます!


 戦闘開始・乞うご期待! ――本日のゲーム、これまでッッ!!


 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽


小説を読んで『面白かったぁ!』と思った皆様、是非とも下の「ブックマーク追加」や感想・レビュー等を何卒お願い致します!


更には後書きと広告より下の評価ボタンでちょちょいと『★★★★★』の5つ星を付けて、作者やこの物語を盛り上げて下さいませ!


次回もゲームウォーリアーをお楽しみに!!

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