【GAME42-9】復讐神猛襲! 招来せよ虹色魔導戦士!!
◐AMAZING MIDWAY RESULT◑
☆〔穂香 HP1800 手札3枚 EG:②〕
・ユニット《精力の花びら》
《オーク・インカネーション》
★〔小原 HP1600 手札3枚 EG:①〕
・ユニット《ゴブリントークン》×2
《飽くなき執念・ゴッドリベンジャー》
――恨みも憎しみも地獄で捨てきれず、それを己の力となりて地獄から這い上がった復讐鬼が召喚された!
その名も【飽くなき執念・ゴッドリベンジャー】、WGCへの復讐に燃ゆる小原恵美の新たな切り札だ!!
◎――――――――――――――――――◎
〈ユニットカード〉
【飽くなき執念・ゴッドリベンジャー】
AP:500 DP:400 AS:10 EG:⑤
属性:黒・赤 ユニット/スピリット・デーモン
・能力:[フライヤー][スピードアタック]
①このカードが召喚した時、墓地にある
同名カードを全てフィールドに出す。
◎――――――――――――――――――◎
(飛行能力のフライヤーと、速攻攻撃出来るスピードアタックのユニット……!)
「ゴッドリベンジャーが召喚した時の能力が誘発! アタイの墓地に眠る同名カード、即ち《飽くなき執念・ゴッドリベンジャー》を全て場に呼び戻す!!」
「何ですって……!?」
前回にて故意的に2、3枚目のゴッドリベンジャーが墓地に送ったのか、これで合点が行ったことでしょう!
それは全部、そのカードがフィールドに召喚されて這い上がって穂香をボコボコにする為の布石でしか無かったという事に!!
(そういう事か……! 執拗にデッキ枚数削減やら手札交換で絞り込むかと思えば、それは同族を集めて百鬼夜行をさせる為だったのか……!)
暗がりの地底で鬼が群がれば、確かに百鬼夜行と言っても過言では無い、地獄絵図になってしまいます。史也さんの解説も洒落てて見る者を退屈させませんが……んな事気にしている場合じゃない!
「これが、アタイの今の力の象徴サ。地の底まで叩きつけられた鬼が、平和ボケした地上に群がり恐怖へと貶める復讐鬼ダ……! さぁ思う存分叩きノメしてやんナァ!!」
今まさに、ゴッドリベンジャーによって同族を蘇らせようとしたその時!
『カウンター・レスポンス発動』
穂香のカウンター炸裂、その暴挙は許すまじと切り込むは1枚のカード!
『アクションカード、【シール・アビリティ】!!』
◎――――――――――――――――――◎
〈アクションカード〉
【シール・アビリティ】
属性:青 EG:②
・効果:フィールド上のユニットの効果を
打ち消す。その後自分はカードを1枚
ドローする。
◎――――――――――――――――――◎
「《飽くなき執念・ゴッドリベンジャー》の召喚時効果を打ち消し、私はカードを1枚ドローします!」
穂香のサポートカードが復讐鬼の百鬼夜行を無効にし、自分は1枚カードを引けるというキャントリップなおまけ付けて罠を張っていた!
「……ケッ、やっぱりツマンネェ罠は仕組んでたか。だが一体の復讐鬼が召喚された事に変わリない」
地獄から顔貸せやとゾロゾロ出る最悪の事態は免れたが、強力なステータスを持つゴッドリベンジャーはフィールドを圧倒しつつあった。
「一体でも充分力の見せしめになるだろウヨ! 退けどけ貧弱ユニット共、ゴッドリベンジャーのお通りだ!!」
[スピードアタック]能力によってASを待たずに即座の攻撃コマンド、ゴッドリベンジャーに炸裂!!
「私のユニットでブロックは致しません! ダメージは通します!」
《精力の花びら》、《オーク・インカネーション》による防御は無し、素通す復讐鬼の正拳が穂香の身体に直撃する!
〔穂香 HP1800→1300〕
「まだまだァ……、アタイの復讐はソンなものじゃねぇぞ――!!」
復讐に燃える女は時としてドS具合も増すものなのか。穂香を痛ぶる事に恍惚を覚えた小原、狂うように不気味な笑いが浮かぶ。
「ッ……、《オーク・インカネーション》で攻撃!」
「させッカよ、《ゴブリントークン》でブロック」
ゴッドリベンジャーが攻撃後で固まった隙を突いて穂香も攻撃に動くが、二体居るトークンの一体にブロックされてしまった。トークンは只の雑兵では無く、復讐鬼の召喚を欺く為の時間稼ぎに過ぎなかった。
「オラァもう一度ゴッドリベンジャーで攻撃ダァ!!」
「くっ……!」
〔穂香 HP1300→800〕
(ゴッドリベンジャーはパワーは勿論のこと、攻撃頻度の速さから守りを固める時間も与えられない。厄介な相手だ……)
何しろゴッドリベンジャーのASは10、つまり10秒間毎に500ダメージの攻撃が来ればとてもでは無いが太刀打ちする暇も無い。と、誰もが穂香にピンチの様相を伺う所ですが……
「それはまた違う様だぞ、見てみろ穂香のEGの量を」
史也さんに促されて穂香のステータスを見るならば、既に彼女の蓄積されたEGは⑨!
《精力の花びら》によって加速し溜まったEGが、今まさに開放されようとしていた!!
「私はEGを⑦消費し、ユニットカードを召喚します!」
『ユニットカード―――』
その時、カードスキャンブレスに装填される1枚のカードから、7色の宝玉に見まごうエネルギーが吸収されるのを目の当たりにした。
7つの属性エネルギーを操るユニット、穂香のデッキにそんな壮大なカードがあったでしょうか……?
―――いや、確かにありました! 《オーク・インカネーション》を遥かに超える彼女の真の切り札が!!
それではお魅せしんぜよう、前作・極限遊戯戦記ぶりの再登板!!
「―――お出でませ、七色の宝玉光と共に! 【虹色の魔導戦士―マジェスティアス―】!!」
出て参りました、ご覧下さい!! 虹の曲線の如し発現した魔法陣から現れし虹色のローブを纏いし魔導戦士の姿を!!
◎――――――――――――――――――◎
◎ユニットカード◎
【虹色の魔導戦士―マジェスティアス―】
AP:700 DP:700 AS:15 EG:⑦
属性 レインボー(全ての属性の色を得る)
ユニット/マジシャン/ヒーロー
・能力:①このカードは自分のデッキに
5色以上のカードが入っていなければ召喚できない。
②自分はEG②を消費する。
自分のデッキに入っているランダムな色の
≪マリオネットトークン≫を召喚する。
◎――――――――――――――――――◎
「全ての属性を司る魔導戦士……伝説と聞いてはいたが、まさかこんな小娘が持っていたのか……!」
小原も伝説のユニットと称される程の強さを誇るマジェスティアス。実はゲームウォーリアーでもこのカードが出たのは、前作『極限遊戯戦記』第53話以来の事!
そして本作において久方の招来となった訳ですが、穂香の真の切り札を出すまでに至ったこのゲームも、期待して良いんじゃ無いでしょうか!?
「怒りに我を忘れ、捨て身で向かう復讐鬼。貴方の怒り諸共、この虹色魔導戦士が受けて止めてみせます!!」
さぁ復讐鬼が勝つか魔導戦士が勝つか!? 穂香の七色マジシャンタクティクス、近日公開・次回までのお楽しみに! ――本日のゲーム、これまでッッ!!
▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽




