【GAME41-15】サバイバーモード・決着ッッ!!
【アメイジング・ラストバトルステータス】
・大森穂香 HP1000
装備:《シルバーウィング・バトライザー》
・池谷倭刀 HP600
・高橋豪樹 HP700
・畠田レミ HP900
装備:《プラチナムテクノ・バトライザー》
・サーブルズ・シェイパー HP1200
装備:《ゴールドタンク・バトライザー》
・伊達神奈 HP1200
装備:ユニットウォーリアー《ビッグシールダー》
・松代光照 HP900
装備:ユニットウォーリアー《ジェミニ・スターズ》
この中から、サバイバーモード・勝者が誕生する!!!!!
――これが泣いても笑っても最後、サバイバーモードもいよいよ大詰め、鮨詰列車!
ポータルタワーを中心に時計回りで円陣を組むように並ぶは7人のゲーム戦士。何度も言いますが、この回でゲームは決着、つまり7人の内の一人が生き残るというハードスケジュールを展開する訳ですが……
果たして、この展開で誰が真っ先にやられるのでしょうか!?
「「それは、貴方よッッ!!!」」
「え?」
―――ジャキィィィン、バシュウウンン!!!
な、何と!? シルバーウィングにプラチナムテクノ、穂香にレミ。二つのバトライザーに挟まれていた相手を真っ先にノックアウト!! そのゲーム戦士は……
〔池谷倭刀 HP0 KNOCKOUT!〕
「うわっ、マジかぁぁぁ!!!」
何と血も涙もない展開!! 3人ともシャッフルの仲間同士であるだけに、情け容赦無く倭刀から潰した!!
とはいえ倭刀も、先程の龍牙戦でPASを使い果たして疲労困憊の状況ではいつやられてもおかしくは無かった。今回様々な場面で活躍した倭刀、行ける所まで行けた達成感はあるようで悔いは残るもガクンと腰を降ろして感無量。
こういう時こそ彼への労いに『ナイスゲーム!』と言ってあげましょう!
「……まぁ、しゃーないか。後は穂香姉ちゃんや皆に任せよ。グッドラック!」
倭刀は転送間際に皆にサムズアップを交わしてリタイア。残りは6名。
一人撃退された事により形勢は急激に動く。円陣を組んでいた他のゲーム戦士は散り散りに戦いやすい地形へ離れる事に。
だが……疲労困憊なのは倭刀だけではなかった。
(ハァ、ハァ……エンジンフォームの加速装置を使うだけでも体力削がれるわ。長期戦はキツイかも……)
同じく史也との激戦でPASを使ったレミも、バトライザー装備で何とか疲労を誤魔化せる際どい所まで来ていた。軽装備とはいえハイブリッドな能力では限界も近くなる。そこへ鉢合わせたのは……
「そこのハイテク姉ちゃん! 疲れてるとこ悪いが、アンタも撃破させて貰うぞ!!」
瑞鳳旋風堂からは松代光照! 通称『もやし』だ。
「だから『もやし』言うなッッつの!!」
だがこれはレミに取っては分が悪すぎる。光照が契約したユニットウォーリアーは二人で一人分の双子ユニット《ジェミニ・スターズ》。
息のあったコンビによる光弾の波長攻撃、更に光照もダブルガン装備で翻弄させようという手段か。
「謂わばオイラの攻撃は四人分って訳さ! そんなF1エンジン積んでスピード上げたって無駄な事。さぁ撃破だ!!」
どうやら光照はPASは温存して己の力だけでレミを始末しようという戦法か。だがレミも負けるつもりは毛頭ない。
(仕方ない……これがラストスパートよ。あたしのバトライザーが何処まで通用するか……勝負!!!)
『《アーマーチェンジ》!!』
と刹那に《プラチナムテクノ・バトライザー》が変形……と言うよりは融合を始めている!!
レミの体内に入り込んだバトライザーは、レミの身体を黒く染め、電子回路のような光脈を走らせる。ナノテクノロジーによって血流や心臓の鼓動をパンプアップさせる事で、凄まじい超越能力を持つフォームに変換する。それが……!
「『エクストリームフォーム』、完了」
◎――――――――――――――――――◎
〈エクストリームフォーム〉
・付加効果:[HP+1000]
[全ステータス・5段階アップ]
※フォーム発動から30秒後、
この装備は消滅する。
《必殺技》:テクノロジー・オーバーロード
AP1000の人工ブラックホールを放つ。
◎――――――――――――――――――◎
そしてエクストリームフォームに変換したレミは、何やら銀河の果てを知ったかのように目は赤青のオッドアイ。悟りを得たのか無機質かつ無表情にナノテクノロジーに支配された。
「な……?!! ナメんな―――」
「黙って。【テクノロジー・オーバーロード】」
―――ギュオオオオオオオオオッッッ
光照の有無を言う事も許さず、即座に掌から発生させた小型ブラックホールが光照とユニットウォーリアーを物凄い威力で吸引させていく!!
「まだ活躍目立って無いのにぃぃぃいいいいい!!!!」
キュポンッ!
〔松代光照 KNOCKOUT!〕
……こんな呆気ない幕切れがあったでしょうか。人工ブラックホールに吸い込まれた光照は問答無用でAP1000ダメージからのノックアウト。そし―――
「時間の無駄。次、片付けるわ」
文明を超越した力を得たレミは私の語りも言わせてくれない。早くお転婆なレミちゃんに戻って〜(泣)
▶▶▶ NEXT▽
残るゲーム戦士は5名。次は誰が脱落するのかと言ってる側からッッ!!
「標的確認、撃破する」
ナノテクレミちゃん、音速の速さで次のターゲットを狙う!! スピードもパワーも極振りMAXの5段階アップした彼女が狙うは、ダークホースと謳われた瑞鳳の神奈と立海のサーブルズ、一騎打ちにいきなり水を差す!
「な、何だ!?」
「おやハイカラなのが割り込んできたね」
「標的2名。これで2、3人目」
等と言ってる場合じゃなし、人間AIとなったレミは手っ取り早いやり方で撃破を計算、再び人工ブラックホールの《テクノロジー・オーバーロード》を放つが……
『タイム・アップ』
「あっ………!!!」
攻撃直前でこれは不運!! 撃破虚しく30秒経過で、バトライザーの装備が強制解除! レミは文字通り丸腰状態だ!!
「な、何がなんだか分からないけど、チャンスだ!!」
ここで追撃するはサーブルズの金色巨大鉄球!! これは《ゴールドタンク・バトライザー》の『キャノンボールフォーム』だ!!
◎――――――――――――――――――◎
〈キャノンボールフォーム〉
・付加効果:[HP+500][攻撃力:3段階アップ]
鉄球武器 《GTキャノンボール》を装備する。
《必殺技》:ゴールドキャノン・ダイナミック
AP800のGTキャノンボール、スイングブレイク!!
◎――――――――――――――――――◎
攻撃力に最大特化した鉄球装備のフォーム、すかさずブルンッと鉄球を振り回して、体力を全て使い果たしたレミにダイレクトブレイク!!
ドォォォオオオオン!!!!
〔畠田レミ HP500→0 KNOCKOUT!〕
鈍い音と衝撃によって完膚なきまでに畠田レミ、ノックアウト!!
「もう、ダメ……一歩も動けない……!」
息は切れ切れ、PASも使って精神力も空っぽと燃え尽きて地底の天井を見上げたまま、牢屋へ転送。
残り4人となって、再びサーブルズと神奈の戦いが続行しようとした時。
『《アーマーチェンジ》!!』
サーブルズの金色バトライザーのアーマーチェンジ。鉄球装備が再び肩の装甲がゴツくヘビーな鉄壁フォームに変わった。
◎――――――――――――――――――◎
〈タンクフォーム〉
・付加効果:[HP+800]
[打撃ダメージ無効]
《必殺技》:ゴールドリフレクター
肩のポールシールドによって
全ての効果ダメージを反射する。
◎――――――――――――――――――◎
更に畳み掛けてサーブルズ、カードスキャン!!
『カスタム・ツールカード、【シェイピングスティンガー】!!』
こちらはAP200のレイピア型武器カード。やはりフェンサーはレイピアによく似合うか、鉄壁の鎧に蜂のような針で伊達神奈に挑む!
「フフッ、仏のゲーム戦士も正々堂々を好むんだね。上等だよ!!」
対して神奈、伊達政宗公が愛用した刀をリスペクトとして戦う。とはいえ独眼竜政宗は10振り以上の刀を持ち合わせる刀コレクターという事で有名だが、彼女の持ってる刀武器は、名前の通り伊達じゃない。
「PAS発動、【燭台切光忠】!! 伊達なる魂を我が手中に収めん!!!!」
◎――――――――――――――――――◎
・PAS【燭台切光忠】確認。
PASスキル【独眼竜愛刀 招来】発動!
カスタム・ツールカード《燭台切光忠》を
デッキ外から装備させる!
◎――――――――――――――――――◎
――いざとなったら魂を込めろ! 刀のPASは数多く有れど、伊達政宗公の意志を継ぎしゲーム戦士は、PASにもその愛が溢れていた!!
独眼竜政宗の数ある刀の中でも、特に愛刀として名高い燭台切光忠。罪を犯した小姓をこの刀でぶった斬った際に、その先にあった燭台までも真っ二つにする程の斬れ味だったと言う。
それがカードに表れるとこうなる!
◎――――――――――――――――――◎
〈アクションカード〉
【燭台切光忠】
属性:赤 AP:400 PP:20
効果:このカードによる
クリティカルヒット率は通常の2倍となる。
《必殺技》極・伊達一閃斬り
AP500の縦一文字斬り。
クリティカルヒット率は100%!!
◎――――――――――――――――――◎
その切れ味、アメイジングでも御賞味あれ……!!
「『ゴールドリフレクター』!!」
「『極・伊達一閃斬り』ッッ!!!」
▶▶▶ NEXT▽
そしてこちらもデッドヒート、シャッフルメンバー同士の戦いは穂香と豪樹。
バトライザー装備の穂香に対し、ユニットウォーリアーも契約せずただ一途に己のバトルスタイルを一貫し続けた格闘家の豪樹。上空を制圧する穂香に不利な状況だが、アクティブな動きで奇襲も交わす。
既に豪樹はPASの【アイアンフィスト】を発動している為、ポテンシャルも絶好調のパワーは百倍。
しかしPASの魂勝負で、一枚上手なのは穂香の方だった!!
「PAS発動、【ソーサラーロッド】!」
◎――――――――――――――――――◎
・大森穂香のPAS【ソーサラーロッド】確認。
PASスキル【セブンカラーアビリティ】発動!!
・カラー/イエロー:通常攻撃に30%の確率で
[麻痺]にさせる付加効果を得る!
◎――――――――――――――――――◎
七色の能力を操ることが出来る魔導杖の穂香のPAS。黄色の能力を使い、豪樹に攻撃!!
「『ハリケーンブラスト』!!」
バトライザーのウィングフォームによるミサイルランチャーロケットの空中放射!! それに被弾する豪樹、不運にも……
「がっ……、痺れた――!!」
戦いの神は何処まで残酷か!? 不運にも[麻痺]状態になり怯んだ豪樹に、穂香は地上に降り立って《アーマーチェンジ》。ブレードフォームに変わりて携えるは銀翼の双刀……!!
「『銀影十文字斬り』!!!!」
―――十文字斬ッッッ!!!
真っ向からぶった斬る刃に無様な姿を晒すまいとダメージを受けても立ち往生、格好良く散るは漢の意地。
「敗れても……悔いは散らさずッ、咲かせてみせよう漢の花道ッッッ!!!!」
そのままガクンと膝を落とし、天井仰いでバタンと倒れる豪樹。戦場の傷は漢の証なり。
これで残りゲーム戦士は3名……いや!?
「貴方は……伊達神奈さん、ですね」
「あぁ、残ってるのはアンタだけかい?」
「そうです。という事は……生き残ったのは私と、神奈さんだけですか」
「そういう事になるね」
つまり、伊達神奈とサーブルズの激戦は神奈に軍配が上がった。これで生き残りは2名。
シャッフルオールスターズは大森穂香、瑞鳳旋風堂は伊達神奈。このラストマッチ、予想はできなかったでしょう!! 逆に予想的中した方は察しが良すぎますが。
「これが正真正銘の最後のバトルだよ! 力の限り、掛かってきな!!」
「……はい、望む所ですッッ!!!」
そして――――!
『―――緊急報告、緊急報告! サバイバーモード・フィールド、縮小中!!』
半径100メートルのフィールドが縮小!! ここからポータルタワーを中心に限界まで縮小を始める!! 大至急このビッグゲームに決着を付けよ!!!
―――キィィンッッ!!
交わる双刀、一太刀の刃・鍔迫り合い!!
それを離して横一文字振りかぶるも間合いを取って防御に徹する。神奈は《ビッグシールダー》という大盾のユニットを契約し防御役に徹する。故に穂香もバトライザーの威力を持ってしても思うように攻撃が出来ない!
「ならば……PASの効果、『カラーチェンジ』!!」
◎――――――――――――――――――◎
・PASスキル【セブンカラーアビリティ】
『カラーチェンジ』発動!!
・カラー/ブルー:[速度力]を
3段階アップ!!
◎――――――――――――――――――◎
これが穂香のPASの強み、能力の維持力も長いのもさながら、それを利用して7つの色をチェンジしてあらゆるタイプに変える事が出来る万能PAS!
ウィングフォームが不利と判断し、PASの力でスピードアップさせた穂香。ユニットウォーリアーの背後を狙って二段斬りッッ!! 《ビッグシールダー》撃破!!
だが、その犠牲を無駄にせんと伊達神奈が―――!!
「覇嗚呼ァァァァァァッッッ!!!!!!!」
最後の一太刀・伊達一閃斬りのフィニッシュ、それをガードせんと類希なる瞬発力でSWブレードの双刀を構えるもッッ
バキィィィィン……!!
《燭台切光忠》が、その刃をも切断!!! そのまま穂香の身へと一刀両断ッッッ!!!!
〔大森穂香 HP1000→0 KNOCKOUT!〕
迫るファイアウォール、ポータルタワーは戦いの終焉を思わせる情景か。それを背に宙に仰反るように倒れる穂香の姿。
―――戦いの最後は、鳳凰堂孔雀によるラストコールによって締め括られた。
『――――――――勝負ありィィィィ!!、アメイジング・サバイバーモード勝者はッッ、瑞鳳旋風堂主将・伊達神奈に決定ッッッ!!!!!』
▶▶▶ BIG GAME FINISH...!!▽




