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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
3rdSTAGE―プレイヤー心・裏表! ゲーム戦士の試練を超えてゆけ!!―
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【GAME39-6】ユニットウォーリアーを手に入れろ!!

――TIPS――

【アメイジング・サバイバーモード③】

今回でいよいよ武器屋『サバイバーショップ』がOPEN!


ショップといっても消費するのはお金ではなく“カード”!(クレジット・キャッシュじゃないよ)

フィールドや撃破したゲーム戦士から獲得した所持カードを交換して、強力なカードを購入することが出来る。

 

『―――サバイバーモード近況報告。フィールドの各所に武器屋【サバイバーショップ】がオープンしました』


「あ? 武器屋……?」


 突如として、発信された地底空間フィールドのアナウンス報告に耳を傾ける剣たち。


 ――♪♪


 そして時間差にプレイギアからもそのイベント発生を知らせる着信メールが一斉送信され、二重にもその変化を全ゲーム戦士が眼を通すことになった。


 □――――――――――――――――――□

 【サバイバーモード イベント①】

 只今からフィールド全域の各所に

『武器屋・サバイバーショップ』がOPENした。


 ゲーム戦士達が所持するカードを使って、

 戦いに役立つレアカードと物々交換で購入出来る。

 この施設を利用するしないかは任意である。

 □――――――――――――――――――□


 ……はいお待たせしました、武器屋が開店で御座います!


 半径5キロのフィールドの至る所に、暗がりの地底で一際目立つ真っ赤な屋根のコンビニのような店。それがゲーム戦士達のサバイバルをお助け、RPGでは必需の武器屋さん!


 ただし、利用する為にはゲーム戦士は交換に必要なカードを持ち合わせなくてはいけません。

 その交換料は、カード一枚一枚の()()()によって決められるのです。



「……あ、メールの下に何かメニューが書かれてる」


 それはサバイバーショップで扱われる商品のカードのレア度に対する交換条件を示すリストだった。


 □――――――――――――――――――□

【サバイバーショップ・交換ライナップ】

 《レア度別》

 ・レア→ノーマルカード3枚

 ・スーパーレア→レア3枚/ノーマル7枚

 ・ハイパーレア→スーパーレア5枚/レア10枚

 ・レジェンド→ハイパーレア5枚/スーパーレア15枚

 □――――――――――――――――――□


 アメイジングでは現時点でノーマル〜レジェンドの五段階のレア度で分かれている。当然上に行くほど能力も強力である為、交換条件もかなり厳しい。


「なんてこった、レアなカードな分対価が鬼畜じゃねぇか!」

 などと剣さんも苦笑いする程ですが、サバイバーショップの品はカードだけに限りません。というのも……



【ユニットウォーリアー召喚カプセル→レジェンド5枚/ハイパーレア10枚/スーパーレア20枚/レア30枚】



「ユニットウォーリアー! うわ高っ……」


 目玉商品としてショップに提示してあるのはユニットウォーリアーを召喚する為のカプセル。交換の幅が広いが、破格の交換条件に簡単に手が出せないため、剣も息が溢れる。


「てかこんな鍾乳洞んとこにショップがある訳ねぇじゃんよ! クソぉこーゆー時だけツイてねぇ」


 プレイギアのフィールドマップを調べても、サバイバーショップを位置するマーキングは剣の周囲エリアでは遠すぎた。これには匙を投げるように諦めムード、極運持ちの剣にも都合に合わない展開は当然あるものである。



 ▶▶▶ NEXT▽


 ―――ユニットウォーリアーに眼に行きがちであるが、勿論他のレアカードもゲーム戦士達のバトルを助ける強力カードばかり。


「……どうせ籠もるのなら、この建物を利用できるトラップとか欲しいな。そもそも私は攻める事は適性外なのだ」


 廃れて鉄骨部分だけが残っている3階建て廃墟に芋るは立海参謀・史也。

 相手の侵入や、近いうちに戦場になるであろうこの建物に予め罠を仕掛けて戦況を有利に進めるトラップカードが無いか、ショップへの移動を示唆する。



 そしてもう一方は別エリアに。


「サバイバルって不規則なバトル展開になるからな……1VS1じゃまかり通らないだろうし。どうにかしてカードを奪うか、ショップ使って盾か防御に使えるカードが欲しいな」


 フィールド中央から約1キロの南西エリア、地底のコケや自然で覆われた古来建築の城が聳え立つ大湿原。

 そこには前回壮絶な禊の決闘を制し、PASも極限進化させて大幅なパワーアップを施されたシャッフル・池谷倭刀がいた。


 以前まではパワー極振りの速攻型で推していた彼だったが、決闘を重ねるうちにバトルスタイルの改善を視野に入れており、劣勢になった場合の為にシールドやら防御の強化を考えていた。


「カード温存も手なんやろうけど、でも持ってるだけじゃ腐っちまうだろうしな。如何に効率良くカードを肥やして自分の戦力に仕上げられるか。躊躇は嫌やからそこは積極的にイカンとな」



 シャッフルの中でも一際血の気が多い倭刀も、慎重に考え抜くスタンスが磨かれて、著しい成長の兆しが見えているようだ。



 ▶▶▶ NEXT▽


 ――ところが、こんな破格の交換条件にも関わらず夢の『ユニットウォーリアー』を手にしようとする者がいた。

 あり得ない話ではなく、ゲーム戦士の各々が持つ知恵は時に不可能を可能にするもの。その第一人者……いや、第()()が彼らだ!


「お兄様ァ、私ユニットウォーリアー欲しいですの〜!!」

「そんな事言っても交換条件が厳しすぎるだろう」


 地底ガーデンエリアで感動の邂逅(かいこう)を果たした立海のシェイパー兄妹。

 実は立海の中で銃司に次いで自分の欲に素直なのは妹のフローレンで、話題を掻っ攫うユニットウォーリアーの欲しさに大人気なく駄々をこねる。


「しょうがないな。何か交換に使えるカードは……」


 妹の頼みに渋々と応えるは兄のサーブルズ。

 デッキから購入に使うカードが無いか探った所、少し変わったカードが。


「………ん? 何だこの()()のようなカードは」


 サーブルズが手にしたのは金欲を駆り立てられるそうな金塊のイラストカード。実はこれ、決闘では使えないがサバイバーモードに役立つと云われる曰く付き。


 ◎――――――――――――――――――◎

 <交換カード>

【金塊―ゴールド・ナゲット―】

 ※このカードは決闘には使えない。

 サバイバーショップで交換する際、

 このカードはハイパーレアカード3枚分

 の価値となる。

 ◎――――――――――――――――――◎


「フローレン、これはカードを有意義に交換する為のカードだ! ユニットウォーリアーは無理でもハイパーレアなら――」


「イヤッ!! 私はユニットウォーリアーしか欲しくないですのッッ!!!」


 ハイパーレアが3枚も交換できる金塊の意味って一体……


「ワガママ言うんじゃない。だいいち金塊があったとしても、あと7枚ハイパーレアを交換しないとユニットウォーリアーはゲット出来ないんだぞ!」


「金塊……? あれ、確か私も同じカード持ってたですの」

 するとフローレンもデッキの中のカードを探して見るなら、おおっ!!?


「知らないうちに私も《金塊》カード持ってたですの☆」


 《金塊―ゴールド・ナゲット―》のカードが3()()も入っていた!!!


「(ポカーーーン………)」


 こんなのアリか?と言わんばかりに我々も私もポカーーーン。サーブルズも口をあんぐり開ける。フローレンさんも剣に負けない程に運が良いと言いますか……


「おおっと、僕とした事が。それなら急いでショップへ向かおう」

「お兄様、ちょうど庭園の近くにショップがありますの!!」


 何とこれまた都合良くマップには、地底ガーデンにサバイバーショップを示すマーキングが!

 指差す方向には真っ赤な屋根印。そして敵の気配も無し、進むはサバイバーショップ一直線!!


 ▶▶▶ NEXT▽


 ――サバイバーショップ、最初の来客者はシェイパー兄妹。プレイヤーが一時中に入るとショップは内側から自動ロックされるので敵に襲撃される心配は無くなる。強盗行為は反則ですしね。


『イラッシャイマセ、ゲーム戦士サマ。何ヲオ探シデスカ?』


 店の中はバーチャルな設備と、LAN回路が行き交うハイブリッドな造り。

 更にレジカウンターの背後にはキラ加工が眩しいレアカードの棚と、ショップを経営するアンドロイド『ゲーミングネーター2000』。骨組みの身体とスキャナーカメラの顔が特徴だ。


 更にレジの横には……ありました、ユニットウォーリアーを召喚するための縦型召喚カプセル!


「えっと、この《金塊》のカードを4枚売りたいですの……」


『デハ、ハイパーレアカード12枚分ト交換ニナリマス』


 これで《金塊》カード4枚は交換となり、ユニットウォーリアーのカプセルを購入してもハイパーレアのカードは2枚分交換する事が出来る。


 フローレンはご希望通りユニットウォーリアーを購入し、手伝ってくれたサーブルズは残ったハイパーレア2枚を貰う事で兄妹の約束は決まった。



『オ買イ上ゲ、アリガトウゴザイマシタ!』



 サバイバーショップのルールは、一度のお買い物の後は続けての買い物は不可。再度来店には10分の経過が必要である。そのまま店を後にした兄妹は、店の外で待望のユニットウォーリアー召喚だ。


「それでフローレン、どのユニットを召喚するんだ?」

「ふっふ〜♪ 私がパートナーにするユニットはもう決まってるのですの!」



 そこで手にしたカードは、ハイパーレアユニットカード《ライトニング・ザ・ショット》。テンガロンハットを被り二丁拳銃を携えたカウボーイ型ユニット。しかもこのユニット、銃司に顔が似てるんです。


「私、一度で良いから銃司様みたいなユニットを操ってみたかったのですの。あの人シッチャカメッチャカだから、その憂さ晴らしにコイツで私の思うようにコキ使ってやるのですの♡」


(お前って奴は…………)

 フローレンさん、銃司さんが知ったら絶対怒りますよ。



「行くですの! 出て来なさい、ユニットウォーリアー!!」


 フローレンはカプセルにカードを装填し、《ライトニング・ザ・ショット》のユニットカードをインプットスキャン!


 カードデータと召喚エネルギーが融合されてカプセル内に白いモヤを出した後、自動的にカプセルのカバーが開き、ユニットウォーリアーは起動した――!!



『――――お嬢さんが俺の契約ゲーム戦士か? 俺はライトニング・ザ・ショット。宜しくな』


「キャーーー♡♡ 声も銃司様そっくりですの、宜しくですの!!」


 ユニットとゲーム戦士に交わす硬い握手。初召喚に大はしゃぎのフローレンと契約したユニットウォーリアー第一号、次回よりはいよいよこの新戦力がフィールド狭しと暴れ出す!


 ――本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽


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