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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
3rdSTAGE―プレイヤー心・裏表! ゲーム戦士の試練を超えてゆけ!!―
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【GAME39-8】VSユニット!? 新イベント起動!!

――TIPS――

【アメイジング・サバイバーモード⑥】

ユニットウォーリアーだけでなく、通常のユニットも召喚出来るが……

普通ユニットはルールとして『召喚から1分間以上経過でフィールドから自動消滅』するリスクがある。


半永久的にパートナーと手を組むにはやはりユニットウォーリアーでないといけないのだ。

 

 ――序盤にして、怒涛の11人撃破を果たしキルリーダーの座に返り咲いた忍野龍牙。

 彼による撃破情報と報告によって、他のゲーム戦士達にも少なからず動揺、或いは意思に影響が出ていた。



 《――サバイバーモード・近況報告―― 【忍野龍牙】が【ギガント加賀】を撃破。キルリーダーの称号を獲得しました。》


「加賀さんがやられた……やっぱりパワーだけじゃ、アイツに勝てないって事か――!」


 建物に籠もりつつカードを収集する倭刀は、報告メールに苦虫を噛み潰す。撃破された者が戦って苦戦したギガント加賀という事もあって、その上を行く実力を持つ龍牙に対し警戒心が強くなる。


「多分俺一人で奴と戦っても勝てる見込みは無い。……やっぱり手に入れなきゃダメかな。ユニットウォーリアーを……!」



 ―――だがそんな倭刀の願望とは裏腹に、噂の龍牙御本人はコロニーエリア付近のサバイバーショップに出向いていた。


「ハイパーレア10枚。ユニットウォーリアーのカプセルを寄越せ」

『カシコマリマシタ』


 コロニー内で大量撃破したゲーム戦士のデスボックスからハイパーレアを根こそぎ奪い取った龍牙は、カウンター上に粗雑に置いたハイパーレアのカードを交換し、二人目となるユニットウォーリアーのカプセルを獲得した。


 そして、龍牙が契約を交わすユニットは……?


「―――オラさっさと俺に従え! 【爆炎の忍者】!!」


 何とノーマルでも龍牙が使用しているエースカード、忍者ユニット【爆炎の忍者】をカプセルに装填!

 デスボックスを漁る内にサバイバーモードでも邂逅したこのカードに意思が宿り、互いに契約のコントラクトリングが装着、二人目のユニットウォーリアー推参!!



「良いか、お前は俺のアシストだけしてろ。ゲーム戦士を殺すのは俺だからな」

『………御意』


 恍惚かつ殺意に荒ぶる龍牙にも忠実に契約者に従う《爆炎の忍者》。これでユニットとゲーム戦士の二人の忍装束で纏った最凶コンビが結成された! 地底の闇を裂く二つの龍、【双龍】とは彼らの事を言うのか。


 ▶▶▶ NEXT▽


 ―――という訳で現在、ユニットウォーリアーを獲得したのは『フローレン・シェイパー』と『忍野龍牙』の二名。


 未だ70名程生き残っている戦場で高嶺の花とも言っても過言ではないユニットウォーリアーに対して、どのような感情を抱いているのでしょうか?


「……ねぇお兄様。もしかしてお兄様もユニットウォーリアー欲しかったんじゃありませんの?」

「まさか。フローレンが手に入れたなら僕も満足……と言いたい所だが、正直羨ましいよ」


 不足している戦力を補う為に、ユニットウォーリアーを契約している妹・フローレンに付いていく兄・サーブルズ。彼も所持への欲は隠せないようだ。


(……げっ?! ユニットウォーリアー居るやんアイツら!!)

(ヤバイよ早く逃げないと!)

(こんなカードじゃ心持たねぇ!)


 ユニットウォーリアーを目の当たりにしたゲーム戦士達は皆恐れをなして逃げ出していく。こういった威嚇の意味でもこの契約はメリットだらけ。サーブルズが欲しがるのも道理だ。更に別エリアではこの方も。


「……冗談じゃないわよ!! あの乱暴忍者にやられるのだけはあたし絶対イヤ!!!」


 タワー型の建物に籠もる畠田レミ。龍牙の撃破情報を見ては嫌いなタイプである龍牙に憤慨し、自分は怖くて動けない葛藤に悩む事の繰り返し。


「はぁ〜ぁ、あたしもユニットウォーリアー欲しーなー。()()()のかしらあれって」


 創る!? いやいやレシピも分からないのにそんな無謀な事を。幾らレミさんがアメイジングの調合術に長けてるからといって、ユニットウォーリアーまで創れたら天才ですよ。


 そしてまたまた別エリアからこの方も。


「……さっきの木枝田みたいに遠方射撃してくる奴もいるからな、この一瞬にしてゲームが終わる恐怖ってのは、普通の決闘よりも凄く感じるぜ」


 流石の桐山剣とて、木枝田との勝負でサバイバーモードの恐ろしさを実感した為に、思うように動けない感覚にやきもきしているようだ。そして思わず本音を漏らす。



「………あー、ユニットウォーリアー欲しいぇ……!」



 ▶▶▶ NEXT▽


 ――フィールド中央・ポータルタワー内の司令室。

 ここではスピリットプレイヤーのレイと、サバイバーモード主催者の鳳凰堂孔雀がゲームの行方を見守る。


 現在続々と話題沸騰のユニットウォーリアーを手にする者が現れる中、それに伴う課題点などを出し合っていた。


「確かに、鳳凰堂はんの作りはったユニットウォーリアーは凄まじいパワーを持っとるが、交換条件も厳しい上、所持するにも色んなリスクがあるのは否めんわぁ。これでは持ってないゲーム戦士らが不利になるとちゃうん?」


 ユニットウォーリアーは圧倒的な力を持つ故に、それを所持していない者にとっては最大の壁。これでは不公平ではないかとゲームバランスに指摘するレイ。


「それは先刻ご承知の上です。皆さんは強大な力を持つユニットウォーリアーが欲しくてたまりません。私はその心理を着手して、新たなイベントを用意しました」



 流石は、相手の心を読める鳳凰堂孔雀ならでは発想力。各々の欲望を利用してユニットウォーリアーを獲得するチャンスを既に用意していたという訳なのです!


「勿論それに伴うリスクは犯してもらいます。―――ユニットウォーリアーを契約する事は何を意味するのか、()()()()()味わわせて貰いましょう!!」



 《EVENT実行 ――ウォーリアーアリーナ・OPEN――》



 鳳凰堂孔雀によって、新たなゲームシステムが稼働した! フィールドの各所に、巨大な()()()が姿を表す!!!



 ▶▶▶ NEXT▽


 ――再びフィールドから新たなイベントを伝えるアナウンスが鳴り響く。


『―――サバイバーモード近況報告。フィールドの各所に闘技場【ウォーリアーアリーナ】がオープンしました』


「何だ、店の次は闘技場だと? 全くこのゲームはよくまぁ時間差に施設を増やせるものだ」


 などと戦場を堂々と歩きながらプレイギアで内容を確認する銃司。報告メールからの内容はこうだ。


 □――――――――――――――――――□

 【サバイバーモード イベント①】

 フィールド各所に

『闘技場・ウォーリアーアリーナ』がOPENした。


 ここではユニットウォーリアーと

 ゲーム戦士との1VS1のバトルを行い

 勝てばユニットウォーリアーを獲得できる。


 参加料として9枚のカードと、

 好きなユニットカードを1枚選んで対戦相手兼

 契約元のユニットを決める必要がある。


 なお闘技場内で負けても

 ゲームから敗退にはならない。

 □――――――――――――――――――□


「……なる程、私達がユニットウォーリアーを手に入れるチャンスという訳か――!!」


 史也も籠もりながらしたり笑い。まさにその通り、これはユニットウォーリアー獲得への絶好の機会!

 闘技場では、ゲーム戦士は所持しているカード10枚を払って参加し、その時点で持ち合わせたカードでユニットウォーリアーと戦わねばならない。



 そしてこれに勝利すれば、ユニットとの契約の証として『コントラクトリング』を獲得。戦ったユニットをパートナーに出来る。

 ただし負ければそのチャンスはチャラ。ゲームの敗退にはならないが支払ったカード10枚は無駄になってしまう。計画的に行動すべし。



「待てよ、てことはハイパーレアやら何枚消費して買うよりも、レア度関係無しに溜まったカードを10枚払えば幾らでも参加出来るって事やな!」


 物は考えよう、賭けではあるが従来の獲得方法よりも緩和している闘技場での獲得条件に豪樹さんも目が輝く。


「ふぅん、ならば行ってみる価値はあるな。龍牙とやらの過激派に遅れを取るものか」

「絶対行く! ガード固めて龍牙のヤツから守らないと!!」

「これは……まだ時期尚早でしょうか……?」


 銃司のように興味を持つ者、レミのように意地でも手に入れようと必死な者、そして桜のようなリスクを恐れて行動を躊躇う者とゲーム戦士は十人十色。


 果たしてこの新イベント・闘技場にて先に到着し戦う者は誰なのか。我が力を持って、ユニットウォーリアーと契約を交わすのは……果たして!?


 ――本日のゲーム、これまでッッ!!


 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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