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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
3rdSTAGE―プレイヤー心・裏表! ゲーム戦士の試練を超えてゆけ!!―
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【GAME27-1】蜘蛛を司る少女ユニット!!

――人間、誰もが向き不向きというのがあるもの。それはゲーム戦士とて同じ事。


剣のように運が強くなくていい、槍一郎のように速くなくなっていい。


君には君だけの“良さ”があればそれでいい!!


……それを気づく事になった一人のゲーム戦士、そのきっかけとなったのは馴れ初めのゲームで貰ったハート型のペンダントだった……!!


―――『オープン・ザ・ゲート』!!!


▶▶▶ NOW LORDING...CONNECT!▽

 

 ――ここはゲームワールド、古代遺跡が立ち並ぶエリア『ミステリールインズ』。ここに自分自身への自信を取り戻すべく、ゲームに挑むゲーム戦士が二人。


 謎解きダンジョン絶賛攻略中のみのりとレミ。特にレミのヒラメキによって着々と解読が進み、本人も『パズルだけが取り柄じゃないんだ!』と徐々に存在意義が強くなってきたようだ。


 そして残すは最深部、ダンジョンの縄張り主兼ボスキャラのユニット『ジョロキア・スパイダー』が二人を待つ!


「あっ、あそこにユニットが……」

「ホントだ! あんにゃろめ、絶対やっつけてやんだから!!」


 前回最深部までの通路を阻んだ蜘蛛の巣の仕掛けを《フレイムチェリーアロー》で解読したレミ。扉の向こうでは二人においでおいでとか細い手で招いて待っている。

 それに引き寄せるかのように突き進むはみのりとレミ。特にレミは落ち込んでいる所を散々彼女に煽られた仇を取らんと俄然やる気で突き進む。



「アハハハ!! 良く来たねプレイヤーのお二人さん! あのダンジョンを攻略してくれて、私も嬉しいよ」


 久方の来客を出迎えるように上機嫌なのはジョロキア・スパイダー。

 銀髪のショートボブ、黒の長袖に黄色のワンピースを着た少女の姿をしているが、何を隠そうこの子は女郎蜘蛛のユニットなんだそうです。


「冗談じゃないわよ! あんなに蜘蛛のユニットウジャウジャ呼び寄せちゃって、お陰で腕がずっと鳥肌立ってて戻んないじゃないの!!」


「知らないよそんなの。そーゆーダンジョンなんだから選んだあんたが悪いんでしょう?」

「うっ、それは……」


 そう言われては、言いたい文句も言えなくなるレミであった。


「ま、良いさ。それでも果敢に解読したんだし、私も誠意を持ってあんた達二人を相手してあげる。要はアメイジングの決闘を2VS1! 私に勝ったらダンジョンの宝庫から良いもんあげるよ」


 煽り文句は尽きないがゲームでのルール等には誠実な性格のジョロキア。そんな彼女をアメイジングで勝利すれば晴れて蜘蛛の巣ダンジョンは踏破と見なされ、豪華賞品が獲得できる。


「ただしあんた達が負けたら……蜘蛛の巣ぐるぐる巻にして、あんた達をまるごと夕食のオードブルに――」

「「ひぃい!!?」」


「―――なーんて事はしないからデメリット無しで頑張ってねー☆」


 ――――へなへな〜、ガクッ!


 急に物騒な事を言うものだから腰を抜かしてずっこける二人。ロリな顔してお人が悪いジョロキアさんだこと!


「フフッ、良い顔になったじゃん! じゃせっかくだからあんた達の名前も教えてよ。本名でも大丈夫だから」


 アバターネームでの仮名は抜きで名乗りを求めるジョロキア。それに応じて二人は名乗る。


「シャッフルオールスターズ・『ブラックボックスガール』の畠田レミだけどぉ! あたし負けないんでー、負けたくないんで、バンバン論破してくから宜しくッッ!!」


 何を論破する気ですかレミさん。続いてもう一方。


「同じくシャッフルオールスターズ『ピュアプリンセス』、河合みのり! 私、Fall◯uysのダイブ動作が中々マスター出来ません!! 宜しくッッ!!」


 こんな感じで、ヤンキー風に各々名乗りを上げるのがシャッフル流なんだそうです。


「へぇ、あんた達あの有名なシャッフルオールスターズのメンバーだったのか! こりゃ勝てばユニットの間で名声が上がるって事だ!」


 ユニットの間でもシャッフルの名声は行き届いていたようだ。

 特にダンジョンのボスを担っているジョロキアにとっては、彼女等に勝つ事で話題を掻っ(さら)える為、どっちに転んでもフェアな戦いになる。


「じゃみのりちゃんにレミちゃん! あんた達シャッフルのメンバーの実力を見せて頂戴!」


「……宜しくお願いします!!」

「どっからでも掛かってきなさーい!!」


 みのりは礼儀正しく、レミは好戦的に事前に装備した盾・弓矢を各々構える。

 そしてジョロキアは、周囲にアメイジングカードを宙に浮かせて詠唱する形で戦闘態勢に入った。


 ――ジョロキア・スパイダーVSみのり&レミ、準備は出来たか!?



「「「アメイジングバトル! READYレディ!!」」」



『――――STARTスタート UPアップ!!!!』



 スタートの号令が掛かったと同時に、ジョロキアから強烈な覇気を醸し出している。その様子をPASを覚醒させたレミだけが感じ取った!



(な、何……? アイツの覇気、PAS――!? ……いや違う、この感じは胸の奥というよりかは()()に出ているような――!!)


 ジョロキアの覇気、それは即ちユニットが持つと言われるレア級の【ユニットスキル】の覇気であった。そしてその形は“大蜘蛛”!!



「……私のスキルは伊達じゃないよレミちゃん。全ての蜘蛛の力を培ったユニット、ジョロキア・スパイダーの力を魅せてあげるよ!!」


 果たしてジョロキアの言う蜘蛛の力とはどのようなものでありましょうか!?

 今日の所は一旦読み終わりと致しまして、本日のゲーム、これまでッッ!!


 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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