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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
3rdSTAGE―プレイヤー心・裏表! ゲーム戦士の試練を超えてゆけ!!―
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【GAME24-4】氷河カードが襲う!!

――TIPS――

【ゲイル(槍一郎)・アメイジングステータス】

・HP1300

・アバター装備によるステータス変化

 ・頭『疾風のバンダナ』【1秒につきEG①蓄積】

 ・上半身『鋼の胸当て』【HP+300】

 ・下半身『ウィンディズボン』【プレイヤーの移動力が30%アップ】


・使用プレイヤースキル

【クイックシュート】・【神風の御加護】・【隼二連攻撃】

・PAS〔ストームランサー〕

 

 ――試練か、策略か。真実は謎のままアイスバーンマウンテンのユニット、ブリザードクイーンに決闘を申し込まれた槍一郎。


 だが試練を控えてるとならば、槍一郎も本気で挑まざるを得ない。毎度の事ながら、己のアイデンティティである速攻戦法で先手を打ち、幸先の良いスタートを切ったかに見えましたが……


 対してエネミーユニットの雪女・ブリザードクイーン、槍一郎のフィールド行く先々に阻むは三つの“氷塊”。ただでさえ氷山の積雪した地で自慢のスピードも出せない状態で、更に活動範囲を収縮する結晶オブジェのような氷の塊。一体これが何を意味しているのでしょうか――?


(……彼女が単に僕の行動範囲を狭めるだけに氷塊を置いたとは思えない。カードゲームのセオリーを信じるなら、おそらくその氷塊は何らかのカードのコンボパーツであると見た。だけど容易には壊せない……!)


 因みに『氷塊』自体のステータスは以下の通り。


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈ツールカード〉

【氷塊】

 ・属性:青 DP:250

 ・効果:30秒毎にこのカードの

 DPは50ダウンする。

 ◎――――――――――――――――――◎


 やはり氷の塊というのもあって、時間が経つと溶けるデメリットを持つが、槍一郎が()()()()と言うのにはもう一つ理由があった。


 ◎――――――――――――――――――◎

 ・ユニットスキル

【氷河の世界】発動!


 フィールド上の『氷塊』の効果は

 無効化し、通常攻撃では破壊されない。

 ◎――――――――――――――――――◎


 プレイヤーではないブリザードクイーンは、ユニットである為に『ユニットスキル』と呼ばれる能力を持つ。

 彼女の永続的に発動しているユニットスキル【氷河の世界】によって、場にある『氷塊』はカード効果以外の攻撃では破壊されない、溶けず強固な氷となっているからである。


(だったら、これを出して対策をしておこう!)

 槍一郎、何かを思いついてカードを1枚引き抜きスキャン!


『パーマネント・ツールカード、【絆を紡ぐエール】!』


『パーマネント・ツールカード』とは、フィールドに立体のカードを設置することで永続的に効果を発揮するもの。分かりやすく例えるならば“結界”、或いは“永続魔法・エンチャント”と言ってもOKである。


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈パーマネント・ツールカード〉

【絆を紡ぐエール】

 ・属性:黄 EG:③

 ・効果:このカードが場にある間は

 自分のユニットはAP/DPが

 100アップする。

 ◎――――――――――――――――――◎


 氷山の中で「しっかりしろ!」と鼓舞するように、ユニットに力を与えてくれる。これで《スピーダーランサー》《自然の工芸人》のステータスがアップした。


(あの子勘が良いのねぇ。私の『氷塊』に警戒して自分のユニットを強化させた。恐らくあのデッキの内容は……)


 と冷たい目線に鋭い推察を指すブリザードクイーン。冷たいのは身体だけでなく、場を見極める感情も()()そのもの。


「ちょっとお待ちなさい。《絆を紡ぐエール》の発動処理前に【カウンター・レスポンス】!」


 ユニットはカウンター・レスポンスも自分で詠唱して発動するんですねぇ。その直後に彼女は控えたカード1枚を唱えて発動した。


「アクションカード、【雪崩】!」


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈アクションカード〉

【雪崩】

 属性:青 EG:①

 ・効果:フィールド上の『氷塊』

 の数×100ダメージをユニットに与える。

 ◎――――――――――――――――――◎


「やっぱり『氷塊』で影響される除去カードか!」


「そうよ、全てのゲームに用意される行動には意味があって初めて成立するもの。『氷塊』は私の“氷河デッキ”の要なの。《雪崩》の効果で《自然の工芸人》に300ダメージ!」


 対して槍一郎の《自然の工芸人》のDPは100。更に《絆を紡ぐエール》によるステータス調整前のカウンターであるため、200以上のDP強化が無いと破壊されてしまう。槍一郎に手立てはあるか?


