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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
3rdSTAGE―プレイヤー心・裏表! ゲーム戦士の試練を超えてゆけ!!―
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【GAME26-5】蘇るゲームの記憶!!

――TIPS――

【ミステリールインズ②】

このエリアに設置されたダンジョンゲームは扉のマークで記された絵がヒントとなっているが、ダンジョン内の構成は毎回ランダムに決められており、再チャレンジ時は同じ攻略は通じない。

ただしダンジョン内ではアイテムカード隠れており、拾えば自分のものにする事が出来る。

 

 ――ここはゲームワールド、古代遺跡が立ち並ぶエリア『ミステリールインズ』。


 レミの喪失した自信を取り戻すために、親友みのりが提案したダンジョンゲーム踏破。

 そして突入した蜘蛛の巣の絵の扉が書かれたダンジョンに待っていたのは、ダンジョンを縄張る女郎蜘蛛のユニット『ジョロキア・スパイダー』。


 レミは落ち込んでるのを見透かされ、散々煽られた事で頭に来た様子でショボくれ一転やる気十分でダンジョン踏破を目指す。

 感情の浮き沈みが激しい彼女であり、みのりも元気が出てホッとしたは良いが……何分不安も付き纏う。果たしてクリアなるのか乞うご期待。


 ▶▶▶ NEXT▽


「……ねぇみのりちゃん。ダンジョンって言うくらいなら穂香ちゃんも連れていけば良かったのに。あの子不思議のダンジョン強いって話聞いたよ?」


「それじゃレミちゃんの自信付けの意味が無いよ。それにこのダンジョンはローグライクな感じというよりかは、アイテムを使って謎を解くタイプのダンジョンなんですって」

「ははーん、要は『ゼル伝』タイプなのね」


 反応を見る限りでは謎解きアドベンチャーには苦手意識は無い様のレミ。

 彼女によると幼い頃にゼル◯の伝説はやった経験はあるらしいが、ブランクも空いている為得意かどうかは微妙のようだ。


「ゼル伝やった事あるなら、ちょっとは感覚も覚えてるでしょ?」

「どうかな〜、あの後テトリスばっかやってたから……ってあれ?」


 私語を交わす中でレミは暗がりの床から光る物を見つけ、拾い上げる。


 ◇――――――――――――――――――◇

 ・レーミィ(レミ)は アメイジングカード

≪クラッシュボム≫ をGETした!!

 ◇――――――――――――――――――◇


 突如空間に現れたクリアーウィンドウがレミのカード獲得を知らせた。このようにダンジョン内ではマップ内の何処かにカードが落ちているのだ。


(こんなダンジョンに爆弾のカード……?)


 関連性の無さに妙な違和感を感じているレミ。一方でスタート地点・入り口の周囲を探索し次の場所へ続く通路が無いか確認するみのりだが……


「……大変、次の所へ行く通路口が見つからないわレミちゃん」

「嘘!?」


 いいえ、本当です。スタート地点から早くも穴も階段も無い状態で八方塞がり! このまま立ち往生かと危惧されたが、ここで壁側にいたレミがある事に気付いた。


(…………この壁、風が吸い込んでいる)


 まるで奥に空間がある事を示唆してるかのように、古びた壁の隙間から風を感じたレミが突然閃いた。


「……分かった、こーゆー事か!」


 レミは先程手に入れた《クラッシュボム》のカードをブレスに装填してカードスキャン!


『アクションカード、【クラッシュボム】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 <アクションカード>

【クラッシュボム】

 EG:③ 属性:無


 ・効果:広範囲で500の爆破ダメージを与える。

 ・ダンジョン効果:物や壁の破壊が出来る。

 ◎――――――――――――――――――◎


 決闘とダンジョンで効果が異なるツールカード、今は敵は居ないためダンジョン効果を使い、レミは《クラッシュボム》を壁際にセットして着火した。


「爆弾使うよ、みのりちゃん伏せて!!」


 レミの号令でみのりは地に伏せて耳も塞ぐ。その3秒後、


 ――――BOMB(ドカン)!!!


