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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
3rdSTAGE―プレイヤー心・裏表! ゲーム戦士の試練を超えてゆけ!!―
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【GAME26-6】レミ・ヒラメキのときめき!!

 

 ――ダンジョン最深部にて待つユニット、ジョロキア・スパイダーの元に辿り着くべく謎解き奮闘するみのりとレミ、だがしかし!

 そこで彼女達に待ち受けていたのは、天井にて獲物を舌なめずりする蜘蛛人間のユニット集団!!


「いやぁっ! 何よコイツら気持ち悪い!!」

「幾ら私が蜘蛛平気でも、あんなのトラウマになっちゃうわ!」


 ――彼女達の行く手を阻むのは蜘蛛人間ユニット『クモノイド』。

 黒い毛で覆われた身体に複眼、更には腹部まで生えている八本足が起き上がって立ってるんですから、みのりみたいに平気な人でもゾッとしてしまうような悍ましさ。


「「「キシャァァァァァァッッ」」」


 空腹で我慢の限界、蜘蛛人間がみのり達目掛けて御馳走に掛かろうと襲い掛かってくる!!


「逃げてぇぇぇええええ!!」


 二人が逃げようと思っても余りに多勢に無勢。20体もの蜘蛛人間を狭い部屋でくぐり抜けるにも至難の業。

 向こうも粘っこい八本の触手と、蜘蛛の糸が逃さんとばかりに付け狙う。更にもっと最悪なのは……


「嘘でしょ出口扉が開かない!!」

「はぁ!!? じゃどうするのよ!!」


 部屋の扉は何処も鍵がかかって開く事が出来ず、袋小路のみのりとレミ。

 切羽詰まって必死で脱出を考えたその時、再びレミ過去の謎解きゲームの記憶が攻略の手口を思い出した。


「……みのりちゃん。しんどいでしょうけど、この蜘蛛倒さないとここ開かない仕組みなのかも」


「……そうかも知れない。だとしたら一番嫌なのはレミちゃんでしょ?」

「当たり。いっその事早くコイツら片付けたい」

「だったら……一緒に!!」


 レミに続いてみのりもアメイジングのブレスを起動し、二人は戦闘態勢に入った!

 先手はみのり、ブレス内に温存したカードの中から一枚引いてカードスキャン!


『カスタム・ツールカード、【聖天使の盾】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 <カスタムツール・カード>

【聖天使の盾】EG:④

 GP(防御力):600

 属性:白 装備:プレイヤー/ユニット


 効果:装備したプレイヤーは

 黒属性のダメージ・効果を受けない。

 ◎――――――――――――――――――◎


 白銀の盾に天使の羽をコーティングしたきらびやかな盾を装備したみのり。

 クモノイドの属性が黒と判断した彼女の勘は当たり、蜘蛛の糸も攻撃も皆ガードしてレミを守っていく。


「レミちゃん、反撃だよ!!」

「分かってる。害虫駆除にはこれよ!」


 みのりの背後でレミもカードを引き抜きスキャンした!


『ツールカード、【ウルトラ殺虫剤Z】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 <ツールカード>

【ウルトラ殺虫剤Z】

 EG:③ 属性:無


 ・効果:フィールド上全ての『インセクト』族の

 ユニットを破壊する。

 ◎――――――――――――――――――◎


 レミが召喚したのは背丈以上の缶に詰まった殺虫剤! 『インセクト』族のユニットを全てコロリとさせる強力なツールだ!


「レミちゃん調合印の殺虫剤、受けてみなさい!!」


 レミは口元抑えて殺虫剤のノズルを押し、シューッと一発クモノイド達にばら撒いた!!

