【GAME4-5】タッグフォーメーション!剣&みのり 絆プレイ!!
――TIPS――
『プレイヤースキル』『PAS』を使わずにゲームを遊びたいプレイヤーには【リミテッドルール】がおすすめ!
このルールでゲームに勝利すると通常の2倍の経験値と報酬がゲット出来るぞ!!
――――カァァァァァアアアアン!!!
アーケードタウンにスコアを求めるプレイヤー達の闘志を着火させる始まりの鐘が鳴る!!
レトロゲーム・スコアサバイバルが開始されたと同時に町のゲームセンターにいるプレイヤー達は皆、筐体画面を血眼になりながらもスコアを稼いで必死の形相。
強さと名声と富を求めるこの兆次元ゲーム時代、1プレイにより一層必死になりながらも弱者に掛ける声も無し、ただひたすらに己の強さを求む焼肉定食……じゃなかった弱肉強食の空間と化した。
「オイてめぇ! 連コインしてんじゃねぇよ詰まってんのが分かんないのかバカ!!」
「うるせえやっとボーナスポイントまで嗅ぎ付けたんだこのまま辞められるか!!」
この大会では『連コイン』、つまりプレイヤーを待たしているにも関わらずコンティニュー・連戦する事は禁止されている。こんな傲慢かつ身勝手な行為をしていると……
『――報告、報告! アーケード横丁エリアC・グラ◯ィウスⅡをプレイしているプレイヤー様。連コイン行為の為、強制送還させて頂きます』
「え!? ちょ、嫌だあああぁぁぁ……」
このように反則行為を行った者は有無を言わさず失格、一日ゲームワールドの転送禁止の罰則付き。この世界のルールを乱す者に情け無用なり。
「へっ、ざまぁみろバーカ!!」
▶▶▶ NEXT▽
――さて、己の実力を試すべく解散して各々のゲームへ向かった剣達7人はどのようなスタートを切ったのだろうか?
まずは槍一郎の『グラ◯ィウスⅢ』から見ていこう。
こちらはスタート前に操作する武器の選択から始まる。『スピードアップ』『ミサイル』『ダブル』『レーザー』『オプション』『?』の6要素から更に派生した武器の数々。
槍一郎は自分にあった武器を選択してゲームスタート。操作のアーケードスティックは上に手を添えるだけ。
(序盤は強制スクロールである上にパワーアップアイテムもスコアも乏しいスタートになるけど……強化が整えばこっちのものだ!!)
既に槍一郎の操作する『ビッグバイパー』の装備は子機『オプション』3つに貫通効果のレーザー、バリアの保険付き。
スクロールの影響でスロースタートではあるが、迅速なビッグバイパーの操作、百発百中の連射で着々とスコアを稼いでいく!
そして砂の洞窟を巣食う巨大なボス虫まで3分弱で撃破、あっという間に1面クリアだ!!
流石は槍一郎、その指先に冴え渡る指先からはゲーム空間に嵐を呼ぶのでしょうか!?
▶▶▶ NEXT▽
――さて続いては別方面、倭刀の『メタ◯スラッグ2』。このゲームは特殊工作隊員を兵器片手に操作し反乱軍、テロリスト相手に殲滅、破壊と暴れまくるアクションシューティング。
「ヒャッハァァァァァァァッッ!!!!!」
――倭刀が世紀末な目付きしてるぅ……
メタルスラッグは開始早々から兵器が火を吹き、時に味方の捕虜を助けながらも襲う敵に血祭り、火遊び、使命の為に!
日頃のストレスで溜まった憂さもスカッと晴れるような爽快アクションが売りなのだ。
各ラウンドに制限時間も設けられているが慣れれば大したリスクはなし。倭刀も第1ラウンドの飛行要塞を一瞬にして花火に仕立てあげて、見事クリアの捕虜救助ボーナスウハウハで一気に50万点を叩き出した!
「オラオラァ撃ち足りねぇ、トロい奴ァいてまうぞゴルァアアア!!!!」
やれやれ、若気の至りに血気盛んな倭刀。穂香姉ちゃんが見たら泣きますよ!!
▶▶▶ NEXT▽
さてさて、これらの二つのゲームは単なる前座に過ぎない。
今回のメインディッシュは、剣&みのりのご両人、でも結婚は未定ですよ。『ツイン◯ー』のタッグアクションを御覧いただこう!!
「誰がご両人じゃボケ」
「ほっときなさいよ……行くよ剣くん!!」
気を取り直してゲームスタート! 勇ましくも何処かポップな電子音ファンファーレと共に空を掛け仲良しカップル!!
ピンクのウイン◯ーを操作するみのりは浮かび上がる雲を目掛けてショット弾を撃つと、出ました来ました雲からキンコン鳴る鳴る鐘の舞い!
「あれが『ベル』なのね!」
これこそ『ツイン◯ー』の肝心要、パワーアップアイテム・ベル!
ちょっとみのりのプレイギアを拝借して私が説明しましょう。ちょっと失礼……
「何勝手にパクってるんですか」
■――――――――――――――――――■
【ベル(ツイン◯ー)】
特定の雲にショット弾を当てるとベルが飛び出し、ベルに一定数のショット弾を当てるとベルの色が変化する。
ベルに一定数のショット弾を当てるとベルの色が変化し、取った時の色によって得点や各種パワーアップの効果が得られる。
ベルを取り逃がさず撃ち続けると下記の青から順に赤まで変化するが、取り逃すとまた黄色→青からになるので要注意。
― G-バイブル『これ読んでレトロゲームに興味を持ってくれたら嬉しいなby作者』より抜粋 ―
■――――――――――――――――――■
「よし、じゃまずは俺が白ベル取りたいからみのりは邪魔する敵の射撃を頼むぜ!」
「オッケー、任せて!」
剣の合図と共にみのりは斜めに滑空する敵を撃破、その間に宙に舞うベルをショット連射でジャグリング。5発当てた所で黄色のベルから白に変色した!
「よし、いただきっ!!」
ベルゲットで一転、拍手喝采ファンファーレが鳴り響く。すると剣操作するツイン◯ーのショット弾が2発に変化、ツイン砲へとパワーアップ。
「次は緑! 15発ジャストだ!!」
と剣は次に出したるベルをショットで弾いて温存、みのりはそれを邪魔する敵キャラを撃ってカバー。
黄色から白、白から青、そして15発目で青から緑にベルの色が変わった所で……
「――取った!! 分身ツイン◯ーだ!!!」
緑ベルは『分身』パワーアップ。先程のツイン砲と併用した事で、3つの残像が出来たツイン◯ーは最大6発のショットが可能となった!!
「よっしゃ次はみのりや。赤ベルで20発、打ち損じないよう慎重にな!」
「大丈夫、それくらい出来るもん!!」
剣も横からフォローするように、邪魔っ気な敵キャラを片付けながらみのりのベルジャグリングを支える。
一辺の焦りも見せない彼女の精神たるや凄まじいもの、打ち損じなく緑ベルの更に上の段階・赤ベルまでたどり着いた!!
「赤ベルちょーだい♪」
みのりはしっかりとベルをキャッチ、すると周囲から光輝くバリアの玉がウイン◯ーを包み込む!!
そのバリア玉がダメージで消えるまでは無敵の防御を誇るのだ。
これぞマルチプレイの究極版。攻めのツイン◯ー、守りのウイン◯ーで織りなす完全無欠のスコア奪取フォーメーションの完成だ!!
