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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
3rdSTAGE―プレイヤー心・裏表! ゲーム戦士の試練を超えてゆけ!!―
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【GAME40-4】凶悪・裏プレイヤーの関所!!

――TIPS――

【アメイジング・サバイバーモード⑨】


『裏プレイヤーの関所・配置裏プレイヤー』

・東:単細破壊坊のギガントス

・北:???

・西:???

・南東:小原恵美

・南西:妬み嫉みのエンヴィー


 ――フィールド中央に設置するポータルタワー、その周囲五箇所にて突如出陣した裏プレイヤー五人衆。

 その青の円陣で覆われた東の関所には、忍野龍牙がソロで裏プレイヤー討伐に向かっていた!


 そのお相手はグリーンのボディにマッチョな筋肉、人間トロールとは言ったものか、人呼んで【単細破壊坊のギガントス】!!


「……てめーの悪行は孔雀から直々に聞いてらぁ。頭はバカなのを良い事に、サザンクロスの言いなりになって表の建物ぶっ壊してばっかいるってな」


 実はこのギガントス、なんでもサザンクロスの口車に乗せられて、肉体を過剰強化させるという“戦士細胞強化剤”を打った影響でこんなハ◯クみたいな身体にされたのだ。

 それだけでなく上役の命令に従ってWGCに関連する施設を馬鹿力で粉々にしたもんだから、当然鳳凰堂孔雀の逆鱗に触れてこの始末。


「俺様ァてめーみたいな筋肉バカ見てっとムカつくんだよ。破壊しか能のない奴がバカ以下の上役にへーコラしてると思うとよぉ!!」


「ハカイ……破壊。オマエ、破壊スル――!!」


 戦士細胞強化剤の影響で思考もままならないギガントスだが、()()という言葉に反応するや否や、無意識にブレスにカードを取り出して発動させた!


『カスタムツールカード、【破壊の鉄球】!!』



 ◎――――――――――――――――――◎

 <カスタムツール・カード>

【破壊の鉄球】

 AP:1000 PP:15

 属性:黒 装備:プレイヤー


 ・効果:このカードを装備している間は

 自分は移動できない。

 ◎――――――――――――――――――◎


 手に持つ棒に、鎖とトゲの付いた巨大鉄球がセットになった『モーニングスター』と呼ばれる武器、《破壊の鉄球》を装備したギガントス。


 しかしこのカスタムツールは装備した途端、移動や回避が出来なくなる呪われた武器。それでも5メートルのリーチに破格の攻撃力を持つ優れものだ。


「ヌォオオオォオォオオオオオ!!!!!」

「ッッ?!」


 大鉄球を力みなぎりブルンブルンと振り回すギガントス、龍牙もこれではリズムを崩されて、思うように攻撃が仕掛けられない!


(形振り構わず、ってか? しかもルール上円陣より外からの攻撃は無効化されるって話だから、鉄球がマジで邪魔クセェ!!)


 円陣の距離は半径50メートル。そこから外に出れば裏プレイヤーへの攻撃は無効となる。その中で5メートルのリーチがある鉄球では思うように龍牙もスピードに乗れず、避けるのに精一杯。


 ――だが、龍牙にはユニットウォーリアーが居るのだ!!



「《爆炎の忍者》! 木偶の坊を焼き尽くせ、【火遁(かとん)の術】!!」


『御意! 忍法【火遁の術】!!』


 ★――――――――――――――――――★

 〚スペシャルコマンド〛

【火遁の術】

 消費カード:3枚 AP500


 効果:火力抜群の火炎弾を敵に撃つ!!

 ★――――――――――――――――――★


 ユニット戦士の《爆炎の忍者》、口も隠れた忍び頭巾の前に人指中指を伸ばすなら、一気に吹き上げる炎の吐息!!


 ―――ゴォォォォオオオオッッッ


 鉄球の猛威の隙を突き、ギガントスに直撃する火遁の火炎。…………しかし!


 〔単細破壊坊のギガントス HP1000〕


「何ぃ!? ユニット戦士の炎を受けておいて何故ダメージが通らねぇ!!?」


「……オレノPAS、コンナ炎、屁デモナイ」


 ◎――――――――――――――――――◎

 ・ギガントスのPAS【フランケンソウル】確認。

 自分が受けるダメージはAP700まで無効!

 ◎――――――――――――――――――◎


「……その防御はまさにフランケンシュタインって訳か。今の状態じゃ分が悪い、ここは逃げるが勝―――」


「逃ガスカ」


 とその刹那にカードの発動!


『アクションカード、【バインドチェーン】!!』


 ――ガシッ!!


 エスケープした所をギガントスは逃さなかった! ユニットウォーリアーに束縛の鎖で拘束された!!


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈カスタムツールカード〉

【バインドチェーン】

 属性:黄 装備:

 ・効果:フィールド上のユニットに装備。

 装備されたユニットは攻撃もブロックも出来ない。

 ◎――――――――――――――――――◎


 《バインドチェーン》の対象はユニットウォーリアーにも有効。束縛だけでなくその鎖をギガントス自らが引っ張り上げ、己の剛腕でガッチリとグリップ。


「テメェ俺様のユニットウォーリアーに何しやがる!!」


「……オレハ“破壊”ノ為ニ生キル男。タトエユニットデモ、破壊ヲセネバオレノ生キル意味ハ無イノダ!!!」


 そしてギガントス、グリップした両腕を立位対面でユニットウォーリアーを抱き込み、巨体を使って忍者の背骨から助骨までを圧迫。


 それを130キロの全体重が加わり、強烈なベアハッグを繰り出した!!!



 ―――バキバキバキ、ベキッッ


『かっっ、…………は』



 《爆炎の忍者》の骨が砕けた音が円陣内に鳴り響き、あっけない断末魔と間を取った吐息を出したが最期。―――ユニットウォーリアー・消滅!!


 〔ユニット戦士《爆炎の忍者》 HP0 消滅!!〕


 契約したゲーム戦士より先にユニットウォーリアーがやられた時、契約の腕輪『コントラクトリング』はカードにならず跡形も残さずに消滅してしまう。


 つまり、龍牙に残された置き土産は何も無い。ただ独り、殺戮のトロールを前に立ち尽くす龍牙に苛立ちの咆哮。




「――――ガァァァァアアアアアアアアアアアッッッッッッ」




 この叫びは復讐の意を表すのか、ギガントスにはその真意を分かる筈が無いが、耳障りな念だけが残る。



 ユニットウォーリアーを携えた龍牙でさえも太刀打ち出来ない裏プレイヤー。

 ギガントスだけではなく、他方向に円陣を構える他の裏プレイヤーも同様に猛威を振るっていた!!


 ▶▶▶ NEXT▽


 ―――ポータルタワーから北、赤い円陣のエリア。


「オラ来てやったぞ裏プレイヤー!!」

「お前を倒さなきゃゲームは進まねぇんだ、さっさと倒されちまえよ!!」


 などと血気盛んに宣戦布告を申し込むゲーム戦士達、円陣の中に約五名。

 そして当の裏プレイヤーは、何も臆することなく殴り込む()()にニタニタと笑うだけ。



「……アンタら表側のゲーム戦士か? その割にはルールを知らないのかい。強い者の縄張りにはノックと挨拶は不可欠だよ」


『円陣にノックするドア無いんですが……』とツッコむのも躊躇うほどの殺気とその姿、空手の装束のセオリーに反して真っ赤な格闘技。更に心なしか指先から手刀の辺りまでも真っ赤に染まった長髪の男。


 関所北エリア・裏プレイヤー【辻斬りのキザン】。



 ―――ポータルタワーから西、緑の円陣のエリア。



 ドガガガガガガガガガガッッ!!!


 突如として円陣内で降り注ぐガトリング砲の弾丸嵐、これにはゲーム戦士とて迂闊に円陣内に入る事も出来ない。


 この反動の凄まじさに両手がおかしくなりそうなマシンガンを撃ちまくるハッピートリガーな裏プレイヤーは、褐色肌の南アメリカと日本のハーフ女性であった。



「オラオラ入ってこねぇのかぁチキンが!? 勇気ある奴は思う存分ライトマシンガンで血祭りにしてやるよ! ヒャッハハハハハハ!!!」


 “危ない女”とはこの事か、危険度MAXの関所北エリア・裏プレイヤーは【弾丸豪雨警報のターニャ】。



 以上、『小原恵美』『妬み嫉みのエンヴィー』の五名を含めた裏プレイヤー衆。鳳凰堂孔雀がスカウトした分、癖も一筋縄じゃいかない奴らばかり。


 そんな事悠長に言ってる間にも、彼らの猛攻がプレイギアの報告ログで伝えられ、ゲーム戦士達の戦慄が走った。



 《――サバイバーモード・近況報告―― 【辻斬りのキザン】が【えげつないやられ方をしたゲーム戦士】ら5名を撃破。》



「……マジか。そろそろ俺、動いた方が良いな」



 この暴挙に黙っちゃいられないと動いたのは、現在株価上がり中のシャッフル・池谷倭刀!

 彼の選択が、戦場で生きるゲーム戦士達を大きく揺るがす事になるのですが……その様相はまた次回!!


 ――本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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