 すると無数のクモノイドが次々と倒れ、ピクピクッと痙攣させた直後に一気に消滅していった。


「やったぁ! ……ケホッケホッ」

「みのりちゃん、殺虫剤吸っちゃダメだよ!」


 充満した殺虫剤の烟で思わずみのりはむせ込んだ。皆さんも殺虫剤は身体に毒ですから、出来るだけ吸わないようにしてくださいね。


 ▶▶▶ NEXT▽


 ――さて、勢いというのは読んでいる側の皆様も清々しくなるもの。

 クモノイドの全滅によって扉が開放され、二人の快進撃は止まらない。


 全体マップを映し出すコンパスを手に入れた事で先に進む為の経路やカードの在り処が示され、着々と獲得していく。

 更にはオブジェを動かす事で出現する()()()()まで見つけて、意気揚々と進むみのりとレミ。


 最深部まで目と鼻の先にまで迫った地下フロア、探索を進めていくうちにレミは、疑問に思っていた事があった。


「……多分あたし達がさっき一見したフロアが、最深部だと思うんだよね」

「うん。最深部へ続く通路に張り巡らせた無数の蜘蛛の巣。その向こうには赤いボタン。おそらくあれが最後の謎解きだよ」


 最深部に隣接するフロアを一度一見していた二人。最深部に続く通路が、強固な蜘蛛の巣によって行く手を阻まれた今の状態では攻略不可。

 そこで二人はその手前の地下通路にて、アイテム探索に打って出る事となった。だがもう一つ彼女には気になる事が。


「あとこの2枚に合う素材も、地下にある良いけどね……」


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈素材カード〉

【チェリーボウ】

 ・森林のユニットが好んで使っていたという弓。

 武器として使うには肝心の矢が無い、どうしよう。

 ◎――――――――――――――――――◎


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈素材カード〉

【鉄の矢】

 ・鋼鉄で錬成された強固な矢。

 でも弓が無いと武器として使えない。どないしょ。

 ◎――――――――――――――――――◎


 序盤で手に入れた弓の素材と、途中で手に入った矢の素材カード。

 これをレミの持つ『調合の壺』で調合し、別のカードに錬成する事ができるのだが……


「この二つだけじゃ()()()()だって」

「何が足りないのかな」


 弓矢以外にも必要な素材がある事を知り、その残りの素材が地下フロアにあるだろうという推測の元で探索は続く。そして、


「あ、あった! 祭壇にあるカード!!」


 地下フロアに設置されていた祭壇に飾られたカード。確認するとそのカードは熱せられた石のイラストが書かれていた。


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈素材カード〉

【紅蓮石】

 ・石の中に高熱の炎が宿っているという特殊な石。

 石焼き芋しか使い道が無い? そんなこと無い!

 ◎――――――――――――――――――◎


 いちいちカードテキストが、我々をつっこませようとしてるのが気になりますが。

 一応確認の為、調合の壺の調合リストメモリーから先程の弓矢の素材を確認する。


「これだ、この紅蓮石で弓矢のカードが創れる!!」

「すごーい! じゃ早く取ろうよ!!」


 レミが祭壇のカードに手を差し出そうとしたが、その手は止まった。


「……レミちゃんどしたの?」


「なんか、()()()()()()()()……」


 何を言ってるんですか、出来過ぎた話なんか作者にとって日常茶飯事だと思いますが?


「いやそうじゃなくて……、あのジョロキアってユニットが豪語してた割にはすんなり解読して、それでも何で他のプレイヤー達が辿り着けなかったのかが気になっちゃって」

「……もしかしてこれが罠だって思ってるの? それでも大丈夫よ。レミちゃん前より強くなってるし、罠くらいへっちゃらよ!」


 躊躇うレミに後押しするみのり。ここは友達の言葉を信じて祭壇のカードを手にかけて掴んだその時!



「「「キシャァァァァァァッッ!!!!」」」


「げっ!?」


 祭壇の上から降り掛かる黒い物体の数々、聞き覚えのある奇声。あの蜘蛛人間ユニット・クモノイドが天井から降ってきた! その数なんと50体以上!!


「「もう嫌ァァァァアアアアア!!!!!」」



 ――――走る走る、二人は走る! 流れるクモノイドの大波小波、とにかく逃げ道確保して左右直線行ったり来たり。時に最深部手前のフロアから近づいたかと思えばクモノイドの波で結局は押し戻され、行こうにも行けぬ目的地。


「……レミちゃん! 素材揃ってるんだからそのカスタム・ツール今のうちに創っちゃおうよ!!」

「何言ってんのよ、こんな騒ぎで壺シェイクなんか出来ないわよ!!」


 そりゃそうだ、戦場で調合なんざ気が散って仕方がない。そこで二人はユニットの隙を突いて再び最深部の手前フロアにたどり着いて、一つしかない入り口をみのりが《聖天使の盾》で蓋するように行く手を塞いだ!


「私がユニットに邪魔させないようにするから、今のうちに!」

「分かった!!」


 仲間の手助け胸に染みる。レミは素早い手付きで調合の壺を取り出し、手に入れた《チェリーボウ》《鋼鉄の矢》《紅蓮石》のカードをパッパと壺にぶち込んで、レッツ・フォーミュレーション!!


