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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
3rdSTAGE―プレイヤー心・裏表! ゲーム戦士の試練を超えてゆけ!!―
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【GAME28-1】邂逅・迷える樹海、剣と桜!!

――さぁ主役がいなけりゃゲームは務まらない!

我らが主人公、桐山剣の登場だ!! ……と言っても数話ほど放ったらかされたけど。


そして今回はライバル立海のメイド・時実桜も緊急参戦! この異色のタッグがまた新たなゲームの予感を知らせる!


更に……緑の髪を纏った新たなゲーム戦士も現れる――!!


『オープン・ザ・ゲート』!!!



▶▶▶ NOW LORDING...CONNECT!▽

 

 ――幾千のゲームと、幾多のゲーム戦士たちで繰り広げる極限の遊戯物語『ゲーム・ウォーリアー』!


 今回の舞台はゲームワールド、弱肉強食の密林で覆われた『アドベンチャー・フォレスト』の更に奥深くに位置する標高高低激しい大樹海地帯【リロード樹海】。


 元々この地は、位置情報も連絡電波も認知出来ない程に樹海から不思議な電波を発している為、踏み入れたが最後の最難関迷宮として名高い未知のエリアと評されている。

 それ故に一般のプレイヤーは、数々の条件を満たしていないと入る事を許されない。


 ……だが、()()()()()()に巻き込まれたゲーム戦士を除いて。



「ちっくしょう……変なブラックホールに吸い込まれて変な森に居るし、みのりとは連絡が付かねぇし、気がついたら長いこと俺の出番なくなってるし……主人公が散々過ぎる様だぜこりゃ」


 ――そのゲーム戦士は、ご存知シャッフルオールスターズ縁の桐山剣。


【GAME26】にて突然剣とみのりの上空に現れた『ワープホール』というブラックホールに巻き込まれた剣は、その気まぐれに押し付けられて本来入れない筈の『リロード樹海』に飛ばされポツンとお一人ゲーム戦士、現在絶賛遭難中。とまぁそういう訳なのです。



「こーゆー時はまず心を落ち着けて、誰かに助けを求めるのが先決だが……こんな密林じゃ助ける方が()()()()()方になっちまうわな」


 更にこの『リロード樹海』は密林から醸し出す怪電波でプレイギアでの連絡が出来ないだけでなく、何らかの慢性なバグによって空間が捻じ曲げられているようだ。これでは熟練のゲーム戦士とて攻略は容易ではない。



「参ったな……どうしたってこりゃ八方塞がりや。カードも使えそうなのは無いし、マジでどないしょ」



「――――それなら私にお任せくださいな。私のPASで空間を操作すれば問題は解消されます」


 ――!!?? ちょっ、剣さん、後ろ……!!


「そっか、()のPASは紅蓮城を迷宮に創り上げられる程に空間を捻じ曲げる能力もあったんだっけな。すっかり忘れてたぜ」


 って剣さん何順応してんの!?


「よーしそうなれば行くしかねぇな。こんな迷い森にじっとしてる暇なんかねぇぜ。俺と桜の力があればこんな所すぐにでも脱出、…………………………桜?? って」



 ――――わ゛あ゛あ゛あ゛あああああああッッッ!!!!!!



 分ッッッかりやすいほどシンプルなノリツッコミ、ご苦労さまでした。



「ななな、ナ、Na、何でお前がここにおんねん!??」


「お久しぶりです、剣さん。『アメイジングウォーズ』以来ですね二人きりになったのは」


 桜は立海の目を気にせずに剣と出会えた事で、妙に嬉しそうな顔をして挨拶を交わす。


「全然気付かんかった……」

「驚かせて申し訳御座いません。――しかしこれが決闘なら、私が一本取れたでしょうか?」


「……ムッ、んなこたねぇやい! 殺気がありゃ桜なんか幾らでも反応して避けるし、今のは俺が油断したってか桜があまりにも気配が無―――」


 剣さん、彼女の前で言い訳は見苦しいですよ。


「ではそういう事に致しますわ。――それよりもみのりさんから話は聞きました。シャッフルの間で大変な事に巻き込まれたと……」

「みのりが? じゃお前はみのりに頼まれて俺を助けに来たんか?」


「はい。みのりさんの助力のお願いを受けて、間接的に立海と協力する事に。私は微力ながら剣さんの力添えに参られました」


 知らない所でみのりが立海との協力に貢献していた事を初めて知らされた剣。水臭さも半分、改めて彼女の凄さを思い知らされたのだった。


「みのりが立海を引き寄せたのもスゲェけど、まさか桜が俺の所に来るなんてなぁ……」

「……不服でしょうか?」


「とんでもない、その逆や。去年俺と戦った時と比べてお前もだいぶ性格も丸くなったなって思っただけ」


「……それはみのりさんの勇気と、それに応じた銃司様のご厚意があってこそですわ」

「ヘヘッ、銃司もえぇとこあるやんか。生きて帰れたらみのりにスイーツ奢ってやんないとな」


 良い事をすればその分嬉しい因果が訪れる、とは言ったものですな。


 とはいえ桜がこうして剣に出会えたのも、立海の仲間のフォローがあってこその事。下手すれば共倒れの可能性もあったからだ。

 あぁ廻る因果は糸車、明日をも分からぬ風車。私の講談ギャラだけじゃ火の車、高くて乗れない観覧車。……明日は自動車修理頼まなきゃ。


「何いってんだか……。あ、でもさ。今はえぇけど俺らシャッフルと協力するんなら、俺よりも槍ちゃんのが先でも良かったんちゃうか? 今アイツオフィシャルの試練真っ最中やし」


「それが……史也様はこうお考えになられているらしいのです」



 桜が語る立海側の心理情況、それはシャッフルとはまた違った、因果模様を醸し出すものとなっていました。


 果たしてそれは何か気になる所ですが……一旦読み終わりに致しまして次回申し上げる事にしましょう。(最近字数長いから……)


 ――本日のゲーム、これまでッッ!!




「あれぇ……? 何処に落としちゃったかな、私のプレイギア……」




 ……ん? 今、誰か喋りましたか……??



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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