【GAME52-4】召喚エネルギーを奪い取る者!!
〔桐山剣 HP2000〕
〔ウルカーヌ HP2000〕
序盤から止まらないおっぱい討論! ……変な事抜かすなと思うかもしれませんが本当の話。
シチェーション的には、黒ビキニアーマーの鎧を魂に宿した女騎士『ウルカーヌ・ヴァルカⅦ世』に乗っ取られた、親友のみのりさんを助ける為に剣が真っ向に戦っているのですが……
口を開けばBカップだの、AAの貧乳だの……アンタら、正念場ですしちゃんと決闘してくださいよ!!
「だってコイツがみのりの身体借りて、エロい衣装してくるからさぁ!」
「黙れスケベ!! そもそもお前がBカップでも溢れるビキニアーマーとかほざくから―――」
作者が『これ以上ゲーム続かないなら、ゲームウォーリアーほっぽらかしてA.I.M.Sの更新頻度増やすぞ』って言ってましたよ?
「「ごめんなさい。直ぐ進めますんで、それだけは……(震)」」
同じゲームウォーリアーシリーズで、同じ作者の作品なのにねぇ。こっちは3年目に入るから垂れたくないのでしょうか。
ともかく、ちょいと脅かしてやっと茶番から抜け出した所で閑話休題!
▶▶▶ NEXT▽
「……さて。2話分の茶番も終えた事だ、ここからはふざけ無しで戦うとしよう。良いな、切り札騎士とやら」
「あぁ、A.I.M.Sなんかに引けを取らない名勝負は俺らに掛かってるからな。真剣にやろうぜ」
そう言ってる割には、さっきからずっとメタいのが否めないんですが……
現在、アメイジングでは両者初手からのプレイヤースキルによる《ファイティングブレード》、長剣カードの鍔迫り合いのみが展開されている。
だが武器カードには『PP』なる使用制限を表す数値があるため、永続的にそれで戦うわけにはいかない。
キッドとウルカーヌ、両者の長剣を消滅寸前でチャンバラを終え、蓄積した召喚エネルギー“EG”を使うためにデッキからカードを引く。いよいよカードバトルへの突入だ。
「精々、今のうちに吠えておくがいい。我の呼札捌きに遅れを取るな!」
えーと皆様は想像出来てるでしょうかね? あの温和でピュアなみのりちゃんがあんな勇ましい台詞を吐いてるんですよ。洗脳とは恐ろしい。
先手を取るのはウルカーヌ、パラレルのゲームワールドには無かったカードスキャンブレスを手先良く扱い、1枚のカードをスキャン!
『パーマネント・ツールカード、【エネルギー・ウォール】!!』
◎――――――――――――――――――◎
〈パーマネント・ツールカード〉
【エネルギーウォール】EG:②
・属性:無 DP:500
・効果:このカードのDPを100減らす事で
プレイヤー1人にEG①を加える。
◎――――――――――――――――――◎
電子回路の脈が打つハイブリッドウォール。モノリスと見まごう黒の鉄板のような壁が、剣の眼前を立ち塞ぐ。
(あれ待てよ。このカード確かみのりが持ってたような……?)
そうなんです。何しろこの《エネルギーウォール》、GAME27のジョロキア・スパイダー戦でみのりが実際に使ったカード。
ここから察するに、みのりのカードデッキをそのまま使っているのかと考えた剣だったが、あのデッキは防御に長けただけなので実戦には向かない。未だウルカーヌのデッキの素性が分からないままだが……?
「ヘヘッ、茶番で費やした分のEGも溜まっとるし、ここは一気に攻めさせて貰うぜ!」
尺稼ぎの茶番を戦略にこじつけようとする剣。それに臆せず一気にEG④消費のカードスキャン!
『ユニットカード、【太陽の騎士】!!』
烈火の装甲に輝く刃、久方ぶりだね剣の中堅騎士ユニットの《太陽の騎士》だ!
◎――――――――――――――――――◎
〈ユニットカード〉
【太陽の騎士】EG:④
AP:250 DP:200 AS:15
属性 赤 ユニット/ナイト
・能力:[ファーストアタック][セーフガード:黒]
◎――――――――――――――――――◎
茶番で時間経過した分、強力なユニットを召喚できた剣。現在でも彼の蓄積EGは④も残っている。ここから更に強いユニットも出せる状況だ。
「……《太陽の騎士》か、成程。お前にはお前の相応しい騎士の同胞が付いているのだな」
「お褒めに預かり光栄だぜ、ウルカーヌさんよ。やっぱり騎士は常に格好良くなくちゃな」
等と煽てられて、良い気になるのも剣の個性なのでしょうか。そんなウルカーヌの言葉には何処か裏があるとも知らずに。
「だが、戦う意志が定まらん騎士が一人増えた所で、その布陣は呆気なく崩れるものよ。このようにな!!」
ウルカーヌの追撃のカードスキャン、そのカードは今まで存在しなかった新たなジャンルの戦術であった!
『アクションカード、【戦意喪失】!!』
◎――――――――――――――――――◎
〈アクションカード〉
【戦意喪失】EG:②
・属性:黒
・効果:相手のEGを③減らす。
◎――――――――――――――――――◎
「さぁ、切り札騎士のカード召喚エネルギー・EGを奪い取れ!!」
「うぐっ……!?」
ウルカーヌの発動したカードから、黒いオーラを剣に放った途端、彼の気力が奪われるような脱力感に襲われた。
〔桐山剣 EG:⑤→②〕
「おっと……?」
「これで《太陽の騎士》のような中堅ユニットは出せまい。攻撃するなら掛かってくるが良い」
今までのアメイジングでは、全く見られなかったEGを奪取するカード。これには剣も困惑の色が隠せない。
「手札でもデッキでも、場のカードでも無くて、EGを奪い取るカード……そんなの初めて見たぜ。だが……!」
ゲームはまだ序盤、それにEGも時間が経てばまた蓄積されるので、そんなに危惧はしていない剣は残ったEGを使って次のカードを出す準備へ。
「EGが少なくても、俺には軽い召喚エネルギーで出せる騎士ユニットがいる!」
『ユニットカード――――』
再び、剣のブレスからユニットが召喚されようとした、その時!!
『カウンター・レスポンス発動』
「!?」
カウンター・レスポンス、相手の繰り出す手番のタイミングを見計らって発動し、その発動に対して畳み掛けのカウンターを打つ事が出来るギミック。それをウルカーヌが放ち、時を止めてアクションカードをスキャン!
『アクションカード、【戦意喪失】!!』
EG奪取カード、まさかの2枚目!!
「お前に騎士ユニットは召喚させん。退場願おうか!!」
再び解き放つ戦意を削ぐ黒いオーラ。剣がユニットを召喚する直前に放った事で、彼の蓄積EGは皮肉にも丁度0。これは即ち、
『サモンスキャニング、エラー』
召喚する筈だったカードが、EG不足の為に起動拒否されて、自然消滅からの再びブレスの手札データ内へと戻っていった。
「俺のユニット召喚を、無理やり拒ませやがった……!? それがEG奪取の本領って奴か!」
アメイジングカード、召喚の要であるEGを尽く奪われる桐山剣。
未だかつてない危機状況下で、彼にどのような展開が待ち受けるのでしょうか!?
――本日のゲーム、これまでッッ!!
▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽
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次回もゲームウォーリアーをお楽しみに!!




