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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
3rdSTAGE―プレイヤー心・裏表! ゲーム戦士の試練を超えてゆけ!!―
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【GAME40-3】緊急乱戦!? ウォンテッドな戦士投入!!

【アメイジング・サバイバーモード近況報告】


※ゲーム開始25分経過※

・ゲーム戦士生き残り人数:58名


★間もなく主催者による新たなイベントが発令される……!!

 ――さて間もなく生き残り人数も半分を切ろうとしておりますサバイバーモード。


 その過酷な戦場に拍車を掛けるように、デッドヒートなイベントを用意のは、ポータルタワーに設備している司令室のお仕事。

 果たして鳳凰堂孔雀は、次に何を仕掛けてくるのでしょうか!?


 ▶▶▶ NEXT▽


「鳳凰堂はん、ファイアウォールの縮小まで20分もあるし言うのも野暮な話やけども、このままゲームを停滞させる気は当然あらへんでっしゃろ?」


「勿論ですよレイさん。次に私が用意するイベントは、今後の時代に適応する為にゲーム戦士達に必要なスキルを試させて貰います」


 スキルを試すとは、一体どんな感じなんでしょう?


「私がこのゲームを主催するのは、ゲーム戦士の皆様の『理不尽と戦う力』を身に付ける為。

 早い話がこの時代を仇なす不届きな者達、【裏プレイヤー】達を退治する力を身に付ける事にあるのです」


 これは鳳凰堂孔雀が以前から政治理念として掲げている『戦う力の強化・裏と表の人々の共存』に強く意識されたもの。


 近いうちにこの地底空間にてのさばる裏プレイヤー、並びに『サザンクロス』なる集団によるテロ活動も活発になる事を懸念し、孔雀はこの新ゲームを通じて、ゲーム戦士にその適応力を試そうという訳なのです。


 しかしどうやってそれを証明するのでしょうか? 裏プレイヤーを引っ張り出す訳でもなしに―――


「Mr.Gさん、貴方も直感に優れてますね。流石語り部というべきでしょうか」


 へ!? …………あの、孔雀さんまさか。ホントに裏プレイヤーを呼び出す気じゃ???


「その“まさか”ですよ! 私が直々にスカウトさせました五名の裏プレイヤー共をこの戦場に引っ張り出します!!」


『嘘から出たまこと』、いやいや『()()()()()まこと』の如く、鳳凰堂孔雀はタブレットに意味深なコードナンバーが書かれた画面をタップして、新たなゲームシステムを起動。


 そのコードナンバーは【裏プレイヤーVS・DEAD OR ALIVE】―――!!


 ▶▶▶ NEXT▽


 ―――そして、そのコードナンバーの名の元に新たなミッションの報告が電子回路の波を乗って、ゲームフィールド全土のアナウンスとして鳴り響いた。



『―――サバイバーモード近況報告。フィールドの五箇所にて、【裏プレイヤーの関所】が出現。生き残りのゲーム戦士は直ちに討伐せよ』



「…………は?? 今何つった???」


 “裏プレイヤー”という思いがけないワードに動転する倭刀。二度の確認とプレイギアで通知されたイベント内容に彼は驚く。



「――――【裏プレイヤーを撃退せよ】!??」



 □――――――――――――――――――□

 【サバイバーモード イベント②】

 フィールドの五箇所に裏プレイヤーの

 活動拠点として『裏プレイヤーの関所』を設立。


 関所は半径50メートルの範囲で張り巡らす陣で、

 裏プレイヤーはその場所以外の移動は出来ないが、

 凄まじい戦闘力を持つ。


 負ければ敗退となるが、討伐に成功すれば

 ハイパーレア以上のカードを討伐参加者全員

 に獲得される。


 彼らを倒さない限り、ゲームには生き残れない!

 力を合わせて五人全員を撃退せよ!!

 □――――――――――――――――――□


『裏プレイヤーの関所』の場所は鳳凰堂達のいるポータルタワーを中央に、北・東・西・南西・南北の五箇所にて設置されている特殊な電波で張り巡らせた円陣の事。


 そこには孔雀が直々にスカウトしたらしい五名の悪名高い裏プレイヤーらが閉じ込められており、参加しているゲーム戦士は入る事が出来るが、裏プレイヤーは円陣から出る事は出来ない。


 討伐の参加は任意だが、裏プレイヤー達を全員倒さない限りはゲームの決着が付かない仕組みとなっている。

 となれば皆で協力か……いや、戦場で疑心暗鬼になる者同士と組むには、相当相手に信頼を置かねば厳しい。



 ――――さぁゲーム戦士はどう動く!?


 ▶▶▶ NEXT▽


『剣くん、裏プレイヤーっての倒しに行く?』

「行きたいね。倭刀が倒したって話だし、一度は相手にしたいって思ってたんよ。様子見ながら俺達も行こうぜ」


 倭刀が命がけで勝った裏プレイヤーに興味津々の剣とサラ。何処か呑気臭い所が際立ちますが、戦わない事にはゲームは進まない。となれば臆せず戦うのはゲーム戦士の性なのでしょうか。


 因みに当の倭刀の方は、


「…………舐めたらアカンよホンマに。一人で勝てるって思って奢ったらボコボコにされるから。俺がそうやったし」


 以前『妬み嫉みのエンヴィー』との激闘で骨の髄まで裏プレイヤーの恐ろしさを知った倭刀は、カッコつけて独断専行する事に警告を促す。“無知は罪”とは言ったものです。



 その他、建物内で籠もりつつカードを回収するみのり、レミ、穂香、史也、水谷、ツッチーも同じように関所に行くことを躊躇い様子見を優先する。


 だが何も知らない事を良い事に、命知らずにも関所へ向かおうとするのは、桐山剣だけではなく実力に覚えのある者達。


 ―――立海銃司、サーブルズ・シェイパー、高橋豪樹、綾小路優。その中で最凶かつこのイベントに大きく関わっていたという、忍野龍牙もその一人。



「……ヘッ、孔雀の奴とうとうおっ始めたな。俺様が忍んで裏プレイヤーのアホ共に()()()()を貼り付けたのをここで利用するとはな。ユニットウォーリアーも手に入れたし、殺る気満々だぜ」


 戦闘狂の狩人が上機嫌な分、観てる我々にとってはハラハラさせっぱなしですよ……


 実は龍牙が言っていた『転送装置』、サバイバーモード開催前の裏ゲーム事件を引き起こした犯人・妬み嫉みのエンヴィーや小原恵美に隠密に取り付けた発信機がそれだったのです。


 ……とすると、あの関所の中には彼女らが――!?



「……クっ、何ナンダここハ!? B4層じゃねぇダロ、んなとこ閉じ込めてナイで早く出せェェェェェ!!!」


「ハァ、ハァ……何よもう! 何で閉じ込められてるのよ私は!! 妬み通り越して何がなんだか分からないわ!!」



 発信機を付けられた事にも気づかず、何も知られていないエンヴィーと小原。

 地下空間にて裏ゲームで暴動を引き起こし、鳳凰堂孔雀の挑発の為に仕掛けた彼女らが、今度は鳳凰堂の手によって籠の中の鳥と化した。


 つまり、()()………!?? いやいやそれは考えすぎでしょうか?


「まぁ孔雀はそこまで教えちゃくれへんかったけどな。あの女共かなり弱ってたし、そいつ相手にしても俺様の遊び相手にもならねぇから…………アイツ殺ったるか」


 エンヴィーでも小原でもなく、龍牙は一人で裏プレイヤー討伐に向かう。


 龍牙の近くにある関所は東方面。ブルーの円陣で閉じ込められた裏プレイヤーのシルエットは筋肉の過剰盛りでハ◯ク顔負けのガタイの大きいパワー系と見たり。



「―――オイ肉ダルマ!! この俺に殺されちまいなぁ!!!」



 円陣に接近し姿を表すはグリーンの筋肉ボディ、裏プレイヤートロールとはコイツの事を言うのか!?


 新たな裏プレイヤー、その名は【単細破壊坊のギガントス】!! パンツ一丁に釘棍棒片手の巨体に、忍野龍牙が単独で戦う事になりますが、果たしてどうなる!?


 ――本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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