【GAME41-13】予測不可能!突入ファイナルラウンド!!
――みのり・レミ・豪樹の活躍により、サバイバーモード最後のミッションがクリアされた!
『封印の扉』なる巨大倉庫にて三つの鍵を解錠した途端に急展開、倉庫の中のエネルギーエンジンがポータルタワーを伝ってエネルギー蓄電、からの放出!
これぞ、生き残っているゲーム戦士達が封印されたカードを復活させる為の召喚エネルギー!!
「うぉおお、すげぇ音!!」
「やべーよ地響きしてるよココ!」
ポータルタワーの地下で創設された敗者の牢屋も、凄まじやエネルギー放出の衝撃で地震が来たかと見まごうほどのどよめきパニック。
彼らが鑑賞するフィールドのモニターを見るならば、その眩き召喚エネルギーは天高く、四方八方へと飛び散って弧線だけが天井に残るだけ。
今尚生き残っている16名のゲーム戦士達は、そのエネルギーの放出先に向かわねば最終決戦で戦う事が出来ない! 早い者勝ちだ!!
「みのりちゃん、レミちゃん! もうここまで来たら真剣勝負やで、どっちが先にエネルギーを貰うて討つか? 競争しようやないか!」
「分かってます!」
「あたしだって! またジョロキアと契約するんだから!」
仲間とは言えどラストも近くなったゲームを前では、みのりもレミも豪樹も、己のメンツにかけて潰し合いも覚悟に勝負に出る。
勿論これは三人に限った事じゃない。他のメンバーも、立海唯一の生き残りサーブルズも、瑞鳳旋風堂の二人も必死でエネルギーの放出場所を探す。
頼れるのは放出した跡に残る空の滑空弧線と、己の直感と行動力だ!
「―――あ、あった! あったぞぉぉ!!」
一足先に最初のエネルギーを発見したのはシャッフルは池谷倭刀! 状況としては他のゲーム戦士達もごっちゃになって探してる最中。
倭刀の掛け声で一斉にエネルギーの元へとダッシュで奪取……なんてシャレになるくらい必死の形相でエネルギーの元へと集まっていく。これじゃまるでビーチフラッグスだ。
だが先に発見した倭刀の方が一足リードしているという事は……!
「ッッしゃ、取ったぁああ!!!!」
エネルギーの塊を掴み取った倭刀、その刹那にブレスのデッキカードは再び光を取り戻して機能は回復。
これによって封印前に装備されていたカードも再び倭刀へ装着! 武器は前に龍牙が装備していた《闇黒の刀・ムラマサ》を右手に携えている。という事は……?
「「「ひぇえええぇええ〜〜!!!」」」
丸腰のゲーム戦士達に倭刀はチャンバラ大無双!!
ちょいと血も涙もない戦いですが……生き残る為、仕方無し。
〔取り遅れたゲーム戦士×5 KNOCKOUT!〕
「……チェッ、無双ゲームやるよりも実際に人をバッタバッタ斬るのは後味悪いわ。龍牙さんみたいな戦闘狂じゃねーし!」
などと皮肉を洩らしながらも5人撃破した倭刀。これで生き残りは11人。
▶▶▶ NEXT▽
さて残りのゲーム戦士、立海のサーブルズや、瑞鳳旋風堂らはどうでしょう?
瑞鳳の方は慌てず騒がず、戦況を見極める達人でもあった独眼竜政宗の教えを守り、隠密かつ大胆な行動で二人共エネルギーを獲得。
そしてサーブルズ・シェイパーは……?
「……あ! エネルギー!!」
運良く誰とも鉢合わせずにポツンと落ちていたエネルギーを獲得したサーブルズ。
エネルギー復活によって再びあの重装備であった《ゴールドタンク・バトライザー》を身に付けたが、ずっしりと肩に来る重圧で安心するやら重いやら。
「えぇい、僕は日々の訓練で鍛えた身。フローレンや銃司様が敗れた無念を背負っていれば、こんなもの……!!」
バトライザーよりも重く伸し掛かるプレッシャーは立海遊戯戦団のプライド。それを背負ってサーブルズ、生き残ってみせようサーブル魂!
そしてもう一つ、シャッフルオールスターズの他のメンバーはどうなっているのか。
「……よし、誰も来ていないですね。貰います!」
大森穂香もエネルギー確保。こちらも誰も敵が来ていない状況下でポツンとエネルギー回収され、銀のアーマーカード《シルバーウィング・バトライザー》も再び装備された。こっちは身軽そうだ。
「あーん、エネルギー見つからないよ〜!」
彼女らとは対象的に、全くエネルギーの場所を見つけられないのは畠田レミ。このまま敵に見つかれば撃破は必須。徐々に焦りを感じる中で彼女が目にしたのは、
「ショップ……!」
度重なるイベントの数々で忘れ去られていた、カードを交換してレアカードに変える武器屋『サバイバーショップ』!
こちらで扱っているカードは封印の影響を受けておらず、購入すればエネルギー回収しなくてもそのカードらは使用する事が出来る。これを知ったレミは土壇場で閃いた。
「……よし! こうなったら一か八か!」
レミ、サバイバーショップ入店。召喚も出来ず持ち腐れ状態のカードの束を思い切って全て交換し、レアカードで立ち向かおうと考えた。カードの枚数からしてレジェンドレアも1枚は買える材量だ。
(……ん? このカード……)
レミがレジェンドレア枠の在庫を見るや、気になるカードが1枚。結果的にレミはそのカード1枚のみ購入する事になるのだが、それが終盤の波乱を起こせるかどうか……?
▶▶▶ NEXT▽
『―――緊急報告、緊急報告! サバイバーモード・フィールド、縮小中!! 直ちにエリア移動を開始せよ!!』
さぁいよいよ4度目のファイアウォール縮小警報! 距離は半径100メートルまで、肉眼で見ても敵の場所を悟られる近距離まで近づく。
その間にも各々はエネルギー復活でカードを駆使し、次々とゲーム戦士を撃破。生き残り人数を減らしていく。
……だが不運にも未だエネルギー回収出来ていないのが二人ほど。―――みのりと豪樹だ!
「エネルギー何処!?」
「アカン全然見つからへん!」
フィールド縮小と、ゲーム戦士の奇襲を恐れて冷静に装いながらも焦りは隠せない二人。更に両者共近くにいてこの後を予測するならば、先にエネルギーを取った者が撃破というケースにまで発展するだろう。……すると。
「あった!!!」
豪樹が指差す先方にエネルギー、しかし!!
「あっ、ファイアウォールが……!」
何と不運! エネルギーが縮小区域にあった為ファイアウォールの炎壁に包まれた!! エネルギーは消滅していないが、取りに行ってもダメージを受けるのオチ…………って、おぉぉおお!!?
「ここは火事場のド根性じゃーーーーい!!!!!」
「えぇぇええええッッ!!?」
何と無謀か!? 豪樹は自らファイアウォールの中に飛び込み、炎壁に包まれたエネルギーを取り込んで、全力疾走で脱出!! そして―――
「きゃあああああ!!!」
〔河合みのり HP0 KNOCKOUT!〕
これは豪樹のド根性勝利だ!! 果敢にエネルギーを回収し格闘系カードを装備した豪樹は、丸腰のみのりに情け無用とフィニッシュブロー!
でも相手は女の子なので、優しめにヒットさせてのノックアウト。こーゆー所が豪樹さんのジェントルメンな所なのだ。
「あぁ〜負けちゃったあ……!」
「大人気ない勝ち方で堪忍な、みのりちゃん! 最終決戦、おじさん頑張るかんな!!」
「大丈夫ですよ! おじさん頑張って〜!」
……26歳でおじさん呼ばわりってどうなんすかね?
▶▶▶ NEXT▽
―――さてさて……ファイアウォールの縮小も完了しました。
半径は100メートルのフィールドにて、生き残りはとうとう7人まで絞られました!!
穂香・倭刀・豪樹・レミ、更にサーブルズに瑞鳳の神奈と光照。このゲーム戦士達の中の一人が、カーティシーオーブを手にする事になります!
これより最終決戦、【サバイバーモード・ファイナルラウンド】に突入!!
最後まで生き残るのは誰か、刮目して読むべしッ!!! ――本日のゲーム、これまでッッ!!
▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽




