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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
4th STAGE―ゲーム戦士魂大爆発・本当の正義は何処だ……!?―
402/468

【GAME52-9】天地の炎呼ぶ聖剣・RVテイン!!

◎――――――――――――――――――◎

 ◐AMAZING MIDWAY RESULT◑ 


 ☆〔桐山剣 HP1500 手札:5枚 EG:②〕

 ・ユニット:【炊事班ナイト】

 ・カスタム・ツールカード:【ファイティングブレード】【大いなる伝説の聖剣 ―GXキャリバー―】


 ★〔ウルカーヌ HP1550 手札:1枚 EG:②〕

 ・ユニット:【魔力喰らいのサキュバス】

 ・カスタム・ツールカード:【ファイティングブレード(黒刃)】【終焉と再生の炎剣―RVテイン―】


※ウルカーヌ、未知の聖剣カード・炎剣《RVテイン》招来! その能力が今回明らかになる!!

 ◎――――――――――――――――――◎

 ――切り札騎士の光り輝く伝説の長剣、片や恨み節500年の騎士の亡霊が呼び出した炎の剣。


 ゲームワールドに語り継がれる二つの聖剣が、オリジンロードを伝った不思議な神殿にてその刃を交えようと、今か今かとその一瞬を我々は待ち構えている訳なのですが……


 その前に、本日初お披露目となりました新たな聖剣《終焉と再生の炎剣―RVテイン―》の能力を見ないことには始まらない。では、そのテキストを確認しよう!


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈カスタム・ツールカード〉

【終焉と再生の炎剣―RVテイン―】

 属性:無 EG:③

 ・効果:[カスタムクロス:プレイヤー/ユニット/EG③]

 ①装備したユニットまたはプレイヤーは[セーフガード:ユニット]を得る。更にプレイヤーはAP400のソード系攻撃、ユニットはAP・DP+200の調整を得る。

 ②装備した状態で攻撃し相手プレイヤー、ユニットにダメージを与えた時、

 相手プレイヤーはそのプレイヤーの手札の数×200

 ダメージを与え、自分は自分の手札の数×200

 回復する。

 ◎――――――――――――――――――◎


 剣の《大いなる伝説の聖剣 ―GXキャリバー―》とそれぞれ似たような能力を持っている《RVテイン》を持ってるんですが、ちょっとだけ違う。


 先ず対象となる者に対してダメージや効果に干渉されない最強防御能力[セーフガード]を聖剣装備時に得ることが出来る。

 その対象は、GXキャリバーの場合は“プレイヤー”。RVテインは“ユニット”と大きな違い。


 そして大幅強化にプラスされたメイン能力。こちらは……持ち主のウルカーヌさんに説明した方が早いですね。



「我の炎剣、その炎に身を焼かれた者は焔の名において天地の裁きを与える! 炎剣で戦闘ダメージを与えた瞬間、相手には持っている手札の枚数×200の効果ダメージ、我には我の手札分×200の数値分回復が出来るのだ!!」


 多少、厨ニ部分が入ったようですがご容赦。

 早い話がこの炎剣、手札の数分のダメージと回復を持ち合わせたアドバンテージを大きく切り離す火力を用いている。


 命の炎は宿敵を焦がし、己には活力として養う力を齎すのか。両者共に“伝説”に恥じない脅威の力を与える双聖剣、光か炎か? その鍔迫り合いがいよいよ火蓋が斬られる!!


「我は《RVテイン》を《魔力喰らいのサキュバス》に装備する!」


 〘《魔力喰らいのサキュバス》AP400 DP250〙


 おっと、ウルカーヌの聖剣を装備させたのは自分ではなく、色気描写だけさせて後は自由時間で退屈そうにしていたサキュバスユニットだ。一瞬だけエロいこと考えてたのか、直様シャンとした顔で聖剣を装備。


(そっか、俺の聖剣は[セーフガード:プレイヤー]が付いてるから、干渉されないユニットに装備させたか。そんなら問題は…………あっ、ヤバ)


 ユニットに聖剣を装備した時点で、剣は問題無いと思ったが大間違い。


 彼のフィールドには、同じく聖剣で墓地から戻ってきた騎士ユニット《炊事班ナイト》が居た。

 しかもウルカーヌが聖剣装備したサキュバスユニットには[フライヤー]、即ちユニットのブロックにも通過する飛行能力が付いていた。


「アカン、止められへん!!」


 聖剣を装備した剣は、応戦しようにも[フライヤー]効果を持ってないので参戦不可。そのままきなこ揚げパンを持っていた《炊事班ナイト》の殉職、二度目の撃破となってしまった。今度墓地に戻ったらミルメークも用意してあげてね。


「給食当番のナイトは炎剣の元に散った! よって《RVテイン》の炎の裁きを受けるがいい!!」


 恐れていた《RVテイン》のメイン効果が、戦闘ダメージを与えたことにより起動。

 先ずは剣への効果ダメージ、現在彼の持つ手札枚数は5枚。これが強烈な炎を呼び起こす事になった。



「――――ぐぁぁぁああああああ!!!!」


 〘桐山剣 HP1500→500〙


 RVテインの魔力が生み出した火柱が、剣の身体は疎か神殿の一部にもなるほどの大柱となって、特大の1000ダメージを受けてしまった!


「そして持ち主の我には英気なる炎の加護を与えられる! 手札は1枚だが、200の回復は十分な糧だ!」


 〘ウルカーヌ HP1550→1750〙


 こちらは微小だが、HP差のアドバンテージを広げるにも十分な回復を得られたウルカーヌ。

 恐るべし、天と地を炎を操りし聖剣・RVテイン!


(……アイツ考えたな。序盤でEGを執拗にも奪ってきたのも、滞った戦況の中で溜まった手札をあの聖剣のダメージに換算する為でもあったんか……!)


 カードゲームにおいては天才級に頭が冴える剣。ウルカーヌが仕掛けた戦法の裏を搔いて、その目的を察する境地まで至ったゲーム戦士。


 ―――全てにおいて戦況に大きな差を付けて、圧倒的な立場の中で敵を潰す。

 傲慢なほどに頂点に拘る女騎士・ウルカーヌの矜持から生まれたデッキスタイルが、今まさに剣を苦しめているのだ。


「お互いにとっておきを披露した所だ、下らん茶番も絡んだが、そろそろこのゲームを終わらせるとしようか?」

「俺は、まだ遊び足りねぇけどなぁ……?」


 苦し紛れに、聖剣の切っ先をウルカーヌに向けながら威嚇するも、彼の額には無数の汗が滴り落ちていた。


(こんなダメージ、GXキャリバーの攻撃が当たれば回復出来る。……だがその前に、俺の体力が最後まで持つかどうか……? 連チャンでゲームしてるからなぁ、流石に疲れてきた……!!)


 決闘前に翻弄された『オリジンロード』での逃走劇、並びに親友・みのりの洗脳と重なる精神へのダメージが、彼の魂に荒れた波動の波となって乱れていた。



「……いけません。剣さん、かなり身体に応えてるようです」

「せやがな、連続で決闘してメイドの姉ちゃんも背負って走っとんねん。鍛えてても体力に響くわな」


 解説役の桜と服部のあんちゃん。互いにPASを覚醒してる為、剣のPASの様子からして相当な辛労を伺う。


「何、言うとんねん……! まだまだ戦えらぁ!!」


 気合一発込めて、剣の反撃カードスキャン!!


『アクションカード、【ソードシュート】!!』



 ◎――――――――――――――――――◎

<アクションカード>

【ソードシュート】EG:③

 属性:赤

 効果:自分が装備しているカスタム・ツールカード

 を一つ選択する。そのカードのAP分のダメージを

 相手プレイヤーかユニットに与える。

 選択したカスタム・ツールカードは墓地に送る。

 ◎――――――――――――――――――◎


「選択するのは《ファイティングブレード》! もうすぐ消えちまうからな、そこのムラムラしてるサキュバスに刺さりに行ってこい!!」


 まもなく消滅すると睨んだ剣は、序盤で活躍した《ファイティングブレード》の柄を逆手に握り、それを《魔力喰らいのサキュバス》に目掛けて投射!

 エロい喘ぎ声を上げてサキュバスは破壊され、《RVテイン》はそのままフィールドに留まった。


「……フン、小賢しい」


 ともあれ、これで剣は一刀流の騎士として一応の難は逃れた。だがRVテインの火力をどうにかしない事には、この窮地は逃れられない。


(ユニットの装備が消えれば、そんなに焦ることも無い。4枚の手札ならそれなりに対処も出来るラインナップや。落ち着いていけば……………)


 本来の力を出すべく、平常心を取り戻そうとする剣。だがどんなに深呼吸をしたり、暗示を掛けてみても心の中がザワつくばかり。その心境や如何に。



(…………何でやろ、全然この手札で打破できる気がしない……魂の中の何かが、納得してないというか、あと一歩大事な事を忘れてる気がする―――!?)


 それは剣が稀に見ない焦燥から出た、()()であった。


 今この時点で、持ち合わせたカードだけで戦い抜く事が切り札騎士・桐山剣の信念。

 その信念の片隅に、心の底の何処かで大きく否定するものが、剣の行動を躊躇わせている。引っ張られるつもりは無いだろうが、この引っ掛かりが妙に剣を疑わせた。


「……どうした、遮二無二が得意な騎士が何を考え込んでいる。そう躊躇わずとも、その聖剣で我の鎧を突き刺せば済む話ではないか?」


 等とウルカーヌも故意に急かしていくが、剣はそれに乗ることは無かった。

 それは既に彼が、ウルカーヌの実力を肌身持って知った故の警戒でもあったからだ。



(恐らくだが……今の俺の手札を持ってしても、ヤツの業火を耐えられる気がしない。だからこうも攻撃を躊躇わせる。だったら今一度、俺に必要な切り札を呼び起こすしか無いだろッ!!)


 遂に腹を括った桐山剣、取り出したカード一枚で決死のカードスキャン!!


『ツールカード、【精神統一】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

<ツールカード>

【精神統一】EG:④

 属性:青

 効果:自分はデッキからカードを3枚

 ドローする。

 ◎――――――――――――――――――◎


 ここで出したるカードは、何とここぞとばかりに手札を補充させる《精神統一》!

 3枚カードが手札に加われば、その枚数は6枚。それでもRVテインの業火が怖いところですが、装備に相応しい者が居ない今だからこそ剣は手札補充の選択を選んだ。


「ドロータイムなんか待ってる暇はねぇ、ここで突破口を掴む!!」


 手刀一閃、加わる三つの呼札が剣の手元に宿る!!



(…………………き、来たッッ!!!)



 桐山剣に会心の手応え有り! 果たして、RVテインの業炎地獄を突破するカードは一体何なのでしょうか!? ――本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽


小説を読んで『面白かったぁ!』と思った皆様、是非とも下の「ブックマーク追加」や感想・レビュー等を何卒お願い致します!


更には後書きと広告より下の評価ボタンでちょちょいと『★★★★★』の5つ星を付けて、作者やこの物語を盛り上げて下さいませ!


次回もゲームウォーリアーをお楽しみに!!

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