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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
3rdSTAGE―プレイヤー心・裏表! ゲーム戦士の試練を超えてゆけ!!―
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【GAME28-5】アメイジングバトル・3on3!!

――TIPS――

【ゲーム戦士・プロフィール】


《ムーンリバーバンド ※名称MRB》

・長男 フルムーン(20)

・次男 ハーフムーン(19)

・末女 クレセント(18)


山梨県富士河口湖町出身の三兄妹。山梨の名門ジャズ高校出身のプロジャズバンドトリオ兼ゲーム戦士。

しっかり者で礼儀正しい長男に対し、人気を一番気にする次男と彼氏欲しさに躍起になってる末女をメンバーにして、何故完全調和のセッションが出来るかは永遠の謎とされているらしい。

 

 ――リロード樹海の大いなる自然に囲まれたアップタウン、『リロードバックリバー・タウン』に誘われた剣たち三人のゲーム戦士。


 そこで待ち受けていたのはサックス・ピアノ・ウッドベースで奏でるジャズトリオセッション、スウィング心溢れるプロジャズバンドゲーム戦士、【ムーンリバーバンド】が剣達に勝負を仕掛けてきた!!



「その中でアメイジングのスペシャルルールの一つ、3VS3の『アメイジング・3on3モード』……!」

「……あのさ桜、当たり前のように言うけど初お披露目で俺が知る訳ないからさ、説明してくれ」


 それは読者の皆様も思ってることでしょうから、ここは私めがご説明しましょう!!


 ――――――――PLAY GAME――――――――

 ☆アメイジング特殊ルールその⑤☆

【アメイジング・3on3モード―AMAZING 3on3 MODE―】

 ・ジャンル:カードアクションゲーム

 ・プレイヤーレベル:52


 概要

 チーム戦として人数の丁度良い3VS3でのマルチバトル用に設置したアメイジングのスペシャルルール。

 このモードでは主に三人の中での役割を把握した上での団結力が試される。


 ★主なルール★

 ①スタートは通常モードと同じく手札5枚、EGが0の状態で行う。今回はチーム戦であるが共有はせず、ステータスは各々の数値を持ち合わせて開始する。

 またプレイヤーのHPが0になってノックアウトされた場合はその持ち主のフィールドに維持するカードは全て消滅する。


 ②【ユニットのコントロール譲渡ルール】

 ・EG:②を払うことでフィールド上に配置された自分のユニットを、仲間のプレイヤーにコントロールを譲渡出来る。EGが溜まっていてフィールドにユニットが居れば何回でも可能。

 ※ただしユニット以外のカード、或いは手札内でのユニット譲渡は不可。


 ③【プレイヤーのプロテクトコマンド】

 相手に攻撃、或いはカードの対象にプレイヤーが選ばれた時、他の仲間が代わりにその対象に庇うことが出来る。

 ※全体対象のカードは無効となる。


 ◇チーム戦の為仲間内での手札確認、内緒話は禁止。

 いずれかのチームを先に全滅させれば勝利となる。

 ――――――――――――――――――――


 ――とまぁ、箇条に書くならばこんな感じ。


 今回3on3で重要な事は、『誰が誰を守り、誰が攻撃を仕掛けるか』が鍵を握る。


 特に【ユニット譲渡ルール】は手薄なプレイヤーにユニットを渡す事でガードや攻撃、適性にあった効果の発動など戦術が大いに広げられる。

 更には止めを確定されそうな攻撃にも庇うことが出来る【プロテクトコマンド】も、いざとなった時に延命のチャンスを掴めるかも知れない。


 とかくチームの友情・絆で最後まで生き抜いた者に勝利が訪れる、責任増々だが勝った喜びはまたひとしおなルールなのだ。



「剣さん、私は3on3モードは立海にて既に心得ています。もしルールでお困りになられたらその時はできる限りお伝え致しますわ」

「せやな、頼むぜ桜。奴らがこのルールを用意したって事は、それに特化した有利なデッキとか組んでるのかも知れへんしな」


 敵から提案したルールに呑みつつも警戒は怠らない剣。


「ハッ、馬鹿にすんな。疑心暗鬼を生じてちゃ人気は得られないぜ」

「それとも三人がかりで戦うのが怖いのかしら〜?」


 怪しい様相を全く見せないだけでなく、隙きあらば煽り立てるハーフムーンとクレセントの次男・末っ子。


「はぁ言ったな!? ほんじゃテメェらのルールで真っ向勝負したる、泣かすつもりやから覚悟しとけよ!!」

「剣さん、戦いでは冷静に。私達が付いています、あまり感情に振り回されないように戦いましょう」


 煽りにイラッと来ながらも桜に宥められ早速フォローの恩恵が入る剣。


 はてさてあの曲者揃いなムーンリバーバンドの三人は、剣達に対し正々堂々と戦うのでしょうか?


(((…………ニヤリ)))


 いや、一筋縄じゃいかなさそうです。


 ――さて、剣もそれなりにルールは把握できたようですが、一方の綾乃は何をしてるのでしょう?


(うーん、私のデッキは()()持ってるけど、ここは『ドラゴン』……、いやこれはみだりに使うなって団長さんから言われてるし。ここはシャッフルと立海も付いてるんだから、『タイガー』のデッキにしましょう)


 どうやら対戦前に使用するデッキを決めていたそうで。傍から読むと、味方や相手の強さで何を出すか決めるそれこそ打算的な考えに見えますが、実はこれには深い訳があったのです。それは後程語る事にしましょう。


「おーい綾乃、何してんねん早うスタンバイせぇや」

「……あ、はい! 今行きます!」


 遅れている綾乃に剣が呼びかけてようやく両チーム三人ずつ町の戦場に相並んだ。そして剣は共に戦う桜と綾乃のコンディションを確認していくうちに、一つだけある事に気が付いた。


「……あれ綾乃、お前カードスキャンブレス付けてないやんか?」


 剣と桜にはそれぞれ片腕にブレスを装着しているのに対し、綾乃の腕にはそれらしきものは付けていなかった。代わりに手元に持っているのは派手な飾りと宝珠の付いた巫女の杖。これ即ち……


「御心配には及びません。この杖()()()()()()なんです!」


「し、新型召喚機だぁ!!?」


 これには剣もビックリ仰天。探し求めていた新型召喚機が目鼻の先にあったのだから! 銃司が手に入れた銃型召喚機に対して、綾乃は杖型。名称は【ACS・ロッドサモナー】と呼ぶ。


 杖の中間部にあるグリップの上にデッキホルダーとカード装填口が付けられており、杖先の宝珠が召喚エネルギーを放出して使う優れ物。


 綾乃が言うには所属している『瑞鳳旋風堂』の団長から授けられたのだという。しかし希少種である新型召喚機を持っている綾乃のチームって、一体どんなチームなのでしょうか?


「俺はまだ綾乃がどんなデッキを使うかは知らねぇが、新型召喚機を持ってるって事は、お前も相当な実力と見た。頼りにしてるぜ綾乃!」

「は、はい……」


 剣に期待を背負われつつも、それに応えられるか不安になる綾乃。このちぐはぐが決闘にどのような影響を及ぼすのか。何はともあれ戦いの時近し!


「そちらも準備が出来たのなら、そろそろ始めると致しましょう。しかしその前に私達も自己紹介をしなければ無作法というもの」


 演奏でも当たり前なのだが、決闘でも礼儀正しく対戦相手に誠意を持ちつつ戦うのがムーンリバーバンドのしきたり。それに習って長男からご挨拶。



「――我ら山梨県を代表するプロジャズバンド兼ゲーム戦士、ムーンリバーバンド! メンバーはこの私、onウッドベース、フルムーンと……」

「――ゲーム戦士の人気絶好調、onサックス、ハーフムーン!」

「――只今理想の彼氏募集中、onピアノ、クレセント!」


「以上三名でお送りします!!」


 半ば見栄の張った紹介も目立ちましたが、ムーンリバーバンドメンバー揃って深く一礼。こう来たらば剣達も負けじと名乗りを上げる!


「――シャッフルオールスターズ、『切り札騎士(エースナイト)』やらしてもらってる桐山剣!!」

「――立海遊戯戦団、『時空を掛ける侍女』時実桜!!」

「――瑞鳳旋風堂、『奇跡を呼び起こす巫女』弥風綾乃、です!」


「「「宜しくぅ!!!」」」


 それぞれの因果で結ばれた団結の三人と、ジャズで培ったセッションと兄弟絆でそれを阻むバンドの三人。


 3VS3、二つのチームのゲーム戦士達が激突する『アメイジング・3on3モード』の幕が上がる!


 ――――さぁ、準備は出来たかッッ!!?



「「「「「「アメイジング・3on3バトル! READY!!」」」」」」



『――――START UP(スタートアップ)!!!!』



 遂にアメイジングの刻が刻まれた! ファーストコンタクト、先に仕掛けるのは果たして誰か!? ――本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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