【OMNIBUS 5-1】トリプルヒロイン・仲良し大作戦!!
ゲームウォーリアー・ゴールデンウィーク特別企画!
【あの名作をもう一度・スピンオフストーリー】第一弾!!
と言いますのも、最近各々のゲーム戦士達が様々な舞台で別々に展開されておりますが、中々に皆様が期待しているキャラの組み合わせに巡り会えない。なんてやきもきしてる方も二、三人居るでしょう?(少ない)
そこで我々と致しましては、これまでのストーリーと照らし合わせまして、もう一度あのコンビ・トリオの活躍を読みたい!というリクエストにお答えしようと決めました。
本日はゲームウォーリアー史上“奇跡”と呼び声が高い名シーン、『極限遊戯戦記・EX STAGE3』からみのりとレミの仲良しジェンガの後日譚をお送りしたいと思います!
それではキンキラホリデーに素敵なゲームを! ――オープン・ザ・ゲート!!!
▶▶▶ NOW LORDING...CONNECT!▽
―――では、本編に映る前に先ずはこれまでのおさらいをしなくては。
現在本編は【GAME50】を終えまして、今回登場するシャッフルオールスターズのメンバー、みのり・レミ・穂香は今どうしてるのかと申しますと。
まず我らがメインヒロイン・河合みのりちゃん。桐山剣の聖剣獲得GWクエストの同行で、一旦は試練中の為に立海の時実桜と、決闘場の控室でソシャゲしながら待ってたんですが、何者かの手によって連れ去られてしまったんです。
衝撃の展開、どうなっちゃったのなんてお想いでしょうが、その話は一旦次のゲームまでお預けという事になっております悪しからず。
次に畠田レミ・大森穂香の二人。彼女らは立海と協力しつつ、地底空間に蔓延る裏プレイヤーの討伐に向かっている所です。穂香は小原恵美と戦ってました。
そこから再び立海・シャッフル勢と合流した辺りでストップしていましたが、間もなく次の展開に移るところです。
―――そういった具合で、中々メインの三人が揃う機会が無いんです!!
様々な舞台で戦いに挑み、巡り行く因果に導かれて物語は転々と進んでいく。
シャッフル7人全員が再び同じ地で揃う日はいつの日か。そう思うだけでも切なくなっちゃう今日此頃。
そんな訳で、今回のスピンオフストーリーは、みのり・レミ・穂香の三人が主役。
時系列は【GAME12】の数日後、槍一郎がオフィシャルプレイヤー試練の参加の決断・剣の大特訓真っ只中の時期のお話をお送りしましょう。そうと決まれば、閑話休題!
▶▶▶ NEXT▽
――舞台は現実世界。毎度おなじみ阪急梅田駅から出て直ぐの大型アミューズメント施設・ギャラクシー。
我々ゲーム好きの楽園でもあるアミューズメントパークの平日の午後は、窮屈な学校を終えた放課後に集う学生達の憩いの場と化す。ただしテスト期間を除く。
更にはゲームを通じて魂を磨くゲーム戦士達にとっては、十分過ぎる程に設備の整ったトレーニング場でもあるのだ。
そして今日もまた、ゲームワールドオンラインへ転送すべくこの聖地に赴くゲーム戦士達が居た。
本日のメインパーソン、学校帰りの河合みのり・畠田レミ・大森穂香。通称【シャッフルガールズ】だ!
「みのりちゃん、剣さんの調子はどうですか?」
「お陰様で絶好調だよ穂香ちゃん! あれから毎日槍くんと特訓するようになって、新しい技も創ったりして自信を持ってきたみたい」
天野槍一郎が、オフィシャルプレイヤー志願の試練に赴く事をメンバー全員に伝え、剣も旧友・龍牙との邂逅と重なって葛藤を生んでましたが、仲間の助力によって改めて自分を磨き直そうと決めた頃。
桐山剣の新奥義『切札騎士剣武術・十三騎の陣』習得に向けて、絶賛稽古中とのこと。
「でも今日は剣くんと一緒じゃないの?」
「う、うん……稽古やるようになった分だけ課題疎かにしちゃったから。学校居残って補習受けてるの」
「ふーん、もうこれであたしの事文句言えなくなるわね!」
補習常習犯のレミさんが言うと説得力がありますねぇ。
そんな訳でシャッフルガールズ三人で、ゲームワールドに隠されたオーブを見つける探求の旅に出るわけですが。穂香の目線は横にいるみのりの胸に掛けられたハート型のペンダント。ブリリアントカットでコーデされたピンクハートが彼女の気を引かせている。
「みのりちゃん。その胸に付けたペンダント、何処で買ったんですか?」
思い切って話をペンダントに振った穂香。それが今回のゲームの発端となるのでした。
「あっ、そうか。穂香ちゃんまだ知らなかったんだっけ」
「買ったんじゃなくて、ゲームワールドで貰ったんだよ。ねー?」
「ゲームワールドで? レミさんは知ってるんですか?」
「知ってるも何も、あたしもみのりちゃんと一緒にペンダント貰ったんだもの。ほらっ!」
レミも半ば自慢気に学生鞄の中から同じペンダントを取り出して、それを穂香に見せた。
「うわぁ、二人共お揃いじゃないですか! 良いなぁ……」
(………!)
みのりはこの時、小声で洩らした穂香の本音にいち早く察したようです。
何しろ二人が取り出した『ハートフルペンダント』、かつてレミがシャッフルに仲間入りし、みのりや剣達と仲良くなり始めた頃に挑んだ、あるゲームをきっかけに手に入れたもの。
ゲームを通じて、末永く仲良く笑いあえる友達でいて欲しいという願いを込めた御守。信憑性は人それぞれですが、こうしてみのりとレミが今でも大の仲良しでいる事こそが証明になるのです。
そんなペンダントを、今度は穂香が物珍しそうに見つめている。―――みのりさんは、どうしますか?
▶『ゲームに誘う。』
▷『話を別の方向に持っていく。』
「―――じゃ、今日は久々にペンダントのゲームやらない? 穂香ちゃんも欲しがってるみたいだし!」
当然、迷わず前者をセレクトしたみのり!
「良いんですか……? でも、オーブとかは……」
「あたしもさんせー! どうせならあの場で穂香ちゃんの色んな事を暴露させちゃおーっと」
「暴露って、え!? いや、でも………」
「「そんじゃ今日は『テーブルトップ・シティ』へ、レッツゴー!!」」
「ふぇぇえぇえぇえ〜〜!??」
………これ、本家でも似たような展開してましたね。なにはともあれ、ゲームの事なら躊躇は要らぬ。ましてや自分の欲に遠慮も要らぬと、問答無用に穂香を引っ張り出して、ゲームワールドに転送する三人であった。
▶▶▶ NEXT▽
――変わって舞台は、ゲームワールドオンライン。
地球規模に大きいオンラインネットワークで未知のエリア・地域に向かうことすらも少なくなった今となっては、この展開すら懐かしい響き。
転送エリアはアナログ・ボードゲーム主体の西洋系エリア〘テーブルトップ・シティ〙。この小説では【GAME2】以来の再登場。懐かしすぎる。
巨大チェス駒のオブジェに、地面は赤と黒のゴシックフィールド。まるでガリバーの玩具箱にでも迷い込んだかのような不思議な感覚に酔いしれるゲーム戦士達。
プライドを掛けた決闘が続いた展開からか、何処となく初心に帰り、純粋にゲームを楽しむ心を思い出させてくれるような平和な感覚にさせていく。
「みのりちゃん、レミさん。こんな所に何のゲームが……?」
「まぁまぁ、ついて行けば分かるって!」
「確か、前はバックギャモンとチェッカーの間にあったのよね……」
過去の記憶を頼りに、キョロキョロと辺りを見渡すみのりとレミ。
すると、巨大なボードゲーム群に一際目立つタワーのようなものが穂香の眼前に聳え立った。
「………もしかして、こんな派手なジェンガタワーを探してるんですか??」
「うんっ! おっきいジェンガタワーだよ!」
「そうそう☆ 全体ピンク色でねー、抜いたらヤバいお題に答えて行かなきゃなら……………あれ??」
話の論点が繋がってはしゃぎ始めるレミさんにみのりさんでしたが………ちょっと待って下さい、何かがおかしい。
確かにみのりとレミがプレイした【ハートフルジェンガ】は、全体ピンクのハートフルなデザインでした。個々の書かれた色んな意味でヤバいお題を答えながら上に乗せるルール。そのお陰でゲームウォーリアーのファンも増えました。―――――しかし。
そんな【ハートフルジェンガ】も、一年以上の年月で大きな“進化”を遂げていたのでした。
「「なんか、物凄ーーーくRAINBOWなんですけどぉぉぉぉぉぉ!!!??」」
ピンク一色から一転、ブロックの一つ一つが赤・緑・青やら様々な一色が重なり合って、観るものを圧倒するレインボーカラーになっていた!
大リニューアルを施されたゲーム。題して【ハートフルジェンガ・レインボー】。いよいよシャッフルガールズ三人が、百合以上に本音爆発でハートフルなゲームに挑みます!!
――本日のゲーム、これまでッッ!!
▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽
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ゴールデンウィークは、ゲームウォーリアーを読んで楽しいゲームライフを!!




