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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
4th STAGE―ゲーム戦士魂大爆発・本当の正義は何処だ……!?―
318/468

【GAME42-8】暴走! 復讐鬼・小原恵美!!

――TIPS――

【ゲーム戦士・プレイヤーステータス】


☆――――――――――――――――――☆

 ・ネーム:Ohara.M(小原恵美) ♀


 ・プレイヤーレベル:45

 ・ジョブ:『暴走族』

 ・PAS:【???】


[プレイヤーステータス]

 ・アクション:A・シューティング:C

 ・ロールプレイ:B・タクティクス:A

 ・スピード:S・ブレイン:C

 ・ハート:C・ミュージック:B

 ・ラック:D


[プレイヤースキル]

 ・【ドーピングエンジン】【ヘアピンカーブ名人】など


[エンブレム]

 ・なし

☆――――――――――――――――――☆ 

 ――本編ではサバイバーモード以来久方ぶりの一対一、アメイジング・レギュラー戦。

 漆黒の闇に包まれたB5層の人気もない街に、光を差し込み見るものを圧倒する決闘が繰り広げられようとしております!


 大森穂香VS小原恵美、裏と表のゲーム戦士が己の道を外すまいと止める者、それを振り払う者との競り合いに乗り込もうという訳であります。先ずは二人の初期ステータスから!


 〔大森穂香 HP2000〕

 〔小原恵美 HP1700〕


 HPでは穂香の方がリード、しかし戦いの本質は盤上の中でしか分からない事ばかり。ならば前置きこれくらいにして皆さんと読んでいきましょう、本日のゲームバトル!!


 ▶▶▶ NEXT▽


(もうアタイに昔のような運も奇跡も望めにゃしないさ。だがそれでも負けてらんねぇ、あの時のような無様だけは晒すもんか……!)


 負けん気盛りは精神が傷んでも変わらず。小原の復讐に燃ゆる魂が、ゲームの場をヒートアップさせるだろう。と、言った側から動き出したのは穂香だ!


「私はユニットを召喚します!」


『ユニットカード、【スパイラルフェアリー】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈ユニットカード〉

【スパイラルフェアリー】EG:①

 AP:100 DP:100 AS:5

 属性 緑 ユニット/フェアリー

 ・効果:EGを①消費させることで

 自分のユニット1体のASを5回復させる。

 ◎――――――――――――――――――◎


 背中の大きな羽が渦をも起こしそうな威力を持つ妖精スパイラルフェアリーから穂香の先手となった。


(自分のユニットのAS(アタックセコンド)、つまりユニットの攻撃可能時間の短縮が出来るユニットか。序盤じゃ大した事無さそうだがちょいと厄介だね)


 と邪魔っ気に思ったか、小原はそれに対してカードスキャン。


『アクションカード、【捨て身の復讐】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈アクションカード〉

【捨て身の復讐】

 属性:黒 EG:①

 ・効果:黒属性以外のユニットを対象にし、

 それを破壊する。その後自分は破壊した

 ユニットのAP分のHPを減らす。

 ◎――――――――――――――――――◎


「アタイは《スパイラルフェアリー》を破壊スる!!」


 〔小原恵美 HP1700→1600〕


 怒りに震える殺意あるアクションカードによって妖精は破壊。小原はそのユニットのAP分、100のHPを失った。


「そいつのAPは100、ちょビッとのHP削って殺れるんなら安イもんだ」

 軽いコストのアクションカードを出す小原、だが蓄積したEGからは追撃のカードが発動を待っていた。


『ツールカード、【ゴブリン要請部隊】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈ツールカード〉

【ゴブリン要請部隊】

 属性:赤 EG:②

 ・効果:赤属性、AP/DP100の

 《ゴブリントークン》2体をフィールドに出す。

 ◎――――――――――――――――――◎


「アタイの場ニ《ゴブリントークン》を2体特殊召喚するよ!!」


 フィールドに出したるはユニットならぬ()()()()。雑兵と言ってしまえばそれまでだが、小原の武器でもあり盾でもあるゴブリンが召喚された。


(ライト型の除去に、軽いコストのゴブリン。倭刀のような速攻を重視したアグロ型か?)


 等と陰ながら戦況を分析するは史也さんのお勤め。序盤であるため断定には尚早感があるが、戦いにおけるログの確保は大事な役割を果たすのだ。そして穂香も負けじとカードを回す。


『ユニットカード、【精力の花びら】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈ユニットカード〉

【精力の花びら】EG:②

 AP:100 DP:100 AS:5

 属性 緑 ユニット/プラント

 ・効果:このカードは攻撃コマンドの代わりに

 EGを①追加する事が出来る。

 ◎――――――――――――――――――◎


 太い根っこに赤々とした花が、見る者に力を与えるという《精力の花びら》。穂香の十八番、EG増力カードの一つだ。


「……だっタら、少し急いだ方ガ良さそうダ。《ゴブリントークン》2体でダイレクトアタック!」


「くっ……」


 〔大森穂香 HP2000→1800〕


 《精力の花びら》でのブロックは行わず、穂香は2体のゴブリンのダメージをマトモに受けた。


「マダマダぁ、続けて行クゾ!!」

 小原のラッシュはまだ留まらなかった!


『ツールカード、【密林伐採】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈ツールカード〉

【密林伐採】

 属性:緑 EG:②

 ・効果:自分のデッキの一番上から4枚公開する。

 その中から緑属性カードを全て手札に加えて、

 残りは墓地に送る。

 ◎――――――――――――――――――◎


 小原のデッキ内の属性は三種類。黒・赤・緑と明らかになったところで《密林伐採》の効果。


「アタイはデッキかラカードを4枚公開。……中の緑属性カードは2枚だから、残リは墓地に送る」


 公開カードは緑が2枚、赤が1枚に黒も1枚。中でも黒属性のカードには《飽くなき執念・ゴッドリベンジャー》と、何やら不吉なカードも紛れていた。

 だがそれに目を配る余裕は無し、小原はこれでもかと更にカードを消費していく。


『ツールカード、【無慈悲な転売行為】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈ツールカード〉

【無慈悲な転売行為】

 属性:赤 EG:①

 ・効果:自分は手札から2枚ドローし、

 その後2枚墓地に捨てる。

 ◎――――――――――――――――――◎


 俗に言えば手札の交換カード。だが想像力を働かせてテキストとカード名を照らせば、浮かび上がるはまさに『無慈悲な転売行為』。良い子のゲーム好きな読者の皆様は決して真似しないで下さいね! 転売許すまじ!!


「カネ目当てのテンバイヤー何か知ったコトカ! 早速アタイはカードを2枚ドローして、この2枚ヲ捨てる」


 捨てたカードは、先程《密林伐採》で手に入れた緑属性カードと、また出ました《飽くなき執念・ゴッドリベンジャー》。これは何を意味してるのでしょうか……?



(何だ……? 速攻かと思えばデッキの回しに徹した手札交換にサーチとは。益々意図が分からなくなってきたな)


 と史也さんも頭を傾げ始めて来ましたが……デッキの内容、或いは鳳凰堂孔雀によって精神を砕かれその恨みで強くなったか、若しくはその逆か。

 頭脳明晰の史也さんにはどれが正解かまでは見極められない。


 だが忘れる事無かれ、曲りなりにも彼女はあの銃司をも制した『酒吞女将』の大山杏美と同格の強さを持った“鬼”で有ることを……!


「そろそろ私も攻撃態勢に入らせて貰います!」


 おっと! ここで穂香が動いた。EGは《精力の花びら》によって促進されて⑤。ということは!


『ユニットカード、【オーク・インカネーション】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 <ユニットカード>

【オーク・インカネーション】EG:⑤

 AP:? DP:? AS:15

 属性 緑 ユニット/エレメンタル

 ・効果…このカードのAP/DPは

 自分の手札の枚数×100として計算する。

 ◎――――――――――――――――――◎


 出ました穂香のエースカード、大樹の巨人! 穂香の手札は2枚であり今は攻守共に200だが、彼女の事ですからトリッキーな戦術で圧倒することでしょう!


 《CARD DRAW(カードドロー)


 ここで丁度30秒経過、一回目のドロータイム。互いに一枚カードを引いて《オーク・インカネーション》もステータス変化。

 しかしここで、小原の様子に変化。ドローカードを見るなりニヤリと笑う……!


「ナァ小娘。アタイは鳳凰堂みたいに人の心をコントロールするような才能は持っちゃいねぇが……アタイみたいなバカでもこれだけは分かる。―――お前に抱いてる()()ってヤツをな」

「……私にそのような感情はありませんが」

「自分じゃ気づかねぇもんさ、アタイもそうだったよ」


 と小原は穂香に、堕ちた記憶をフラッシュバックさせながら忌まわしく語る。


「アイツらがどれだけ弱いか強いかはどーでもいい。ただ全力でボコボコにしてやるとアタイは考えて突っ込んだ。……だが奴らはアタイのプライドを平気で踏み潰すように理不尽なゲームを仕掛け、そこから全てがイカれた。精神病院で意識取り戻した時にゃこのザマよ」


 確かに、あの時は罠という名の公開処刑にも似た策略ゲームでした……。あれから小原の心の内に何を抱いたかは、皆様の御想像する通りで。

 角の折れた復讐鬼は、何を仕出かすか分からない――!!


「絶対這い上がってやる……! テメーが撒いた油断が、今度はアタイが成り上がりに必要な餌になるんだよぉ!! その為の新切り札、特と味わいな!!!」


 そのカードとは何か、見せてしんぜようカードスキャン!!



『ユニットカード、【飽くなき執念・ゴッドリベンジャー】!!』



(な、何て悍ましい姿なの……!? 小原さんの怒りが、恨みが全てこのユニットに集大している様……!!)


 ――人の悪意に満ち満ちた闇の深淵から這い上がった怨讐の化身。その禍々しさ全てを糧とし、恨み千万にぶつける波動に同情する余地も与えない。復讐の化身、ここにあり!!


 果たして、この復讐神ユニットの持つ能力とは何か!? それを明らかにした時、穂香にさらなる試練が待ち受ける! その詳細は次回までのお楽しみ、本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽


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