 爆音と共に崩れる音もした爆破の後始末。煙が晴れると壁は綺麗に穴が空き、次のエリアへ通れるようになった!


 ――ピロリロリロリ〜♬

【謎解きで この音流れりゃ 大当たり】―Mr.G・ゲームの俳句―



「……思い出した! あたしゼル伝で解読した時の快感大好きだったっけ。小さい頃の事だからすっかり忘れてたわ」

「やっぱし! レミちゃん得意なのパズルだけじゃないと思った!」


 みのりも見透かしてたかのようにレミの解読を一緒に喜ぶ。昔の記憶を思い出したレミは少しずつ自信が付いてきた様子。


 このダンジョンゲームでは収拾するカードでさえも謎解きの鍵になる事がある。

 またダンジョン構造上も、頭の捻りが必要不可欠な仕掛けを用意しているらしいが、それはまた奥まで行ってからのお楽しみ。



 ――何はともあれ先へと進むみのりとレミ。その先には何も無いかと思いきや、前・左・右と三つの通路へ続く扉が。


「ここは二手に分かれよう。私が左の扉、レミちゃんは右を調べてね」

「分かったわ」


 二人のマルチプレイでは協力は肝心。探索の手間を省く為、各々左右の扉を開けてアイテム収拾等を試みた。その結果はこうだ。


「何も通路無かったけど私の所にもカードがあったよ。何かコンパスみたいなの」

「コンパス?」


 みのりの左側の扉で手に入れたのは位置を示すコンパスの絵が書かれたカード。試しにブレスでスキャンしてみると……


『【ダンジョン・ホールマップ】OPEN(開放)!』


 すると、みのりとレミのブレスからダンジョンの全体マップのウィンドウが開放された!

  連絡網のように個室が連なるダンジョンのマップからは二人の現在地や、最深部で待つジョロキア・スパイダーの場所まで俯瞰形式で見渡せるようになった。


「これなら迷わないで済むね! レミちゃんはどうだった?」

「あたしんとこも行き止まりみたい。空洞らしい壁も無いし、あったのは弓のカードだけ」


 レミの行った右の扉は個室で仕掛け無し。さり気なく手に入れた素材カード扱いの弓が若干気になる所。


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈素材カード〉

【チェリーボウ】

 ・森林のユニットが好んで使っていたという弓。

 武器として使うには肝心の矢が無い、どうしよう。

 ◎――――――――――――――――――◎


「何で弓だけ? 矢も無いし、素材じゃ武器として使えないじゃない」

「多分これも謎解きの一環なのかも。取っとかなきゃ」


 先程の《クラッシュボム》の件で無闇にカードは使わないと学習したレミ。

 素材カードも使うときまで温存する事に決めた所で、左右の扉には次の入り口が無いと分かった。という事は行く場所は唯一つ。


「真正面の扉……!」

「気をつけてね、どんな罠があるか分からないわ」


 恐る恐ると扉に手を掛けるみのりとレミ。二人いれば怖くないと暗示を掛けつつも「せーの!!」と掛け声を掛け合って勢い良く扉を開いた!


 だが、そこで待つのは何の変哲の無い空間。――いや、ちょっと待った。


「……何か変な音しない?」

「するね、カサカサザワザワって……」


 二人の間で明らかに感じ取った気配、それも無数のもの。そんな不気味な感覚に苛まれる中で扉が自動で閉じた。


 ――バタンッ!!


「あっ……!」


 一度閉まった扉はうんともすんとも開かず動揺するみのりに対して、レミは天井を見上げて戦慄していた。


「みのりちゃん……あれ…………!!」


 レミの震える指の差す方向には、天井を真っ黒に覆い尽くす程の無数の()()()()のユニットの姿! 気持ち悪ッッ!!?



「「いやぁァァァあああああああああああ!!!!!!」」



 ――Wヒロインに恐怖の蜘蛛ユニット地獄が襲う! 女子には過酷な駆除の試練にどう相対するのか!? 丁度読み終わりとなりまして本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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