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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
3rdSTAGE―プレイヤー心・裏表! ゲーム戦士の試練を超えてゆけ!!―
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【GAME40-1】ラウンド2突入! ファイアウォール出現!!

――塵も積もればGAME40、今回も続けて大規模FPSサバイバル『アメイジング・サバイバーモード』中盤戦に突入であります!


さてそんな生き残りのゲーム戦士に待ち受けるのは、フィールドの端を覆う炎の壁。ファイアウォールがゲーム戦士を襲う!!


―――『オープン・ザ・ゲート』!!



▶▶▶ NOW LORDING...CONNECT!▽

 

 ――突如サバイバーモード・フィールドにて出現した炎壁ファイアウォール。

 円型に規模を広げたこの戦場に、今更参加者を逃さない為に囲った訳でもなし。なんの為にこんなエフェクトを用意たのでしょうか?


「ホンマどすなぁ、こんな見るからにえろう熱そうな炎炊いて、一体何をするつもりなん、鳳凰堂はん?」


 我々読者一同疑問に思った事を、ポータルタワーの司令室にて傍観するスピリットプレイヤー・レイが代表して、主催者の鳳凰堂孔雀に問いかける。


「簡単な事ですよ。フィールドの縮小と、ゲーム戦士達の移動の為です」

 ふむふむ、してその訳とは?


「これは通常のFPSにも共通するシステムです。長時間による建物等の籠もり・硬直状態が続いては一向にゲームが進みません。

 そこで触れるとダメージを蓄積させるこのファイアウォールを使って、徐々にフィールドの規模を収縮させれは否が応でも端側にいる皆様は移動せざるを得なくなる訳です」


 なるほど、謂わばこれはゲームの展開を促進させる為のもので!


「そうなりますね。それに移動はリスクを伴いますから、ファイアウォール侵攻からのバトル勃発、なんて事もあり得ますし、この非常時に皆さんがどう判断していくかがカギとなります」

「あら、そう言ってる間にもどんどん炎の壁が迫ってくるわぁ」


 レイさんも呑気な事を仰ってますが……こうなれば端部のゲーム戦士は直ちに避難をしなければなりません。


 さて、戦場ではどうなってるのでしょうか!?


 ▶▶▶ NEXT▽


 □――――――――――――――――――□

 【サバイバーモード 緊急報告】

 フィールド端部から1キロまで

 《ファイアウォール》が接近中!


 この炎の壁に触れると1秒で100ダメージを

 受けてしまう。

 端部に待機しているゲーム戦士は直ちに

 閉鎖完了約3分までに安全地帯まで避難せよ!! 

 □――――――――――――――――――□


 プレイギアからも、緊急速報並みの強烈なアラームとヴァイブでこの非常事態が知らされた。


「「「ファイアウォール!!?」」」

 この事態に戦慄が走った端部のゲーム戦士達。


 ――まず東側は、先程までフローレンと相見えた矢先に往生していた豪樹と桜。


「こりゃ大変や、急いで安全地帯に向かわんと!」

 豪樹も焦りを隠せずどないしょどないしょとしている中で、冷静なのはメイドの桜ちゃん。


 プレイギアのマップを調べ自分達の居る現在地と、安全地帯を表す白い円で覆われたエリア全域を見比べて、その距離を大まかに分析した。


「近いのは西側、距離はざっと300メートル程ですね。3分のタイムリミットならば普通に走っても間に合いますわ」

「ホンマか! そりゃ安心や、教えてくれておおきにな桜ちゃん」


 ゲームで敵同士とはいえ、プレイヤー精神を忘れず互いにリスペクトをし合う二人。桜もホントに凛々しくなりました!


「ゲーム戦士として当然の事をしたまでです。豪樹さんとの結託はここまでですが、終盤まで生き残れるよう健闘を祈りします!」

「おぅ、ほんじゃま次は最終ラウンドでな!」


 また会うときは戦う運命になろうとも、無事を近い合うゲーム戦士。共同戦線を離れて今は次なる戦地を求めて各々は去っていく。


 …………あ、ちょっと待った。もう一人遠方に誰か居ますね。


「うぅ……フローレンよ、お前を救えなかった出来の悪い兄を許してくれ! 妹の分までこのサーブルズ、必ず生き残って見せるぞぉぉぉぉ!!」


 迫るファイアウォールを背に駆け抜けるはシェイパー兄妹・兄のサーブルズ。助太刀間に合わず妹の敗退に涙はちょちょ切れ、仇討ちを誓いながらフェンサーも走る走る。


 ▶▶▶ NEXT▽


 ―――彼らが駆け抜ける最中、その北側の別エリアでも炎壁を逃れようと駆け出す者が。


「クソぉ、優には裏切られるは炎の壁に逃げなきゃならねぇわで散々だぜ! もうこうなりゃヤケだ、このゲームじゃ誰も信用なるもんかい!!」


 走りながら憤慨する忙しい方は、綾小路優に囮やら盾やらさせられ挙げ句に見捨てられた戸塚。無論騙す優の方が悪い、それも相まって戸塚は誰とも組むまいと心に誓う。


 そして噂をすれば何とやら、例のショタ悪ガキも近辺にて疾走中。


「あのメイド女め生意気だ! また誰かをカモにして仕留めてやる」


 懲りない人ですねぇ……次の囮人形を探す気満々の姑息な優。今はファイアウォールを逃れる方が優先と先を急ぐが、


「ちょっと! こんな非常時に戦わないでよ!!」


 戦いに巻き込まれていたのは優の姉・綾小路愛実(めぐみ)。ファイアウォール接近にも関わらず勝負を仕掛けてきたプレイヤーに劣勢のようだ。


「うるせぇ勝てば何でも良いんだよ!! 女がチャラチャラと金の匂いする服着やがって」

「俺らと戦ってやられるか、炎壁でバーベキューになるかどっちかにしな!!」


 こういうのを火事場ドロボー……じゃなくて、火事場()()って言うんですかね? 非常時でなくても1VS2という所が余計にタチが悪い!


 防御も攻撃もままならず、二人の敵が愛実を始末しようとしたその時。


『アクションカード、【ディバイダーバグ】!!』


 ブーーーーーーーンッッ


「「どぉぉおおおお?!!」」


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈アクションカード〉

【ディバイダーバグ】

 属性:緑

 効果:多数の昆虫を召喚し、

 相手の行動を10秒間封じ込める。

 ◎――――――――――――――――――◎ 


 敵プレイヤーに突っ込んできた無数の虫達、イナゴの大群かも見まごう集団襲撃にプレイヤーの姿も見えずに真っ黒け。更に急接近するファイアウォールが遂に虫に翻弄されるプレイヤー二人に接触した。


「「ぎゃあああああああッッッ」」


 数秒も立たない内に熱がプレイヤーのダメージを蓄積させ、逃げようにも虫によって思うように動けない。そして終いには……


 〔バーベキュー前提プレイヤー×2 HP0〕


 ファイアウォールによる致死ダメージによる撃破。なのでプレイギアの報告には撃破プレイヤーの名は乗らないが、難を逃れた愛実にはこの戦法に既視感を覚えていた。


(助かった、のね私。それにあの虫は、優なの―――?)



「…………ふん」


 遠方から姉の無事を確認し満更でもない表情を見せるは弟・優。反抗的な性格をしてる裏は、何やかんやで姉想い。一応良心はあるようで良きかな。



 ▶▶▶ NEXT▽


 と言う訳でイソイソと安全地帯に向かうゲーム戦士達。

 銃司やみのりといったメインらは、幸いにも中央寄りのエリアで待機、或いは急ぐ必要の無い場所に居た為に一安心…………なのですが。



「急げええええええええええええええ!!!!!!!」



 この男、桐山剣。ユニットウォーリアー《サラ・チャンドレイユ》をお供に只今、数メートルと迫る炎壁を逃れる為に絶賛疾走中!!


『剣くん急いで急いで!!』

「急いでらぁ! ってか安全地帯何処や!?」


 実は剣、シャッフルのメンバーの中でも随一の方向音痴。リロード樹海やダンジョンでも、右手を壁に沿っていくという理論でしか動けない程に方角はカラッきしなのだ。


『横行っちゃ意味無いでしょうが!! 前進みなさいよ前を!!!』

「アホか壁あんだから横切る他ねぇだろ!!?」


 ユニットウォーリアーに指摘される剣って一体……。


 安全地帯まで残り100メートル、全速疾走フルスロットルで進む剣だったが、不運にも建物が並ぶ見通しの悪いエリアを突き進んだ為にロスを繰り返す。


 そしてとうとう、ファイアウォールの炎壁に巻き込まれる!!


「熱ッッッ!!!?」


 〔桐山剣 HP900→800→700〕


 炎壁を逃れ、飲み込まれの繰り返しでダメージも積み重なる。このままではHPも枯渇してしまう!


『剣くん、スペシャルコマンドを使って!!』

「はぁ!? 何言うてんねんな!!」

『良いから使って!!!』


 コマンドを強要するサラに、何か訳アリと知った剣は即座にブレスにカードを3枚装填し、サラに力を与える。


「……そういう事か! 頼むぜサラ、【サラマンダーシールド】だ!!」


 ★――――――――――――――――――★

 〚スペシャルコマンド〛

【サラマンダーシールド】

 消費カード:3枚 DP700


 効果:ドーム状の炎のシールドを作り、

 20秒間全てのダメージを無効にする。

 ※ファイアウォールも防御可能。

 ★――――――――――――――――――★


『ハァッッッ!!!』


 サラの両掌に放つ光熱のオーラによって、剣の周りにオレンジ色のドームシールドが展開された!


『今のうちに何か突破口を掴んで!!』


「よっしゃ任しとけ!!」


 カードを展開する余裕が出来た剣。そこからデッキからカードを選びスキャン!


『ツールカード、【ハイジャンプパネル】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈アクションカード〉

【ハイジャンプパネル】

 属性:無

 効果:最高20メートルまでジャンプ可能な

 大型パッドをセットする。

 ◎――――――――――――――――――◎ 


 ――――バイィィン!!!


「イヤッッホォォォオオォオウ!!!!!」


 逆境打破に剣は叫喚。建物群の迷路をハイジャンプで乗り越えて、ギリギリのHPを残して無事に剣も安全地帯に達し難を逃れた!!


『……もぅ、私が居なかったら終わってたわよ? 剣くん』

「ヘヘッ、違いねぇ! サンキューなサラ!!」


 見事なタッグワークに、剣もユニットウォーリアーにサムズアップ。

 これにてファイアウォールによるフィールド縮小は終わり、半径2キロと狭まったエリアでサバイバーモード・ラウンド2が始まる!! ――本日のゲーム、これまでッッ!! 


 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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