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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
1st STAGE ―大冒険!8つの宝玉を求めて!!―
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【GAME5-3】一発逆転!100倍スコアゲームを探せ!!

――TIPS――

プレイヤー同士のコミュニティ団体『ギルド』。

これに加入することによって情報供給だけではなく、他のプレイヤーが成し遂げた功績を連帯で取ったものと認められるのだ。


つまり、オーブの獲得数も皆同じ!


強いプレイヤーは仲間と共に行動すべし!!

 

 ――スコアサバイバル開始から30分、残り半分を経過したところで大異変が発生した!!


 純粋無垢なスピリットプレイヤー・ジンが仕出かした急遽に突然な抜き打ちハプニング。スコアに片寄ったプレイヤー達にもっとアーケードゲームを楽しませようと考えた彼はボーナスチャンス・特別給与……とまではいかないけども。とにかくすんごいチャンスを与えちゃった!!


「『スコア100倍ボーナス・発生中』――ってどういう事!?」


 先ほど自虐に陥った所を剣に渇を入れられたみのりはこの通知を観て驚愕。


 ボーナス内容を簡単に説明すると、ジンの気まぐれで起こした能力でアーケードゲームのスコアを()()()1()0()0()()にまで改造しちゃった。

 その100倍ボーナスを与えたゲーム筐体を10機探して当てたものなら大儲け。 スコア上位30名に入れる大チャンスというわけだ!


「つ、剣くん大変! スコア100倍ですって!!」

「あ!? 何が!!?」

「通常の100倍のスコアが手に入るゲームが出たの!! 早く探しましょうよ!!」

「アホ! 今ツイン◯ーで手が離せへんねん行ってる暇無いって!!」


 しまったそうだった、と言わんばかりに顔を曇らせるみのり。何せ彼女の自機の身を呈し、ゲームオーバーになってまで自分の装備を復帰させてくれた分、剣はそれに答えるべく奮闘している最中このまま離脱するわけにはいかなかった。


 筐体の椅子から立ち一人佇み悩むみのり。

 このまま近隣の宝を見て見ぬふりして剣のプレイに鼓舞して終わるのか。 或いは自分の可能性を信じチャンスを掴みに行くのか。


 葛藤する彼女の脳裏に剣の一声思い出す――!



『本気でゲームに挑む奴等は皆、唯一人の英雄になりたいとか、何かの主人公になるために戦ってるんや!!』



 この威風堂々とした剣の声が、彼女の前を塞ぐ迷い霧を振り払い、奮い立たせていった!!


「――剣くんゴメン! 私このまま何もしないで終わりたくないの!! スコア100倍ゲーム、探しに行ってくる!!!」


 今の剣はゲームを放す事が出来ず、目を合わせられない状態。 しかし筐体の画面にうっすらと見えたみのりの輝いた目が鏡のように映し出され、その熱意はしっかりと剣に伝わった。



「あぁ、行ってこい!! みのりも十分強いんやからいっそ主役になるくらいやってやれ!!!」


 剣は振り向かず右手に親指立ててサムズアップ、みのりにエールを送った。


 ▶▶▶ NEXT▽


 ――プレイヤー達の群れを潜り抜けて、下町を走る走るみのりは走る!


(アクションでもない、シューティングでもない、かと言って格ゲーをやれる余裕もセンスも無い――!)


 半径100メートルはある町のアーケードゲームは大まかに数えても1000台は越える。 その中の10台を探そうなど1/100の割合だから一筋縄じゃいきません。

 迫る時間に焦るみのり。 そんな逆境にも常に清らかな心で落ち着けて何度も窮地を潜り抜けた彼女は一旦歩道に立ち止まり推理する。


(……そもそも何でこんな時にスコア100倍なんて機会を与えたのかしら? 皆シューティングをやってるから? いやそれでもゲームによってはスコアの差がある……、――――『スコアの差』??)


 この時みのりは培ったゲームの知識をフル回転させて、各々のゲームの平均スコアを番付にさせたアーケードタウンの『日間ランキング』をプレイギアで調べた。


 例えば、同じシューティングでも『スターフォー◯』の場合トップクラスで15分プレイしても200万点。

 それよりも前の世代のシューティング『エクセリオ◯』15分プレイでも72万点の差がある。



 みのりの推理が正しければ、極端にスコアを振り分けるゲームに拍車を掛けて100倍にさせるわけもなく、

 ゲームバランスを考えてまだゲームにスコアアタックの概念が乏しかった1980年代前半のゲームに100倍スコアを仕組んだと睨んだ!


(こうなったら一か八か……それに賭けてみよう!!)


 決断したみのりは再び発進向かうは80年代レトロゲーム専門ゲーセンへ一直線! ……と思いきや走る彼女に何やら道を通せんぼしてる奴等がいるぞ?


「オイお前! 桐山剣のダチやってるみのり嬢ちゃんだろ!?」

「――!」


 そのドスの聞いた声は……ありゃ、服部(はっとり)番長率いる『伊火様(いかさま)』グループがまたやってきたぞ?


「桐山剣は何処や! 急いでいるとこ悪いが今度こそアイツを倒す為にも道案内させて貰うぜぇ? さもないと――」


「邪魔しないでッッ!!!!!」


 みのり の こうげき!▽

 ――かいしんのいちげき!!▽


 ――――SMAAAASH(スマーーッシュ)!!!!


「も゛ッッ」


 邪魔立てする服部に、みのり渾身の平手打ち炸裂! こうかはばつぐんだ!!



「兄貴ィィィィィ!!!!」

 悶絶する服部を横切り、みのりはひたすら目的地へと駆け去るのみ。


「……剣はおろか、あの嬢ちゃ、んまでも、強くなってやが、らぁ……ぐふっ」


 はっとり は たおれた!▽


 ……何しに来たんですかアンタら。


 ▶▶▶ NEXT▽


 ――みのりがようやくたどり着いたのはレトロでアンティークなエンブレム、掛け軸が立ち並ぶ昔ながらのゲームセンター。80年代のゲーセンは不良学生達の溜まり場だったあの頃を思い出させるような風情の悪い店に、みのりただ一人。


 そんな中でみのりが見つけた筐体は……?


「あった! 【ドン◯ーコング】!!」


 もう伏字してもゲーム好きな皆様は御存知の事でしょう! アーケードゲームに革命を起こした伝説のゲーム【ドン◯ーコング】! ゴリラだけでなく言わずと知れたゲームの代名詞兼配管工のデビュー作!!

 レディを攫ったドン◯ーをマリ◯が追いかけて、25m毎に駆け上がって全4ステージの舞台を突破し、レディを救うのがゲームの目的だ。



 急いでみのりは100円投入でゲームスタート。 不穏な電子音と共に工事中のビルを駆け上るドン◯ーとさらわれたレディ。

 そして『HOW HIGH CAN YOU GET? (君はどれだけ高い所まで来れるか?)』というメッセージと共にゲームが始まる。 まずは25メートル地点!


 駆け上がるマリ◯、上からドン◯ーが転がす樽も迫ってくるなか、中間地点で待ち伏せるみのり。 ジャンプの体制に入る――!!


(お願い、100倍スコアでありますように……!!)


 ――ピョイ~ン、ピロリンロン☆


 ジャンプで樽を越えたその下で表記されたスコアは……『10000』!! 通常100点からの100倍ボーナスだ!!!


「当たった――――!!!!」


 これにより有頂天になったみのりは遮二無二ビルを駆け上がり、ヘルプと呼び掛けるレディの元へ到達! クリアボーナスタイム3300点の所、なんとその100倍・33万点獲得だ!!


(行ける!! これなら行けるッッ!!!!!)


 みのりの闘志が完全に甦った! このままサバイバルに生き残る事は出来るのか!?

 サバイバル終了まで残り20分――!! どうなるスコアサバイバル! 本日のゲーム、これまでッッ!!


 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

【ここぞに使えるゲーム豆知識】

『ドンキーコング』で初登場したマリオ。 でも最初の頃の名前は『ジャンプマン』とか『救助マン』なんて呼ばれてたんだって。


そこで正式にマリオと名付けられたのは、続編の『ドンキーコングJr.』からなんだよ!

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