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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
1st STAGE ―大冒険!8つの宝玉を求めて!!―
41/468

【GAME6-7】攻・速・守!プレイヤー進撃フォーメーション!!

 

『カスタム・ツールカード、【マジェスティック】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 <カスタム・ツールカード>

【マジェスティック】EG:④

 AP(攻撃力):100 PP(使用回数):20

 属性:緑 装備:プレイヤー


 ≪必殺技≫

『エレメントマジック』EG:③ AP:150

 ランダムな属性を持つ広範囲の魔力弾を打つ。

 ◎――――――――――――――――――◎


 プレイヤー達の中核・オーブ獲得のライフラインと化したみのりが打倒スピリットプレイヤーを宣言したその刹那、巨乳魔法使い穂香姉ちゃんが先陣切ってカードを繰り出す!


「《オーク・インカネーション》でジンさんにダイレクトアタック!」


 手札を温存して現在7枚の手札を持つ穂香、《オーク・インカネーション》はその手札の数でステータスがリンクされ、700のダメージをジンくんに与える!!


 〔S.PLAYER ジン HP10500→9800〕


 ついにジンくんのHPが4桁を切った!!


「更に《マジェスティック》の必殺技を発動します!! 【エレメントマジック】!!!」

 魔法杖から飛び出す火球、ジンくんに直撃!


 〔S.PLAYER ジン HP9800→9650〕


「〜〜ッッ、痛いなぁ! いきなり攻撃することないじゃんおっぱい大きいくせに!!」


「おっぱいは余計ですッッ!!!! とにかく攻めて攻め続けて、みのりちゃんや皆に勝利を導くのが私の務めです!!」


 穂香姉ちゃんが攻撃を繰り返し、丸腰のジンくんのHPを減らすと同時に他のプレイヤーにもその闘志に拍車をかけた!


「よっしゃ、俺達も続け―――!!!」


 血気盛んなプレイヤー達も溜めたEG(エネルギーゲージ)を消費してユニットや武器を出して穂香と連携(というより慣れ親しみたいだけの下心スケベ)プレイで再びジンくんのHPを削っていく。

 穂香がパワーで攻めるならプレイヤー達はカードの力でダメージの連続、カード用語で例えるなら『バーンダメージ』に相当する戦法でここぞとばかりにジンくんを攻撃する。


 だが我が身を委ねない特攻戦法は思わぬところで身を亡ぼす事になる……


「そうやられてばかりじゃないよ、次のフィールド行くよー!!」


 アイスクライ◯ーはマンネリか、次なるレトロフィールドへプレイヤー達を誘う!


『フィールドカード、【バルーンレイク】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 <フィールド・カード>

【バルーンレイク】EG:⑤

 属性:青

 ・効果:このカードの発動後、

 フィールドの箇所に

『雷雲』『回転バー』

『湖』を発生させる。

 ◎――――――――――――――――――◎


 ジンくんが繰りだしたフィールドカードのモチーフゲームは『バルーンファイ◯』。風船で浮かび飛んでその慣性を駆使しながら相手の風船を割っていく絶妙なアクションゲーム。

 その舞台をフィールドカードにさせた事により足場が極端に少なくなり、不穏な灰色の雲からとどろく雷や障害物がプレイヤー達を襲う。


「うぁ!!?」


 突撃したプレイヤーの一人が急激なフィールド転換に対応できず足場の湖に着水。その先に地獄が待っていた!


 ――ガブッ!!!


 〔HP1300→0 DEAD END!!〕


『DEAD END!!』のウィンドウが出たということは、HPの概念を無視した()()状態でリタイアしたことを表す。つまり……


(プレイヤー、魚に喰われたァァァァァァ!!!!)


 この惨劇を見てしまったプレイヤー達は一気に血の気が引いて人食い魚の湖の周りから後退る。

 空中に浮かぶ狭い足場がジンくんへ接近するための橋渡し、ここは運動神経が良いか、飛行能力[フライヤー]がないと自由に行き来出来ない。


「倒したかったらここまでおいで~♪」

「チックショォォォォ!!!!」


 こらこらジンくん、よしなさいよ煽るのは! だが気短なプレイヤー達とはいえども不安定なフィールドに成す術なしのお手上げ渡るは横断歩道。そしてその中でも短所を補い、冷静に判断して戦うのが平凡と非凡の違いなのだ。


「君らはそこでじっとしてて! ここは僕が何とかする!!」


 と名乗りを上げたのは槍一郎、[フライヤー]能力を持つ翼を掲げて天高く地上を見上げながらのカードスキャン!


『ユニットカード、【ライトクリスタル・ドラゴン】!!』


 ――キュォォォオオオオオオッッ!!!!


 全身が真っ白く、身体中に散りばめられた結晶が光を反射し眩く輝く白龍が甲高い咆哮をあげて天を織りなす!



 ◎――――――――――――――――――◎

 〈ユニットカード〉

【ライトクリスタル・ドラゴン】EG:⑦

 AP:400 DP:400 AS:10

 属性 黄 ユニット/ドラゴン


 ・能力:[フライヤー]

 ①このカードは戦闘ダメージ以外では破壊されない。

 ◎――――――――――――――――――◎


 これが槍一郎のエースカード、この小説でもカード展開のセオリーでドラゴンのユニットが存在するんですよ、えぇそうですとも!!


「別に強調する所じゃないけど……、これならフィールドに出てくる稲妻とかはある程度防げる。倒すならユニットかカスタムツールの攻撃で倒すんだね!」


 体に眩く輝くドラゴンの結晶アーマーはカード効果によるダメージには干渉されない。鉄壁の守護龍なのだ!


「《ライトクリスタル・ドラゴン》の攻撃! 『星屑の吐息(スターダスト・ブレス)』!!!」


 橋のごとくきらめく粒子を含んだ白熱の吐息がジンくんに向けられる!


「わー綺麗~☆……ってイタタタッッ!!!」

 敵の攻撃に見惚れている場合じゃないぞジンくん。


 〔S.PLAYER ジン HP9650→9250〕


 ……とまぁこんな感じで有力プレイヤーの様子を拝見したは良いが、何か大事な人を忘れていませんか?


『ユニットカード、【ガーディアンエンジェル】!!』

『ユニットカード、【プロテクトスタチュー】!!』


 フィールドの安全地帯で黙々と守備力の強いユニットを並べているのはみのり。

 HPも十分あり、特にダメージを受ける心配のない場所で既に10体も防御型ユニットを並べているけど、何を企んでいるのでしょうか。


(今はこうして並べてるだけだけど……それを()()させるカードが私のデッキに眠っている。それまで陣営を固めないと――!!)


 ――みのりの【守】、

 ――穂香の【攻】、

 ――槍一郎の【速】、


 オールスターズ三人が奏でるビクトリートライアングルが、ジンくんのHPを効率的かつ順調に削っていく。

 数分の刻を進めた時には、三人を含め生き残りプレイヤーは6名。ジンくんのHPも3000ジャスト!


 いよいよアメイジング・レイドバトルモードも大詰め缶詰すし詰め状態だ!!


(……そろそろ僕のHPもやばくなってきたね。早いところ片付けないと、お母ちゃんに叱られちゃうよ!)


 ――『母親の雷はどんな罰ゲームよりも恐ろしい』と歴戦のプレイヤー達は口を揃えて証言する通り、ジンくんも門限を気にして焦りが見えたところ。

 だが彼の手札は使い切って手持ち無沙汰の0枚、チャンスは時間経過で温存したドローカードに掛かっている!


 もう余裕を構えている猶予はなし、ジンくん覚悟を決める時――!!


「もうここからは容赦しないよ。僕にもスピリットプレイヤーの誇りにかけて、()()()にかける!!!」


 すると、ジンくんの右手からマゼンタ色の覇気に満ちた波動が迸る! これは……【PAS】を発動させる気だ!!!



「スピリット奥義・【(ジン)】起動!!!!!」



 ◎――――――――――――――――――◎

 ・PAS【仁】確認。

 PASスキル【アーケードキング・招来】発動!


 ドローカードを全て無効にする

 代わりにユニットカード

 《アーケードキング・ドットイーター》

 を無条件で召喚!!

 ◎――――――――――――――――――◎


 気迫のこもったジンくんのマジな唱和とPAS発動時のウィンドウによって現れたユニットは一体……!? 本日のゲーム、これまでッッ!!


 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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