【GAME29-4】神撃! 海神・山祇の歌龍!!
◐AMAZING MIDWAY RESULT◑
☆ゲーム戦士
①〔桐山剣 HP1000 手札1枚 EG④〕
カスタム:【ファイティングブレード】【ナイトシールド】
②〔時実桜 HP200 手札5枚 EG⑤〕
ユニット:【太陽の騎士】【タイムライダー】【カウンター・ナイト】
カスタム:【シルバーナイフ】
③〔弥風綾乃 HP1800 手札1枚 EG⑥〕
ユニット:【ガイアの飛行戦士】【リキッドスライム】【地より出でしタイタン】
カスタム【ACS・ロッドサモナー】
★ムーンリバーバンド
①〔フルムーン HP4400 手札3枚 EG⑤〕
カスタム:【ビッグベースシールド】
②〔ハーフムーン HP800 手札3枚 EG①〕
ユニット:【山祇の大歌龍】
③〔クレセント HP1500 手札3枚 EG②〕
ユニット:【海神の大歌龍】
※フィールドカード:【英気栄えし酒場】
◐――――――――――――――――――――――◑
――さて激闘を繰り広げております3on3決闘。敵側も何やら神々しいユニットを出して波乱必須となりそうな展開。
歌に纏わるワードで神と来たら、幾つかのケースはあれども、ここまで和で壮大なユニットの招来は見たことがない!
そもそも歌の中には神を奉り納める為に、神社の祭礼にて奏される『神楽』というのがありますが、これは神々の居る所である『神座』にて招魂或いは鎮魂の目的に巫女達が神懸かりして、人々と交流するなど神人一体の宴の場で行う歌舞の事を言います。
そしてここゲームワールドでも先程の『神楽』のように、招魂されてさぞ歌舞や宴が好きな神々が龍のユニットに魂を宿し、転生された【歌龍】と呼ばれる伝説のユニットが存在すると言われておりました。
それが今、剣たちの眼前にて聳え立つ双龍。
【山祇の大歌龍】と、【海神の大歌龍】なのだ!!
「さーて……いよいよ双龍で攻撃でも仕掛けてやりますか〜クレセントよ!?」
「オッケー、ハーフムーン兄ちゃん!!」
次男と末女が指揮する歌の双龍! 攻撃コマンドを下す前にステータスを見てみよう。
◎――――――――――――――――――◎
〈ユニットカード〉
【山祇の大歌龍】EG:⑧
AP:500 DP:500 AS:15
属性:赤 ユニット/ドラゴン/レジェンド
・能力:[フライヤー]
① このユニットが墓地に送られる時、
相手プレイヤー1人を対象にし、フィールド上の
全てのカードと対象プレイヤーに500ダメージを与える。
◎――――――――――――――――――◎
◎――――――――――――――――――◎
〈ユニットカード〉
【海神の大歌龍】EG:⑧
AP:500 DP:500 AS:15
属性:青 ユニット/ドラゴン/レジェンド
・能力:[フライヤー]
① このユニットが墓地に送られる時、
相手プレイヤーを1人対象にし、フィールド・
持ち主の手札から5枚を30秒間使用不能にする。
◎――――――――――――――――――◎
互いに破壊され墓地に送られた時に起動されるユニット。また種族ジャンルで【レジェンド】と書かれているカードは『デッキに1枚しか入れられない』という特殊ルールが設けられている分、凄まじい威力を持っている。
「「大歌双龍、一斉攻撃!!」」
相対する敵の間合いと状況で各々一人ずつ攻撃を仕掛けるハーフムーンとクレセント。
山祇は綾乃にクラッシュシャウト、海神には桜に超音波級のハイパーボイスを喰らわせる!!
「打たせません! カウンター・レスポンス発動!!」
相手に対し[フライヤー]を併せ持たない桜のユニット、このまま直撃ダメージを与えまいと桜決死のカウンター・レスポンス。その消費EGは④!
