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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
4th STAGE―ゲーム戦士魂大爆発・本当の正義は何処だ……!?―
401/468

【GAME52-8】時を駆ける二つの聖剣!!

◎――――――――――――――――――◎

 ◐AMAZING MIDWAY RESULT◑ 


 ☆〔桐山剣 HP1000 手札:4枚 EG:③〕

 ・カスタム・ツールカード:【ファイティングブレード】【大いなる伝説の聖剣 ―GXキャリバー―】


 ★〔ウルカーヌ HP1550 手札:1枚 EG:②〕

 ・ユニット:【魔力喰らいのサキュバス】

 ・カスタム・ツールカード:【ファイティングブレード(黒刃)】


※桐山剣、満を持してPAS発動! デッキ外から【大いなる伝説の聖剣 ―GXキャリバー―】を呼び起こす!!

 ◎――――――――――――――――――◎

 ――さぁ皆さん、久々のゲームウォーリアーにして早速の主人公大活躍ですよー!!


 ウルカーヌに身体を奪われた親友・河合みのりの魂の声が、桐山剣の魂に届いた。ヒロインの涙を背に受けて、切り札騎士が怒りのPASスキルを発動!

 修羅に男の晴れ姿、行くぞ負けるな、桐山剣!


 そしてPASの力で招来し、騎士の右手に携わったカスタム・ツールカード《大いなる伝説の聖剣 GXキャリバー》。

 獲得を前に呼び寄せた聖剣があれば、鬼に金棒、切り札騎士に聖剣。


 《ファイティングブレード》と、聖剣の二刀流でウルカーヌの竜人ユニットを十文字両断した所で、いきなり聖剣の能力が発動した!


「GXキャリバーで攻撃した瞬間、装備した俺のHPを500回復。そして墓地からユニットカードを1枚手札に加える! 戻すのは《炊事班ナイト》!」


 これぞ、生半可な装備とは違う聖剣カードの凄まじさ! ではその能力の全てを見てみよう。


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈カスタム・ツールカード〉

【大いなる伝説の聖剣―GXキャリバー―】

 属性:無 EG:③

 ・効果:[カスタムクロス:プレイヤー/ユニット/EG③]

 ①装備したユニットまたはプレイヤーは[セーフガード:プレイヤー]を得る。更にプレイヤーはAP400のソード系攻撃、ユニットはAP・DP+200の調整を得る。

 ②装備した状態で攻撃し相手プレイヤー、ユニットにダメージを与えた時HPを500回復。その後墓地からユニットカードを手札に戻す。

 ◎――――――――――――――――――◎


 先ずカスタム・ツールカードと違う所は、使用制限を意味する『PP』の表示が無いこと。普段ならこれが0になった時に消滅してしまうが、聖剣にはそれが無い。


 つまり、カード効果で破壊されない限りは半永久的にフィールドに留まり、[カスタムクロス]によってEGを払うことでプレイヤーにもユニットにも自由に装備できるのだ。

 そしてその聖剣でダメージを与えることで、使用プレイヤーのHPを回復。更に墓地に送られたユニットカードを1枚手札に戻すことが出来る加護があるという。これぞ神聖なる聖剣の凄まじさなり!


 これを剣は、GWクエストを制して、正式に彼の所有するカードとなればこれ程頼もしい事はない。あぁ神様仏様、作者の気まぐれを起こす脳天気様! どうか桐山剣に正式な所有者として、聖剣をお与えくださいませませ!!


「何やろなぁ……確かに剣が聖剣を手にする所は観たいけどやな。いやしかし、もしアイツが聖剣を手にしちゃったら、俺様の剣討伐の夢は遠退くんとちゃうかな。ぬぁぁあああぁあ悩ましやな〜〜〜!!」


 等と項垂れてるのは服部のあんちゃん。自称ライバルを主張してるだけ葛藤感が拭えない。


「だったら貴方が、聖剣を持った剣さんにも超える努力をすれば良い話でしょう? 大の大人が小さいプライドに悩むなんて、情けないです!」

「うぐっ……どキツイなぁ、メイドの姉ちゃん……」


 ほーら、桜ちゃんに言われちゃった! 彼女はうだつの上がらないタイプの男は、過去の自分を見ているようで大嫌いなのです。


「へへっ、盛り上がってんなギャラリーも! よいしょっと!」


『ユニットカード、【炊事班ナイト】!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈ユニットカード〉

【炊事班ナイト】EG:①

 AP:100 DP:100 AS:5

 属性:無 ユニット/ナイト


 ・能力:このカードが攻撃コマンドを発動する

 代わりに、自分はEGを②加える事が出来る。

 ◎――――――――――――――――――◎


 桜と服部のあんちゃんの掛け合い漫才に陽気になったか、剣は聖剣で墓地から呼び戻した騎士ユニットを再び召喚させ、着々と戦況を整え始める。


「もうお前のEG吸収なんかは怖かねーぞ! 俺の聖剣相手に傲慢かませる余裕あるなら掛かってこいや!」


 散々ウルカーヌに煽られた剣、形勢逆転を期に溜まった鬱憤をここぞとばかりにブチかます!



 ――――でも皆さん? 長いことこーゆー作品をたくさん読んでる方は、察し付いてるかとお思いでしょう。これは即ち【フラグ】であることを。


「……………………」


 500年前から現在に至るまで、ウルカーヌが目の敵にし、恨みの根本となった聖剣が招来された事は即ち、彼女の逆襲への念が強まってきた事を意味するのです。


 ウルカーヌも一歩及ばなかったとはいえ、『オリジンゲームワールド』の精鋭騎士であるマンドラ・チャンドレイユと互角に渡り合ったゲーム戦士。

 サラマンダーの加護を持つ者同士、それが幾度のゲームにおいて奇跡を齎した聖なる魂。


 ウルカーヌ・ヴァルカⅦ世。彼女もまた、この決闘の行方を翻す強者の器にあり!!


 《CARD DRAW》


「…………え、もしかして俺フラグ立てちゃった?」


 今更気付いた所で後の祭り!!



「フフフフ……! 桐山剣よ、お前のそのPAS、そして騎士の強運とやらは素晴らしいものだと褒めてやろう。下手すれば我は間違いなく、騎士の一撃に一敗地に塗れた。態度は気に食わんが久々の強者を前に血が滾ってきた。気に入ったぞ!」


「……不穏な空気でいきなり褒められても俺ぁどうしたらえぇねんな。有り難く受け取っとくけど、いい加減みのりの身体返せや」


 もう十分厳格なみのりちゃんを聞けて、読者の皆様の性癖も養えたと思うんで……私からも返還に一票を。


「断る。我はまだ遊び足らん。500年もゲームもパソコンも大型ディスプレイも無い神殿に精魂を閉じ込められた我の心を潤してはいない。―――愉しませろ、もっと刺激を与えて欲しいのだ!」


 500年前にそんなハイテク機器の存在持ち込まれても……いやいやツッコむ暇は最早無し。

 そしてこの雰囲気に悟った剣は、展開上あまり言ってはいけない一言を放つ。




「で、結局お前はこの後何を出すん? まさか『我も聖剣持ってるのだー』とか言って、本当に聖剣カード出してくるんか?」



「……………………何故我の出すカードが分かった?」


「え、マジ!!?」


 確かに、話の都合上言ってはいけないですね。メタ過ぎ!!



「まぁ主人公特権はともあれ、お前も気付いていたのだろう? マンドラがお前如きのゲーム戦士に、GXキャリバーを授けようと石碑に下らんメッセージを刻んだことを」


 それはこの決闘の前、オリジンロードの隠し扉で発見したマンドラと思われる聖剣の石碑に刻まれたメッセージの事。

 “切り札騎士”と深々と刻まれた言葉に察したウルカーヌは、それが剣の事と知り、そして己の邪念と怨恨の意がより強くさせていった!


「だが! この電脳異世界を揺るがすオーパーツ【G-パーツ】の生まれ変わりである聖剣が最強の武器だと謳うのは、思い上がりも甚だしい!!


 ――――幾多の聖剣に勝る最強の剣は、我の聖剣だッッ!!!!」


 オリジンから伝わり、幾多の聖剣カードが存在するアメイジングカード。果たして、500年の年月を超えて再び現代の決闘で蘇る聖剣とは何か? 運命のカードスキャン!!



『カスタム・ツールカード―――【終焉と再生の炎剣―RVテイン―】!!!』



 これぞサラマンダー・火龍の加護を持つゲーム戦士に相応しき豪炎の剣か!!

 切っ先から刃まで、オレンジの揺らめく炎が長身の剣に宿り、高熱を発する炎の聖剣。


 その炎はまるで命が生を受けた時に灯した火のように、或いは最終戦争に果てた地に残した戦火のように。始まりと終わりを告げる炎が、その聖剣に全てが宿っていた!!



「覚悟しろ、切り札騎士……! 伝説で偽った鈍らなど、我の炎剣に恐れるに足らず!! ――――500年越しの恨み、思い知るが良い!!!」


 ――聖剣勝負、再び! ゲームウォーリアー外伝以来の全面衝突に、桐山剣・不屈の闘志を絶やすな!!



 ――本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽


小説を読んで『面白かったぁ!』と思った皆様、是非とも下の「ブックマーク追加」や感想・レビュー等を何卒お願い致します!


更には後書きと広告より下の評価ボタンでちょちょいと『★★★★★』の5つ星を付けて、作者やこの物語を盛り上げて下さいませ!


次回もゲームウォーリアーをお楽しみに!!

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