「ここからは私は敵キャラ射撃に集中するから、剣くんはベルだけをゲットして!」
ベルは黄色の状態のまま取り残さずにゲットし続けると最大10000点のスコアが獲得できる。継続できればそれこそハイスコアのチャンスだが、剣には気がかりな事が。
「そしたらみのりはどうすんだよ? ハイスコア取れなくなるぞ!?」
しかしみのりには既に想いに秘めたものがあった。
「……私は、あまりスコアとか競う事には慣れてないから。でもその代わりに剣くんの手助けにならいつでも力を貸すもん!
――私の大親友は最強のゲーム戦士だって、心の底から言いたいんだから――!!」
一年前にゲームセンターで成り行きで知り合い、時にぶつかり合いながら互いを知り、唯一無二のパートナーとして絆を高めてきた剣とみのり。
彼女の純真な心と一途な願いが、いつも剣の闘志を後押ししてくれる。みのりは剣にとってのかけがえの無い存在と何時しかなっていたのだった。
「……悪いなみのり、いつも俺や皆のサポートばっかやらせちゃって。でもさ、俺はみのりがゲームに弱いだなんて思ったことは無いぜ。俺や他のメンバーに無いものがみのりには沢山あると思ってる。
だからみのりがいつかゲームで主役になった時にゃ、俺に精一杯応援させてくれや……!」
「――――じゃ、その約束覚えておいてね! 私いつか絶対ゲームに強くなるから!!」
また一つ、親友に交わした些細な約束。義理堅い彼からの預け物には、野暮ったいものなど何一つ無い純粋なものであった。
――とか言ってる間にいつの間にか1面のボスまで到達。
巨大玉ねぎのようなボス『オニオンヘッド将軍』の周りを取り巻く護衛が展開しながら弾を撃ち散らす!
「みのり、いっちょやるか!」
「いつでもどうぞ、剣くん!!」
「「2人同時連携・スペシャル攻撃!!!」」
ボスを目の前にツイン◯ー・ウイン◯ーが手を繋いで合体!! すると通常のショット弾よりも巨大な弾を撃ち放った!!!
「「『連携ファイア攻撃・マーブルスクリュー』ッッ!!!!」」
……マーブルスクリューって、プリ◯ュアですか。
しかし二人の絆パワーは恐れるに足らず、見事オニオンヘッド将軍を撃破!STAGE1クリア、スコア17万点!!
「まだまだ行くぞー!!」
「おーー!!!」
タッグシューティング、快進撃はまだまだ止まらない!!
▶▶▶ NEXT▽
――そんな中、大会で賑わうアーケードタウンの上空から宙に浮かんで高みの見物をしている一人の少年がいた。プレイヤーと呼ぶには能力が長けてる感じの何とも不思議な雰囲気。ちょっと貴方、一体誰なんですか?
「――ん、僕? まぁ通りすがりのゲーム大好き男子って所かな。でも凄く盛り上がってるねー! 僕も仲間に入りたいよ!!」
あれ、ひょっとして大会エントリーするの忘れちゃったのかな?
「いやいやそーじゃなくて……この大会を開催させたのは僕だから――!
このオーブを賭けてね!!」
男が取り出したるわ色もなく透明に透き通った珠。まるでオーブのよう……って、ちょっと待った!? それ本物のオーブ!!?
……もしかして貴方、まさか――!!
「気づいちゃった? そう、僕がプレイヤー達の探し求めている【スピリットプレイヤー】の『ジン』だよ!!
さてさて、どんなプレイヤーが生き残るのか……楽しみだな〜〜!!」
いきなりの急展開、そしてそれを何も知らずひたすらスコアを稼ぎまくる剣達! 彼らに待ち受ける結末とは何か!?
また次回にお会いしましょうネクストゲーム!
本日は【GAME4 レトロアーケード合戦・前編】を持ちまして、失礼致します!!
▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽
▶▶▶▶▶NEXT GAME WARRIORS ▽
スコアサバイバル後半戦!上位30位までに生き残ったプレイヤーは果たして誰か!?
そして待ち構える次なるステージとは……!!?
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