『カウンター・レスポンス発動』


「大丈夫だ、それも計算済みだよ!」


『アクションカード、【エアー・バリア】!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈アクションカード〉

【エアー・バリア】

 属性:青 EG:②

 ・効果:自分のユニット1体に

 ダメージを一回受けるまでに[無敵]を得る。

 ◎――――――――――――――――――◎


 《自然の工芸人》へのダメージ計算前に突如現れた()()()()()……じゃない《エアー・バリア》の強風による攻撃遮断で《雪崩》のダメージは無効となった。


「一回きりの使い捨てだけど、[無敵]は破壊効果もダメージも通さないからね。これで晴れて《絆を紡ぐエール》は発動解決となって、僕のユニットは強化されるって訳だ」


 お見事、槍一郎の反撃戦法! 自分の得意分野であるスピードを活かしつつ、その分欠けていたパワーを戦略で補うことで、マルチな戦いが出来るようになった槍一郎。それに連鎖するように防御も強化されているようだ。


「そのまま2体のユニットでもう一度ダイレクトだ!」

「あらあら……失敗しちゃったわねぇ」


 〔ブリザードクイーン HP1500→1100〕


 パーマネントの効果でパワーアップした槍一郎のユニット2体が、再び雪女へと追撃を与えた。

 しかしまぁ……薄着の女性に容赦ないというか、痛々しいというか……戦いですから仕方ないですよね。


「やっぱり火力は抑えとくべきだったかしら。一年近くも氷山に籠もってると頭も鈍くなるものね」


 やはり雪女ですから冬以外では活動できないんでしょうか? しかしその間まで籠もって氷山で何やってるのか、私ちょっと気になります。


「あら、普通に氷山の中の部屋で氷のデスクでリモートワークしながら生活してるけど?」


 現代の冷え性なOLですか貴方は!?


「でもやっぱり身体動かさないと頭働かないのよねぇ。だから、()()()()()()()()()!」


 と、何やら意味深な言葉を掛けながら、ブリザードクイーンのカード詠唱!


「アクションカード、【氷柱檻(つららおり)】!!」


 次の瞬間、白い空から突如氷柱の塊が数ヶ所落ちて来て、そのまま槍一郎の眼の前にドスドスッと突き刺さったかと思いきや……

 それがいくつかの『氷塊』となって、槍一郎とそのユニットの行く手を遮断させた!

  それを証拠にブレスのユニットに対する攻撃コマンドが無効となっている。氷柱によって阻まれた影響だ。


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈アクションカード〉

【氷柱檻】

 属性:青 EG:④

 ・効果:相手のフィールド1列に

『氷塊』を5つセットする。

 ※『氷塊』で遮断されたフィールドは

 [フライヤー]以外のユニットでは

 攻撃出来ない。

 ◎――――――――――――――――――◎


「……ちょっと色んな意味で寒気がしてきたね」


 そりゃそうですよ、今の時点で槍一郎側のフィールドに『氷塊』は8つ! 見てるこっちまで寒くなってきましたし、不吉な予感がしますよこりゃ……


「こうして見てるとホントに氷の檻のお人形さんみたいね貴方。――さぁて、どう料理してやろうかしら……?」



 ――ジワジワと迫りくるブリザードクイーンの氷カードの牙! 槍一郎はこのまま煮て焼かれて喰われてしまうのか……いや暑いの苦手でしょうし、もしかしたらかき氷にされるのでしょうか!?


「私、冷めたてのがお好みだけど〜?」


 ―――どうでも良いですッッ!!



 ともあれこの続きは次回のお楽しみに。本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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