【GAME4-3】温故知新・レトロアーケード勝負!!
――TIPS――
ゲームワールドの各エリアへと誘う巨大門・ゲート。
そのゲートには、ゲームを攻略し条件を満たすことによって開かれる【禁断のゲート】も存在する!
プレイヤーレベルを上げて、ゲームワールドの深部へと進んで行け!!
――『テーブルトップシティ』より東の方面に隣接しているエリアへと誘う巨大門・ゲートの前へ、一旦7人全員集結したシャッフルオールスターズ。
天高くそびえ立ち、電子回路を思わせる脈を打ちながらプレイヤーの前に立ちはだかる門にはこんな文字が刻まれていた。
≪筐体と共に歩んだゲームの歴史、そしてこれからの進化を志す≫
筐体、これ即ちゲームセンターに設置されているアーケードゲームを稼働させるマシンの事。次に向かうエリアはこれ等を主流とした町に向かうのだからゲーセン好きにはたまらないエリアなのだ!
さぁさぁ説明はこれくらいにして、早速新エリアへと進もうではないか! どんな世界が広がっているのか!?
――『ゲート・オープン!!』
合言葉と共に鈍い音を立ててゲートが開き、剣達に新たな世界の情景へと吸い込まれていく……!!
▶▶▶ NEXT STAGE NOW LORDING...▽
――扉を開ければ新たな次元の世界が広がる。
第ニのゲームエリアは筐体の高度集積回路が突然変異を起こして作られた町、長きに渡ってゲームセンターの発展と歴史を支えたアーケードゲームの集大成!
――名付けて、【アーケードタウン―ARCADE TOWN―】!!
『テーブルトップシティ』が近代ヨーロッパの古風な街並みならば、ここは発展途上の町。かつてゲームセンターが活気盛んであった80~90年代の下町をベースに作られたエリアだ。
それ故に最先端と言うには少し荷が重くなるようなゲームばかり。謂わば『レトロゲーム』ってジャンルが筐体タイプで町のあちこちに設置されている。
飲食店にも、ショップにも、大広場には数台の筐体がちらほら、まるで自販機みたい!
しかし一回プレイのゲーム全てがお手軽価格の100円・ゲーセンプライス! 御財布にも優しい、プレイヤーは尚優しい。ただし連コインはご遠慮下さいよ!
……え、このゲームワールドのゲームは皆お金払ってやるのですって? 当たり前でしょう!! こっちも商売でやって、勝者には賞金出してんですからプレイ料くらい儲けさして下さいな!
※因みにアメイジングは賭けルールが無い場合は基本無料。前々回の剣が挑んだ『チェッカー』は500円ずつ払っていました。
……まぁ何はともあれ、一先ず剣達7人の探索の様子でも見てみましょ。
「俺ここのエリア大好きなんだよ! この古びた感じ、ゲーセンが町になってるなんざ聞いただけでもワクワクするぜ」
「私もー! また剣くんとインベーダーゲームしたいな☆」
剣とみのりはエリアに入るなり子供みたいに大はしゃぎ(実際まだ子供ですけどね)。
何しろ前作でもこのエリアで仲良く『スペースイン◯ーダー』もやって、かつ現実でもゲーセン通いしている二人には馴染み深いエリアである。
「……そーいや、倭刀はこのエリア来たことあるん?」
とゲームワールドで絡みが少ない倭刀に剣が質問した。
「そりゃありますぜ! でもやるゲームは大体アクションすかね……例えば『源平討◯伝』とか『魔◯村』とか」
「へぇ! あの激ムズの『魔◯村』ね、やるやんか!!」
「いや魔◯村はアーケードはまだマシなんすよ、ファミコンが理不尽なだけで……」
この話はゲーム好きな読者の皆さんには、『知る人ぞ知る』って感じでしょうかね?
――誰かがゲームの話を振ると周りに伝染る仕組みなんでしょうか、今度はみのり達女の子三人もガールズトーク始めましたよ!
「穂香ちゃんはアーケードなら何やるの?」
「そうですね……私は筐体系はあまりやらないですけど、強いて言うなら『麻雀』でしょうか。勘も鍛えられますし」
「流石穂香ちゃん、渋い……」
筐体ゲームで麻雀と聞いて脱衣の方を思い浮かべた貴方は、多分相当オッサンでしょう。
「レミちゃんはやっぱりパズルだもんね~♪」
「む、そんな事無いわよ!『ma◯mai』とか音ゲーだってやってますー!」
レミは『テトリス』でも殿堂入りを取るほどのパズルのエキスパートである。しかしその他では意外と音感もズバ抜けで音ゲーも得意。親友のみのりにパズルしか無しと思われたのが若干心外であった。
「まぁウォーミングアップには筐体ゲームが一番最適だからね。シューティングの腕ならしには丁度良いよ」
「アーケードは格ゲーも豊富やからな! 指先のコマンド打ちが鈍ってなきゃ豪樹様の天下よ、ガハハハハ!!」
7人も居れば趣味趣向に多種多様、ゲームのジャンルも7人なのに十人十色。それでも皆はこのゲームワールドの為に鍛えぬいた実力揃いのプレイヤーなのだ。
「結構皆ゲーセンで鍛えて来たんやな……槍ちゃんは『スペースハリ◯ーⅡ』完全制覇したって聞いたし、豪樹さんは『GUILTY GE◯R』全キャラ極めたとか悟ってるし、こりゃ俺先越されそうかな……?」
何をご謙遜な事を仰る剣さん! 貴方も現実で『グラディ◯ス』制覇したじゃないですか。
あ、それならば、このエリアにはそんな皆様の実力を試せる良いイベントがあるんですよ!
「イベント? んなもん何処にやってんだよ?」
プレイギアの『イベントお知らせ』に書いてあるでしょ! ちょいちょい……と、ここ!!
□――――――――――――――――――□
[アーケードタウン・イベント紹介]
≪第1回 レトロゲーム・スコアランキングサバイバル!!≫
場所:アーケードタウン・アーケード横丁全体
時刻:午後12時~
内容:貴方のゲームセンスで、スコアを稼いでトップを目指せ!!ゲームをやりまくって、アーケードタウン各所の設置ゲームで獲得したスコアを積み重ねてプレイヤー1のゲームスコアキングを目指そう!!
優勝者にはプレイヤーの求めているものが貰えるかも……!? 挑戦者求む!!
□――――――――――――――――――□
「ゲームのスコアを競う大会ですって!」
どうです? 一度やってみては……?
「優勝者にプレイヤーの求めてるものを貰えるってか……? 待てよ、もしかしたらオーブの手懸かりも貰えるのかな――!?」
優勝賞品にキラリと目付きが輝く剣、詳細は言いたいところですが……それは自分で確かめてみないと!
「これはやってみる価値はありますぜ剣さん!」
「でもそう簡単に勝てるとは限らないぞ? それでもやるかい?」
催促する倭刀に、心配する槍一郎。剣の答えは……
「言われなくても俺は参加するぜ。それにスコアってのは……己の限界を越えるためにあるんだ――!!」
滾る闘志に、燃えるゲーム魂! 剣達7人はアーケードゲームをどう攻略していくのか。気になる続きはまた次回のお楽しみに。――本日のゲーム、これまでッッ!!
▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽




