表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
3rdSTAGE―プレイヤー心・裏表! ゲーム戦士の試練を超えてゆけ!!―
181/468

【GAME26-3】いきなり突入!新エリア!!

――TIPS――

【ゲームワールド・ゲーム裏要素】

ゲームワールドの各エリアに設置されているゲームでは、プレイによって達成した記録に応じて『ボーナス報酬』として賞金の加算や限定カードを手に入れる事が出来る。


例)『ゼビウス』スペシャルフラッグ獲得→限定カード《チャンスの旗》GET

『スペランカー』ノーミスで全クリア→追加賞金30万円

 

 ――剣と離れ離れになってしまったみのりは、立海遊戯戦団の時実桜に救助を要請し、剣がワープホールで飛ばされたという『リロード樹海』へと旅立たせて一先ずは一安心……かと思いきや。


 現実世界では別の問題が、みのりを待ち受けようとしていた!



「ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブグミツブガイツブアンブツダンブチブチブチブチプチプチアニメドコイッタンダムゲンプチプチトニカクブツブツ……」


 いつものお転婆な明るさは何処へやら。まるで何かに取り憑かれたかのように覇気も消えて、ショボくれた顔でうずくまってはブツブツ呟いてばかりのレミ。というか後半呪文みたいなの唱えてましたよ彼女。


「な、何があったのよレミちゃん……」

「ヒドイもんやろ? 槍一郎が旅立ってからずーっとあんな感じやねん」


 そもそもレミと豪樹は、現実世界で裏プレイヤー討伐・オーブ攻略に関する情報収集の為にバディを組んでいたのですが……ご覧の通りレミはショックが強すぎて腑抜け状態。

 メンバーの中でも知能が高い彼女が、戦力外になっては情報も得られないと見た豪樹は、みのりに元気づけようと頼んできたという訳だ。


「やっぱ槍一郎が離脱したのがよっぽど効いたんやろか」

「……いや、私レミちゃんがあぁなったのに心当たりがあります」


 レミが落ち込んだ理由を察したみのりは、早速うずくまっている彼女に肩を叩いて話し掛けた。


「――レミちゃん、レミちゃん。今私と話せる?」

「ん……あれ、みのりちゃん? どうしたのよ、剣くんとゲームワールドに行ったんじゃないの?」


「ちょっと訳有りで戻ってきちゃった。――それよりもレミちゃん……もしかして『スマッシュ・ブレイカーズ』で皆の足引っ張ったのが相当ショックだったんでしょう?」

「うっ……」


 レミの表情からして図星、という事は大当たりの様ですね。


 年末年始をまたにかけて繰り広げたシャッフルVS立海のチームバトル『スマッシュ・ブレイカーズ』の激闘の末、あと一歩の所で破れてしまったシャッフルオールスターズ。


 何回も不甲斐無い形で仲間のフォローを果たせなかったレミは、『チームが負けたのは自分のせいだ』と自責し、更に槍一郎の離脱も重なって自分はこの先どうすれば良いのか、分からずじまいとなっていたのだった。


「皆自分の得意な所を生かして決勝まで進んだのに、あたしってば敵の分析だけで、何も出来ないでやられてばっかで……結局立海との勝負も水の泡にしちゃったのはあたしのせいでもあるのよ」

「そんな事……私だって守ることしか出来なかったけど――」


「みのりちゃんは復活スキルがあったから良いじゃん!! でもそれすらも出来てないあたしが貢献したって言えるの!? こんなんじゃあたしシャッフルの御荷物になるのがオチじゃないの!!!」


 説得に応じようとするみのりだったが、それでも自信を持てなくなったレミの慰めにはならなかった。

 このままでは埒が明かないと感付いたみのりは、キッとした表情でレミを奮い立たせた。



「レミちゃん、ちょっと私とゲームワールドに行くの付き合って」

「え? 何よ急に」

「いいから早くッッ!!」

「ふぇえ〜何でぇぇえええ!!?」


 一度決めた事は断固として突き通すみのりは、落ち込むレミにも容赦なく転送に用いる個室に再び入って、抜け殻の剣を尻目にGWギアを二人揃って被り、ゲームワールドへと転送していった。


「……やっぱ大人よりも友達の方が説得力に富んでんな! 羨ましいこっちゃ!!」


 ホント、みのりさんはこれだから応援したくなるんですよ!


 ▶▶▶ NEXT▽


 ――いや〜今回は本当に色々舞台が変わりますなぁ、忙しいったらありゃしない!


 今度の舞台はゲームワールド、そして場所は本日初お披露目の()()()()で御座います!!


「え……ここ何処――?」


「アドベンチャーフォレストの森の中を北西へ潜り抜けた先の“古代遺跡”エリア、【ミステリールインズ】だよ!!」



 ――明らかになった新たなエリア【ミステリールインズ―MYSTERY RUINS―】!!

 アドベンチャーフォレストの北西、リロード樹海をも乗り越えた大森林の中に忽然と姿を表すゲームワールドの大型古代遺跡のエリアだ!


 その遺跡に位置する風化寸前の建物群の中には莫大な財宝と、ゲームワールドの歴史がなぞられた秘密が数多く隠されているらしい。

 ただしその謎を解くためには、プレイヤー達の“ヒラメキ”が試されるという。


 即ちこのミステリールインズは、挑戦する者の頭脳を試す()()()の遺跡なのだ!!


「ここは私の『ハートフルオーブ』が導いてくれたエリアなの。挑戦しようかなって思ったけど、剣くんも私も謎解きはあんまり得意じゃないし、パズルが得意なレミちゃんなら行けるかなーって思って連れてきちゃった!」

「それだけの為にあたしを……?」


「勿論、連れてきたのはレミちゃんに自信を持たせる為だよ。あの時はたまたま苦手なジャンルのゲームだったから活躍出来なかっただけ。頭の良いレミちゃんならこの遺跡もクリア出来る筈!

 ――だからお願い、私の為と思ってレミちゃんの力を貸して!!」


(え、えぇ〜〜?)


 ――親友であるみのりが撫でてやりたい程に眼をキラキラさせてお願いさせられては、レミとて断る事は出来なかった様ですね。


 このミステリールインズでは、遺跡の中に用意されたダンジョンの数々がプレイヤー達を手ぐすね引いて待っております。

 いよいよ次回は、みのり&レミのコンビでそのダンジョンに頭フル回転で挑もうという展開に突入致します!



 Wヒロインに待ち受ける試練は如何なるものになるのでしょうか!?


 ――本日のゲーム、これまでッッ!!


 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