【GAME32-2】攻撃は最大の防御!!
――TIPS――
【ゲーム戦士・プレイヤーステータス】
☆――――――――――――――――――☆
・ネーム:クサナギ(池谷倭刀) ♂
・プレイヤーレベル:39
・ジョブ:『侍』
・PAS:【ドラゴンブレード】
[プレイヤーステータス]
・アクション:A・シューティング:B
・ロールプレイ:B・タクティクス:B
・スピード:B・ブレイン:C
・ハート:B・ミュージック:D
・ラック:C
※A〜Eの順で各ジャンルステータスの優劣を判断する。
またAの先の“S”は多い程格上だ。
[プレイヤースキル]
・【刀は己の魂】【憤怒の一撃】など
[エンブレム]
・『メタルスラッグ1〜3』完全制覇
・『モンスターハンターポータブル3rd』HR999 など
☆――――――――――――――――――☆
――ここは大阪、裏ゲームによって廃墟寸前まで陥った町・アメリカ村。その三角公園付近にてゲーム戦士VS裏プレイヤーとの激戦再び!!
〔倭刀 HP1400〕
〔エンヴィー HP1800〕
ゲーム戦士サイド、新世界にて裏プレイヤーに撃破寸前まで追い込まれた雪辱を果たさんとリベンジに挑む池谷倭刀。
裏プレイヤーサイド、裏ゲーム失敗の怒りに身を任せ倭刀抹殺を目的に挑むは、妬みネチネチ納豆ネバネバな『妬み嫉みのエンヴィー』。
果たして気まぐれな勝利の女神は誰にスマイルを送
「でぃやあああああああ!!!!」
ちょっコラ、倭刀さん!! 語りは最後まで聞きなさーーーい!!!
「っと、悪いなGのおっちゃん! ゲームはもう始まっとんねん、お先に失礼!!」
小説の暗黙の了解をも打ち破り、《轟竜刀》を手にチャンバラと洒落込む倭刀。エンヴィーとの決闘より前からカード展開していた事で幾らかテンポを先に取って先制攻撃を仕掛ける。
「ッ……!」
〔エンヴィー HP1800→1650〕
ここで倭刀の攻撃がエンヴィーの右腕の部分にかすった、ファーストダメージが入る。だが倭刀の方も……
◎――――――――――――――――――◎
・倭刀の《轟竜刀》 PPが0の為、消滅!
◎――――――――――――――――――◎
「やっべ、雑魚裏プレイヤーとやり合ったから使用制限超えちまった!」
武器も何度か使えば廃れるもの。雑兵相手に《轟竜刀》を振り回したツケがここに来てしまった。
(……やっぱりこのゲーム戦士、大した事無さそうね。妬む必要も無いわ)
と隙にカードを取り出し反撃を仕掛ける。
『ユニットカード、【光合成グラスのエルフ】!』
◎――――――――――――――――――◎
<ユニットカード>
【光合成グラスのエルフ】EG:①
AP:50 DP:50 AS:5
属性:緑 ユニット/エルフ
・能力:このユニットが攻撃する代わりに
自分はEGを①増やす。
◎――――――――――――――――――◎
どうやらエンヴィーは、エルフをメインにした緑属性のデッキを使うようだ。『隣の芝生は青く見える』とは言いますが、初々しい草原の芝のような衣装のエルフが町に花を咲かせんと現れた。
「おっと、穂香姉ちゃんの《ブルーバード》と同じEG補給ユニットの基本ってヤツか。じゃそいつにゃこれだ!」
『ユニットカード、【火種小僧】!!』
◎――――――――――――――――――◎
〈ユニットカード〉
【火種小僧】EG:①
AP:50 DP:50 AS:5
属性 赤 ユニット/エレメンタル
・効果…このユニットをリリースする事で
ユニット、もしくはプレイヤーに
50ダメージを与えることが出来る。
◎――――――――――――――――――◎
火の玉に生命を宿した火種っ子。実は前作『極限遊戯戦記』で出して以来一年ぶりの登場だそうで。
「さっそく《火種小僧》のリリース効果! こいつを墓地に送って《光合成グラスのエルフ》に50ダメージ!!」
一年ぶりの登場なのに、初っ端から弾丸代わりに墓地に送られる《火種小僧》って一体……。何はともあれ《光合成グラスのエルフ》は破壊。
「まだ終わらへん! 続けてカードスキャン!!」
『カスタム・ツールカード、【炎剛大剣】!!』
何と続けて倭刀が召喚した武器は太刀改めて大剣。炎の揺らめく焔の形をそのまま刃に変えたビッグブレードが両手にギュッと力強く握られた!
◎――――――――――――――――――◎
<カスタムツール・カード>
【炎剛大剣】EG:⑤
AP:300 PP:15
属性:赤 装備:プレイヤー
効果:このカードを装備したプレイヤーは
PPを2減らす事でガード・ブロックが出来る。
◎――――――――――――――――――◎
「悪いな、俺はアメイジングもモン◯ンも太刀と大剣使いでね。癪に触る時にゃデケェ刃でぶっ叩くのが一番って訳よ!!」
大剣の重さにより俊敏さを欠いてしまう大剣だが、ガードも適用されてパワーも十分。溜まった怒りは隙を見せてからぶった斬ろうという戦法か倭刀。
だがエンヴィーも当然むざむざとダメージを受けるつもりは無い。彼女も続いてのカードスキャン。
『ユニットカード、【ホウセンカのエルフ】!!』
◎――――――――――――――――――◎
<ユニットカード>
【ホウセンカのエルフ】EG:①
AP:50 DP:100 AS:5
属性:緑 ユニット/エルフ
・能力:このユニットが召喚された時
自分はカードを1枚ドローする。
◎――――――――――――――――――◎
デカイ武器相手にガードを固めるつもりだったかエンヴィー。それにしては余りにも微小、召喚ついでの補給効果でデッキから1枚カードを引く。
「何や俺の《炎剛大剣》受けたかねぇからちっこいユニットで尺稼ぎってか? 甘く見るなよ!」
更に畳んで出しての倭刀のカードスキャン!
『ユニットカード、【先達サムライ】!!』
◎――――――――――――――――――◎
<ユニットカード>
【先達サムライ】EG:①
AP:100 DP:100 AS:5
属性:赤 ユニット/サムライ
・能力:このユニットが攻撃する度
相手のデッキの一番上のカードを公開する。
◎――――――――――――――――――◎
片手に赤提灯、もう片手にダンビラ。暗い夜道を先に立って後に続く者を導く先達の役割を果たす《先達サムライ》。
だがここで無駄口を叩かず黙々とゲームを進めるエンヴィーが、初めて倭刀に釘を刺す。
「……アンタもしかして、『ドロー前にデッキの中身を知れればアドも情報取れて一石二鳥』とか、ご都合展開に頼ってるのかしら?」
「何……!?」
ドローに先立って敵の様相をデッキの中から確認する事は、相手から見れば狡猾に聞こえるかもしれない。
しかしルールに縛られたゲームは、やり方はどうあれ常に公平な秩序、勝てば相手の権限すらも牛耳れる過酷な戦いだ。
「……ヘッ、お前に勝てりゃその皮肉も打ち消してくれらぁ! 《先達サムライ》でアタック!」
対してエンヴィー、ユニット攻撃へのブロックはしない。
そして攻撃宣言時に発動する《先達サムライ》のデッキの一番上のカードが公開される。
◎――――――――――――――――――◎
<カスタムツール・カード>
【嫉妬の底力】EG:①
属性:緑 装備:ユニット
・効果:①このカードを装備したユニットは
AP200アップと[貫通]を得る。
②このカードが墓地に置かれた時、5秒後に
持ち主の手札に戻す。
◎――――――――――――――――――◎
「《嫉妬の底力》……関係ねぇや、俺のサムライと大剣を前にしちゃ!」
公開された相手のカードを流し読んで効果を終えた《先達サムライ》の攻撃が通る。
〔エンヴィー HP1650→1550〕
そしてセカンドアタックへと《炎剛大剣》を振りかぶってエンヴィーに攻撃を仕掛ける倭刀!
「《ホウセンカのエルフ》でブロック」
これは惜しい、ユニットへの攻撃をスルーしたのは《炎剛大剣》のダメージを防ぐ為か。犠牲になった《ホウセンカのエルフ》は墓地送り。
「………………」
喜怒哀楽、どれも該当せずただ無表情にユニットの墓地送りを看取るエンヴィー。万物に嫉妬するような彼女に妬み嫉みも感じさせない程に“無”なポーカーフェイス。その理由は先程倭刀によって公開された《嫉妬の底力》がキーとなっていた。
この決闘を進めるにつれて、このカードをメインにとんでもない展開が待ち受ける事となるんですが……一先ずは一旦下がって次回申し上げる事にしましょう。――本日のゲーム、これまでッッ!!
▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽




