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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
3rdSTAGE―プレイヤー心・裏表! ゲーム戦士の試練を超えてゆけ!!―
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【GAME31-5】怒り爆発!裏ゲームを叩き落とせ!!

―TIPS―

【裏ゲームの強制終了】

裏プレイヤーが企てる裏ゲームを阻止する為には実は多数の方法が用意されている。

その代表的な案は『首謀者のカードスキャンブレスの破壊』、『ウラカードの永続効果の無効化』等など。


しかしプレイヤーは無限の可能性を秘めている。己の知恵を振り絞って脅威を阻むテクニックを魅せるのだ!!

 

 ――現実も電脳異世界も、この世はゲームという殺伐とした修羅の世界!


 傾斜60度までに迫り上げくり抜かれた、200平方メートルもの土地を使っての恨み千万、妬み嫉みは億千万の裏ゲームピンボール。

 それを操るはあらゆるものに嫉妬をし続けて、外見は綺麗でも中身は歪みきった裏プレイヤー悪女『妬み嫉みのエンヴィー』。



「故意に悪いイメージを付けているのね憎たらしい……、だったらもっと派手にやってやろうか!!」


 私の語りにも過剰に反応し嫉妬憎悪に駆られるエンヴィー。裏ゲームを引き起こすウラカード《ウラ・コントローラー》で操る巨大鉄球とフリッパーが、更にゲームをエスカレートさせていく。


 天辺の三角公園は特に障害物もない故に然程被害はありませんが、惨いのは中腹から下の辺り。これまた酷い!!

 歩道だか商店通りの壁は鉄球通って更にフリッパーで打ち返した挙げ句にアウトゾーンなは瓦礫・鉄屑の山と化した。幾ら自分よりも格上なものに嫉妬するとはいえこれでは度が過ぎる。



 ――そして、そんな修羅場と化したピンボールフィールドにて巻き込まれたのは穂香と豪樹。更には囮になる筈だった裏プレイヤーの眼鏡君。


(ちょっ……話が違うじゃねぇかエンヴィーさんよ!! 裏ゲームの時間早めた上に、救いも無しでほったらかしかよ!? 早いとこ逃げないと……)


 と、狡猾にも身の危険を感じた眼鏡君は必死で建物にしがみつく穂香と豪樹の隙をついて逃げ出そうとするが、豪樹の片方の豪腕で取っ捕まえて御縄頂戴。


「おおっと! 何逃げようとしてんねんヒョロヒョロ眼鏡ぇ?」

「ひぇえええ!!」


 敵に捕まり裏ゲームから逃げられない眼鏡男の災難。その様子を傍観してたのは三角公園の天辺に立ってピンボールを動かすエンヴィー。


「私の命令も満足に達成できない眼鏡が、無様なものね憎たらしい」

 その蔑むようなエンヴィーの眼に当然部下に対しての慈悲などは無い。


「貴方が裏プレイヤーを動かしてるのですか!?」

 と下から見上げる穂香が首謀者とコンタクトを交わす。


「貴方ね、新世界での裏ゲームを阻止した大森穂香というのは。見るからに艷やかな金髪、そしてはち切れんばかりの巨乳! あぁぁ見ているだけでも妬ましいわ!!」


 まーたおっぱいの話されてるよ穂香さん。


「ヘッ、お嬢さんよ。随分綺麗な顔してるが、性根は昼ドラ級にドロドロしてらぁな! ワイと穂香ちゃん諸共始末しようってんなら見てみぃ、仲間の眼鏡も粉々にしてやる!!」

 豪樹の正義一徹、唸る豪腕に眼鏡君の顔面目掛けて構えた。


「同胞を消されるのが嫌ならワイら二人を裏ゲームから開放せぇや!!」

「ギャアアア!! エンヴィーさん、コイツらの話を聞いてやってくださいいいいい!! 俺ゴリラアームで死にたかねぇよ〜〜!!!!」


 さり気なくディスりながらも泣いて要求を呑むようエンヴィーにお願いする眼鏡君。それに動じる様子を全く見せぬエンヴィーは、



「……却下よ。その眼鏡諸共、お前らも死ねッッッ!!!」


 その時フリッパーを上げて鉄球の動きを止めていたエンヴィーは、再びそれを下げて渾身の振りで鉄球を穂香ら目掛けて打ち上げた!


「危ないッッ!!!!」


 時速140キロ超えの剛速鉄球が突っ込む前に、瞬時にその軌道から横に避けてまだ辛うじて残っている木や建物へと壁走りするように移動して飛びついた。


 だが一方の鉄球はそのまま三角公園の天辺に勢い任せて大激突。しかもその瞬間にグジャッと気持ち悪い音と真っ赤な血痕残して下に戻る。

 その軌道と穂香らが逃げた先にも、何処にも眼鏡男の様子は見えなかった。…………余りにも惨すぎる。


「酷い……あんまりだわ!! 自分の部下を粗末に殺して、平気な顔して――!!!」

「吐き気をもよおす程の悪女やな。ぶっ潰してぇ所やが……裏ゲームを壊さん限りは二の舞になるだけやで!」


 命綱宜しく腕を組んで意地でも落とされんと必死で足掻く豪樹と穂香。あぁ裏ゲームを壊す方法は無いものかと二人は修羅に心から想う。



 ▶▶▶ NEXT▽


 ――さて、こちらは盤上の外側の世界。といっても裏ゲームフィールドの外部にて例のゲーム戦士が裏プレイヤー相手にチャンバラ三昧。


「オラオラどうしたぃ、始末どころか足止めになってねぇぞ雑魚ォ!!」


 両手に振りかざすは竜をも恐れ慄く名刀・轟竜刀。

 裏プレイヤー群ざっと30名程とソロプレイ、戯れ程度にアメイジング勝負するは、同じくシャッフルの池谷倭刀(やまと)


 だが彼にとってユニットを召喚するには有り余る、三下相手は刀一本で丁度良い。

 剣とは個性的にも気性もプレイも荒削りで目立つ倭刀ですが、腕にはメンバーの中でも御墨付。さっき墨汁買って来たから? いやいやそんな安いものではない。


「悪いがテメェらの相手をしてる暇はあらへん! とっとと消えちまいなぁ!!」


『アクションカード、【刀殺法・円月斬り】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 <アクションカード>

【刀殺法・円月斬り】EG:③

 属性:赤


 効果:自分が《刀》と名の持つカスタム・ツールを

 装備している時のみ発動する。

 ①自分の周囲のプレイヤー・ユニット全てに

 400ダメージを与える。

 ◎――――――――――――――――――◎


 《轟竜刀》を一旦腰の鞘に収め、腰を低くし右手に再び鞘納めの刀を握り構える。侍の専売特許、居合抜きの構えだ。

 鋭い目つきでキッと裏プレイヤー共を睨み付ける倭刀、先にしびれを切らせた裏プレイヤーらが一斉に襲い掛かるとき鞘から刀が解き放たれる。


「轟竜・抜刀――――『円月斬り』ッッ!!!」



 ――――ヒュンッ、…………斬ッッッ


 夜でもないのに刃で煌めく満月の型。刹那に円を描くように飛び散るは赤い血飛沫で妖々しき月を描く。これぞ【ドラゴン侍】と豪語する倭刀、怒りの一太刀だ!


 〔裏プレイヤー×30 HP0 KNOCKOUT!〕


 しかし倭刀も正義に燃ゆるゲーム戦士、退治はせども殺生はせず。侍で言うなら峰打ちと同じくゲームで言うならリタイアも当然。転送される裏プレイヤーを尻目に倭刀は目的地のピンボール土地へと辿り着いた。


 だがそこは、見る者を絶句させる程の地獄だった。


「……嘘やろ――? こんなんゲームじゃねぇよ……!!」


 見るも無惨、語るも無惨――! フリッパーより数メートルほど下に離れたアウトゾーンには、鉄球で破壊した建物や商店の瓦礫の残骸。更には死屍累々とした人々が悶え苦しむ姿、或いは一片も動かない者もいた。


 ゲーム・ウォーリアー始まって以来の死傷者が出るという悲惨な状況の中で、倭刀は一瞬この中に穂香や豪樹も入ってるんじゃないかという最悪のケースまでも想像してしまう。だが上を見上げれば、それは杞憂のものと知った。


「あ!! 豪樹さん、穂香姉ちゃん!!!」


 倭刀の鷹の目から確認された穂香と豪樹の無事な姿。そして更に上には首謀者のエンヴィーが我が物顔で裏ゲームを続ける様子も伺えた。


「フン、精々ヤモリのように這いつくばるが良いさ。建物もお前らゲーム戦士諸共潰してくれるわ」


「あっ、アイツ!! あの女が皆をこんな目に合わせたんやな――――!!!」


 悪行の限りを尽くすエンヴィーに、怒りで燃える倭刀の闘志。

 傾斜60度の斜面を自力で登るのは不可能と思われたがその時、ゲーム戦士たる倭刀には“切り札”なるものがあった事を正念場で思い出した。


「せや! もしかしたらPASで裏ゲーム潰せるんちゃうかな――? よしやったる!!」


 ――いざとなったら魂を込めろ! 倭刀が念じる“龍刀”の魂!!


 ◎――――――――――――――――――◎

 ・PAS【ドラゴンブレード】確認。

 ◎――――――――――――――――――◎


「――PASの波動……? バカバカしい、発動したところで裏ゲームのフィールドを覆せるとでも思ってるのかしら妬ましい」


 とエンヴィーが憎み口を叩くが次の瞬間、


 ◎――――――――――――――――――◎

 PASスキル【鬼神の大鎚】発動!


 超巨大なハンマーを装備して

 攻撃力未知数の打撃を放つ!!

 ◎――――――――――――――――――◎


 倭刀が手にしていた《轟竜刀》が、PASの力によって倭刀の10倍以上の大きさを持つハンマーへと姿を変えた!!


 その巨大さ故に振り被ることすらも容易じゃないと見たがしかし、倭刀の馬鹿力、若気の至りか破天荒か。上腕やら全体の筋肉の血管が浮き出る程のパワーで、そのPASハンマーは振られようとしていた!


「俺が目標とする桐山剣さんなら、意地でもPASでも使って裏ゲームを止めるだろうな! それを俺が、剣さんを超えるこの池谷倭刀が、出来ねぇ筈は無いッッ!!!」


 鬼気迫る迫力は己の目標を超える為。そして大切な人を守る為に、唸るは鬼神の怒りの大鎚。フルスイング一発、ピンボールフィールドに叩き込む!!





「ヌォォォォァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!!!!!!!!」




 ――――鬼神鉄砕(ドゴォン)ッッッ!!!!!



 その時、迫り上がった土地は鬼のような衝撃によってグラっと体勢が崩れ、再びくり抜かれた側へと斜面がどんどん角度を下げていく。


「あれは倭刀のPAS……!? まさか!」

「ひゃーおったまげたわ!! アイツワイ以上の馬鹿力やがな! これでピンボールもお終いや」


 ウラカードやビットチップの影響で切り抜かれた土地が、PASの力によってようやく元の平面に戻ろうとしている。これにはランバージャックの木こりさんも『倒れるぞー!』と言わんばかりのフォールダウン。そして……



 ドーーーーーーーーンッッッッッ



 地震でも起きそうな地響き鳴らし、アメリカ村の土地は再び平面に戻って裏ゲームのピンボール台は総崩れ。

 倭刀の鬼神のPAS一撃が、仲間や人々を救う決め手となったのだ! お見事、そして恐るべし!!



「さぁ後はお前だけやエンヴィー!! ナンパの腹いせ序でに泣かせる程シバいたるかんな!!!」


 それを聞き取った地獄耳のエンヴィー、三角公園付近にて倒れていた所で苦虫噛み締め言い返す。



「――――畜ッッッ生がぁぁぁぁぁ、あのクソガキィィィィ!! ブチ殺したくなる程に妬ましい、嫉ましい、憎たらしい―――ッッッ!!!!!」



 ―――憎たらしいッッ、丁度こちらも読み終わり!

 次回は倭刀とエンヴィーの一騎打ち、見逃すことなかれ!!


 本日は【GAME31 裏ゲーム・アメリカ村戦 前編】を持ちまして、これまでッッッ!!!




 ▶▶▶ SEE YOU NEXT GAME...!!▽

▶▶▶▶ NEXT GAME WARRIORS ▽


倭刀VSエンヴィー、アメイジング勝負!!


 この瞬間、倭刀の魂が煌めき、アイデンティティが確率する!!


 桐山剣を超える男、魅せるッッッ!!!!!



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