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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
3rdSTAGE―プレイヤー心・裏表! ゲーム戦士の試練を超えてゆけ!!―
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【GAME27-5】ユニット・ゲーム戦士のプライド!!

◐AMAZING MIDWAY RESULT◑


 ☆①〔フルル(みのり) HP1200 手札4枚 EG③〕

 装備:《聖天使の盾》

  ②〔レーミィ(レミ) HP900 手札5枚 EG②〕

装備:《フレイムチェリーアロー》


 ★〔ジョロキア・スパイダー HP1600 手札3枚 EG⑥〕

 

※《フィールド・リターン》の効果により、毒沼フィールド《ヴェノムプー》消滅。

 

 ――レミのプレイヤースキル炸裂! 【アメイジング調合術】によって手札のカードを合成・錬成・大完成。


 二人を苦しめていた毒沼フィールド《ヴェノムプール》は、その修羅場を一挙にリセットさせる《フィールド・リターン》をこの場で作り、発動したことによって窮地から脱出した!


「――カードを()()()ぁ……!? 創作物じゃあるまいし、そんなあり得ないこと……」


 と無意識に言い訳をしようとしたが、一旦冷静になったジョロキア。


「…………いや違うね。それがあんた達の底力ってヤツか! 特にレミちゃん、あんたがみのりちゃんに説教された途端にいつの間にか迷いが吹っ飛んじゃってるもの。やっぱ持つべきものは友よね、使えるわ!」


 それに対しレミはこう言い放った。


「その言い方は語弊があるわよジョロキア! 友達ってのは道具みたいに扱うもんじゃない。時に助け合って、共に成長し合える一生もんの宝なの! あたしの大好きなみのりちゃんを、そんじょそこらの道具なんかと一緒にしないで!!」


「レミちゃん……!!」


「このダンジョンの報酬よりも価値があるか、面白いじゃない。でも道具使う事しか取り柄の無いあんたに、大好きな友達を守れるの〜?」


 またしてもジョロキアの煽りがレミに降り掛かる。だが彼女はもうそんな事で混乱する事は無かった。


「……どうかな。確かにあたしのデッキはツールカードばっかでユニットは殆ど無いし、さっきまではパズルやるくらいしか得意な事は無いと思ってたけど……このゲームに挑んで、そんな事は無いって分かった!」


 一欠片の自信は、ゲーム戦士の実力を大きく躍進する切っ掛けを作る。

 例え剣みたいな極運が無くても、槍一郎のようなスピードも、みのりのガードが無くても、レミにはレミだけの武器があるのだから!



「あたしのブラックボックスなノーミソのヒラメキきらめきに、不可能は無ーーーーーーい!!!!!」



 …………な、なんか良く意味が分からんが、取り敢えず言えることはレミは物凄い自信があるという事だぁ!!


「良いじゃん! ゲーム戦士のプライドがこっちにもひしひしと伝わってくる! だったら私もユニットの根性っての、魅せてあげるよ!!」


 レミの自信にジョロキアの闘志にも触発された。

 現在の盤上から見て、奥の手として《フレイムチェリーアロー》を温存しているレミや、《聖天使の盾》を装備しているみのりの方がやや優勢の状態。


 対してジョロキアは《ヴェノムプール》を失い、ユニットスキルの『蜘蛛の領域』で回避範囲を広げている以外は丸腰の状態だ。


(とはいえ今は二人が持ってる武器が厄介だね。特にレミちゃんの《フレイムチェリーアロー》は赤属性で、私にとっては弱点だ。ならば……)


 と思いて動くジョロキアは宙に浮かぶカードを手に取り、詠唱する。


「アクションカード、【攻撃封じの糸】!!」


 ――発動したその刹那。また出たジョロキアの腹部背後にニョキッと突きだす蜘蛛の触手から、シュルシュルと高速に飛び出す蜘蛛の糸がみのりとレミを襲う!


「きゃっ!?」

「あっ?!」


 二人の手足に毛玉のように巻かれた白い蜘蛛糸。

 これでは手に持つ武器も思うように使えず、足も巻かれて動けない。これがアクションカード《攻撃封じの糸》の恐ろしさ!


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈アクションカード〉

【攻撃封じの糸】

 ・属性:黒 EG:③


 ・効果:全ての相手プレイヤーを対象にする。

 対象にされたプレイヤーは

 2分間カスタム・ツールでの攻撃は出来ず、

 移動速度が半減される。

 ◎――――――――――――――――――◎


「これで私ら蜘蛛の天敵は封じたって事。カードの発動は出来るけど、この糸は2()()は解けないよ!」


「2分!? 長すぎるわ!」

「これじゃレミちゃんの弓も、私の盾も使えない……」


 そして更に気掛かりなのはジョロキアのEG。現在EGを⑦も温存している彼女には2枚の手札。明らかに何か大物を出そうと構えているような感じだ。


「その通りだよ! 二人の攻撃を封じさせたのは私の切り札を出す為の余興、あと僅かでこの蜘蛛カードの親玉があんた達を襲うって事!!」


 余程そのカードに自身があるのか、フィールドに召喚する前から宣告するジョロキア。数秒経過し彼女のEGが⑧になった時、その機は熟した!



「これぞスパイダーのクイーン! ユニットカード、【蜘蛛の女王―アラクネス・スパイダーⅥ世―】召喚!!」


 ――詠唱が放たれた時、暗い遺跡の空間に突如出現した金の蜘蛛糸。


 何事かと上を見下ろす暇も無く、ドスンと地に降り立ったのはタランチュラも真っ青な銀の毛で覆われた鋭い触手爪を持った八本足。

 更に上半身は、蜘蛛糸でコーディングした金のドレスに纏った女性の姿のモンスターが出現した!!


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈ユニットカード〉

【蜘蛛の女王―アラクネス・スパイダーⅥ世―】EG:⑧

 AP:500 DP:800 AS:10

 属性:黒 ユニット/スパイダー


 ・能力①:このユニットがフィールドに出た時

 全相手プレイヤーを[毒]状態にする。

 ②/EG⑤:[毒]状態のユニット・プレイヤーの

 付加ダメージを2倍にする。

 ◎――――――――――――――――――◎


「まずは召喚時の効果! あんた達二人、纏めて毒に蝕まれなさい!!」


 と効果を発動したその時、《アラクネス・スパイダーⅥ世》の手から禍々しい紫の波動をフィールドに放ち、直様みのりとレミに異変が訪れた。


「――――うっ?!」

「苦しい……身体中がビリビリしてくる――!!」


 胸やら抑えて息苦しくなる二人、これがアメイジングにおける状態異常[毒]の症状。

 これらによる永続効果は『十秒に一回、HP・DPが100ダウンする』という《ヴェノムプール》と同様の効果であります。と言ってる側から、


 〔レーミィ(レミ) HP900→800〕

 〔フルル(みのり) HP1200→1100〕


 またしてもジワジワと減少するHP、それもフィールドカードでは無く、自分の状態異常によるものであるから対処が一層難しい。


「さぁここからが正念場だよ。私の蜘蛛の本領を持ってしても抗う事が出来るか、勝負だ!!」


 ジョロキアも本気になったのか、腹部に閉まっていた日本の触手足を剥き出しに戦々恐々に威嚇している。

 レミはブラックボックスの思考から、勝利を願わんと強く念じるのでありました。



(知恵を巡らせ、頭を使え、考え抜くのよレミ! 剣くんや皆みたいな力は無くても、あたしにはブラックボックスで培った【ヒラメキ】っていう武器があるッッ!!)



 さぁ気合も十分、頭も冴えるか畠田レミ! 次回はいよいよ決着の時、度肝を抜くようなヒラメキは果たして出るか!? ――本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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