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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
1st STAGE ―大冒険!8つの宝玉を求めて!!―
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【GAME5-5】2ndゲーム突入!登場スピリットプレイヤー!!

 

 ――激闘・奮闘・手に汗握る60分間のスコアサバイバルを終えたアーケードタウンの横丁に、一端の平穏が戻った。

 スコアを勝ち取り、見事サバイブした30名のプレイヤーを次なるステージへ誘う為の準備を行うためだ。


 その30名の中には、何と平凡純粋・ノーマルピュアなプリンセスアバターの河合みのりがスコアランキング第1位で通過したもんだから驚いた!


()()は余計じゃない?」


 いやいや失礼、しかしこれも極運持ちの桐山剣のお陰だろうか。是非とも彼の分まで頑張ってほしい。

 ……しかし次のゲームを待ってる間もプレイヤーにとっては退屈なもの。それも相まってみのりは少し引っ掛かる事があった。



「……ねぇ剣くん。あの時どうして『ツインビー』を離して私を助けに来てくれたの?」


 振り替えればその時は残り時間は3分を切っていた頃、颯爽と登場した剣はみのりを妨害していたゴロツキ野郎を成敗バイバイ。

 しかしゲームに最後まで諦めが悪いのが剣の性格。それを何で放棄してみのりを助けたのか、彼女は気になって仕方なしだった。



「いや実は、あの後俺一人でツインビーやってて一応600万点は行ってたんよ。でもみのりが本気で頑張ろうとしてた目ぇ見ちゃったら気になってさ。5分前に止めてそっち向かおうとしたらあの様だ」



 実は上位30位の最低スコアでも500万点がボーダーラインだったこのサバイバル、何事もなければ剣も突破していた筈だった。

 それを彼はみのりに対し見るに耐えないゴロツキの暴動を目の前に失格覚悟で制止した。


 結果ゴロツキ共々道連れにされるが如く反則行為として見なされ、失格になった事を剣は後悔はしていない。親友の頑張りに答えられたのだから。


「そうだったんだ……」


 みのりは自分の為に親友の結果を潰してしまった事による罪悪感を感じて項垂(うなだ)れる。


「ちょ、みのりが落ち込むこと無いだろ! 悪いのはあのアホ共なんだから!! ――ったく酷い奴等も居たもんや、みのりを落ち込ませやがってホンマに顔面殴って正解やわ!! なぁ!!!」


 剣にとって親友のみのりの落ち込む姿を見るのが一番心臓に悪いと言う。彼女を泣かせない為にも剣は必死に陽気に振る舞って気を紛らわす。


「……ごめん。ちょっとだけ剣くんに甘えさせて。気持ちが落ち着かないの」


 彼女もその心情を知ってはいるため、ただ無言で彼の胸へ顔を伏せながら、軽く抱っこの仕草で甘えた。



「――――参ったなぁ……」



 顔で泣かず、ただ安心な拠り所を求め落ち着かせたい。滅多に涙を見せない強い心を持ったみのりの弱音の吐き方である。



 ▶▶▶ NEXT▽



『――スコアサバイバル上位30位にランクインした30名のプレイヤーへ…… 只今2nd(セカンド)ゲームの準備が出来ました~! 10分以内に直ちにアーケードタウン【EVO・SPOT(エヴォ・スポット)】へ集合してくださ~い!!』


 田舎の町内放送か、野球のウグイス嬢か。それらに類似する女性アナウンスがエリア内に鳴り響き、みのりを始めとする進出プレイヤー30名を誘わせる。


「そろそろ行かなくちゃ」

「……じゃ俺も行くぜ、みのりの後見人としてな!」


 気持ちを整理したみのり。 剣も付き添って舞台はゲームワールドの進化を見守るパワースポット【EVO・SPOT】へ。


 発展途上の町と比べて群を抜いたスチームパンク。スーパーコンピューターの心臓部のように集積回路の管が辺り一面張り巡らされた無機質、かつ最先端なスポットはゲームワールドのアップデートに重要な発達過剰地点。


 そんなスポットに次なるゲームの主役となるべく集まった30人。誰も彼もが達観した目付きでネクストゲームを今か今かと待つ。そんな中で……


「みのりちゃん!」

 みのり達に呼び掛けたのは同じメンバーの大森穂香お姉ちゃんだ。


 穂香は前半『ソロモ◯の鍵』で200万点まで取ったところをスコア100倍ボーナスで賭けに出たところ見事アクションゲーム『ボンジャッ◯』で当たり、合計700万点獲得の9位で突破した。


「もしかしてみのりちゃんも……?」

「うん! 私も突破しちゃった、しかも1位で!!」

「凄いじゃないですか!!!」


 これには穂香も驚き桃の木実りの木。ガールズ同士で読んでる側もほっこりだ。そして突破したメンバーはもう一人居る。


「――やぁ皆! 僕も何とか突破は出来たよ」


 疾風のランサー、天野槍一郎だ。

 彼は後半の『アウトラ◯』で宣言通りスコアをかっさらい、結果は最高到達点の981万点。みのりに続いて総合2位で突破した。中々やりますねぇシャッフルオールスターズ!


「聞いたよみのりちゃん! 僕を差し置いて1000万点越えでトップなんて凄いじゃないか!! ……あれ剣達は?」


 槍一郎は見渡しても彼らの姿は見えない。それもそのはず、何しろ脱落した剣と残り三人の仲間はEVO・SPOTの外側で待機中なのだから。


「私がトップになれたのは剣くんが身を呈して助けてくれたからなの! だからその分まで次のゲームも頑張るわ」

「……ホントにお人好しだな剣は。そこまでしてみのりちゃんを……」


 槍一郎は剣と共闘出来ないことに悔やみながらも、彼の優しさに汲んだ。


 ――よってオールスターズのスコアサバイバル突破者はみのり、槍一郎、穂香の3名。

 剣の失格を除けば、倭刀、レミ、豪樹はスコアのボーダーラインに達せずリタイアとなった。


 なんて事を言ってる間に、スポットの上空から例のあの子がポツンと現れていた!!



「やぁやぁプレイヤーの皆さ~ん! お待たせしました、スコアサバイバル・2nd(セカンド)ゲームの始まりですよ~!!」


 頭のネジでも緩んだかのようにあっけらかんで陽気な声で、彼は上空から徐々に下に降りていきピタッと足に吸い付くように地面に立つ。


 その姿は子供のような背丈にピンクに染まった髪の毛、少年と呼ぶにはかなり純粋無垢で見れば見るほど中立的なピュアな顔つき。ショタコンには大好物。そう、彼こそはぁ!


「はじめまして! 僕がこのスコアサバイバルを主催したエラーイプレイヤー、スピリットプレイヤーのジンでーす!! 宜しくぅ☆」


「「「スピリットプレイヤー!!!?」」」


 この時までなにも知らなかったプレイヤー達は、オーブを管理するスピリットプレイヤーの登場に驚愕の嵐。

 ゼロにも近い情報の無さから急に舞い降りた宝、棚からぼた餅……というより()()()()()()と言うべきか?


「君達が僕らスピリットプレイヤーを探しているって事は勿論、この僕のオーブが欲しいわけでしょ?

 ――でも只じゃあげないよ! 君達選ばれた30人のゲームに対する【愛】を僕に見せてほしいな!!」


 何、ゲームへの()とな? しかしてそれを試すゲームとは如何に。



「戦うゲームは、決闘カードゲーム『アメイジング』!

 それも多人数制特別ルール【レイドバトルモード】で、全員纏めて掛かってきてよ!!」



 何と!? ということは1VS30の一斉カードバトルという事になるのか!!

 それは彼の慢心か、それとも実力の違いか!?


 シャッフルオールスターズ・みのり、槍一郎、穂香が挑むスピリットプレイヤー全面勝負!!

 更にまだ見ぬ強豪プレイヤー達との共同戦線がどんなドラマを生むのでしょうか!? いや~楽しみだ!



 名残惜しいですが今回はここまで、また次回のお楽しみに。 【GAME5・アーケードスコアサバイバル】はこれにて、読み終わりで御座いますッッ!!



 ▶▶▶ SEE YOU NEXT GAME...▽

▶▶▶▶▶ NEXT GAME WARRIORS ▽


次回は怒濤のカードゲーム『アメイジング』バトル!!

スピリットプレイヤー・ジンの実力や如何に!?


そして敢えてここで宣言しよう!


このゲームに生き残ったのは、ただ一人だけッッ!!!!!


この世界観に『気に入った!』『すっげぇ面白い!!』『追っかけますぜ旦那!』と魂が揺れ動いたらば、

是非とも下の「ブックマーク追加」や「☆評価」、感想等を何卒お願い致します!!

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