SHAKE(シェイク)、SHA――』


「今日はシェイクしてる暇ないの! 一気に行くよ!!」


 と何を考えたかレミ、カードを入れた調合の壺を振らずに蓋を抑えるように上から振りかぶって、ドンッと思い切り地面に叩きつけた。……って壺にテキーラショットですか!


『Oh、Shot(ショット) so GOOD(も良いじゃん)……!』


 ……どうやらOKらしいですね。急いで壺のカードを取り出してみればこの通り!


「出来たッ! 【フレイムチェリーアロー】!!」


 ◎――――――――――――――――――◎

 <カスタムツール・カード>

【フレイムチェリーアロー】EG:④

 AP(防御力):300 PP(使用回数):5

 属性:赤 装備:プレイヤー


 ≪必殺技≫

 EG:④『紅蓮狙撃(クリムゾンスナイプ)』AP:400

 ・赤属性の貫通ダメージを与える。

 ◎――――――――――――――――――◎


 早速召喚してみると、それはアーチェリーの中型弓に5本の矢がセットになってレミの元に装備された。

 出来栄えに見惚れたい所だが、それどころじゃない。


「レミちゃん出来た!? 私もう、キツイかも……!」


 必死の形相でユニットを押し抑えるみのり。気づけば入り口の向こうでは50体ものユニットがギュウギュウ詰めになって突き進もうとしていた。密です、密です!!


「待ってて、今やっつける!!」


 レミは《フレイムチェリーアロー》に矢をセットして、みのりの奥のクモノイドにターゲットにキリキリっと弓の弦を絞る。その構える矢の先端には赤い紅蓮石が……


「今よみのりちゃん! 離して!!」


 レミの号令に瞬時に盾での抑えを解いて離れるみのり。今にもクモノイドが襲おうとした、その刹那!!


「『紅蓮狙撃(クリムゾンスナイプ)』ッッ!!!!」


 ――――ビシュュュュュンッッ


 一本の矢が解き放ち、その空気摩擦で先端の紅蓮石が火を吹いて矢が炎に包まれる! その矢はクモノイドの集団終点まで貫通して突き刺さった!!


「「「グ……ギャ、ギャァァァ…………」」」


 強弓一閃、《フレイムチェリーアロー》の貫通した炎の矢が敵の身体をも焼き尽くし、一瞬にしてクモノイド集団を全滅させた! そして同時にレミの思考回路も閃いた!!


「そうだ、これなら……!!」


 方向変換回れ右と、180°後ろの扉に目をつけたレミ。それは二重三重にも強固な蜘蛛の糸を張り巡らせ、先には赤いボタンの付いた扉。

 先程の攻撃で完全に扉の意味を解読したレミは、再びその矢を絞って引き離した!!


 ―――ヒュウウウゥゥゥ……ドスッ!!


 ピロリロリロリ〜♬


 炎の解読ダーツ、大当たり〜!! 矢の炎で着火した蜘蛛の糸はたちまちその形が燃え崩れ、矢の刺さった先には赤いボタンが押されて自動的に閉まっていた扉は開いた!!


 その扉の先には、レミ達を待ちかねていた女郎蜘蛛ユニット『ジョロキア・スパイダー』が待っている!!



「……フフフフッ、やっと遊び相手が来たね! 久々に面白い事になりそうだ!!」


 みのりとレミに迫る強敵との戦い! 果たして二人は女郎蜘蛛の餌食になってしまうのか、はたまた勝利の先に何が待つのか!?


 この続きは次回、後半戦でのお楽しみに。本日は【GAME26】、『畠田レミ、謎解き開花』を持ちまして、読み終わりで御座いますッッ!!



 ▶▶▶ SEE YOU NEXT GAME...!!▽

▶▶▶▶ NEXT GAME WARRIORS ▽


ミステリールインズ勝負・後半戦『ジョロキア・スパイダーVSみのり&レミ』!!

蜘蛛の巣と毒で織りなす蜘蛛コンボにみのレミコンビ大苦戦!


その時、みのりが取り出したハートのペンダントが……!!



この小説を読んで『面白かったぁ!』と思った皆様、是非とも下の「ブックマーク追加」や感想・レビュー等を何卒お願い致します!!

更には後書きと広告より下の評価ボタンでちょちょいと『★★★★★』の5つ星を付けて、作者やこの物語を盛り上げて下さいませ!!

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