【GAME4-4】サバイバル開始・カウントダウン!!
――TIPS――
ゲームシステムの中には『スコアランキング』を導入しているものもある。
これは月間でプレイヤーのスコア成績をランキング掲載したもので、月末までに10位以内に入ったプレイヤーはそれに応じた報酬が得られる。
ゲームを極めて得る報酬も、これまた美味なり。
――『アーケードタウン』のエリア内にて行われる大会≪レトロゲーム・スコアランキングサバイバル≫に出場する事になった剣たち。
エントリーはエリア入って直ぐの『アーケード横丁』という両端全部がゲームセンターという商店街、大蛇のような長いストリートの入口の屋台にて行われた。
7人全員は手持ちのプレイギアでデータを読み取って貰い、数秒でエントリー完了! 便利な世の中ですな。
◇――――――――――――――――――◇
・≪レトロゲーム・スコアランキングサバイバル≫
のエントリーを確定しました!
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通知もしっかり皆に届けられた所で、大会を運営するスタッフから注意事項が告げられた。
「えー制限時間は12時ジャストから数えて一時間以内、このアーケード横丁にあるゲームのみを対象にスコアが加算されます!
時間内にスコアの多かったプレイヤー30名が次のステージに進む形式になってますので、その際にはまた御説明致します。
一つのゲームで極めるもよし、気紛れにスコアが取れそうなゲームを転々としてもよし。ただし連コインでずっと居座るのはダメですからね! 最後まで諦めずに頑張って下さ~い!!」
因みに大会開始時はゲームをプレイする料金は全部タダ! 一時間思い切りやれるがそんな悠長な事はやってはいられない。
ただ開始の12時までまだ10分くらい余裕がある。そこで剣は序盤でどのゲームから攻めるか下見に出ることにした。
「――どうする? 剣くん。何処からやっていこうか」
みのりが提案に持ち込もうにも、肝心の剣は煮詰まるほどに悩んでいた。
「ぬー、レトロゲームでスコアを稼ぐつったら……、やっぱりシューティングだろうなぁ。いやでもアクションも捨てがたいし……。あ゛ぁぁぁ悩むッッ!!!」
剣は根っからのいい加減な自由人故に、余程な事が無い限りはいつも計画なしのぶっつけ本番体質。とにかくゲームは片っ端からやる彼には少し酷な大会ルールだ。
「落ち着け剣。確かにスコアの概念からどれが効率的か悩むのは分かるが、この状況で自分に何が最適なゲームか見極めるのもプレイヤーのスキルってものだろう。僕は謂わずもがなシューティング一択だけどね」
槍一郎は自分自身のアイデンティティに従い、得意ゲームで攻める考えだ。
他のメンバーもそれぞれどう攻めるか、未来理想図を固めている所。時間も迫るなかで剣は迷いを振り切って仲間に告げた。
「……まぁ、俺は俺で何とかやってやるさ! 久々の大会なんだし、たまにゃ皆と競い合うのも悪かねぇ。ここは一旦解散して各々でやるゲーム決めとけよ」
「とか何か言って、剣さんこのまま決められないで終わっちゃったりして!」
「うっせシバくぞ倭刀。ほんじゃな!」
▶▶▶ NEXT▽
かくして剣達7人は別々に得意なゲームの元へと向かうために解散することになったのだが……ありゃちょっと待った。一ヶ所だけ二人で行動してる所がありますね。剣さんと、みのりさんじゃないですか!
「……何でみのりが俺んとこ付いてきてんだよ」
「いやだって、剣くんの事心配になっちゃって。それに私ゲーム強くないしソロだと相性悪いから付いてきちゃった!」
「ま、別に良いけどさ……。俺はみのりも十分強くなったと思うけどな」
本当はみのりの方が心細かったりして。剣も煙たがる様子はなく、やれやれな感じで一緒に行動することを同意した。……とか言ってる間にも早くやるゲーム決めた方が良さそうですよ。ほら、向こうの建物にはみ出てるあちらをご覧あれ。
「行列!!? まだ大会開始前だぜ!?」
「――あ、ここ! 『グラディ◯ス』とか『沙羅◯蛇』のようなシューティングゲーム専門のゲームセンターじゃない!!」
槍一郎も思惑通りというか、皆考えてることは同じなんでしょうか? ゲーセン一件に30メートルをもある長蛇の列!! 70年代に社会現象になったインベーダーハウスよりも凄いぞこりゃ。
それだけじゃない、アクションゲームも格ゲーもパズルも感謝感激・満員御礼の如く各所のゲーセンがぎゅうぎゅう詰め。何て驚いてる間にも開始時刻まで残り5分! 剣さん、みのりさん、早く決めないと出遅れますよ~!!
「――――あ!! 剣くんあったよピッタシなシューティングが!!!」
「え、何処や!!?」
「ほら空いてる席の筐体、早く早く!!」
この光景、電車で座れる場所を訪ねて三千里……いや三十歩ほどを猪突猛進に座ろうとするオバハンをイメージしたのは私だけであろうか、みのりの導きでギリギリセーフで確保した剣。そのゲームとは――?
「成る程……、【ツイ◯ビー】か――!!」
【ツイ◯ビー】とは、1980年代を代表するアーケードシューティングゲーム。シューティングで良く見られた宇宙や殺伐とした世紀末的な要素は全く無く、当時では珍しかったコミカル要素や可愛さを重点に置いたポップなシューティングゲームとして、現在でも根強い人気を持つ名作ゲームなのだ。
「私も焦っちゃったから成り行きでこのゲーム選んじゃったけど、どうかな?」
心配するみのりを他所に、剣は口元に指を触れながらシステムやスコアの傾向を計算する。
「……流石俺達もツイてるぜ。御丁寧に二人同時プレイのゲームと来たもんだ! ――みのり、という事はだな……!!」
『ツイ◯ビー』はシューティングゲームでは珍しかった『二人同時協力プレイ』の草分け的ゲームなのだ。
剣はみのりの目線をギラッと合わせた事で、彼女もハッと気付かされた。
――【協力プレイで目指せ高得点スコア!!】
それがみのりの頭に過ったと同時に、自分の力量に託つけた遠慮もかなぐり捨てて、剣の席の横にみのりも準備した。
「私もやるっ!! 剣くんがやるなら私だってやれるんだから!!!」
「そうこなくっちゃ!! 皆にギャフンと言わせたろうぜ!!!」
――さぁ、これでようやくメンバー全員のゲームが決まったようだ! 剣&みのり、果たしてタッグプレイはどんな結末を生むのか!?
――アーケードスコアサバイバル、開始へのカウントダウン!!
『5,4,3,2,1……START UP!!!!』
――――本日のゲームはこれまでッッ! また次回!!
▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽




