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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
3rdSTAGE―プレイヤー心・裏表! ゲーム戦士の試練を超えてゆけ!!―
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【GAME41-5】銃司敗北!? 討ったのは誰だ!!

 ――さて、読者の皆様も前回の結末にかなり驚いたことでしょう。私も驚きましたよ!


 立海ゲーム戦士同士の戦い、立海銃司VS時実桜のバトルはユニットウォーリアーの助けもあって見事銃司が勝利……した筈でしたが!!


 〔立海銃司 KNOCKOUT!〕


 彼の得意なFPSサバイバルゲームに不覚を取った! 何者かの遠方射撃によってまさかの撃破!! ゲーム戦士は残り34名という中でのリタイア。

 この急展開にプレイギアの報告ログで確認した者達も戦慄が走った。


「…………嘘やん。俺と戦う約束は!?」


 一番ショックを受けたのは桐山剣。そりゃそうですよ、最終ラウンドまで勝ち残って戦う誓いをしてたんですから、好敵手が水を刺された事に悔しさも広がる。


「うわっ……アイツやりやがった!」

「あの子何で喧嘩売る事ばっかするかなー」

「……“手段選ばず”とはまさにこの事ですね」


 一方では倭刀、レミ、穂香とこの情報に嫌悪感を見せる者もいた。立海銃司の隙を突いて撃破したゲーム戦士の名は……!



 《――サバイバーモード・近況報告―― 【綾小路優】が【立海銃司】を撃破。》



 なんと銃司を仕留めたのはショタガキ……じゃなくて綾小路優! 裏プレイヤー討伐にも出向かずただ北端の崖の上からスナイパーライフル片手に仕留めたのだった!


「あっはははははは!!! 立海銃司を僕の手で仕留めてやった! ざまぁみろだ!!」


 確かにそうなんですが、やり方がやり方でどうも腑に落ちませんね。と、ここで優は胸に意を込めて例のPASの発動に入った。――いざとなったら魂を込めろ! ……でも一体何するんでしょう?


 ◎――――――――――――――――――◎

 ・綾小路優のPAS

【黄金虫―スカラベビートル―】確認。

 ・PASスキル『スカラベドローン』発動!!


 虫型ドローンを使ってカード収集・監視を

 可能とする!!

 ◎――――――――――――――――――◎


 黄金虫って『スカラベ』って英語名だったんですね。いやそれはともかくも、PASの力で現出したのは黄金虫の形をした小型ドローン。

 虫の如く喧しい音は出しながらも、これを優のPASの波動捻出によって操作出来るという。


「さ、バカ共が来ないうちに銃司と桜のデスボックスのカードを取ってこい!」


 ドローンは優の意思で飛び回り、浮遊しながら敗れた銃司と桜のデスボックスに到着。

 すると中のカードをデータ送信の要領で優が出向かうことなく彼のデッキにカードが入る。とても便利なドローンだが、悪く言えば黄金虫の()()()だ。


「何とでも言え、自分の手足を動かさずに敵を討って、カードを貰う僕のやり方に口出ししないで欲しいね」


 さ、最低の発想だ……!!


 ▶▶▶ NEXT▽


 代わって場所はポータルタワー・敗者の牢屋。


「あの野郎……立海同士の戦いに泥塗りやがって!!」

「コラー!! ガキが銃司様と桜さんのカードに触るなーーーですのッッ!!!」


 優の行動にこれでもかと抗議を醸す戸塚とフローレン、彼女の口も悪くなる程胸クソ悪いようで。


「――あ、銃司が来た!」

「時実桜も居るよ」


 と、他の皆が注目するのは、敗退したばかりで牢屋に転送された銃司と桜。


「桜さん! 銃司様!!」

 フローレンも怒りから転じて二人に駆け寄り、膝を付いて畏まる。


「頭を上げろフローレン。……チッ、俺とした事がとんだ不意を突かれてしまった」

「私はともかく、あの綾小路優という方は私達の決闘が終わるのを待っていたようですわ。迂闊でした」


 各々無念を意に表す二人。特に銃司は剣との約束を果たせなかった事への悔しさで言葉に出来ない。


「銃司様……」

 フローレンも心配する一方で、フィールドのモニターを鑑賞する戸塚がある変化に気付いた。


「……アイツ! もう崖から移動してるみたいだぞ。何処かへ向かうつもりだ」

「何……?」


 銃司もこれに反応し確認する。北から約100メートル離れた崖の下の平野に、何やら先端の尖った柱のようなポータルの方へ向かう優。――――まさか。


「アイツまさか、【ドロップアウト】を狙ってる気じゃ……?」

「…………優」


 戸塚が思う不吉な予感、その横で姉の愛実は何を思うのでしょうか?


 ▶▶▶ NEXT▽


 果たして、優は本当に【ドロップアウト】なるものを狙っているのか。何気に彼もすばしっこいようで直ぐに『ドロップポータル』の前に到着した。


「もうここまでレアカードを集めれば、このゲームも居る意味は無いさ! さっさと逃げてやるよ!!」


『――――ドロップアウト認証』


 優はドロップポータルのコントロールパネルに指紋を認証させ、数秒後にこの情報が生き残っているゲーム戦士達のプレイギアとアナウンスで伝えられた!



『サバイバーモード近況報告。【綾小路優】が【ドロップアウト宣言】を致しました』


「はぁ!!?」

「マジ!?」

「ぁんの黄金虫!」


 一斉に優に瞬時の怒りを見せる。そしてその直後にプレイギアで改めて詳細を確認した。



 《――ドロップアウト情報―― 【綾小路優】が【ドロップアウト】を宣言。これより5分間撃破されなければ、所持しているカードが全て獲得となる。》


「ふざけんなよ、あのガキ!!!」


 銃司が無惨に敗れ、倒した張本人がお構い無しに尻尾巻いて逃げ出そうというのだから、剣もカンカンに怒っている。


 これにより何としても撃破しようとする者、抜け駆けしてカードを貰おうとする阿漕なやり方を阻止しようとする者等など、一斉に標的を綾小路優に向けられた!


「絶対逃げ切ってやる。僕には珍しい《コントラクトリング》ってレアカードがあるんだ、そいつを売っ払って僕の家の借金返済の糧にしてやる!!」


 金に眼の眩んだ黄金虫、その欲に駆られた男は姉でも止める事は出来ない。それを阻止するのは生き残っているゲーム戦士しか居ない!


『サバイバーモード近況報告。【???】が【ドロップアウト宣言】を――――』

 ……ん? また何やら報告が……?? さっきの繰り返し報告でしょうか、気のせいか。


 何はともあれ、ドロップアウト阻止なるか……!?





「………? 何だろうこの()()()――??」


 その一方では河合みのりが、フィールドの道端に落ちていた真っ赤な鍵を発見。それは後々関わることになる【シークレットミッション】のキーアイテムでは無いのでしょうか? 真相はまだ闇の中……!


 ――本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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