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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
3rdSTAGE―プレイヤー心・裏表! ゲーム戦士の試練を超えてゆけ!!―
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【GAME41-8】大波乱・交錯するガチンコバトル!!

――TIPS――

【新カード・カスタム・アーマーカード】

 プレイヤーやユニットを装備させる『カスタム・ツールカード』と同じ類だが、大きな違いは[アーマーチェンジ]という形態変化して臨機応変に戦うシステムがある所。


 例:《シルバーウィング・バトライザー》→ウィングフォーム/ブレードフォーム

 ――低気圧な天気のどんより気分をも打ち破るガチバトル! 桐山剣VS大森穂香の決闘は、今後のゲームの行く末を示唆する凄まじきものでありました。


 剣と穂香、互いに『最強のゲーム戦士』を目指す者同士のプライドが行き交うPASと新カード『カスタム・アーマーカード』のデッドヒート。

 どちらが勝つのか分からずじまいで本日のゲームこれまでッッ!と終了しましたが……



 実は今回は序盤でもう既に、()()()()()()()()そうです。意外と引っ張らない演出なようで。


 では果たして、二人のどちらが撃破されて敗者の牢屋に転送されたのか。

 今か今かと転送を待ちかねる、銃司ら立海チームに戸塚に愛実にエトセトラ……


 ―――シュンッ


「クッソォォォォ何であんなシャッフルのメンバーに僕がやられるんだ!!」


 ……あれ、綾小路優?


「「「お前はお呼びで無いんだよ、あっち行ってろ!!!!」」」


 そういえば剣VS穂香の前に撃破されてたんでしたっけ。空気の読めない転送に一同総ブーイング。


(僕が何したってんだ!?)


 ……はい、気を取り直してもう一回。剣と穂香、撃破されたのは……?


 ―――シュンッ



「……今回は、穂香の事を見くびり過ぎたようだな。剣」

「悔しいけど銃司の言う通りや。アイツやっぱり強かった!」


 ―――桐山剣、撃破!! 残り人数27名という所でリタイアとなった!


 ではここは特別に、剣VS穂香のフィニッシュシーンをプレイバックしてみましょう。


 ▶▶▶ RESULT▽


 桐山剣のPASスキル《エーススラッシュ》で作られた闘気のソードを手に、アーマーカードを装備した大森穂香に向かって刃先は炎が迸り、最後の勝負と灼熱斬りを御見舞いする!


 だがしかし、大森穂香のアーマーカード《シルバーウィング・バトライザー》も負けてはいない。

 銀翼となりて宙を飛ぶアーマーのウィング部分を取り外し、翼は長い刃の双剣となりてこちらも負けじと応戦す。


 桐山剣の闘魂溢れる一筋の剣があっても、穂香はそれより倍の二枚刃。

 鍔迫り合いの衝撃によりPASの闘気剣と、銀翼の双剣は互いに弾かれ地面に伏す。

 その反動によって桐山剣が怯んだ隙に……、



「銀影十文字斬りッッッ!!!!」


 素早く穂香の手に再び渡るは冴える刃、十文字にして二段斬りをマトモに受けた桐山剣。

 不覚にも強大な力を持った双剣を前に1400の大ダメージ。よって、


 〔桐山剣 HP800→0 KNOCKOUT!〕


 剣のPASをも押し切った大森穂香が、見事ガチンコ勝負を制したのでした!


「私と戦ってくれて、ありがとうございます剣さん! ナイスファイトです!!」


 ▶▶▶ NEXT▽


「……にしてもあの『バトライザー』ってアーマーカード凄かったなぁ。翼付けて飛んだかと思えば、その翼を剣にして戦ってんだから。最近のカードはロマンってのを重視するんかね」


 敗退した桐山剣、ふて腐れて胡座をかきながら改めて『カスタム・アーマーカード』の脅威に思い知らされた。横にいる銃司はそれにやれやれと言わんばかりにしたり笑い。


「フン、強情っぱりめ。だがこれで貴様もまたやる事が出来たのだろう剣?」

「まぁな。穂香も最強のゲーム戦士を目指しに戦うって決意表明してくれたんや。俺も出遅れねぇように精進するさ」


 敗れはしたが、剣の表情からは一片の悔い無し。それは銃司も一緒であるが、彼の心情からは穂香が真っ直ぐな意志を魅せてくれた事に嬉しさもあった。


 だが、フィールドではそんな余韻に浸る暇もなく……



『―――サバイバーモード・報告、【土屋将司】が【ドロップアウト宣言】を成立。これよりフィールドより戦線離脱されます』



「えっ」

「何?」

「ドロップアウト!?」

「どっかのクソガキがやったんちゃうの!??」


(クソガキって何だよ)


 突然のドロップアウト成立にどよめく牢屋のゲーム戦士達。そりゃ貴方、皆さんはてっきり同じ廊にいる綾小路優がやったと思っていたんですから。


 その成功の秘訣は何だったのか、ツッチーさん御本人に聞いてみました。


「そりゃお前、あん時綾小路優って奴がドロップアウト宣言した後で、皆ソイツにヘイト集めてた時にちゃっかりワテも宣言しとっただけやで! 案の定プレイギアも見る暇もなく皆気付かんかったんやろな」



 ツッチーさんってば! アンタ優さんをも出し抜いてドロップアウトしていたとわ!!


 更に成功の一因でもう一つ挙げるとしたら、偶然にもゲーム戦士が殆ど居ない西エリアで身を潜め、近くにあった『ドロップポータル』で指紋認証させて出来るだけ目立たずに周囲に潜めていたのです。



 と言う訳でドロップアウト成立したツッチー、デッキに蓄えた36枚のカード全ては報酬として獲得される事になった。

 レジェンドレアは4枚、ハイパーレアは11枚、中にはあの《コントラクトリング》も獲得されたとあれば十分な取り分だ。



「まぁ本来の目的やったユニットウォーリアーに関連するカード調達も出来とるし、こんだけありゃワテの()()も喜ぶやろな。



 ――――待っといてや、【キッド】、【ハリアー】、【アリス】!!」


 ◎――――――――――――――――――◎

 ・土屋将司のPAS【ノーム】確認。

 ◎――――――――――――――――――◎


 喜びの余りに溢れ落ちるツッチーのPASの波動。『ノーム』といえば、四大精霊で“土”を司る精霊の事。

 そんな未知数のPASを持ち、我々が未だ知らない仲間の名をカミングアウトしたツッチーさん。


 一体、彼は何者なのでしょうか……?



 ▶▶▶ NEXT▽


 ――銃司と剣が早々のリタイア、ドロップアウト成立、新カードの登場と次々に湧き出る話題の数々で牢屋のゲーム戦士達は騒がしくなる一方。


 ワイワイガヤガヤと宴会ムードに盛り上がる中で、ある者の呼びかけから一気に視点が集中する。


「お、オイ見てみろよ! 忍野龍牙が……」


 また龍牙がキル稼ぎに動いたかと野次馬根性にモニターに群がるゲーム戦士達。

 だが先程より一層騒がしくなっている様子に、剣たちも気になり集まってくる。


「何やなんや? また龍牙のアホが暴れ始めたか…………マジか」

「ほほぅ、これは面白い好カードだな!」


 剣も銃司もモニターの様相にただならぬリアクションを示す。それもその筈。



 ―――忍野龍牙と、池谷倭刀が今まさに真剣勝負を始めようとしてるのですから!!



「ちょっと! こっちも凄い事になってる!!」


 と、龍牙と倭刀側のみならず、別のモニターからも注目を集める展開が。


 スパイダーマンならぬスパイダーウーマンのユニット戦士、《ジョロキア・スパイダー》の糸を登る畠田レミが、廃団地のマンションの上に到達し、潜入しようとしていた。しかもその団地の下には、


 トラップを仕掛けて敵を待つ立海参謀・大門史也が待っていた……!


「………剣よ」

「分かってるって。今日のゲームの主役はアイツらや。面白くなってきた―――!!」


 観戦する剣たちの拳に汗を握る程に、波乱の闘いを予兆させる展開が交錯しようとしていた!


 それだけではない。現在生き残っている穂香も、みのりも、豪樹も、サーブルズも、瑞鳳旋風堂のゲーム戦士も、何らかの策を構えて激突の時を待つ。

 彼らはいつ何処で、どんな形でぶつかる事になるのでしょうか?


 さぁ、気になる好勝負の数々に読者の皆様は何を期待するのやら! この展開は一旦下がってまた次回お届けしましょう!!


 ――本日のゲーム、これまでッッ!!





「あの……この僕、綾小路優の話題は?」



 完☆全☆無☆視。



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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