『ユニットカード、【羽毛生命体・フットン】!!』
◎――――――――――――――――――◎
〈ユニットカード〉
【羽毛生命体・フットン】EG:④
AP:400 DP:400 AS:0
属性:黄/青 ユニット/エレメント
・能力:[スピードサモン][フライヤー]
①このユニットは攻撃できない。
◎―――――――――――――――――◎
ユニットカードだがアクションカード同様に割り込んで発動できる[スピードサモン]持ちの大きな毛玉のユニット。これがまた[フライヤー]持ちと言うのだから意外と有能だ。
「《タイムライダー》と《羽毛生命体》で《海神の大歌龍》をブロック! これで――」
『カウンター・レスポンス発動』
おっと!? フルムーンが更に畳み掛けてカウンター・レスポンス!!
「そこです。ユニット同士のブロック確定時にカウンター、EG④を払ってアクションカードを発動します」
『アクションカード、【テレポート・ビジョン】!!』
◎――――――――――――――――――◎
<アクション・カード>
【テレポート・ビジョン】EG:②
属性:青
・効果:フィールド上の相手の
ユニット2体を対象にする。
対象ユニットは持ち主の手札に戻す。
◎――――――――――――――――――◎
「対象ユニットは《タイムライダー》と《羽毛生命体・フットン》だ」
「く……っ!?」
ブロックに指定したユニット2体をそのまま手札に戻すというフルムーンの策略。
《タイムライダー》は再び刻の狭間に飛ばされ、《羽毛生命体・フットン》は文字通り手札にフットンだ。下手なシャレ!!
カウンター・レスポンスでユニットが戻った場合は、ブロック指定前に時を戻して可能であれば再び別のユニットにブロックを指定できる。
だが今の時点で相手と同じく[フライヤー]を持つユニットが居ない! このままでは桜に直撃してしまう!!
「仕方がありません……」
とここで悔やみながらも2度目のカウンター・レスポンス。死なねば易しという言葉もあるように再びカードスキャン。
『カスタム・ツールカード、【エアウェーブ・アーマー】!!』
◎――――――――――――――――――◎
<カスタムツール・カード>
【エアウェーブ・アーマー】EG:②
属性:青 装備:ユニット
効果:[スピードサモン]
このカードを装備したユニットは[フライヤー]と
『相手のカードの効果を受けない』効果を付与する。
◎――――――――――――――――――◎
「カスタムカードを装備した《カウンター・ナイト》でブロックします!」
これまた[スピードサモン]持ちの装備カードを発動した桜。吹き荒ぶ上昇気流の風を身体に纏った桜のユニットはその空圧によって宙に舞い、[フライヤー]効果を付与した! これで間一髪脱落の危機は一先ずは去った。
しかし大歌龍を倒し切れなかった事に悔しさを隠せない桜。当然ステータスの差も一目瞭然、軽型のユニットでは太刀打ちできず《カウンター・ナイト》撃破。
「俺は《山祇の大歌龍》で弥風綾乃にダイレクトアタック!!」
「《ガイアの天空戦士》でブロック!!」
一方、ハーフムーン操る『山祇』の龍と戦うのは綾乃。[フライヤー]同士の戦いだが、勿論こちらも攻守敵う事なく《ガイアの天空戦士》が撃沈。
これで猛攻はユニットによって食い止めたかと思ったがしかし、ハーフムーンはそれに更に追撃を加えた!!
「甘いぜ巫女の姉ちゃん! そんな宛の無い勘じゃ肝心な所で痛い目に会うぜ!!」
『ツールカード、【カタパルトシューター】!!』
◎――――――――――――――――――◎
<ツールカード>
【カタパルトシューター】EG:③
属性:赤
・効果:フィールド上の自分のユニットを1体
墓地に送る。その後相手プレイヤー1人・ユニット1体
のいずれかに500ダメージを与える。
◎――――――――――――――――――◎
「墓地に送るユニットは《山祇の大歌龍》!! そして弥風綾乃に500ダメージを与える!!」
〔ウィンディ(綾乃) HP1800→1300〕
「ツールカードは兎も角、わざわざ大歌龍を墓地に送った……!?」
ステータスから見てもまだ戦えるはずの大歌龍を生贄に捧げたハーフムーン。当然無駄死にさせる為に捧げた訳では無かった。
「その通りぃ!! 《山祇の大歌龍》の墓地送りされた瞬間に起動する効果発動!! 対象は勿論、弥風綾乃!!!」
その効果は、“相手プレイヤー1人を対象にし、フィールド上の全てのカードと対象プレイヤーに500ダメージを与える”――!!
「そんな……!!」
〔ウィンディ(綾乃) HP1300→800〕
鎮魂の恨みも込めた山祇の炎が、綾乃目掛けて燃え上がらせる。綾乃には大ダメージ、更には守護するユニットまでも全滅していった。
「嘘やろ、あんな優勢だった綾乃が一気に1000ダメージも喰らうたぁ、死んでも執念深い神の龍やな――!!」
それだけではない。片やクレセントが操る『海神』の大歌龍は同じく墓地送りの起動能力で、フィールド・手札のうち5枚が30秒間使えなくなるのだ。動と静の末恐ろしき墓地からの怨念なり。
「ヘイヘイさっきの意気込みはどーしたー!?」
「悔しかったら2体の大歌龍を倒してみなさいよー!!」
またまた懲りずに煽り文句、対して剣らは。
「……なぁ桜、綾乃。今の状況で出せるユニットはあるか?」
「「聞けよ!!!」」
もう二度も同じ煽りに乗らない大人の剣。そうそう、戯れ言はこーやってスルーしとくと幾らか楽なのだ。
「私は先程の《羽毛生命体》しか出せません」
「ご、ごめんなさい……、この1枚はユニットカードじゃないんです」
桜は先程バウンスされたユニットのみ、綾乃は残り手札1枚を温存してるがユニットでは無いと公言する。それに対し剣は特に感情は変化させずに返答した。
「……よし分かった。桜は今のうちにユニット出しといて。早くしねぇとまたさっきのドラゴンが暴れちまうぜ」
「は、はい」
桜は言われた通りに《羽毛生命体・フットン》を再びフィールドに召喚。しかし何故に[スピードサモン]の能力も無しに先行召喚するのか、桜のみならず綾乃も疑問に思った。
その時勇んで前に立ち、フルムーン達に物申しに出たのが桐山剣。
「――――オイ、そこの人気に盲目な煽り野郎共!!」
対してムーンリバーバンド三人衆は、
「…………クレセント、呼んでるぜ」
「はぁ? ハーフムーン兄ちゃんの方じゃないの?」
「私ですか?」
何で謙虚な長男のフルムーンさんが自ら前に出てるんですか。
「お前ちゃうわアホ!! 龍操ってる次男と末女の方や下がってろ」
……何か色んな意味でムーンリバーバンド全員が不憫に思いましたよ私(泣)
「テメェら大層な龍携えて調子乗ってるみたいやが……こっちの龍だってそれなりに戦えるんだぜ!!」
と桐山剣、仲間の危機に颯爽とカードスキャン!!
『ユニットカード、【ヴァルキリー・フレアドラゴン】!!』
―――グォォオオオォォオオオ!!!!
出たァァァ!! 樹海の街並みに騎士竜の咆哮が木霊する!!
――桐山剣のエースカード・赤い騎士装甲を纏った『烈火の騎士竜』、《ヴァルキリー・フレアドラゴン》だ!!
◎――――――――――――――――――◎
〈ユニットカード〉
【ヴァルキリー・フレアドラゴン】EG:⑥
AP:500 DP:500 AS:10
属性 赤 ユニット/ドラゴン
・能力:[フライヤー]
①このカードがフィールドに出たとき、
自分フィールドのユニットと武器のAPを
300アップさせる。
◎――――――――――――――――――◎
「さぁて……礼儀知らずのアマチュアちゃんにゃ……ゲンコツ替わりに特大パワーの攻撃を受けさせてやらァ!!!」
今まさにフィールドに三大龍ユニット激突の予感! 騎士竜の絆の炎でこの窮地を再び巻き返せるのか!?
そして次回の展開で、ゲームの動きが大きく変わります――!!
――本日のゲーム、これまでッッ!!
▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽




